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《アフガニスタンをめぐるニュース・情報・論説》
●2023年6月20日 <カーマプレス>
カーマプレス「アフガニスタン女性」専用コラムを開始
(WAJ: アフガニスタンのジャーナリストは闘い続けている。本『ウエッブ・アフガン』が以前からレスペクトし、シェアしているジャーナルのひとつ、『カーマプレス・ニュースエージェンシー』が女性問題専門サイトを立ち上げた。このサイトも、毎日閲覧するサイトにひとつに加えましょう。)
私たちは、アフガニスタンの女性と少女の状況だけに焦点を当てた専用のウェブページをウェブサイト上に開設したことを発表できることを大変うれしく思います。私たちの目標は、アフガニスタンの女性が直面する課題と勝利について力を与え、情報を提供し、認識を高めることです。
カーマプレスは、アフガニスタンの女性と少女を支援し、自由社会の理念を促進することに引き続き深く取り組んでいます。私たちは声なき人々の代弁者であると信じており、アフガニスタンの女性たちのストーリーを前面に押し出すことで、彼女たちの生活にプラスの影響を与えるよう努めています。
この新しいウェブページは、アフガニスタンの女性の生活に関連した最新のニュース、記事、出来事に注目を集めるプラットフォームとして機能します。アフガニスタン女性の立ち直り、強さ、功績に焦点を当てる記事、インタビュー、マルチメディアコンテンツを特集するとともに、彼女たちが耐え続けている困難にも焦点を当てます。
私たちは、彼らの声を広め、彼らの経験に光を当てることで、前向きな変化に貢献し、すべての人にとってより公正で公平な社会を促進できると強く信じています。このウェブページをできるだけ包括的で包括的なものにするために、アフガニスタンの女性の生活に影響を与える可能性のある、アフガニスタンの女性に関するニュース、記事、最新情報を投稿していただくようお願いします。あなたのストーリー、懸念事項、ニュースや洞察を専用の電子メール アドレス: afghanwomenvoices@khaama.comまで共有してください。
協力してこれらの重要な話を共有することで、私たちはアフガニスタンの女性に力を与え、すべての人にとってより明るい未来を築くことができます。サポーターの皆様に感謝し、この重要なトピックに関して最も関連性があり、影響力のあるコンテンツをお届けできることを楽しみにしています。・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年6月19日 <カーマプレス>
ターリバーンの女性、少女に対する扱いは「ジェンダー・アパルトヘイト」の可能性:国連専門家
(WAJ: 国連は、 「人種に関するアパルトヘイトの定義をアフガニスタンの状況に適用し、人種の代わりに性別を使用する場合、そのことを示す強力な兆候がある」とまわりくどい表現をとっているが、ターリバーンの女性に対する扱いは、パシュトゥーン族の固陋な因習として残存している「父権社会による女性所有制」ともいうべきものと、IS=イスラム国などの「女性奴隷制」などの唾棄すべきイデオロギーが混在しアマルガム化したかれらの「法」である。単なる「差別」ではない。そのことは、アフガニスタンの女性たちの証言や叫び、多くの研究者によるパシュトゥーン族社会のフィールドワークやISがシリアなどでおこなった「女性奴隷制」の実施などによって明らかである。)
国連の専門家は月曜日(6月19日)、同国の事実上の当局が彼女たちの権利をどれほど厳しく侵害し続けているかを考えると、アフガニスタンの女性と少女に対するターリバーンの扱いはジェンダーアパルトヘイトに相当する可能性があると述べた。
フォルカー・テュルク国連人権高等弁務官も、理事会の夏季会期の初日に同様の懸念を表明し、事実上の当局が「特に女性と女児に対する人権の最も基本的な原則を解体した」と付け加えた。
アフガニスタンの人権状況に関する国連特別報告者リチャード氏は、「女性と少女に対する重大かつ組織的かつ制度化された差別はターリバーンのイデオロギーと支配の中心であり、それが彼らにジェンダーアパルトヘイトの責任があるのではないかという懸念も引き起こしている」と述べた。ロイター通信によると、ベネット氏はジュネーブの人権理事会でこう語った。
国連は ジェンダーアパルトヘイトを 「性別または性別を理由とした個人に対する経済的および社会的性差別」と定義しています。
ベネット氏は理事会の傍らで記者団に対し、「われわれはジェンダーアパルトヘイトをさらに検討する必要性を指摘してきた。ジェンダーアパルトヘイトは現在は国際犯罪ではないが、そうなる可能性がある」と述べた。
「現時点では人種に関するものであるアパルトヘイトの定義をアフガニスタンの状況に適用し、人種の代わりに性別を使用する場合、そのことを示す強力な兆候がある。」・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年6月18日 <ハシュテ・スブ・デイリー>
ナンガルハール州で5人目のポリオ陽性者が発生、撲滅活動への懸念が高まる
(WAJ: 世界のほとんどの国で撲滅されたポリオはアフガニスタンではいまも症例がつづいている。過去5年間で90例を数える。今年もナンガルハール州で4件の症例が発見された。医療が満足に提供されずポリオワクチンの接種が適切に行われていないアフガニスタンでは症例の増加が不安視されている。アフガニスタンと同じくポリオに悩まされているパキスタンに対し、ビル・ゲイツ氏は両国でのポリオ撲滅運動に協力すると声明を出し、ターリバーンと会談する用意がある、と述べているそうだ。)
国内でのポリオ陽性症例の登録が続いており、現在、ナンガルハール州でこの病気の5例目が記録された。
ナンガルハール州のポリオ撲滅キャンペーン責任者ネック・モハマド博士は、6月18日日曜日、ナンガルハール州のドゥルババ地区で新たなポリオ陽性患者が登録され、子供が罹患したと発表した。
モハマド医師は、この子供の年齢やポリオ感染の状況については詳細を明らかにしなかったが、精密検査の結果、子供がこの病気の検査で陽性反応が出たことを確認した。
今年6月2日、ナンガルハール州ベスフッド地区サルチャ・アリ・カーン村でも4人目のポリオ陽性患者が登録されたことは注目に値する。
今年のアフガニスタンにおけるポリオ根絶の機会について、さまざまな活動的な保健団体が以前から楽観的な見方を示していたにもかかわらず、この病気の新規症例の登録により、進行中のポリオとの闘いの進捗について懸念が生じている。・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年6月15日 <ハシュテ・スブ・デイリー>
TTP戦闘員がタハール州にひそかに移動、隠された狙いに懸念、高まる
(WAJ: 日本ではほとんど報じられていないが、ターリバーンはパシュトゥーン人を非パシュトゥーン人居住地区に入植させている。非パシュトゥーン人への苛烈な弾圧は、彼らを難民化しその土地財産を奪う意図が隠されている。アフガン人が民族浄化がなされていると批判する根拠がここにある。さらにパシュトゥーンは、パキスタンのターリバーンであるTTP戦闘員にたいしてアフガニスタン内に案順の地を与えている。この措置はパキスタン政府との密約に基づいている。「アフガンの声」のファテー・サミ氏の論文「予断を許さぬアフガン情勢」に詳しい。ぜひお読みください。)
タハール州の地元情報筋は、約300人のパキスタン・タリバン(テフリク・タリバン・パキスタン、略称TTP)戦闘員がターリバーンによって同州に移住させられたと報告している。
6月15日(木曜日)の情報筋によると、軽火器と重火器を装備したこれらの武装戦闘員は当初、6月7日からカジャガル地区のコクチャ橋近く、カンダックとして知られる場所に駐屯していた。(タリバン高官の話)
さらに
情報筋によると、これらの戦闘員は3日前にタリバンによってタカール州ダシュテ・カラ地区のパンガナイ村に移送され、再配置されたという。
さらに、情報筋は、この行動がパキスタン・ターリバーンのアフガニスタン北部への移送に関するタリバンとパキスタン間の合意後に行われたことを示している。
これら300人の戦闘員の家族もタハール州に移送される予定であるとも述べられている。
報道によると、先週、ターリバーン内務大臣代理シラジュディン・ハッカニ氏がタハール州を訪れ、ターリバーン司令官や影響力のあるパシュトゥーン人の指導者らと秘密会談を行った。
最近、ターリバーンのスポークスマンであるザビフラ・ムジャヒドは、ターリバーンとパキスタン政府との間の合意に基づいて、TTPメンバーがアフガニスタン、特に北部および北東部地域に移転されていることを認めた。
ターリバーンによるこの決定は、反ターリバーンの軍事派閥や政治派閥だけでなく、国民の間でも懸念を引き起こしている。・・・
【原文(英語)を読む】
6月14日から6月23日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<6月14日>
●サマンガン州の悲劇的事件:炭鉱のガス漏れで鉱山労働者2名が落命、他35名が中毒死
<6月15日>
● ターリバーン、パンジシール州で元政府特殊部隊隊員を拘束
● パキスタン・ターリバーン(テフリク・ターリバーン・パキスタン、略称TTP)戦闘員がタハル州に密かに移動、隠された狙いへの懸念高まる
● 悲劇的な発見:ガズニ州で首を吊った子供の遺体みつかる
<6月16日>
● ガズニ州でティーンエイジャーの謎の死
● バーミヤン州で悲劇的な交通事故、3人死亡、5人負傷
<6月17日>
● バードギース州の自宅内で男性が射殺される
● ヘラート州の商業センターで火災発生
● 勇気を出して発言した男性をターリバーンが射殺:批判には致命的な代償が伴う
<6月18日>
● ナンガルハール州で5人目のポリオ陽性者が発生、撲滅活動への懸念が高まる
● タハル州とクンドゥズ州で死亡交通事故、5人の命を奪う:無謀運転の流行が増加
<6月19日>
● アフガニスタンの女性デモ参加者が国際社会に呼びかけ:短期的な利益のためのテロリストグループ支援をやめよ
● 物議を醸すターリバーンの命令:バイク事故被害者、ガズニの保健センターでの治療を拒否
<6月20日>
● 正体不明の武装集団による残忍な襲撃:ヤウジャン県で生後40日の乳児が死亡、母親が負傷
● ターリバーン、カーブルで元GIZ職員を惨殺
● ターリバーン、 ジャーナリストのレザー・シャヒル氏を解放:投獄と拷問から2日後に逃れる
● カーピーサー州で過去24時間以内に10代の若者2人が自殺
● タハール州カジャ・バハウディンで遊牧民の侵入者との緊迫した戦闘に地元住民が参加
<6月21日>
● サーレポル州で正体不明の武装集団が男性を射殺
● 悲惨な自殺事件:アフガニスタンの10代の若者、絶望が高まる中ファラーのビルから飛び降りる
● 元軍事検察官がパルヴァーン州でターリバーンに拘束され、継続的な権利侵害への懸念が高まる
● バードギース州で10代の少年が自殺、また10代の少年が死亡
<6月22日>
● サーレポル州でターリバーン戦闘員が高齢の部族指導者を窒息させ殺害
● ガズニ県で凄惨な殺人事件:手足の骨折と刺し傷を負った男性が遺体となって発見される
● ターリバーンの残忍な行為:パクティカ州での公開鞭打ち
● パンジシール州で元政府軍兵士3名、逮捕される
● ヘルマンド州で元兵士がターリバーン戦闘員2人を殺害、3人に負傷
● バグラム地区の若者、ひげを剃ったり剃ったりしたことで屈辱と殴打を受ける
<6月23日>
● ゴール州で少女2人に性的暴行未遂、ターリバーン戦闘員2人が地元民に逮捕
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●2023年6月12日 <KHAAMA PRESS>
イラン、囚人101人をアフガニスタンに引き渡す
(WAJ: ヘルマンド川の水利権をめぐって武力衝突まで引き起こした両国だが、イラン・イスラム共和国は日曜日、イランで服役中のアフガニスタン囚人101人をアフガニスタンに引き渡した。イランにはアフガニスタンからの難民がいまも数百万人いると言われている。一部は強制ないし非強制的に帰還をしているがまだ相当数が残っており、両国間の懸案事項となっている。)
月曜日(6月12日)、アフガニスタン外務省は、「外務省、指導者の命令追跡監督総局、刑務所総局の努力の結果、アフガニスタン捕虜100人が再び移送された」と発表した。イラン・イスラム共和国との合意に関連してニムルズで行われた。」
イラン法務省の国際問題・人権担当副局長アスカル・ジャラリアン氏は、囚人らはアフガニスタンで残りの刑期を服役し続けるため、ニムロズ国境を通ってタリバンに移送されたと述べた。
「引き渡しは、司法省、外務省、刑務所組織の協力に加え、法務省の受刑者移送委員会の共同の努力によって可能となりました。」
さらに、このプロセスを促進するために、イランとタリバンの間で外交および法的協議が行われた。」ジャラリアンも付け加えた。
イラン法務省によると、両国間の捕虜移送協定に基づき、昨年800人近いアフガニスタン捕虜がアフガニスタン暫定タリバン政府の代表に引き渡された。・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年6月11日 <KHAAMA PRESS>
2000人以上のアフガニスタン難民がイランから帰国
(WAJ: アフガニスタンの難民帰還省(MoRR)は日曜日(6月11日)の声明で、2,000人以上のアフガニスタン難民がイランから帰還したと発表した。まだ百万単位の避難民がイランにも存在する。)
同省によると、少なくとも534人のアフガニスタン難民が西ヘラート州のイスラム・カラ経由で帰国した。
同省はまた、帰国者2,000人のうち少なくとも288人が基本的な必要な援助を受けるために国際移住事務所(IOM)に紹介されたと述べた。
ここ数カ月間、イランから帰国するアフガニスタン移民の数が、複数の理由からかつてないほど急増している。
ニムルズ州の難民局長マウラヴィ・アブドラ・レヤズ氏はこれまでに、過去1カ月で6万5000人以上の移民がプル・エ・アブレシャム国境を通って帰国したと述べていた。
一方、難民・本国送還省は、前年に52万7,000人以上のアフガニスタン難民が自発的に受け入れ国を出国したか、または強制的に受け入れ国から出国したと報告していた。
しかし、UNHCRは、近隣諸国からのアフガニスタン難民の帰還の進行と、受け入れ国におけるインフレの上昇と経済的可能性の欠乏との間には強い相関関係が存在すると述べた。・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年6月11日 <KHAAMA PRESS>
パキスタンからのアフガニスタン難民の強制送還は悲劇的:AIHRC
国
(WAJ: アフガニスタン独立人権委員会(AIHRC)は、パキスタンからのアフガニスタン難民の強制送還は悲惨なものであり、多くの人々の命を危険にさらしているとしている。パキスタンにはソ連軍の侵攻以来数十年以上にわたってパキスタンやイランに難民が流出した。難民なのか遊牧民なのか識別不能な現実もあるが、困難で悲惨な状態に多くの民衆が置かれていることは間違いない事実だ。)
AIHRCは、強制送還された難民の中には多数の人権活動家、抗議活動を行う女性、検察官、元政府軍人、メディア活動家が含まれていると述べた。
先週、パキスタン警察はサーバル捜索活動を通じて、イスラマバード、ラーワルピンディ、その他パキスタンの都市からのアフガニスタン難民数百人を逮捕、拘留した。
数百人のアフガニスタン難民の強制送還を受けて、AIHRCはパキスタン政府に対し、後期の政権交代、戦争、アフガニスタンの政治危機の主な犠牲者であるアフガニスタン移民の拘束、嫌がらせ、引き渡しをやめるよう求めた。
AIHRCは声明で、アフガニスタン移民の弾圧をやめるため、パキスタンの関連政府機関と有意義な協議を行うよう国連難民高等弁務官事務所に要請した。
AIHRCは、アフガニスタン人権特別報告者、パキスタン人権委員会、その他の影響力のある地域・国際機関はパキスタンにおけるアフガニスタン難民の人権状況を調査すべきであると述べた。
2021年8月にタリバンが復権すると、タリバンからの迫害や殺害の脅迫を恐れた数千人のアフガニスタン人がパキスタンに逃亡した。しかし、アフガニスタン難民の投獄と強制送還は、人権団体や難民擁護団体にとって大きな懸念事項となっている。・・・
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●2023年6月9日 <ハシュテ・スブ・デイリー>
バダフシャン州でISISが自爆テロ、多数の死者とターリバーン内部の混乱あらわに
(WAJ: ターリバーン内部の対立が激化しつつあり、そこにイスラム国の潮流がかかわっているようである。ターリバーンの内部にイスラム国やアル=カーイダの流れが存在しており、それらは一体のものとみなすべきだろう。ターリバーンの問題はテロや武力で解決できるものでなく、パシュトゥーン族ないし関連部族の開明化なしには実現しない。)
ターリバーン副知事も出席していたバダフシャン州での追悼式典中に壊滅的な爆発が起きた翌日、ISISグループ(訳注:イラク・シリアのイスラム国、ISILとかダーイッシュとも呼ばれるイスラム主義の過激組織)は、6月9日金曜日、ファイザバードのナバウィ・モスクで起きたこの爆発テロの犯行を主張した。
爆発は、バダフシャン州で行われたターリバーン副知事マワラウィ・ネサール・アフマド氏の追悼式典中で、元バグラーン州のターリバーン治安司令官マワラウィ・サフィウッラー氏を含む17人が死亡。さらに50人以上が負傷した。
ISISは爆発を自爆攻撃としている。ISISが発表した死傷者数に反して、ターリバーングループは爆発による死者11人、負傷者30人としている。
この爆発で民間人数名が死傷した。
一方、ジャミアテ・イスラム党のサラフディン・ラッバーニー党首(訳注:2011年9月に暗殺された北部同盟の指導者ブルハーヌッディーン・ラッバーニー元アフガニスタン大統領の子息)は、自身のフェイスブックページで、最近のバダフシャン州での爆発は、権力維持に苦戦するターリバーン内部の意見の相違の結果であると述べた。これらの事件をISISのせいとするのは間違いだと彼は述べている。ターリバーンの副知事マウラウィ・ネサール・アハマド氏は6月6日水曜日、ファイザバードでの爆発で標的にされ死亡していた。ISISはこの攻撃に対する犯行声明も出している・・・
【原文(英語)を読む】
6月5日から6月13日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの9日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<6月5日>
●自由戦線が主張:バグラン州でターリバーン戦闘員2名を殺害、4名を負傷させる
<6月6日>
● 自殺の悲劇的な増加:ダイクンディ州で中年女性が自らの命を絶つ
● 正体不明の武装集団が地元のメロディーを沈黙させる:有名なボーカリストと兄弟がヌリスタンで暗殺される
<6月7日>
● 悲劇的な発見: 誘拐された子供の遺体、2週間後にパルワン川から発見
● ファラー州の宗教学校で生徒が毒殺:憂慮すべき事件で懸念が高まる
● サレプル州で悲惨な交通事故、24人死亡
● ターリバーン、サレプルの教育機関を閉鎖:少女77人の毒殺が過激な行動を引き起こす
● ガズニでの致命的な地雷爆発: 無実の農民が墜落犠牲者
<6月8日>
● 悲劇的な物語が展開:サマンガンで両親によって絞首刑に処せられた18歳少女
● ザブール県で交通死亡事故、9人死亡
● 悲劇的な選択:バードギス州でアフガニスタンの少女、強制結婚より死を選択
● 列無視への抗議:ザブール州で高齢男性3名がターリバーンに殴打される
<6月9日>
● ジョジャン州のガソリンスタンドで火災が発生、1人が死亡、2人が負傷
● 謎の殺人事件が明らかに:ファリヤーブ州で女性2人の遺体が発見
● ISISがバダフシャンでの死者を出した爆発の犯行声明、ターリバーン内の混乱激化を明らかに
<6月11日>
● 悲劇的な自殺急増:ヘラート州とザブール州で24時間に2件の悲痛な事件を目撃
● 結核症例の憂慮すべき増加:過去1年間にロガール州で500人以上が感染
● 灼熱の地獄がパンジシールの駐タジキスタン・アフガニスタン大使邸宅を飲み込む
<6月12日>
● ターリバーン、結婚式音楽禁止令:アフガニスタンの結婚式から楽しいメロディーが消滅
● 正体不明の武装集団が再び襲撃:ファラー州で店主射殺
● 国連安全保障理事会報告書:ターリバーンは20のテロ組織との関係を維持
● ゴール州の悲劇的な爆発で子供たちが死傷:不発の迫撃砲弾が危険と悲しみをもたらす
● ターリバーン、ロガール州で賭博と闘鶏の容疑で30人を逮捕
● ヘラート州で妊婦が義理の息子に惨殺される
● カーブルで謎の殺人事件:白昼に教師が射殺される
<6月13日>
● バーミヤンの悲劇的な自殺:州の中心部で少年が自ら命を絶った
● 悲劇的な見出し: 打ち砕かれた無実 – ヘラートで性的暴行を受け、妊婦とその子供たちが惨殺される
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●2023年6月2日 <KHAAMA PRESS>
アフガニスタン難民をめぐるさまざまな情報
(WAJ: アフガニスタンには数百万人のクチと呼ばれる遊牧民がいます。冬は平地のパキスタンに、夏は高地のアフガニスタンへと両国の国境を自由に行き来する既得権益をもっています。それらの人々がこの半世紀、難民の数にカウントされることもありましたが、英米NATO軍が撤退した現在、アフガニスタンに帰還する難民も多くなっています。いっぽう、ターリバーンの圧政と追及から逃れるため海外への脱出を試みる人々もたくさんいます。各国ではアフガニスタン難民の扱いをめぐってさまざまなトラブルが生じています。日本もターリバーン復権以前に雇用していたアフガン人を受け入れており、それらは家族も含め数百人となっています。世界中の難民は1億人を超えたと国連は発表しています。アフガニスタンから日本へはトータル数千人のアフガニスタン人が存在していると推測されています。ウクライナからの避難民の存在は大きく報道されていますが、アフガニスタンだけでなくミャンマーやクルド、新疆ウイグル地区、その他世界中からの難民が日本にも存在しています。しかし政治難民として認定される数は極めて少数です。私たちの隣人にそのような人々がふえつつある今日、難民や在日外国人の問題は日本の日常的な問題となっています。写真は、アフガニスタンの独立系ジャーナル『KHAAMA PRESS』のWebサイトの一部です。ブラウザの自動翻訳で日本語でも読めます。チャレンジしてアフガン難民の状態をご覧になってみてください。)
●2023年5月29日 <中東かわら版>
アフガニスタン・イラン:両国国境警備隊が衝突
(WAJ: 本「かわら版」ニュースでは、「(ターリバーンは)アフガニスタンの実効支配勢力の一部にすぎず、同国で包摂的な政府が樹立される必要がある」とのイラン外相の発言が紹介されている。イランとアフガニスタンは古代から長い共生の歴史を有するが一方でイスラームの宗派の違いや民族の相違がある。両者は女性に対する反動的な扱いで共通する問題もあるが、双方に相互理解と融和の精神が求められる 。)
2023年5月27日、アフガニスタン南西部ニムルーズ州のイラン国境において、ターリバーン国境警備隊とイラン国境警備隊が衝突した(下図参照)。状況は流動的ではあるが、同日付『IRNA通信』(イラン国営通信)は、イラン国境警備隊員2人が死亡、イラン民間人2人が負傷したと報じた。また、同日付『ハーマ通信』(アフガニスタン民間通信社)によると、ターリバーン国境警備隊員1人も死亡した模様である。SNS上では、ターリバーン戦闘員がイラン治安部隊の哨戒所を襲撃する様子や、ターリバーンの現場司令官がイランを挑発する動画等が流れた。こうした中、イラン側は、南東部シースターン・バローチスターン州に正規軍及び治安維持軍の司令官を派遣した。同州を訪れたヘイダリー正規軍将官は28日、国境地帯はコントロール下にある、もしアフガニスタンが国際法規を尊重すれば、イランは善隣の考えの下で対応すると発言した。28日付『トロ・ニュース』(アフガニスタン独立系通信社)は、軍事的衝突の発端について、イラン側が先に発砲したとのニムルーズ州地元民の声を報じた。一方、28日付『プレスTV』(イラン国営放送)は、ターリバーン側が先に発砲したとのレザーイー治安維持軍副司令官の発言を伝えている。・・・
【つづきを読む】
5月25日から6月5日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの11日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<5月25日>
●経済闘争の悲劇的な結果: ナンガルハール州で男性が自ら命を絶つ
● バダフシャン州の洪水で子供2人の命が奪われ、5人が負傷
● ヘラート州の男が不倫疑惑で妻を殺害
● 3例目のポリオ発生で懸念が高まる:早急な対応が必要
● ターリバーンの「犯罪」に対する国連の日次報奨金:女性の連帯運動が驚くべき増加を明らかに
(人道援助の名目の国連からの支援金がターリバーン支援につながっていると告発)
● マイダン・ワルダク州で悲劇的な地雷爆発、子供の命を奪い、もう一人負傷者を残す
● 自殺事件の悲劇的な増加: ガズニで少女が自らの命を絶つ
● ターリバーンの最新の動き:カーブルで元政府軍将校2人を逮捕
<5月26日>
● ターリバーン、元政府軍将校をカーブルで逮捕
● コナール州の学校を正体不明の放火犯が標的:ターリバーンの影で教育が脅かされる
● ゴール州の悲劇的な殺人事件: 無実の子供が犠牲者
● ターハル州の若い女性の悲劇的な自殺:ターリバーンは沈黙を保つ
<5月27日>
● ヌリスタンで地雷の爆発で子供2人の命が奪われる
● カーブル-ジャララバード高速道路で悲惨な交通事故、6人死亡、2人負傷
<5月28日>
● 悲劇的な刺殺事件: パルワン州で友人らにティーンエイジャーが惨殺される
● マイダン・ワルダック州で不発弾の爆発により2人の罪のない子供の命が奪われる:残存する脅威の悲劇的な思い出
● バグラーン州でターリバーンによって無実の男性が惨殺される
● ゴースト州とパクティカ州の壊滅的な洪水で一人の命が奪われ、人々は廃墟に
<5月29日>
● 悲劇的な地雷爆発によりロガール州で命が奪われる: 不発弾の危険が民間人を悩ませ続ける
● ターリバーン、ガズニ州ジャゴリ地区の女子教育を閉鎖:進行中の一歩後退
● 元国会議員アジュマル・ラフマニ氏のボディーガード、カーブルでターリバーンに逮捕
● イランで悲惨なガス中毒、アフガニスタン難民6人の命が奪われる:悲痛な事件が勃発
● カンダハール州での謎の暗殺: 標的型攻撃でトレーダー殺害
<5月30日>
● ゴール州での致命的な家族の確執: 義理の兄弟が殺され、義理の妹は復讐を求める
● 壊滅的な洪水によりロガール州で破壊:数十の家屋と広大な農地が破壊された
● ターリバーン、理容師を取り締まる:ひげを整えることは刑事犯罪に
● ナンガルハル州で身元不明の武装集団が男性を射殺:もう一つの衝撃的な暴力行為
<5月31日>
● カピサ州の山岳で悲惨な車転落事故。6人死亡、9人負傷
● バードギース州で衝撃的な殺人事件が勃発:甥が叔父の命を奪う
<6月1日>
● ターリバーンの支配力が強まる:バグラン州で学校教師が逮捕
● 展示会主催者、ヘラート州でターリバーンに逮捕される
● ヘラート州で医師がターリバーン戦闘員に惨殺されり:病院スタッフが抗議のストライキを開始
<6月2日>
● カピサ州の悲劇的な洪水で若い学生の命が奪われ、校舎が破壊される
● ナンガルハール州で記録された4人目のポリオ感染者は、この病気との戦いに懸念を引き起こす
● 勇敢な女性たちがダンス抗議活動でターリバーンの弾圧に抵抗
● 謎のガンマン再び襲撃:バードギス州で2人死傷
● カーブルでターリバーンが著名な人権活動家を逮捕
<6月4日>
● 野蛮な暴力行為:サレプル州で夫が妻を惨殺
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●2023年5月22日 <KHAAMA PRESS、フィデリ・ラフマティ>
パキスタン国境近くでイラン警備員5人殺害される
(WAJ: 直近ではターリバーンとイランの水利権をめぐる衝突を掲載したが、イラン・パキスタン国境でも武力紛争が多発している。ターリバーンの中には公然とイラン侵攻を叫ぶグループさえ登場してきている。アフガニスタンを中心にした周辺諸国の情勢不安定化が進みつつあるようで心配だ。)
日曜日(21日)、イラン国営テレビによると、パキスタン国境付近で武装勢力との衝突があり、少なくともイラン人警備員5人が死亡した。
同報告によると、事件はテヘランの南東1,360kmにあるシースターン・バロチスターン州のイランとパキスタンの国境近くにあるサラワン町で発生した。
日曜日の攻撃は「国内への侵入を狙っていたテログループ」によって実行されたが、そのメンバーは「負傷を負って現場から逃走した」とIRNAは述べた。
イラン外務省のナセル・カナニ報道官は、イランはパキスタンが「テロ集団を弾圧」し、「共通の国境の安全を改善するよう努める」ことを期待していると述べ、今回の攻撃を非難した。
「確かに、これらのテロ集団は共通の国境の安全と両国の国境に住む人々の安全を破壊することを目的としている」と彼は付け加えた。
これまでのところ、この攻撃に対する犯行声明は出ていない。
アフガニスタンと国境を接するシースターン・バルチスターン州では、麻薬密売組織、バルーチ反政府勢力、イスラム教スンニ派過激派組織が関与する貧困に起因する紛争が発生している。・・・
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●2023年5月22日 <KHAAMA PRESS、フィデル・ラフマティ>
パキスタンのハイバル・パクトゥーンフワー作戦で兵士2人と過激派3人が死亡
(WAJ: 中東調査会が2022年12月31日付TTP声明より作成したデータによれば、2022年1年間にTTPはパシュトゥーン族が多く居住するハイバル・パフトゥーンフワー州で348件の軍事作戦を実施している(バローチスターン州では12件)。近年、パキスタンでは政府軍と反対勢力との武力衝突が激増している。)
パキスタン軍のメディア部門である軍広報(ISPR)は、パキスタン北西部ハイバル・パクトゥーンフワー州のタンク地域での治安部隊の作戦中に兵士2人とテロリスト3人が死亡したと発表した。
発表によると、治安部隊は土曜日(20日)、テロリスト存在の疑いで諜報活動を実施した。
「殺害されたテロリストらは、治安部隊や無実の国民に対する数多くのテロ活動に積極的に関与し続けた」とISPRは述べた。
軍は「この地域で発見されたテロリストを排除するために、その地域の掃討作戦を行っている」と述べた。
同様の事件で、当局者らは、バロチスターン州マーゲット地区ザーグーンで治安部隊と過激派との間の激しい銃撃戦でパキスタン兵士3人が死亡したと発表した。
「駐屯地の軍隊は銃撃に対して即座に報復し、それによってテロリストを押し返した。しかし、その後の激しい銃撃戦で、3人の兵士が殉死し、テロリスト1人が治安部隊によって地獄に送られた」と声明は述べた。
パキスタンでは過去2年間に前例のないテロ攻撃が発生し、数百人の法執行官と一般パキスタン人が死亡した。 パキスタンのターリバーン運動(TTP)とバロチスターン解放軍(BLA)のテロ組織は最近、いくつかの壊滅的な攻撃を実施した。一方、パキスタン当局者らは、政府は武装勢力を排除し、平和、安定、進歩を維持する決意であると述べた。。・・・
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●2023年5月16日 <中東かわら版>
ターリバーン首相代行の交代を含む最近の政治情勢
(WAJ: 本サイトでも既報のとおり5月初め国連のグテーレス事務総長主催の国際会合が開催された。海外や国内のアフガン女性や団体はターリバーンを批判するだけで具体的な行動をとらない国連の姿勢に批判的だが、会議に出席した周辺諸国の代表などは会議の模様をターリバーンに伝えたりしている。それらが効を奏したかどうかは不明だがターリバーンは首相代行の首をすげかえた。対外的な批判や内紛ではないとターリバーン報道官は強弁するが、額面道理には受け取れない。)
2023年5月16日付『パジュワーク通信』(民間通信社)は、ターリバーンのムハンマド・ハサン・アーホンド首相代行(パシュトゥーン人、カカル氏族)に代わり、アブドゥルカビール政治担当副首相代行(パシュトゥーン人、ザドラン氏族)が首相代行職を臨時に務めることになったと報じた。翌17日、ムジャーヒド報道官は、ムハンマド・ハサン・アーホンド首相代行は病気の治療のため南部カンダハールで休養することとなり、今後はアブドゥルカビール政治担当副首相代行が代理を務めると発表した。同報道官は、今次人事は日常業務の一環でなされたもので、宣伝に利用することがあってはならず、アフガン国民は何も心配する必要はないと付言した。
ムハンマド・ハサン・アーホンドは、2021年8月のターリバーン復権を経て、同年9月7日の暫定政権の組閣時から同職を務めてきた。同人はターリバーン創設メンバーの一人であり、第一期「政権」期(1996~2001年)には副首相を務めた。その後、ターリバーンが反政府武装勢力の立場に置かれた際、指導者評議会(クエッタ・シューラ)のメンバーだったとされる。
新しく就任したアブドゥルカビールは、第一期「政権」期に東部ナンガルハール州知事や首相代行を務めた。その後、2005年(一説では2010年)にパキスタン情報機関によって拘束された。2020年9月から始まったドーハでの和平交渉では、ターリバーン側交渉団のメンバーの一人を務めた。2021年8月のターリバーン復権以降は、政治担当副首相代行として、諸外国の代表団との折衝をするなど表立って活動してきた。
今回の人事に先立つ12日、カタルのムハンマド・ビン・アブドゥルラフマーン首相兼外相は、カンダハールを訪問した際にムハンマド・ハサン・アーホンド首相代行と会談し、二国間関係について協議していた・・・
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●2023年5月15日 <ハシュテ・スブ・デイリー>
ファリャブ州で先住民と遊牧民が放牧地を巡って死闘
(WAJ: アフガニスタンでは王制支配の悠久の昔から遊牧民と定住民との間で放牧地をめぐる争いがあった。またアフガニスタンの住居や集落は土塀で囲われ住民は銃や武器で武装していた。しかし、長い歴史の中では定住住民・遊牧民の間で不文律の慣習が成立しており普段は平和的に共存していた。しかし、パシュトゥーン族が支配的なターリバーンはパシュトゥーン族のいち部族であるクチと呼ばれる遊牧民をバックアップして他民族(とくにハザラ族)住民を追い出してクチに土地を与えている。民族排外主義である。また、農作業に不可欠な水の分配をめぐっても農民の間で紛争がおきている。人道支援として供給された支援物資の配分でもターリバーンの部隊や部族を優遇しているとの不満が充満している。40年戦争はアフガニスタンの共同体を破壊している。)
ファリャブ州の地元情報筋は、同地域の放牧地を巡って先住民住民と遊牧民との間で武力衝突が続いていると報告している。
衝突は5月12日金曜日にコヒスタン地区バンダル地域で始まり、その後断続的に続いている。
情報筋によると、衝突の結果、先住民3名と遊牧民1名が死亡した。
情報筋によると、遊牧民たちは軽火器と重火器の両方を使用して地元住民を攻撃しているという。
地元ターリバーン当局者らによる衝突終結に向けた努力は失敗に終わったと伝えられている。
タリバンはこの件に関してまだ公式声明を発表していない。
タリバンのアフガニスタン乗っ取り以来、ファリャブ州や他の一部の州の遊牧民は、土地の放牧をめぐって先住民との法的紛争に巻き込まれている。
情報筋によると、タリバンが遊牧民に有利な決定を行い先住民を追放しがちであるという。・・・
【原文(英語)を読む】
5月15日から5月23日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの9日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<5月15日>
●パクティカ州で医師暗殺:増加する犯罪の波に地元住民は恐怖
● 衝撃的で恐ろしい事件:パクティカ州で14歳の少年が惨殺される
● ファリャブ州で先住民と遊牧民が放牧地を巡って死闘
● バダフシャン州で2か月以内に700人近くの新型コロナウイルス感染症陽性者が登録
● 駐インド・アフガニスタン大使、ターリバーン代表が職員らに大使館への入場を拒否されたことを明らかに
<5月16日>
● アフガニスタン各地で暴力行為が激化する中、バードギス州で若者の悲劇的な自殺
● ファリャーブ州で女性の自殺が憂慮すべき増加:24時間以内に2人の命が失われる
● ターリバーンの最新逮捕:民間活動家マジッド・ジア氏がカーブルで拘束
● アフガニスタンのホースト州でドローンによる民間人への致命的な攻撃、子供2人が死亡、3人が負傷
● ファリヤブ州で非戦闘員がターリバーン諜報機関によって殺害される
● 致命的な結果:イランで麻薬密売でアフガニスタン国民3人が処刑
<5月17日>
● 元軍人の息子、バルフ州ターリバーン情報部に逮捕
● タハル州で元兵士がターリバーンに惨殺:最新の事件は退役軍人に対する継続的な標的化を浮き彫りにする
● 謎の死:ガズニ州ジャゴリ地区で女性看護師の首吊り死体を発見
● パルワン州でのターリバーン戦闘員への攻撃。被告の高齢の父親が逮捕
● ニムルズ州で囚人2人が謎の死
<5月18日>
● ターリバーン、イラン風のヒジャブを着用しなかったとしてダイクンディの女性と少女を拘束
● ターリバーンによるガズニでの致命的な地雷爆発で死者数:遊牧民男性死亡、子供負傷
● 悲劇的な犯罪が明らかに:ナンガルハルで女性が夫に惨殺される
● 栄養失調の憂慮すべき急増:MSFとアフガニスタンがヘルマンドで懸念を募らせる
● 元軍人、ヘラート州でターリバーンに逮捕される:恐怖政治のもう一つのぞっとする章
● ターリバーンが弾圧:ヘラートの警備員が襲撃され、女性向けレストラン訪問が怒りを引き起こす
<5月19日>
● パルワン州で身元不明の武装集団が男性を射殺:この州で謎の殺人事件が急増
● 不可解な殺人事件:ジャウジャン州とゴール州で2人の遺体が発見
● ターリバーンの物議を醸す動き:パルワン州の女子教育禁止を批判した校長を拘束
● ターリバーンによって残忍な拷問を受けた一家の次男がパンジシールで死亡:家族のもう一つの悲劇的な喪失
● ターリバーンと地元住民が警笛を鳴らし、タカールで暴力衝突が再び勃発
● サマンガン元市長、ターリバーンに逮捕:ターリバーンによる拘禁統治のもう一つの標的
<5月20日>
● ヘルマンド州の恐怖:夫が包丁で妻を惨殺
● イスラム教カラ国境検問所、ターリバーンとイラン警備隊の衝突激化で閉鎖
● 正体不明の武装集団がウロズガン州の部族指導者を暗殺:新たな衝撃的な暴力行為
<5月21日>
● ターリバーン、クンドゥズ州で批判的記者らを「裏切り者」と烙印を押す:メディアの自由をめぐる危険な闘い
● 悲劇の高まり: カンダハル州で若い女性が自殺
● ターリバーン、ホースト州で小麦収穫用機械の使用禁止を課し、農家の生産性に影響
<5月22日>
● バーミヤン州でターリバーン教育大臣代理を歓迎した女性教師が残忍な暴行を受ける
● 正体不明の破壊者が暴れ回る:ナンガルハルの森で数十本の木が切り倒される
● イラン、センセーショナルなシャーチャラー廟襲撃でアフガニスタン人容疑者2人を処刑へ
● バダフシャンで15歳少年が自殺
● カーブルで元軍人暗殺:旧政府軍にとってもう一つの悲劇的損失
● ターリバーン司令官コラサニ氏、パンジシール元国家安全保障長官の甥2人を逮捕
● アフガニスタンを襲う悲劇的な自殺急増:ガズニ州で女性が自殺
● カンダハルで不発弾が爆発、死者1名、子供2名負傷
<5月23日>
● 3州で交通死亡事故、4人死亡、11人負傷
● ゴール州の壊滅的な洪水で4人の命が奪われ大混乱が起きる:地域を大洪水が飲み込む中、悲劇が襲う
● 貧困の悲劇的な結果:カーブルで男性が自殺
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●2023年5月12日 <ハシュテ・スブ・デイリー>
アフガン女性作家の小説『ブドウ畑の向こうのアフスン』カナダで初公開
(WAJ: 本サイトでは「書籍/批評/提言」コーナーで、アフガニスタンの女性作家の短編を収録した『わたしのペンは鳥の翼』の日本語版を紹介した。いままた、アフガン女性の新たな才能が世に出た。日本語版の出版がまたれる。)
アフガニスタンの若手作家カテラ・トゥグラが書いたこの小説は、5月11日木曜日、カナダのトロントで数人のカナダ人作家の立ち会いのもと発表された。この小説の英語版は来月下旬までに出版される予定だ。
著者によれば、「ブドウ畑の向こうのアフスン」は、宗教的過激主義の咎で告発された家族の心理描写であるという。
カテラ・トゥグラさんは、「西側の読者には、アフガニスタンの女性と男性は、ハリウッド映画で見られる単なるステレオタイプではなく、独自の個性を持ったユニークな個人であることを理解してほしい」と述べた。
カナダの小説家キャサリン・ゴヴィエは、この小説を「非常に不安で、非常に恐ろしい、そして完全に信じられる」と評した。
『ブドウ畑を越えたアフスン』は、2020年にトルコ語で出版された後、トルコでいくつかの賞を受賞したことは注目に値する。トゥグラさんは2018年に小説を書き始めた。・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年5月12日 <ハシュテ・スブ・デイリー>
女性の抗議活動、ターリバーンとのジェンダー・アパルトヘイト共謀で国連を非難
(WAJ: 。本サイトの「世界の声」コーナーに掲載した「明確さと政治的根拠に欠ける国連決議」も指摘しているように、この国連決議は、アフガン国民を人質に取るターリバーンの戦術に屈伏するものだ、と国の内外にいるアフガン女性は強く批判している。国連は抑圧の対象とされ苦しんでいる女性たちの声をこそ聴くべきではないのか。)
アフガニスタン女性抗議同盟は、5月12日金曜日に発表した声明の中で、ターリバーンのジェンダーアパルトヘイト委員会に関して国連の強い姿勢を求めた。
声明は、国連機関に女性が雇用されていない状況でも人道援助を継続するという国連の決定を引用し、「国連によるこの決定は憂慮すべきものであり、人権価値観と女性の有意義な参加に対する国連の取り組みに疑問を投げかけている」と述べた。
アフガニスタン女性抗議同盟によると、ターリバーンが女性に課した制限に対する国連と国際社会の黙認により、アフガニスタン女性抗議同盟はターリバーンがこれまで以上に勇気づけられたという。
同同盟は、ターリバーンがアフガニスタンの女性に課している制限が解除されるまで国連の活動を停止するよう求めている。
彼女らはまた、国際社会に対し、女性の権利を実際に擁護する取り組みを示すよう求めた。
アフガニスタン女性抗議同盟は、ターリバーンが国内の国連機関における女性の雇用を継続的に制限していることを受けて、これらの声明を発表した。
ターリバーンは先月、アフガニスタンの女性が国内の国連関連部門で働くことを禁止するなど、アフガニスタン女性の生活にさらに制限を加えた。・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年5月11日 <Aljazeera>
パキスタン最高裁判所、イムラン・カーン前首相の釈放を命令
(WAJ: 逮捕後わずか2日で急遽釈放。ここにパキスタン政府の動揺と分裂状況が映し出されている。詳細は本サイト「世界の声」欄での今次逮捕劇にからむ報道と解説をご参照ください。)
パキスタン最高裁判所は、汚職容疑での拘留が暴力的な抗議活動を引き起こした2日後、イムラン・カーン前首相の逮捕は違法であるとの判決を下し、即時釈放を命じた。
木曜日(11日)の判決後、最高裁判所の建物付近でカーン氏を祝う支持者らと警察の間で一時衝突が起きたが、全米各地での暴力行為は沈静化したように見えた。
しかし政府はこの判決を非難し、パキスタン党テフリク・エ・インサフ(PTI)党首(訳注:カーン前首相のこと)を逮捕するために他の法的手段を見つける決意をしたと述べた。
70歳のカーン氏は火曜日の出廷中に国家会計責任局(NAB)によって汚職事件で逮捕され、これを受けて全米で暴力的な抗議活動が発生し、政府は秩序回復のために軍の出動を要請した。
PTI支持者らは全国各地で警察と衝突し、軍や政府の施設を襲撃し、軍本拠地を襲撃しようとしたり、ラホールの最高司令官の邸宅を放火しようとしたりしている。
この衝突では2,000人以上が逮捕され、少なくとも11人が死亡、数十人が負傷した。・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年5月9日 <BBC.com>
パキスタンの前首相イムラン・カーン、法廷外で逮捕される
(WAJ: イムラン・カーン前首相は、本サイトで再三報道しているように、首相在任中もその後もターリバーンの公然たる支持者としてターリバーンが国際社会から承認されるよう活動してきた。しかし、アフガニスタンのターリバーンは、パキスタンのターリバーンであるパキスタン・タリバン運動(TTP)と不可分の兄弟である。両国のターリバーンはパキスタンの軍と政治に緊密に結びついているだけでなくパキスタン内の政争とも深いかかわりがある。今後の展開に注目すべきだ。)
(写真:イムラン・カーン前首相)
サイモン・フレイザー:
(WAJによる要約)パキスタンの前首相イムラン・カーンが、首都イスラマバードの高等裁判所の外で逮捕された。カーン氏は汚職の容疑で法廷に出頭していたが、彼は容疑は政治的でっち上げだと主張していた昨年 4 月に首相を追放されてからも選挙運動を続けていた。総選挙は今年後半に行われる予定だ。パンジャブ州警察の監察官によると、カーン氏の逮捕理由は「腐敗と腐敗行為」で告発されたためという。カーン氏は法律違反を否定している。カーン氏は、イスラマバードに旅行中に撮影されたビデオメッセージで、逮捕前に彼の党であるパキスタン・テリーク・エ・インサフ(PTI)によって公開された。「令状を持って私のところに来てほしい。私の弁護士がそこにいる」と彼は言った。「あなたが私を刑務所に送りたいのなら、私はその準備ができている。」治安部隊はラホールの住居で何度も彼を拘束しようとしたが、そのたびに彼の支持者によって阻止されてきた。二極化した政治がパキスタンを引き裂いている。彼は 2018 年に首相に選出されましたが、パキスタンの強力な軍隊と衝突し、議会で過半数を失い、2022 年4月に信任投票で敗れ、在任期間から4年で、追放された。それ以来、彼は政府と国の軍隊を声高に批判してきた。10月、彼は外国の要人からの贈答品の詳細と、彼らが売ったとされる収益の詳細を誤って申告したとして告発され、公職に就く資格を剥奪された・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年5月2日 <ハシュテ・スブ・デイリー>
ターリバーン元報道官、海外でタリバン反対派へのナイフ攻撃を呼びかける
(WAJ: イランの最高指導者ホメイニーは1989年、ファトワーを発し国外にいる『悪魔の詩』の作者サルマン・ラシュディに死刑を宣告し殺害をあおった。ラシュディはイギリス系インド人。それを受け世界中で襲撃事件が起き日本人翻訳者が殺害された。今回のコスティの発言がそのような歴史的事件を背景にしていることは間違いない。この発言は国際的に達成された人権をないがしろにする反社会的なものであり見過ごすわけにいかない。)
ターリバーン内務省の元報道官サイード・コスティが、アフガニスタン内外でターリバーン反対派をナイフで殺せと脅迫した。
内務省のこの元報道官は、現在は公式な役職に就いていないようだが、5月2日(火)のツイートでこの脅しを行った。
コスティは「逃亡者たちをナイフで一人ずつ殺せ」と書いた。「国に対して説教をする者がいれば、行って殺してこい、彼らはとても冷酷で恐ろしい動物だ」と。
さらに、「ヨーロッパとアメリカには何百人ものボランティアがいる。彼らはただ、団結とリーダーシップを望んでいるだけだ。」
このタリバンのメンバーは、どの国も自国の「敵」を海外で標的にすることができるのに、なぜ自分たちはできないのか、とも言っている。
ターリバーン内務省の元報道官は以前、エラハ・デラワルザイの強制結婚、鞭打ち、拷問、監禁に関与したことで話題になった。(訳注:本トピックス欄2022年9月3日「『これが最後の言葉かも』タリバン高官との“強制結婚”に“性暴力” アフガン女子大生の告発に波紋広がる」参照)・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年5月1~2日 <中東かわら版>
アフガニスタン:国連のグテーレス事務総長主催会合がドーハで
(WAJ: ターリバーンのアフガニスタン実効支配が1年8カ月におよび、国際社会の扱いに変化が生じてきている。国連は一時、アフガニスタン国内における飢餓状態のすさまじさを考慮して人道支援を進めるためターリバーンとの連携を模索しようとしていたが、ターリバーンの女子教育や就労に対する抑圧が国連職員にもおよび、さすがにターリバーン批判を継続している。しかし、本サイトでは再三報じているように、パキスタンやイラン、さらには中国・ロシアなどがターリバーンとの公然たる関係を築きつつある。今回の中東かわら版はそのような国際および周辺職の、ターリバーンとの関りについて整理、報道している。)
2023年5月1~2日、カタルの首都ドーハで、国連のグテーレス事務総長主催の国際会合が開催された。今次会合は、グテーレス事務総長が議長を務め、各国の特使を招きクローズド形式で行われた。ターリバーン代表者は招待されなかった。国連発表によると、今次会合の目的は、ターリバーンの政府承認ではなく、アフガニスタンにおける女性や少女の権利を含めた人権の保護、包摂的な政権成立、テロ対策、及び麻薬対策等を巡り、国際的に一致したアプローチのあり様を議論することであるとされた。会合後、グテーレス事務総長は会見で、現在のアフガニスタンの人道状況は世界最悪である、国民の97%が貧困状態にあり、国民の3分の2が生死の境にあると述べ、ターリバーンによる国連アフガニスタン人女性職員の就業禁止に代表されるアフガニスタンの諸問題を解決するために、今後も同様の会合を開催する予定だと発言した・・・
【つづきを読む】
5月5日から5月14日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<5月5日>
●ガズニ州とロガール州で悲惨な交通事故、5人死亡、5人負傷
● 姦通罪で投獄されていたターリバーン司令官が釈放される
● 衝撃的な発見:ニムルズ州で目をえぐられた12歳の切断遺体が発見
● ターリバーンのスポーツ支配:バーミヤン県の初マラソンでは女性アスリートが除外
● タハール州で高齢男性が自ら命を絶つ
● ターリバーンの残忍な弾圧は続く:元軍人がニムルズ州で逮捕
● ターリバーン最高裁判所、バーミヤン県の男女に石打ち刑を命令
<5月6日>
● ターリバーン、ファラー州で抗議活動中の農民数十人を逮捕、暴行
<5月7日>
● ターリバーン、女子生徒が書類記入のため大学に入学することを阻止
● 正体不明の武装集団が再び襲撃:ザブール州で店主が射殺される
● ゴール州で宗教学者暗殺:学者に対する最近の一連の攻撃でターリバーンに容疑
● ターリバーンと国民抵抗戦線(NRF)、バグラン州で激戦:双方に死傷者
● ターリバーンの暴力が続くパルワン州で元政府軍兵士が正体不明の武装集団に殺される
● 土地紛争で死者:サマンガン州の武力衝突で4人死亡
<5月8日>
● 絶望的な行為:カンダハル州で経済的困難のため若者が焼身自殺
● アフガニスタンの17歳青年、イラン国境警備隊に射殺される
● ターリバーン、過去6か月で334人に体罰:国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)
<5月9日>
● 悲劇的な自殺:アフガニスタンで最近自殺が相次ぐ中、マイダン・ワルダック州で若者が首を吊る
● ターリバーンの最新残虐行為:カピサ州の学校教師と若い民間人を逮捕
● カンダハル州の地雷爆発で子供3人の命が奪われる
● カピサ州ターリバーン総督府へのミサイル攻撃、戦闘員3名死亡
● ターリバーン、ホースト州の地元メディア関係者4人を逮捕 アフガニスタンの報道の自由に懸念が高まる
● ターリバーン、大胆な変更を導入:アフガニスタンのタクシーに新しい配色を導入
<5月10日>
● バードギス州で謎の女性殺害事件
<5月11日>
● バーミヤン州前知事、ターリバーンに降伏、情報筋報告書
● ターリバーンの内紛が致命傷に:バーミヤン衝突で1人死亡、2人負傷
● ターリバーン、ダイクンディで側に亡命したハザラ人の司令官を逮捕
● ゴール州の医薬品製造工場で火災、1人死亡、3人負傷
<5月12日>
● ターリバーン、羊行方不明問題でマイダン・ワルダックの部族長老らを拘束、地元住民に高額の賠償を要求
● アフガニスタンの少女小説『ブドウ畑の向こうのアフスン』カナダで初公開
● バダフシャン州で交通死亡事故、7名死亡、14名負傷
● 女性の抗議活動、ターリバーンとのジェンダー・アパルトヘイト共謀で国連を非難
<5月13日>
● ターリバーンの致命的な襲撃:バダフシャン州で4人の罪のない命が失われる
● ザブール州で地雷爆発、子供1人死亡、2人負傷
● アフガニスタンで新たなポリオ感染者
● ザブールで狂犬病が増加:1週間で50人以上が感染した犬に噛まれる
● 女性の自殺が悲劇的に増加:ファラヤブ州で少女が自らの命を絶つ
<5月14日>
● ジューズジャーン州で男性がターリバーン戦闘員に残忍な拷問を受け死亡
● バードギース州の謎の妊婦殺害事件は女性に対する家庭内暴力の憂慮すべき増加を浮き彫りにする
● バードギース州で男が姉妹を殺害:不倫疑惑が動機とされる
● パクティカ州で医師暗殺:増加する犯罪の波に地元住民は恐怖
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●2023年5月2日 <BBC.com>
赤ちゃんが死ぬのを見る以外に私たちにできることは何もない
(WAJ: BBCのアフガニスタン特派員のレポートは胸を打つ。2021年8月のターリバーンによるアフガニスタン再支配以来、資金のほぼ全額を外国からの支援に頼っていた公的医療は瀕死の状態に陥っている。もっとも悲惨な状態に陥っているのが乳幼児医療であり、資金や医薬品や設備だけでなく、そこで働く女性たちも現場から排除された。現実を無視するターリバーンの抑圧的政策はいつまで続くのだろうか。)
2023年5月1~2日、カタルの首都ドーハで、国連のグテーレス事務総長主催の国際会合が開催された。今次会合は、グテーレス事務総長が議長を務め、各国(※注)の特使を招きクローズド形式で行われた。ターリバーン代表者は招待されなかった。国連発表によると、今次会合の目的は、ターリバーンの政府承認ではなく、アフガニスタンにおける女性や少女の権利を含めた人権の保護、包摂的な政権成立、テロ対策、及び麻薬対策等を巡り、国際的に一致したアプローチのあり様を議論することであるとされた。会合後、グテーレス事務総長は会見で、現在のアフガニスタンの人道状況は世界最悪である、国民の97%が貧困状態にあり、国民の3分の2が生死の境にあると述べ、ターリバーンによる国連アフガニスタン人女性職員の就業禁止に代表されるアフガニスタンの諸問題を解決するために、今後も同様の会合を開催する予定だと発言した・・・
【つづき(英語)を読む】
●2023年4月26日 <シャンティ国際ボランティア会>
アフガニスタンで女子教育継続を。学ぶ権利、夢と希望を取り戻すために=500万円目標クラウドファンディング成立!
(WAJ: アフガニスタンでの女子教育支援をつづけているシャンティ国際ポランティア会はことしも500万円目標でクラウドファンディングをおこない、目標を超える516万8000円を集めた。集められた資金の使い道およびアフガニスタンにおける活動状況について同会の喜納昌貴(きなまさたか)氏がレポートしている。)
今、アフガニスタンでは多くの女の子たちが教育を受ける権利を奪われ、将来の夢や希望を失いつつあります。
“将来は先生になりたい” “お医者さんになりたい” “仕立て屋さんになりたい”
学校の門が封鎖される前、アフガニスタンの女の子たちはこうした夢を力強く語っていました。
しかし、2021年8月にタリバンがアフガニスタンの政権を掌握して以降、女子教育に対して厳しい制限を課し始めました。
学ぶ権利が奪われた今、かつて抱いた夢や希望は彼女たちの手の届かないところへとどんどん遠ざかっています。
“将来は先生になってこの国の女性の役に立ちたい。だから勉強を続けたい。”
アフガニスタンから届いた手紙に記された少女の願いです。
シャンティに入職する前、地元沖縄で中学校教員をしていた私は、この手紙を読んで当時の学級の女子生徒のことを思い出しました。
“将来は教員になりたいから、大学に行ける高校に進学したい”
そんな進路相談を受け、一緒に高校を調べたり、放課後に残って勉強を教えたりしました。
同じ夢を持ち一生懸命人生を歩む女の子たち。国や状況は違えども、子どもたちの未来のためにできることを模索し、実行していかなければと感じたことから私はシャンティに入職し、活動に取り組んでいます。
私たちシャンティは、絵本の力や教育の機会提供を通して、子どもたちの辛さや悲しみ、悔しさを少しでも和らげ、もう一度アフガニスタンの女の子たちに笑顔を取り戻す努力を続けています。
そんな私たちの取り組みに、みなさんの力を貸してくれませんか。
■活動内容とご寄付の使いみち
今回の挑戦で集まった資金は、アフガニスタンでの女子教育継続の事業において、以下のような活動の費用の一部として大切に使わせていただきます。
・山岳地帯の村や地域にある500か所の“コミュニティベースの教室の運営費用
・500か所の教室の掲示物やデコレーション購入/印刷費用
・約15,000人の子どもたちに絵本を届ける費用
・500人の教員研修費
・教育の重要性を訴えるイベント企画/運営費・・・
【つづきを読む】
4月25日から5月4日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの7日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<4月25日>
●女性に対する暴力の波が続く: ゴール州で2人の女性残酷に殺される
● 自殺が増大、バーミヤン州で18歳の少年が自殺
● 大量国外追放: 先月、約 54,000 人のアフガン難民がイランから追放される
● ザーブル州、ヘラート州およびゴール州で、イード最中致命的な交通事故: 14 人の命が失われ、261 人が負傷ザーブル、ヘラート、およびグール州
● 世界マラリアデー: 2022 年にアフガニスタンで125,000 件を超えるマラリア症例が記録される
<4月26日>
● 第2回ウィーン会談が終了:アフガニスタンでのターリバーンの支配継続を阻止するよう国連に要請
● オルズガン州のローカル ラジオ局、嵐による破壊の後、公衆の支援を受けて放送を再開
● 相次ぐ暴力: ファリヤブ州でさらに 2 人の命が失われる
● カーブル-カンダハール高速道路での交通事故により 6 人が死亡、20 人が負傷
<4月27日>
● アフガニスタンの活動家が国連事務総長にドーハでのターリバーンとの会談をキャンセルするよう要求:公開書簡はテロリズムとターリバーンの認識に関する懸念を暴露
● 銃撃により、バグラーン州とウロズガン州で 2 人の命が奪われる
● バルフ州で致命的な交通事故: 9 人が死亡、11 人が負傷
● アフガニスタン独立人権委員会(AIHRC): 「ターリバーンを認めようとするいかなる試みも、アフガニスタンの人々には受け入れられない」
<4月28日>
● 絶望的な時代:アフガンの若者の悲劇的な自殺は、ターリバーン支配下の経済闘争を浮き彫りにする
● 銃撃犯がナンガハールで 1 人を殺し、その息子に毒を盛る: 謎の殺害がアフガニスタンで懸念を引き起こす
● アフガニスタン女性の自殺率の上昇: カピサ州とファリヤブ州での 2 人の悲劇的な死
<4月29日>
● ファリヤブで年配の女性が残酷に殺害される: 殺人犯は逃走中、親族は正義を求める
● 身元不明の放火犯の標的教育: ガズニ州で小学校が全焼
● 悲劇的な損失: マイダン ワルダック州で不発の迫撃砲弾が 3 人の子供の命を奪う
● アフガニスタン女性の抗議運動:ターリバーンを承認することはテロリズムを認めること
● ターリバーンの継続する残虐行為: バドギス州で 2 人の元兵士逮捕
<4月30日>
● カーブルで前将軍、ターリバーンに逮捕される
● 悲劇の打撃: 迫撃砲の爆発で子供の命が奪われ、ガズニで別の子供が負傷
● ターリバーン司令官の息子、レイプ未遂でゴールで少女殺害
● 手工芸品を通じて女性に力を与える: ヘラートの展覧会はターリバーンの制限に逆らう
● 猛烈な風と雹がファラー州を荒廃:5,000以上の温室が破壊される
● ターリバーン、商業広告における女性の声を禁止:ガズニ州の地元メディアに遵守するよう警告
● アフガニスタンの女性と市民社会は世界の指導者に正義を求める:「私についてではなく、私と話してください」
<5月1日>
● ターリバーンがアスリートを侮辱した後、バーミヤンのスタジアムを閉鎖
● 自由戦線が再び攻撃: カーブル攻撃で2人のターリバーン戦闘員を殺害
● 致命的な地雷の爆発: ロガル州でトラクターの運転手、死亡
● ターリバーン、ガズニ州で前政権の女性警察官を 2 度目の逮捕、行方不明のまま
● 正体不明のガンマンが謎の殺害が増加する中、カーブルで宗教学者を暗殺
● 無意味な暴力: ガズニ州で7歳の子供、残酷に殺害されたる
●アフガニスタン独立人権委員会 (AIHRC) は、ゴール州のザルミナの殺害について、ターリバーンの指導者に説明責任を要求
● ザブール州のターリバーン自治体が市場価格よりも高い価格表を設定し配布
● 国民抵抗戦線の反撃: パルワン州で2 人のターリバーン戦闘員を殺害
<5月2日>
● ターリバーンの残虐行為は続く:ヌーリスタン州で元軍将校が射殺される
● アフガニスタンで暴力が拡大する中、ウロズガン州で女性が義理の兄弟に残酷に殺害される
● 元ターリバーンのスポークスパーソン、海外のターリバーン反対者へのナイフ攻撃を呼びかけ
● カピサ県で家屋の倒壊により45人が負傷、結婚式、悪夢に変わる
<5月3日>
● ナンガルハール州で男性が経済的困難のために自殺
● ターリバーンの司令官がパンジシール州で性的暴行
● 正体不明の武装集団がファラー州で若い男性を殺害し、アフガニスタンでの謎の殺人事件の増加に拍車をかけた
● パクティカ州で夫に妻が斬首される
● パキスタンの強制送還:不確実性の中で追放された約250人のアフガニスタン移民
● ターリバーンがヘラートのドライバーに警告: ベールを脱いだ女性は車に乗れない!
<5月4日>
● グテーレスさん、女性の教育は重要ですが、十分ではありません
● バドギス州でターリバーンの戦闘員が暴走し、レンジャーと一緒に子供を殺す
● 標的を絞った暗殺が続く:ガンマンがヘラート州で両替商を殺害
● ティーンエイジャーがナンガルハール州でTikTokビデオを録画中に友人を殺害
● ターリバーンは Qisas(報復) 罰へのコミットメントを更新。(報復を容認した)
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●2023年4月21日 <Khaama Press:フィデル・ラーマティ>
ターリバーン、アフガニスタンの 2 つの州でイードのお祝いに参加しないよう女性に命令
(WAJ: イードの祝祭とはイスラームの断食期間であるラマダンが明けたことを祝う祭りであり、家族親族友人知人が打ち揃ってお祝いするモスレム最大の楽しみのひとつである。)
ターリバーンは、アフガニスタン全土で予想される大規模な祝祭の前に、女性がアフガニスタンの 2 つの州でイードの祝祭に出席することを禁止しました。
北東部のタハール州と北部のバグラン州では、金曜日に「イード・アル・フィトルの期間中、女性がグループで外出することは禁じられている」という 2 つの同様の通知が述べられていました。
命令の対象となっているのは、アフガニスタンのタハール州とバグラン州の 2 州だけです。・・・
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●2023年4月19日 <中東かわら版>
中国が「アフガニスタン問題に関する中国の立場」を正式に表明
(WAJ: 中国とアフガニスタンとの関係は複雑にならざるをえない。パキスタンと中国はインドとの関係から緊密であり、アフガニスタンを実効支配するターリバーンはパキスタンら米・サウジをはじめアラブなどの外国勢力が育てたグループであり、イスラム過激派と緊密な関係を有している。中国はパキスタンを経済的にも支えなければならないたちば(一帯一路契約)がそのパキスタンは経済危機を深まめている。アフガニスタンの地下資源に食指を伸ばしている中国はウイグル系過激派をかかえるターリバーンと関係を持たざるを得ない。相反するさまざまな要因を抱えるこの地域に中国は引き込まれていく。サウジとイランの外交関係改善の仲介をした中国にとって正念場の地域となっている。)
2023年4月12日、中国は、11項目から成る「アフガニスタン問題に関する中国の立場」と題する文書を発表した。同文書において、中国は、アフガニスタンの独立・主権・領土保全、民族自決、宗教的信仰と民族の慣習への「三つの尊重」を表明した。また、内政干渉、個人的利益の追求、及び勢力圏の追求をしない「三つのせず」の立場も示した。その上で、中国は、アフガニスタンにおいて、開かれた、包摂的な政治体制が構築されることを望むとともに、女性・子ども・あらゆる民族集団の権利が尊重されることを要望した。また、中国は、アフガニスタン和平・復興への支持、東トルキスタン・イスラーム運動(ETIM)をはじめとする国際テロ組織への対策、「3つの勢力」(注:テロリズム、分裂主義、過激主義を指す)への対処、米国によるアフガニスタン在外資産の凍結への批判、地域枠組みの活用、難民対策、麻薬対策等への立場も示した。・・・
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●2023年4月14日 <中華人民共和国外務省>
アフガニスタン近隣諸国の第4回外相会合のサマルカンド宣言
(WAJ: アフガニスタンを実効支配するターリバーンの不在のもと、アフガニスタンをめぐる情勢に不安をもつ周辺国が会合を開いている。同様の会合はロシアが音頭を取るモスクワ方式会議があるが、ここにもターリバーンは欠席し、パキスタンも欠席するようになっている。サウジ・イラン外交関係復活の仲介をとった中国が外交攻勢を活発化させているようすがうかがえる。中国はあえて本気で「火中の栗」を拾おうとしているのだろうか。)
2023年4月13日、ウズベキスタン共和国のサマルカンドで、第4回アフガニスタン周辺国外相会議が開催された。
中国、イラン、パキスタン、ロシア、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの外相と高官が会議に出席した。
相互理解の率直で実用的な雰囲気の中で、締約国は、アフガニスタンの現在の状況、その発展の見通しについて、包括的で、深く、建設的な議論を行い、次のことを述べた。
締約国は、テロや麻薬密売の脅威から解放された、平和で、団結した、主権を有する独立国家としてのアフガニスタンの発展へのコミットメントを再確認した。
締約国は、アフガニスタン社会のすべての部分の利益を反映する包摂的で広範な統治システムをアフガニスタンに構築することの重要性に留意した。
締約国は、アフガニスタンにおけるテロ関連の治安状況が依然として厳しいことに留意し、近隣諸国間のテロ対策及び治安に関する協力を強化し、テロに対する統一戦線を発展させるというコミットメントを再確認した。
両当事者は、すべてのテロリストグループ、すなわち、イラクとレバントのイスラム国 (ISIL)、アルカイダ、東トルキスタンイスラム運動 (ETIM)、パキスタン・タリバン (TTP)、バロチスタン解放軍(BLA)を指摘した。 Jundallah、Jaish al-Adl、Jamaat Ansarullah、ウズベキスタンのイスラム運動 (IMU)、およびアフガニスタンに拠点を置くその他のテロ組織は、地域および世界の安全保障に深刻な脅威を与え続けている。
締約国は、麻薬の脅威と戦うことの重要性を強調し、麻薬作物の代替プログラムの開発、および麻薬の生産と密売との戦いへの支援を求めた。
締約国は、国際社会がアフガニスタンとの対話とコミュニケーションを維持する必要性を強調し、人々の生活条件を改善するためのさらなる措置を求め、アフガニスタン当局がすべての民族グループの権利を含む基本的人権を尊重することへの信頼を表明した。女性と子供、そしてアフガニスタンのすべての市民に、国の社会政治的、経済的、文化的生活に参加する平等な権利を提供する。
締約国は、地域の安全と安定を確保するための地域的および国際的な取り組みを調整することの関連性に留意し、タシケント国際会議「アフガニスタン:安全保障と経済発展」およびアフガニスタンに関するモスクワ形式協議を含む既存の地域フォーラムの積極的な貢献を強調した。
締約国は、同国の人道状況と貧しい経済状況について深い懸念を表明し、アフガニスタン国民への人道支援を継続し、アフガニスタンの経済再建を支援する用意があることを宣言した。
締約国は、アフガニスタンに人道支援を提供する上で国連が重要な役割を果たしていることに留意し、国際社会に対し、アフガニスタンの人々に対する緊急の人道支援を強化するよう呼びかけた。
締約国は、アフガニスタン国民が必要とする人道支援の提供を政治化しようとする試みに対抗することの重要性を再確認し、人道支援の配布と使用は、一般のアフガニスタン国民の利益のために役立つべきであることを強調した。
締約国は、国民経済の回復におけるカブールへの支援が、住民にとってまともな生活条件を作り出し、国外への移住の流れを減らすことを可能にすることを強調した。
締約国は、アフガニスタンの社会経済的発展と世界経済への積極的な統合のために近隣諸国によって実施される主要な国際エネルギー、輸送、通信、インフラストラクチャー、およびその他のプロジェクトの基本的な重要性に留意した。
締約国は、ウズベキスタンが国連の後援の下で国際交渉グループを創設するイニシアチブと、タジキスタンがアフガニスタン周辺の「セキュリティベルト」を創設するイニシアチブに留意し、発起人から包括的なコンセプトノートを受け取ることを楽しみにしている。
アフガニスタンの現在の苦境に主に責任を負っている国々に対し、アフガニスタンの経済回復と将来の発展に関する公約を真剣に履行するよう促した。
両当事者は、政治と外交、経済と人道、安全保障と安定という 3 つのワーキング グループ会議を早期に開始することを再確認した。
締約国は、ウズベキスタンが第 4 回外相会合を高い組織レベルで開催したことに感謝の意を表し、第 5 回外相会合を 2024 年、または必要に応じてそれよりも早い時期にアシガバートで開催するという提案を支持した。
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4月15日から4月21日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの7日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの7日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<4月15日>
● 教育の拒否:インドのアフガニスタン人学生のための特別学校が閉鎖
● 女性医師がタハールで正体不明の武装集団に射殺された、ターリバーンの関与が疑われる
● 悲劇発生: 家族の外出中に女性と子供がコクチャ川で溺死
● バーミヤン州で暴力犯罪が急増: 母親が殺され、男性が殴打されて死亡しているのが発見される
<4月16日>
● アフガニスタン女性の抗議運動連合: 女性の抗議者の存在なしに集会の正当性はない
● ターリバーンの残虐行為は続く:バダフシャン州で罪のない民間人が殺され、別の負傷者
● ターリバーン、教育省職員を脅迫:イスラム法を遵守しなければ追放に直面
● ガズニ州で交通事故死、1人死亡、5人負傷
● ナンガルハール州で元特殊部隊メンバー、正体不明の武装集団に暗殺される
● ターリバーン、コーランを燃やしたとされるバドギス州の男に発砲し、一連の残忍な罰を加える
● バダフシャンの若者の悲劇的な最期: 家族論争の中での自殺
● パル湾州サランの悲劇:ターリバーンが戦争犠牲者の遺体を家族に引き渡すことを拒否、自由戦線が報告
● 元大学教授、ターリバーンによる禁止に抗し、カーブルの恵まれない少女たちの英語教育に資金を提供
<4月17日>
● ターリバーンが教育にブレーキ:カンダハール州とヘルマンド州での教育プロジェクトを停止
● 悲劇的な自殺の波がアフガニスタンを襲う:12年生の生徒がバーミヤン州で命を絶つ
● 悲劇的な喪失: 若い男がゴール州で自らの命を絶つ
● ターリバーン農業省は、高値の中でアフガニスタンでタマネギの収量が記録的であると主張
● ヘラート州のターリバーン知事の側近が羊飼いと100 頭の羊を誘拐
● ロガール州の恐怖: 11歳の子供鎌で残酷に殺される
● 身元不明の銃撃犯がパルワンの若者を標的に: この州で謎の暗殺が増加
<4月18日>
● ターリバーンは殺戮を続ける:バダフシャン州で3人の元兵士が残酷に殺害される
● ウロズガン州センターで女性が銃撃により死亡
● 発掘された失われた宝物: ゴール州のジャム フィールドのミナレットで発見された35個の古代のアーティファクト
<4月19日>
● 女性運動はターリバーンを認める国連当局者(アミナ・モハメッド国連副事務総長)の呼びかけに反対
● アフガニスタンの元国家安全保障局長(AFNDS)ラフマトゥラー・ナビルは、アミナ・モハメッド国連副事務総長の声明に続いて、ターリバーンを認める会議の開催の提案を避難
● ファラー州での致命的な交通事故、女性と子供を含む 4 人の命を奪う
● ロガル州で地雷の爆発により、女性を含む 3 人の命が奪われる
● 最近の犯罪の波の中でファラー州で致命的な銃撃が若い命を奪う
● ターリバーンが認められた場合、アフガニスタン女性の変化のための連合は過激派グループの拡大を警告する
● ターリバーンのイード制限: タハール州とバグラーン州で女性の集会を禁止
● ターリバーン、パンジシール大学教授を NRF との協力の容疑で逮捕
<4月20日>
● 正体不明の銃撃犯が、犯罪の波が高まる中、ホースト州で別の命を奪う
● ガズニ州で致命的な落雷により生徒が死亡、2 人が負傷
● アフガニスタン救済高等抵抗評議会、国連事務総長に対し、アフガニスタンの危機に対処する上でアフガニスタンの人々の側に立つよう要請
● 同様の事件が急増する中、バダフシャン州で若い女性が謎の死
● アフガニスタンで増加する子どもの自殺:ゴール州とナンガルハール州で報告された2つの事例
● ターリバーンによる逮捕後、アフガニスタンの医師が行方不明に:安全と幸福への懸念、高まる
<4月21日>
● 国民抵抗戦線は、アミナ・モハメッド国連副事務総長の声明をターリバーンのロビー活動と非難
● 48 時間で 3 人目の自殺: 若い男がバルフで銃撃を受けて命を絶つ
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●2023年4月14日 <RadioFreeEurope RadioLiberty AZADI BRIEFING>
国連との対立にはまりこむターリバーン
(WAJ: アフガニスタンの重要な問題を解き明かす自由ヨーロッパラジオ(RFE/RL)のニュースレター・アザディ・ブリーフィングの上級特派員アブバカール・シッディケ氏の論説を紹介する。この論説では、ターリバーンがアフガニスタンで活動する国連機関でのアフガン女性の勤務を禁止する決定に対する国連の反応、および、なぜターリバーンが国際社会からのアフガニスタンへの人道支援すら危機に陥れる措置をとるのかの理由まで分析し、ターリバーンが自らますます孤立へと陥っていく愚を批判している。以下はその要旨である。全文は下記のリンクをクリックしてお読みください。)
重要な決定:
国連は、ターリバーンの今回の通告を受けてアフガニスタンでの活動を見直していると発表した。国連に雇用されている数百人のアフガン女性は、飢餓の危険にさらされている数百万人の命を救う活動をする上できわめて重要だ。
国連は4月11日の声明で、ターリバーンの禁止により、アフガニスタンでの活動が不可能となる、この危機がアフガン人に及ぼすあらゆる悪影響はターリバーンの責任である、と述べた。これに対し、タリーバーンのザビフラ・ムジャヒード首席補佐官は、禁止を「アフガン内部の問題」と呼び、壊滅的な人道危機は国際的な「制裁と圧力」のせいだと非難した。
この問題の重要性:
それはターリバンが、国際社会から譲歩を得るための交渉材料として女性の権利の問題を利用していることだ。
タリバンが 2021 年に権力を掌握していらい外国政府は直ちにアフガニスタンへの開発資金を削減し、新政府に厳しい制裁を課した。女性の教育と雇用に対する厳しい制限を含むターリバーンの女性弾圧は、政府をさらに孤立させ、いまだにどの国からも認識されていない。昨年12 月、ターリバーンは、アフガニスタンの女性が国内外の NGO で働くことを禁止した。今年4月4日、禁止を国連にまで拡大し、援助をさらに中断させた。
次はどうなるか:
ターリバーンは、人口の 3 分の 2 に相当する 2,800 万人以上の人々の命を人質にして生きている。国連は、タリーバーンがその禁止をつづければアフガニスタンでの活動を停止する可能性があると示唆している。これは悲惨な結末を意味する。国連世界食糧計画 (WFP) は、追加の資金をすぐに受け取らなければ、アフガニスタンの 900 万人への支援を削減しなければならないと警告した。
今週のベストストーリー:
タリバンは、海外のアフガニスタン外交使節団の支配権を獲得することにより、その正当性を高めようとした。しかしどの国からも承認されていない。世界中の多くのアフガニスタン大使館と領事館は、カブールの前の西側支援政府によって任命された外交官によって今も運営されている。
注意すべきこと:
今週、北部のパルワン州でタリバンの戦闘員と武装抵抗グループであるアフガニスタン自由戦線 (AFF) のメンバーとの間で致命的な衝突が勃発した。4月13 日の声明で、AFF は、タリバンが首都カブール、パルワン、パンジシール、カピサの各州で、レジスタンス グループと関係があると疑われる民間人に対する取り締まりを開始したと主張した。
重要な理由:
主にアフガニスタンの元軍隊のメンバーで構成された少数の小さな武装グループが、国内のさまざまな地域でタリバンの支配に反対している。しかし、彼らは依然として弱く、聖域も外部の助けもない。タリバン強硬政府は、AFF を含む新しい抵抗グループの出現をもたらした。タリバンは権力の共有や市民への基本的権利の付与を拒否してきた。反対派にはターリバーンに平和的に反対する余地がほとんど残されていない。・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年4月12日 <中東かわら版>
ターリバーンが国連のアフガニスタン人女性職員の勤務停止を通知
(WAJ: アフガニスタン国内の国連に勤務するアフガニスタン人女性職員の数は約400名と伝えられており、その勤務が停止されるとなると、国際的な援助を実際に苦しんでいる人びとに届ける手段が大きくそこなわれる。国民の不利益も顧みず固陋な原則を貫こうとするターリバーンの理不尽な「政策」はいずれ破綻する運命にあるのではないか。ターリバーンに対抗する国際社会の知恵が試されている。)
2023年4月5日、国連は、アフガニスタン人女性職員が同国内において国連で勤務することを認めないとの通知を、ターリバーンから受けたと発表した。同声明で、国連は、アフガニスタン人女性職員がこれまでも移動の制約、嫌がらせ、脅迫、不当な拘束等を受けてきたとし、安全確保のため全アフガニスタン人職員の出勤見合わせを指示した。翌6日、国連安保理は非公開の会合を開き、オトゥンバエバ国連アフガニスタン支援ミッション事務総長特別代表が現状について報告した。11日にも国連は声明を出し、ターリバーン暫定政権による今次措置は国連憲章を含む国際法に照らして「違法」だと強く非難し、人道支援が滞ることへの懸念を示しつつ、今次措置によって生じる如何なる悪影響もターリバーン暫定政権の責任だと述べた。国連は、全アフガニスタン人職員の出勤停止を5月5日まで延長すると発表した。
こうした動きを受けて、米国、EU、日本、イスラーム協力機構(OIC)等が今次措置への懸念を相次いで表明し、ターリバーン暫定政権に同措置の撤回を求める立場を表明した。・・・
【つづきを読む】
●2023年4月10日 <Hashut-E Subh>
深刻な危険にさらされているアフガニスタンの女性裁判官:元裁判官が彼女らを支援するキャンペーンを開始
(WAJ: アメリカ占領期間中に女性の社会進出は進み、司法関係では裁判官だけでなく女性警察官も増えた。日本はその教育も担当した。本コーナー9月29日の記事「有罪を言い渡した殺人犯に追われる日々……アフガン女性判事の今」にあるように、国外に逃げ遅れた220人以上の女性判事が国内に残されていた。彼女らの救出活動は、本コーナー2021年10月16日の「女性の元アフガニスタン議員、裁判官がギリシャ首相に会う」でも報道されている。いまも、彼女らを救うための活動が続けられている。)
アフガニスタンの女性活動家に対する制限と脅迫が続いているため、いまだ国内にいる一部の女性裁判官は、深刻な危険にさらされている。
前政府の元女性裁判官であり、現在イギリスに亡命しているマリアム・ババカルキールは、4月10日月曜日、元女性裁判官を支援するキャンペーンを開始した。
「これらの勇敢な女性はターリバーン、テロリスト、犯罪者を刑務所に送りましたが、ターリバーンがアフガニスタンを支配し、すべての囚人を釈放した今、正義を執行していた女性は、これらの野蛮で犯罪者に脅かされている」とババカルキールは述べる。
ババカルキールによると、国内に残っている前政権の女性裁判官は隠れ家生活を続けており、差し迫った危険にさらされている。
「彼女らには何もない。収入も保証もサポートもない。彼女らは恐れているだけで、避けられない危険な打撃を待っているだけだ」と彼女は付け加えた。
ババカルキールは、英国政府と国際社会に対し、避難し、緊急ビザを発行し、アフガニスタンの女性裁判官に緊急支援を提供するためにできる限りのことを行うよう求めた。
ババカルキールは、ターリバーンがアフガニスタンを占領した後、2度、命を狙われた後、国を離れることを余儀なくされたと語った。
報告によると、ターリバーンはアフガニスタンを支配した後、国の司法制度を破壊した。現在、女性の裁判官は司法制度内で存在できない。
【原文(英語)を読む
●2023年4月10日 <nikkei.com> 編集委員・下田敏
米中に翻弄されるパキスタン 途上国債務の危うさ増す
(WAJ: 『ウエッブ・アフガン』では、アフガニスタンを現在の国境線(とみなされている境界線)の範囲内でみるのでなく、周辺諸国、特にパキスタンとは一体のものとしてみる必要を強調してきた。次にはこの領域にイランとインドを加えた4か国にまたがる領域をとくに緊密なものとし、大きくは北方で国境を接する中央アジアや中国をつねに視野におくよう、注意を喚起してきた。
日経新聞のこの記事は、パキスタンに焦点を当てながら、アフガニスタン・インドをにらんで、経済面からわれわれの視点を補強していて、参考にすべき内容だ。パキスタンは、自らが育成したパキスタン・ターリバーンとアフガニスタン・ターリバーン、それにISなどのアラブテロリストに政治的軍事的に揺さぶられるだけでなく、それらの国際ロビーとして活動してきたイムラン・カーン前首相との角逐、洪水や天災、経済的困難でデフォルトの影におびえる未曽有の危機に直面している。それから見るとスリランカのデフォルトは1国だけの危機に過ぎないほどの経度のものにみえるが、パキスタンの場合は周辺諸国だけでなく中国、アメリカを巻き込んだ国際問題に発展する危険性をはらんでいる。そのことをこの記事をとおして読み取ってほしい。)
新興国・途上国の債務問題に米中の覇権争いが影を落としている。外貨不足に陥ったパキスタンでは中国と米国が互いにけん制し、経済危機からの出口が見えない。先進国を中心とするパリクラブ(主要債権国会議)が債務負担を軽減する代わりに経済改革を求める手法を採るのに対し、債権国として台頭した中国はつなぎ融資で返済の継続を促す構え。国際交渉がもつれれば、過剰債務が長期にわたって途上国経済に悪影響を及ぼしかねない。
パキスタンの過剰債務をめぐって米中の応酬が続いている。ロイター通信によると、2月にパキスタンを訪れた米国務省のデレク・コレット参事官は「われわれはパキスタンやほかの国々の対中債務への懸念を示してきた」と記者団に語った。中国外務省の毛寧副報道局長は3月の記者会見で反論し、「ある特定の先進国による急進的な金融政策がパキスタンやほかの多くの途上国の財政難の主な原因であると指摘する必要がある」と述べた。・・・
【つづきを読む】
●2023年4月10日 <NHK NEWS WEB>
「技能実習制度を廃止 新制度へ移行を」政府の有識者会議
(WAJ: 実際は日本人がやりたがらない職種や低賃金の3K業種などに「国際貢献」とか「技術移転」とかの美名のもと途上国から労働者を呼び寄せる「技能実習制度」。その矛盾とほころびを糊塗すべく「有職者」が動員された。ここで果たされるべき課題は、矛盾やほころびの弥縫策でなく、世界共通の価値観である人権や労働者の権利の保護、同一労働同一賃金の原則遵守などを通して日本を世界に対して開かれた国に変えていく努力ではないだろうか。)
政府の有識者会議は、外国人が働きながら技術を学ぶ技能実習制度を廃止すべきだとした上で、人材確保などを目的に中長期的な滞在を円滑にし、働く企業の変更も一定程度認めるよう緩和する新たな制度への移行を求めるたたき台を示しました。
外国人が日本で働きながら技術を学ぶ技能実習制度は、発展途上国の人材育成を通じた国際貢献を目的とする一方、実際は労働環境が厳しい業種を中心に人手を確保する手段になっていて、トラブルが相次ぐなど、目的と実態がかけ離れているといった指摘も少なくありません。
10日、政府の有識者会議は、この技能実習制度を廃止し、新たな制度への移行を求める、中間報告のたたき台を示しました。
新たな制度では人材育成だけではなく、働く人材の確保を主な目的に掲げ、これまで原則できなかった「転籍」と呼ばれる働く企業の変更も、従来に比べて緩和し、一定程度認めるとしています。
また、3年以上の実習を修了した技能実習生が試験を免除される「特定技能」により、円滑に移行できるようにして、中長期的に活躍する人材の確保につなげるとしています。
このほか、実習生の受け入れを仲介してきた「監理団体」について、受け入れ企業への適切な監査を怠り、行政処分を受ける例が相次いでいるため、新たな制度では企業からの独立性の確保など、要件を厳格化するとしています。有識者会議は秋ごろをめどに、最終報告書を提出する予定です。
4月5日から4月14日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<4月5日>
●ターリバーンの弾圧続く:アフガニスタンのガス会社の女性従業員20人がジョーズジャーン州で解雇される
● ターリバーンがバダフシャン州の大学教授を逮捕
● ティーンエイジャーの悲劇的な死: サマンガン州のターリバーンにより拷問死
● 身元不明の銃撃犯がカーブルのパンジシール州出身の若者を暗殺
● 自然災害がアフガニスタンを襲う:ターリバーンは21人の死者と100人以上の負傷者を報告
<4月6日>
● 報道に対するターリバーンの弾圧: バグラーン州で3人のジャーナリスト逮捕
● ガズニー州で睡眠薬で治療された中毒患者:情報源
<4月7日>
● バグラーン州で男が弟を殺す
● ターリバーン、これ以上批判しないことを条件に拘留中のジャーナリストを釈放
● 身元不明の銃撃犯がザブール州で両替商を暗殺、一連の標的殺害を追加
● 残忍なナイフ攻撃: 正体不明の加害者がカンダハールでカップルを殺害
● ラグマン州の家屋の屋根が崩壊し、7 人の家族が死亡
● 犯罪率が上昇する中、パルワンで 32 歳の男性が残酷に殺害される
● ターリバーンの逮捕キャンペーン続く:パルワン州とパンジシール州で2人の元軍将校拘留
<4月8日>
● 犯罪事件が増加する中、ニムルズ州の井戸で若い女性の遺体発見される
● ターリバーンは、政府の多様性の欠如に対する批判の中で、4つの州の新しい知事と司令官を任命
● 拷問疑惑の中で ANIM が開始した Musa Shahin の緊急釈放キャンペーン
● ターリバーンの標的拘留は続く:校長がパルワン州で逮捕される
● 最新の一連の犯罪でガズニ州で殺害されたアフガニスタンの農民
● ターリバーンが大学教授を拘束:刑務所でのザカリア・オスリーの危篤状態が懸念を引き起こす
<4月9日>
● ヘラートの教師養成センターがターリバーンのジハーディスト学校に変身
● ターリバーン、パルワン州で ISIS メンバーの容疑で男性を殺害し、家族 11 人を拘束
● 厳しい発見: パルワン州で犯罪が増加する中、ゴルバンド川で若い女性の遺体発見される
● ファリアブ州とショズワン州の交通事故。2人が死亡、7人が負傷
● 増加する自殺事件: アフガニスタン人男性がファラヤブ州州で命を絶つ
● 専門家の助けを借りて ISIS がアフガニスタンのデルバルジン古代遺跡を破壊。ル・モンドが報道
<4月10日>
● ターリバーンがファリヤブ州の教師訓練センターの学者と作家を逮捕
● ターリバーン、ヘラートでインターネット カフェの再開を許可したが、女性の入店を禁止
● 深刻な危険にさらされているアフガニスタンの女性裁判官: 元裁判官が彼らを支援するキャンペーンを開始
● ホースト州のターリバーン刑務所から解放された後、元軍人が自殺
<4月11日>
● ナンガルハール州でのターリバーンのケシ畑破壊作戦で 1 人が死亡、2 人が負傷
● アフガニスタンの女性の権利連合は、ターリバーンのゲストハウスに改造されたアフガニスタンの事務所を閉鎖するよう国連に要請
● ターリバーン鉱山 アフガニスタンの隠された富: ホースト州でクロマイトの抽出が始まる
● ファリヤブ州のターリバーンの致命的な検問所での銃撃により、1人が死亡し、別の人が負傷
● アフガニスタンの女子学生が逆境を乗り越え、世界中の 5 つの修士課程に合格
● ガズニでの手榴弾の爆発で、2人の子供が死亡
● ゴール州の 10 代の少女の残忍な殺人: 動機は不明
● ザブールでのはしかの発生により、2 人の子供が命を落とし、他の 17 人が感染
● パンジシール州でのターリバーンとの衝突で、自由戦線の 2 人の司令官と 8 人のメンバーが死亡
● 少女がナンガハールで自殺
● バーミヤン州での交通事故; ターリバーンのメンバー3人が死亡、民間人を含む6人が負傷
<4月12日>
● ターリバーンがカンダハール州の女性から窃盗: 犯罪率の上昇と不穏な戦術の報告
● 国家治安局の元職員がカーブルで正体不明の武装集団に暗殺される
● 武装した泥棒が Khost州で両替商を殺害、両替商仲間によるストライキの火付け役となる
● ターリバーン戦闘員がパクティカ州で両替商を誘拐
● パンジシール州にあるターリバーンの教育総局の建物が炎上
<4月13日>
● 武装強盗がガズニ州の両替商から盗み、多くの州で最近の一連の強盗と暴力に加担
● ターリバーンがIDカードと出生証明書の価格を引き上げ、アフガニスタン人を窮地に陥れる
● 放火犯が女子教育を標的に:正体不明の人物がザーブル州の学校に放火
● トルコは移民に対する最新の取り締まりで138人の不法アフガン難民を追放
● 若者の自殺がバーミヤン州の自殺率上昇に拍車をかける
● ターリバーンの刑務所で拷問を受けたとされる元アフガニスタン政府司令官:家族が彼の健康への懸念を表明
● ターリバーンの刑務所で拷問を受けたとされる元アフガニスタン政府司令官:家族が彼の健康への懸念を表明
● アフガニスタンの女性がターリバーンの抑圧に立ち向かう:アフガニスタンの女性正義運動がヘラート州で活動を開始
<4月14日>
● パル湾州サラン地区での最近の衝突の後、ターリバーンは約100人を拘束
● カピサ県の 65 歳の男性の殺害を取り巻くミステリー
● ユニセフ、ターリバーンの干渉を受けてゴール州での活動を停止
● 悲惨な迫撃砲の爆風で子供が死亡し、ナンガルハール州では別の負傷者
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●2023年3月31日 <日経新聞>
タリバン内部に亀裂か
アフガン 幹部が女性教育抑圧批判
(WAJ: ターリバーンの自爆テロ部隊を創設しもっとも過激強硬派と目されているハッカーニ暫定内務相と国防相が女子教育抑制に批判的と述べている。ターリバーン内部の意見の相違は本サイトではしばしば報道している通りだ。亀裂を生じさせるターリバーン批判、ターリバーンとの戦いがますます重要になる。この戦いは相当長期にわたるものと覚悟する必要がある。)
●2023年3月29日 <KHAAMA PRESS>
イムラン・カーンはアフガニスタンからパキスタンにテロリストを連れてきた
(WAJ: パキスタンのビラワル・ブット・ザルダリ外相は水曜日(29日)、パキスタンのテレク・エ・インサフ(パキスタン正義運動)議長のイムラン・カーンの政策を非難し、現在のテロリズムと経済危機はカーン前首相に責任があると述べた。イムラン・カーン前首相は暗殺攻撃を受けたり、汚職の嫌疑で召喚されたり逮捕状が出されたりしている。パキスタンは自らが育てたアフガニスタン、パキスタン両国のターリバーンに悩まされ続けている。ターリバーンを育てたのはカーン前首相だけでなくパキスタン政府・軍一体となった政策である。)
「イムラン・カーンはテロリストをアフガニスタンからパキスタンに連れ戻した」と、国会での演説中にビラワル・ブット・ザルダリ外相は述べた。
「今日、パキスタンがテロに直面しているとすれば、それはすべて選ばれた首相のせいだ」「この無能な首相はアフガニスタンからテロリストを拾い上げ、パキスタンに再定住させた」とビラワルは付け加えた。
外相は、かつての連邦直轄部族地域 (FATA) 地域の統合地域の人々は、国の全体的な平和とテロリズムの根絶のために計り知れない犠牲を払ったと述べた。
「残念なことに、パキスタン軍、警察、一般市民の犠牲によって排除されたテロリズムは、イムラン・カーンの 3 年半の統治期間中の貧弱な政策のせいで、後戻りしている」と彼は言った。
彼は現首相に対し、行動を起こし、憲法違反および法定違反の責任を負うイムラン・カーンに対して訴訟を起こすよう求めた。
さらに、イムラン・カーン前首相は、昨年の権力の座からの解任以来、逮捕に直面しているものを含め、数十件の罪状で嫌疑をかけられている。イムラン・カーンに対する訴訟には、汚職、テロ、法廷侮辱、暴動、さらには冒涜の罪が含まれている。
カーンはまた、彼の政敵、警察、司法関係者に対する演説をめぐって、「テロ」罪に問われている。彼は演説の中で、彼の側近の一人の逮捕を命じた女性裁判官の名前を挙げた。裁判官に対する声明は、カーンに対する「テロ行為」の告発につながった。
さらに、イムラン・カーンは最近、英国のチャンネル 4 ニュースとのインタビューでタリバンの承認を主張し、人権を求める前にタリバンを承認するよう世界に促した。
【原文を読む】
●2023年3月28日 <RadioFreeEurope RadioLiberty>
IS-Kは、6人を殺したカーブルの外務省付近での自爆攻撃を主張
(WAJ: イスラム国とターリバーンは異なるふたつの組織でなく、同じメダルの裏と表だ。ターリバーンという組織自体が内部にイスラム国やアル=カーイダを抱え込んでいる。この矛盾をターリバーンが解決できるかどうかが、いま、厳しく問われている。)
過激派組織「イスラム国」の分派である「イスラム国-ホラーサーン」は、3月27日にアフガニスタンの首都カーブルの外務省近くで自爆テロがあり、6人が死亡、12人が負傷したと主張している。
2021年にターリバーンが権力の座に戻った後、戦争で破壊された国におけるターリバーンの主なライバルとして、イスラム国-ホラーサーン(IS-K)が浮上した。
3月27日の攻撃に先立って、治安部隊は爆破犯を発見して発砲したが、マリク・アスガル広場の検問所に到達するのを阻止できなかった。そこで爆破ベストを爆発させた、とターリバーン治安部隊のスポークスマン、ハリド・ザドランは述べた。
イタリアのNGOであるEMERGENCYが運営するカーブルの病院は、Twitterで、子供を含む12人の負傷した患者と、到着時に死亡した2人を入院させたと述べた。
IS-K は後に、過激派グループのニュース部門である Amaq の声明で自爆テロの犯行を認めた。
この攻撃は、ターリバーンがバルフ州北部の首都マザリ・シャリフでの襲撃中にイスラム国の主要武装勢力3人を殺害したと主張した翌日に発生した。
イスラム国は最近、アフガニスタンでいくつかの攻撃を仕掛けている。
【原文を読む】
3月25日から4月4日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの3月25日から4月4日までの11日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<3月25日>
●25の女性の権利ネットワークが、ターリバーンによる恥ずべき学校や大学の女子への閉鎖を非難
● ターリバーンがジャウジャン・ハイウェイで家族の前で男性を斬首
● 大雪で5区とガズニ市を結ぶ道路が通行止めに
● ターリバーンがジャウジャン州で民間人2人を逮捕
● ヘルマンドの大雨と洪水で 10 人の遊牧民の命が奪われる
● エメラルド商人がカーブルで正体不明の銃撃者に暗殺される
● パルワン州で地震が 170 戸の住宅を破壊
● 著名なアフガニスタンの歴史家ゴーラム・モハマド・モハマディ逝去
<3月26日>
● ターリバーンは、23 州の自然災害で 9 人が死亡し、1,700 軒以上の家屋が破壊されたと報告
● ファラヤブ州の放牧地をめぐる衝突で 3 人が死亡
● 女性の権利の侵害: ターリバーンがカーブルで 3 人の女性抗議者を逮捕
● バルフ州の女子学生: 私たちの夢は再び打ち砕かれました
● 致命的な家族の確執: 男がバグラーン州で弟を殺す
<3月27日>
● ターリバーン管理下にあるアフガニスタン銀行(DAB)が個人外貨両替ライセンスを取り消す
● ターリバーン、ヘラート州の学校に 400 人の戦闘員を入学させる試験を開始
● コシュ・テパ運河プロジェクトに関するウズベキスタンの懸念:代表団をターリバーンとの交渉に派遣
● カーブルでの自爆攻撃:ターリバーンは外務省近くで6人の民間人の死傷者を確認
● ファリヤブ州とジャウジャン州での別々の事件で 2 人の男性が死亡した
● ターリバーン、カーブルの女性抗議者 3 人を保釈
● 国連グテーレス事務総長に亡命中のアフガニスタンのジャーナリスト:アフガニスタンに残っているジャーナリストは死に直面している
<3月28日>
● ターリバーンがカーブルの「ペン・パス」財団(教育活動をしている財団)の職員を逮捕
● ISISは、ターリバーン外務省近くの自爆攻撃に対する責任を主張
<3月29日>
● 大雨と鉄砲水が 4 つの州の住民に重大な経済的損害をもたらす
● ヘラート州のターリバーン 狩猟区域を閉鎖
● 国民抵抗戦線(NRF)新しい作戦を開始。アフマディがカーブルのターリバーン教育センターへの攻撃を主張
<3月30日>
● ターリバーン、バダフシャン州の女性の声のラジオ局を閉鎖
● バダフシャン州の山の地滑りで 7 つの地区へのアクセスがブロック
● トルコ国境警備隊の銃撃により、アフガニスタン難民2人が死亡、7人が負傷
● アフガニスタン自由戦線(AFF)は、カーブルのターリバーン治安部隊への攻撃で 2 人の戦闘員を殺害したと主張
<3月31日>
● ジョウズアン州の女子学校の教室で爆発: 2 人の生徒が死亡、11 人が負傷
● 交通事故により、過去 1 週間、9 州で 12 人が死亡、30 人が負傷
<4月1日>
● ザブル州で悲劇的な爆発: 不発の地雷で 1 人が死亡、3 人の子供が負傷
● イランのアフガン難民がターリバーンに立ち向かう:外交官の発言を阻止
● 身の毛もよだつようなナイフ攻撃がヘラート州の老人の命を奪う
● ターリバーン、カーブルでの援助プロジェクトで女性の労働を阻止
<4月2日>
● すべての可能性に逆らって: アフガニスタンの女子学生がターリバーンの制限を克服し、米国で 4 つの奨学金を獲得
● ニムルズ州で塩化アンモニウム 40,000 kgを大量押収
● 火事でファリヤブ州の女子校舎が炎上
● ターリバーンの弾圧: ヘラートで 1,000 を超えるインターネット カフェが閉鎖
● バーミヤンで増加中の謎の殺人: 正体不明の攻撃者の最新の被害者は 10 代の若者
<4月3日>
● サレプル州の浄化槽で若い女性の遺体発見される
● 激しい雹嵐がホースト州の農家に深刻な経済的損害を与える
● アフガニスタンのターリバーンに対して ISIS を使用している、とターリバーンがいくつかの国を非難
● ファリヤブ州で 12歳の子供が身元不明の人物につるし首にされる
● ターリバーン、パンジシール州の校舎を爆破
● ターリバーンがジャーナリストをデータベースに登録: 安全上の懸念が浮上
● 正体不明のガンマンが再び攻撃: パルワンとニムロズでの別々の攻撃で 2 人が死亡
● アフガニスタンのティーンエイジャーが経済的困難の中でイランで首を吊る
<4月4日>
● バダフシャン州での性的暴行でターリバーン当局者が告発される。被害者は自殺
● サレプ-ル州で2人の若者が棒や石で殴り殺される
● アフガニスタン・ジャーナリストセンター (AFJC)はジャーナリストを登録するターリバーンの計画を非難し、キャンセルを要求
● 過去34年間にアフガニスタンで発生した地雷爆発で 57,000人の非戦闘員が死亡、負傷
● ニムルーズ州でターリバーンがガンマンと衝突。ターリバーン戦闘員3人が死亡、18 人が負傷
● 兄弟愛が命取りになる: パルワン州での犯罪事件の増加
● 最近の自殺の波の中で男性がバドギス州で自殺
● 自然災害がパクティカ州を襲い、2 人が死亡、1 人が負傷
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●2023年3月23日 <ハシュテ・スブ>
強力なアフガン女性運動、女子教育のためにターリバーンに圧力をかけるよう世界に要求
(WAJ: アフガニスタンの女性たちは諦めない。学校の再開を要求しつつ、秘密の学校で学び続けている。ターリバーンはいつまでも女子の就学禁止を強制することはできない。)
水曜日、強力なアフガニスタン女性運動は、高等学校の門戸を女子に開放するようターリバーンに圧力をかけるよう国際社会に呼びかける抗議運動を開始した。
これらの女性たちは抗議の中で、「ターリバーンは女子教育の敵、世界の沈黙はターリバーンを支持することに等しい、教育を政治化するな、教育は私たちの権利だ」などのスローガンを唱えた。
抗議者たちは、18か月間少女たちは完全に不安定な状態にあり、ターリバーンは「全国的な暴動」が起こるまで、アフガニスタンの人々の忍耐力をこれ以上テストするべきではないと付け加えた。
新学期が始まっても、ターリバーンはまだ 6 年生以上の女子の就学を許可していない。・・・
【つづきを読む】
●2023年3月25日 <ハシュテ・スブ>
25の女性の権利ネットワークが、ターリバーンによる恥ずべき学校や大学の女子への閉鎖を非難
(WAJ: アフガニスタンでは3月21日に新年が始まり、学校も春休みが終了して新学期が始まったのに、中学、高校、大学から女子が依然として排除されている。ターリバーンが国を乗っ取って550日間、彼女らは学校教育を受けられないでいる。国内で彼女らは闘い続けている。世界中の力を総動員して、ターリバーンの暴挙を止めさせなければならない。)
3月24日(金曜日)に発表された共同声明によると、25 の女性の権利活動家ネットワークと 149 の市民社会活動家は、ターリバーンが 550 日間、アフガニスタンの女子学生に対して学校と大学の門戸を閉ざしたことを 21 世紀の「歴史的な恥辱」であると述べた。
ネットワークは声明の中で、アフガニスタンの少女の教育と学校教育に関するターリバーンの決定はイスラム教の原則に反しており、同国の女性と少女の権利を侵害していると述べている。また、国際社会は、アフガニスタンの女性と少女に対する 20 年間のコミットメントを支持し、過去 20 年間の教育の進歩が損なわれるのを防がなければならないことにも言及しました。
「私たちは、少女の教育へのアクセスを擁護するネットワークとして、国連と国際機関の指導者に対し、アフガニスタンで女子学校を開くために協調的かつ勇気ある行動をとるよう呼びかけます」と声明は述べている。
ネットワークはまた、イスラム諸国、イスラム協力機構、および地域の関係者が介入して、ターリバーンへの圧力を強め、女子教育と女性の労働権の禁止を解除するよう要求している。
これらのネットワークによると、社会における少女と女性の存在に対する制限、自由の剥奪、およびアフガニスタンでの性差別は、人道危機につながっています。
ターリバーンは、6 年生以上の女子が新学期の初めに学校に戻ることを許可すると信じられていたが、どうやらこのグループは国内の女子学校を再開する意思を示していないようだ。
【原文を読む】
●2023年3月11日 <Ali Maisam Nazary(NRF外交部ヘッド)>
アフガニスタン女性評議会、結成される
(WAJ: ターリバーンに対する武力抵抗を今も続けている国民抵抗戦線。米英NATO軍が残していった大量の武器弾薬をもちパキスタン軍の支援を得ているターリバーン軍に対して劣勢が伝えられる。だが、戦線は軍事対立だけではない。もっとも重要なのは国民の暮らしであり、人間として生きていく権利の確保である。国民抵抗戦線は国内での軍事だけでなく、世界に散ったアフガン人たちを糾合する政治的な活動においても存在感を高めている。)
アフガニスタン国民抵抗戦線(NRF)のリーダー・アフマド・マスードは、アフガニスタン女性評議会を正式に立ち上げました。この評議会は、あらゆる階層の女性と政治各層全体から構成されています。それには、アフガニスタンの内外で活動し、人間としての自由と基本的権利を取り戻すためにさまざまな方法で抵抗している女性が含まれます。この評議会は、国民抵抗戦線の政策決定と意思決定プロセスにおいて特別な位置を占め、抵抗を拡大し、アフガニスタンの解放に近づくために、政治的、社会的、軍事的に女性の一般的な動員を追求します。ターリバーンのテロリストやその他の国際および地域のテロ組織に対するレジスタンスは、性別、民族、宗教的信念に関係なく、アフガニスタンのすべての市民の積極的な参加を必要とするものです。 NRF によるこの評議会の設立は、性別、民族性、宗教的信念に関係なく、すべての市民が平等な権利と機会を享受する、民主的で多元的なアフガニスタンに対する私たちの決意と揺るぎない信念を確かに示しています。神が私たちに勝利を与えてくださいますように!
【原文を読む】
3月15日から3月24日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの3月15日から3月24日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<3月15日>
● 元アフガニスタン国家軍事治安部隊(ANMSF)メンバーがバグラーンでタリバンに逮捕される
● バグランで 8 人のタリバン戦闘員 NRF 部隊によって殺される
● タリバン、タハール州で社会活動家を逮捕
<3月16日>
● ジョーズジャンとファリャブで 3 人のタリバン戦闘員が死亡
● ファリャブで若い女性が自殺
<3月18日>
● ファラ州で男が刺されて死亡
● ファラー州で数人の理髪師がタリバンに逮捕される
● 若者がカンダハールで自殺
● バドギス州で女性が殺害される
● ロガール州で迫撃砲弾の爆発により、 2 人の子供が死亡
● クナール州で若者が自殺
● アフガニスタン ジャーナリスト センター(AFJ)報告:アフガニスタンでジャーナリストに対する暴力が倍増
<3月19日>
● ジャウジャン州でタリバン当局者の1人殺害される
● タリバン、アフガニスタンでのマリファナ栽培を禁止
● タリバン、WFP の援助を利用してパルワンにモスクを建設
<3月21日>
● 手榴弾の爆発によりゴールで母親と 5 人の子供が死亡
● アフガニスタンで新学期が始まったが、タリバンは今年も女子が学校に通えないようにした
● イスラマバードでアフガン難民15人警察に逮捕される
● ユニセフ: アフガニスタンで 80 万人の女性と少女が栄養不良
<3月22日>
● タハールの地震死傷者: 1 人が死亡、4 人が負傷
● ナンガハールで男が家族を殺害
● タリバン発表: アフガニスタンでの最近の地震で 50 人以上が死傷
● タリバン戦闘員を含む 2 人が、ファリヤブで見知らぬ人々によって殺害される
● ナンガルハール州で正体不明の武装集団が 1 人を殺害
<3月23日>
● 英国、アフガニスタンでの英国軍兵士による不法殺害を調査
● 強力なアフガニスタンの女性運動、女子教育のための世界的な圧力をタリバンにかけるよう要求
● 交通事故により、アフガニスタンの 7 つの州で 1 週間に 12 人が死亡し、34 人が負傷した
● イランは先月、61,000人以上のアフガン難民を国外追放
● タリバン、ニムロズ州のアヘン税を 10 か月間免除
● 国連人道問題調整事務所 (OCHA)発表:アフガニスタンでの COVID-19 死者数が 8,000 人に近づく
● ファラー州で、武装強盗による致命的な住居侵入
● ガズニとバドフシャンでの不発弾の爆発により、子供 3 人が死亡、その他 10 人が負傷
<3月24日>
● ウロズガン州での降雨による家屋の倒壊により、1 人が死亡、2 人が負傷
● ジャウジアン州で、若い男が未知の銃撃者に誘拐され殺害される
● タリバン、米国にアフガニスタンでの ISIS キャンペーンの支援を停止するよう要求
● 深刻な洪水により、ザブール州の7つの地区への道路が遮断される
● 手榴弾の爆発でサマンガン州のタリバン戦闘員4人が死傷
● 25の女性の権利ネットワークが、タリバンによる恥ずべき学校や大学の女子への閉鎖を非難
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●2023年3月13日 <ハシュテ・スブ・デイリー>
ターリバーンの文部大臣、言葉や文章で社会を混乱させるものは死刑、と明言
(WAJ:『ウエッブ・アフガン』では、アフガニスタンの亡命したり囚われている詩人たちが「詩で闘おう」と国際連帯を呼び掛けたのに呼応して報道を続けているが、「詩を禁ずるなんて信じられない」という日本人がいる。ターリバーンの文部大臣が法律を専門とする学生への卒業式で述べたスピーチを聞いてなんと思うだろうか。これこそ究極の言論弾圧ではないのだろうか。司法学生へのスピーチであることに重ねてご注意ください。)
ターリバーンの高等教育大臣であるナダ・モハマド・ナディムは、ターリバーン支配を混乱させる者は処刑されると述べた。_
日曜日に、ナディムは、カンダハールでの司法学生の卒業式でのスピーチの中で、これらの声明を出した。
彼は、言葉、文章、または行動によってターバーン支配を混乱させようとする者は誰でも、反逆者と見なされ、死刑に処されるべきであると付け加えた。
ターリバーンの高等教育大臣は、個人やグループの名前は明らかにしなかったが、外国の陰謀がアフガニスタンの人々に困難をもたらしており、ターリバーンはそれらを終わらせる準備ができていると強調した。
権力を掌握して以来、ターリバーンはさまざまな方法で政敵を拘束し、拷問し、さらには殺害した。
ターリバーンは、法律外の行動に関しては、個人または人権団体の批判を無視している。
●2023年3月13日 <中東かわら版>
イラン・サウジアラビア:中国の仲介で外交関係が正常化
(WAJ:イスラエル、シリア、イラク、イエメンなどの紛争地を抱える中東で不倶戴天の宿敵と目されていたふたつの大国が、アメリカの介入をはねのけ、あろうことか中国の仲介で外交正常化を実現した。イランの隣国アフガニスタンにとっても直接的な影響を及ぼす大事件である。悲惨の度をふかめ長期化の様相を見せているウクライナ戦争も視野に入れたユーラシア情勢からますます目が離せなくなってきた。)
2023年3月10日、中国の仲介により、イランとサウジアラビアが外交関係の正常化に合意した。同日付三カ国共同声明によると、両国は外交関係を正常化させること、今後2カ月以内に大使館を相互に再開させること、互いに国家主権を尊重し相手国の内政に干渉しないこと、両国外相が適切にフォローアップすること等に合意した。同声明には、本合意が中国の習近平国家主席の寛大なイニシアチブに応えたものであること、三カ国は対話と外交を通じて不一致の解消に努めること、サウジとイランはイラクとオマーンによる仲介努力に謝意を示す旨等も盛り込まれた。今次合意に至る協議は、3月6~10日にわたって北京で行われ、中国からは王毅中国共産党中央外事工作委員会弁公室主任が、サウジアラビアからはアイバーン国務相兼国家安全保障顧問、イランからはシャムハーニー国家最高安全保障評議会書記が参加した・・・
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●2023年3月9日 <RadioFreeEurope/RadioLiberty>
ターリバーン高官、爆殺される
(WAJ:アフガニスタンの重要な問題を解き明かすRFE/RL ニュースレター、The Azadi Briefing のMustafa Asrwarは、アフガニスタン北部バルフ州のタリバン総督ダウッド・ムザンミルが自爆テロで殺害されたとして、次のように報じている。IS-Kが犯行声明を出しているが、IS-Kとターリバーンはコインの裏と表。ターリバーンの内部対立が激化していることの表れのひとつといえる。)
(写真 殺害されたダウード・ムザムミル)
アフガニスタン北部バルフ州のターリバーン総督ダウッド・ムザンミルは、3月9日に自爆テロで死亡した。
ターリバーンのライバルであるイスラム国家ホラサン(IS-K)過激派グループは、自爆テロ犯がムザミルのオフィス内で彼の爆発物を爆発させたと主張し攻撃の責任を負った。
州警察のスポークスマンであるアシフ・ワジリは、ラジオ・アザディに、爆撃で他に 2 人が死亡したと語った。
重要な理由:ムザミルは、過激派グループが 2021 年 8 月に権力を掌握して以来、殺害された最も高位のターリバーン高官の 1 人。彼はまた、その間に暗殺された最初のターリバーン任命知事でもあった。
ターリバーンが権力を取り戻したとき、ムザミルは副内務大臣に任命された。その後、東部ナンガルハール州のターリバーン総督を務め、IS-K 過激派に対する作戦を指揮した。ターリバーンの反乱の間、ムザミルは隣接するパキスタンに拠点を置く過激派グループの軍事委員会の責任者だった。
ムザミルは、近隣のイランと密接なつながりがあると考えられているターリバーン派閥の一員。2018年、彼はこの地域でイランが支援する武装グループを支援したとして、米国財務省から制裁を受けた。
彼の殺害は、IS-K がアフガニスタンの新しい支配者にもたらす永続的な脅威を浮き彫りにした。過去 18 か月間、ターリバーンは IS-K に対して残忍な戦争を繰り広げ、上級司令官の何人かを殺害した。しかし、それがその運用能力を鈍らせているようには見えない。
今後の予定: IS-K 過激派は、ターリバーン当局者に対する注目を集める攻撃を引き続き実行する可能性がある。
攻撃は、ターリバーン政府を弱体化させることにより、アフガニスタンの治安を確立するというターリバーンの主張に穴をあけることを目的としている。
ムザミルの殺害は、アフガニスタンでの IS-K 細胞と疑われるものに対する新たな作戦の波につながる可能性が高い。2 月、ターリバーンは、IS-K の上級メンバー 2 人を別々の作戦で殺害したと発表している。。・・・
●2023年3月8日 <Hasht-E Subh Daily:ホサイ カズミ>
絶滅に直面しているアフガニスタンの女性、抵抗を示す
(WAJ:3月8日は国際女性デー。国連も提唱しているが実はこの記念日は、1917年、第1次世界大戦で苦しむロシアの女性たちが食よこせと立ち上がったのがきっかけ。この決起がロシア十月革命のきっかけともなり、その後、世界中の女性解放の記念日として闘いつがれた由緒ある日。アフガニスタンの女性たちは世界から見捨てられようとも闘い続ける決意を表明している。世界が、彼女らを忘れることがあってはならない。)
ターリバーンがアフガニスタンを制圧してから1年半。アフガニスタンの女性たちがターリバーンの残忍な抑圧政権と世界からの見捨てられ女性蔑視に直面してから1年半が経った。 この間アフガン女性はジェンダーアパルトヘイトの下で生活してきた。ターリバーンがアフガニスタンを乗っ取って以来、アフガニスタンの女性は排除され、雇用、教育、移動、外界へのアクセスに対する制限が強化された。
2001 年の米国らのアフガニスタンへの軍事介入は、「対テロ戦争」および「アフガン女性の解放戦争」として正当化された。しかし、今日、彼らフェミニストの外交政策は、彼らの利益やテーマに合わないため、アフガン女性の現状について以前ほど関心を示していない。
権力の座に就いてから、あるいは権力を譲られてから、ターリバーンは女性公務員に家にいるように言い、女子学校を閉鎖し、女性のテレビ司会者が顔を出すことを制限し、女子大学生が大学の授業に出席することを禁じた。アフガニスタンの女性は絶滅に直面している。
アフガン女性は、歴史を通じて脅威とリスクにもかかわらず、進歩と発展を維持し、促進する上で重要な役割を果たしてきた。
彼女らの功績は、特にメディア部門において否定できない。1990 年から 2000 年にかけてのターリバーンとムジャヒディーン支配下での完全な不在から、テレビ、ラジオ、報道、映画制作、オンライン プレゼンスなど、あらゆるメディア部門への積極的な参加に至るまで、アフガン女性は、パフォーマー、ジャーナリスト、消費者など、さまざまな立場で活躍してきた。
ターリバーン、米国、アフガニスタン間の和平交渉中に、メディアの自由と過去 20 年間の成果、特にメディア部門における女性の存在と役割が損なわれるという懸念と恐れがあった。われわれは今日、この懸念や恐れが現実のものとなるのを目の当たりにしている。国境なき記者団によると、2021 年 8 月にターリバーンが乗っ取って以来、アフガニスタンの報道機関の 40% が閉鎖され、女性ジャーナリストの 80% が職を失った。
メディアにおける女性の代表は、他の分野と同様に、平等を促進し、社会への貢献を文書化するために不可欠である。 女性の価値の低下と抑圧は、社会的、政治的、公共の場から女性を排除することによって進行する。女性に対する政策や法律に対する女性の抗議を報道し、女性を政治から排除し、女性の社会生活とメディアでの存在を制限するターリバーンのメディア規制は、女性の声を沈黙させ、価値を下げる象徴的な女性絶滅化の一形態にほかならない。
女性を排除し、女性の声を黙らせることは、家父長制の文化をさらに強化し、過去 20 年間の女性の功績をなくするものだ。アフガン女性は、アフガン社会、文化、歴史の基本である。その声を排除し、イスラム教でもアフガン文化の遵守でもない特定のジェンダー規範におしこめ、社会における女性の存在を減ずることは、アフガンの歴史と文化の重要部分を排除することを意味する。
女性の権利が攻撃されている国はアフガニスタンだけではない。しかし、アフガニスタンにおける女性の権利の消滅の程度は、あらゆる場所の女性への警告だ。
アフガニスタンの女性たちは、抑圧、不正、差別に対して、自分たちの権利のために何度も戦ってきました。アブドル・ラーマン王(Abdul Rahman Khan)から アシュラフ・ガニー(Ashraf Ghani)大統領に至るまで、彼らの動きには浮き沈みがあった。しかし宗教団体、伝統団体、保守団体からの反発、非難、反対に直面してもアフガン女性は多大な功績を残してきた。アフガニン女性たちは、自分たちのアイデンティティを表明することによって、ターリバーンによって生み出された雰囲気を解体し続けている。アフガン女性と少女はソーシャルメディアを使用して、芸術、写真、詩を通じて日常生活や活動を共有している。彼女らのほとんどは身元を隠して身の安全を確保しているが、メディアを使って自分自身を表現することで自律性と主体性を発揮している。厳しい規制環境下でも、メディアは女性に抵抗するためのプラットフォームを提供している。ソーシャル メディアを使用している女性や少女は、政治目的を持っていないかもしれない。しかし、彼女らの行為は政治的抗議の一形態になりつつる。
世界中の人々が歴史を通じて女性の社会的、経済的、文化的、政治的成果を祝うこの国際女性デーに、アフガニスタンの女性は基本的権利のための戦いを再び始めている。課題と制約にもかかわらず、アフガニスタンの女性は力強く抵抗し続けている。ターリバーンと保守グループはアフガニスタンの女性を沈黙させ、世界は彼女たちを忘れるかもしれないが、アフガニスタンの女性は常に力強く立ち上がる。国際女性デーに、世界はアフガニスタンの女性との連帯を示さなければならない。なぜなら、彼女たちの権利を求める闘いは、どの国にあっても女性の権利を求める闘いだからだ。
●2023年3月6日 <Hasht-E Subh Daily:サキ・ハリド>
バルフ大学文学部の学生は女子学生が戻るまで授業をボイコット
(WAJ:これは、「アフガニスタンの女学生から君たちへ」への男子学生の呼応です。頑張れ! 男子学生!。)
Balkh 大学の言語と文学の学部の学生は、女子学生が大学に戻ることを許可されるまで、授業に出席することを拒否した。
月曜日に、バルフ大学の言語と文学の学部生は大学の学長に手紙を送り、大学が女子の授業への出席を許可するまで授業をボイコットすると宣言した。
バルフ大学の言語と文学の学生が送った手紙には、次のように書かれている。
大学の学長に宛てた学生の手紙は、女子が勉強する権利を得るまで、授業をボイコットするという以前の約束を確認している。タリバンが女子教育の禁止を発表した後、バルフ大学では激しいデモが起き、その結果、抗議する数人の学生が拘留された。
国内および国際的な圧力にもかかわらず、ターリバーンは、次の学年度に女子が学校や大学に通うことを許可する兆候をまだ示していない。この決定は、近年教育と雇用の機会を大幅に増やしてきたアフガニスタンの少女と若い女性の教育の将来に対する懸念を引き起こした。2021 年 8 月に政権を奪取して以来、タリバンは 1996 年から 2001 年にかけて女子の教育と女性の雇用を完全に禁止したときと同様の方法で統治したいという願望を示してきた。国際社会は、ターリバーンに対し、アフガニスタンにおける女性の権利を尊重し、保護するよう強く求め続けている。・・・
3月6日から3月15日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの3月6日から3月15日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<3月6日>
●バルフ大学文学部の学生は女子学生が戻るまで授業をボイコット
<3月7日>
● ターリバーンがサルエプルの村のハザラ人住民を強制的に立ち退かせたと報告
<3月13日>
● ISISが、マザリシャリフのテビアン文化センターへの犯行を声明
● パルワン州の結婚式中に少女が自殺。理由は強制結婚
● タリバンの高等教育大臣ナディムは体制破壊者に死刑を求める
● タリバンがカブールでの家宅捜索を再開
● 女性に対するタリバンの制限により、カブールの女性図書館が閉鎖される
● ナンガハール州の若い歌手が貧困を理由に自殺
● ナンガルハール州で、タリバン諜報機関によって両替商殺害される
<3月14日>
● ガズニ州で男性が強盗に殺される
● パルワン州のタリバン、女性美容院で化粧をする前に顧客に沐浴を要求
● 4,000 万ドル相当の支援金がアフガニスタン中央銀行に到着
<3月15日>
● タリバン、バグラン州でアフガニスタン国家軍事治安部隊(ANMSF)の元メンバーを逮捕
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●2023年3月3日 <中東かわら版>
イラン:多数の女子学生が中毒症状で病院に搬送
(WAJ:都市から都市へ女子校中毒事件は頻発して拡大しているそうです。最近のケースではテヘラン、ケルマンシャー、アルダビールにまで達したと報道されています。犯人は特定されていないが、政府当局もガス攻撃が意図的なものであることを確認しています。)
2023年3月1日前後から、多数の女子学生がイラン各地で、中毒症状により病院に搬送される事案が相次いでいる。発端となったのは、2022年11月30日、中央部ゴム州の学校で発生した18名の学生が病院に搬送される事件だった。同様の事件は、北西部アルダビール州や中央部テヘラン州等でも続いた。被害者の多くは、筋肉の痛み、呼吸困難、吐き気、倦怠感等を訴えているが、致死性のものではない模様である。2023年2月28日付『BBCペルシャ語放送』は、これまでに800名以上の学生が被害に遭い、その多くは女子学生と報じた。また、サフィーダーン国会教育委員長は、調査の結果、窒素ガスが使用された可能性が高いと発言した。・・・
【つづきを読む】
●2023年3月1日 <DAWN>
TTPは政府をカイバル・パクトゥンクワ州から追い出してシャリーアを確立したがっている
(WAJ:米国務省の報告書によれば、非合法化されたパキスタン・タリバン・パキスタン (TTP) は、パキスタン政府をハイバル・パクトゥンクワから追い出し、軍と国家に対するテロ活動を通してシャリーアを確立することを目指している、と警告している。TTPのPK州における武装闘争は近年ますます増加している。)
2021 年のテロに関する国別報告書によると、TTPはアフガニスタンとパキスタンの国境に沿った部族地帯を使用して工作員を訓練し、配置している。
TTPはアル=カーイダ(AQ)からイデオロギー的指針を引き出す一方、AQメンバーは、アフガニスタンとパキスタンの国境に沿ったパシュトゥーン地域を安全な避難所として、TTPに部分的に依存している。
「この取り決めにより、TTPはAQのグローバル・テロリスト・ネットワークとそのメンバーの運用上の専門知識の両方にアクセスできるようになりなった。」
国務省の報告書は、インドに焦点を当てた過激派グループに対して取られた措置を指摘し、そのような組織を解体できなかったことを後悔している。
報告書はまた、TTP、バロチスタン解放軍 (BLA)、過激派イスラム国-ホラサングループ (IS-K) など、パキスタンでの攻撃に焦点を当てた主要なテロリストグループの名前も挙げている。
テロに関する報告書は、パキスタンが2021年に「重大なテロ活動を経験した」と指摘している。
報告書は、テロと経済活動の欠如との関連性を強調し、「米国はパキスタンの貿易と経済成長のための支援をしている」と指摘している。
パキスタンに対する米国の支援には、米国企業、市民社会、およびアフガニスタンと国境を接する地域との提携が含まれる。
「この支援は、パキスタンの人々の生活を改善し、米国を支援することを目的としている」と報告書は述べている。
「米国は、二国間関係における誤解と複雑さを軽減するために、人的交流を引き続き支援する。」
2021年、分離主義者の過激派グループは、バロチスタン州とシンド州でさまざまな標的に対してテロ攻撃を行った。テロリストはさまざまな戦術を使用した。即席爆発装置、車両搭載即席爆発装置、自爆テロ、標的を絞った暗殺などで、さまざまな標的を攻撃した。
報告書は、パキスタンが2021年にテロ資金供与に対抗し、インドに焦点を当てた一部の過激派グループを抑制するための措置を講じたことを認めている。パキスタンは、テロに対抗するための2015年の国家行動計画 (NAP) を見直して修正し、NAPを20項目の計画から14の主要項目に減らした。
しかし報告書は、パキスタンが最も困難な側面、特に遅滞や差別なしにすべてのテロ組織を解体するという約束についてわずかな進歩しか遂げていないと不満を述べている。
報告書は、IS-Kをパキスタンに重大な脅威を与える別のグループとして特定しており、主に元TTPメンバー、アフガニスタンのターリバーン、およびウズベキスタンのイスラム運動で構成されている。3000人から 5000人の戦闘員がいると推定されており、パキスタンの民間人や政府関係者への攻撃に対する責任を主張している。
IS-K、アルカイダの構成員、および TTPのようなパキスタンを標的とするテロリスト グループは、アフガニスタンとパキスタンの国境地域を安全な避難場所として使用し続けている。
報告書は、パキスタンに焦点を当てたテロリストグループが、パキスタンの軍と民間の標的に対して攻撃を続けていることを指摘している。
報告書はまた、「武装した民兵が国内で機能することを確実に禁止する」というパキスタンの誓約にも言及しているが、攻撃者は2021年もパキスタン国内から活動を続けていると不満を述べている。 およびそのような攻撃を実行するグループとして Jaish-e-Mohammed (JeM) が挙げられる。
報告書は、「パキスタンは2021年にテロ資金供与に対抗し、インドに焦点を当てた一部の過激派グループを抑制するためにいくつかの措置を講じたが、当局はそれらを解体するための十分な行動をとらなかった」と主張している。
報告書は、大量破壊兵器とその運搬システムの開発に寄与する可能性のある物品の密売と闘うというパキスタンのコミットメントを称賛している。「パキスタンは、IAEAが主催する会議や、核テロリズムに対抗するためのグローバル・イニシアチブに建設的かつ積極的に参加した」と付け加えた。
報告書はまた、地域の安全保障とテロ対策に関するワシントンのイスラマバードとの協力に焦点を当てており、米国政府がパキスタンに対して強力な法執行、麻薬対策、および法の支配の支援を提供するだけでなく、限定的な防衛、テロ対策、および反マネーロンダリング支援を提供していることを指摘している。
【原文(英語)を読む】
2月26日から3月4日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの2月26日から3月4日までの6日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<2月26日>
● タジキスタン国境軍が殺害したアフガニスタンの麻薬密売人3人のうち2人はターリバーンメンバー
● ターリバーン、イスタンブールのアフガニスタン領事館の職員4人を解雇
● オペラ「千の輝く太陽」アメリカ・シアトルで上演
● ターリバーン指導者がメンバーにアフガニスタンでのアヘン栽培を調査するよう指示
● ターリバーンがニムルーズで戸別捜索作戦を開始
<2月27日>
● バルフ州で建物が火事になった後、2つのメディアアウトレットが放送を停止
<2月28日>
● ターリバーン、ヘルマンド州で5日かけてアフガニスタン国防治安部隊 (ANDSF) の元メンバー 16人を逮捕
● 汚職、米軍への依存、および派閥主義がアフガニスタン国防治安部隊 (ANDSF) の崩壊につながったことが、最近の SIGAR レポートで明らかに
● 国民抵抗戦線(NRF)部隊がタハールのダシュティ・カラー地区にあるターリバーン本部への攻撃を開始
● 強制結婚はクンドゥーズで少女の悲劇的な自殺に終わる
● ターリバーンがアフガニスタンで新しいメディア法を間もなく導入し実施する
● 18歳の女性がバドギス州で自殺
● 元アフガニスタン国防治安部隊 (ANDSF) メンバーがカンダハールでターリバーンに殺害される
<3月2日>
● 元アフガニスタン国防治安部隊 (ANDSF) メンバー、パクティカでの見せしめ裁判でターリバーンに射殺される
<3月3日>
● ファリャブ州で女性が自殺
● ターリバーンが任命したパンジシールの農業責任者が汚職容疑で逮捕
<3月4日>
● ターリバーン、サマンガン州の村人に 70丁の銃器を引き渡すよう強要
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●2023年2月24日 <中東かわら版>
パキスタン国防相がカーブルを訪問しテロ対策について協議
(WAJ:1月30日にペシャワルで起きた大テロ事件のあと、パキスタン政府の動揺が大きくなっている。いよいよ、パキスタン・ターリバーンへの圧力を依頼するため自らが育てたアフガン・ターリバーンのもとに駆け付けざるをえなくなったようだ。この記事と合わせてアフガンの声「良いテロリストか悪いテロリストか:パキスタン政治家への疑問」、世界の声「カーブルのTTPに対する不作為は、パキスタンによる指示の不統一」「ターリバーンにTTPへの支援を止める兆しなし」を合わせてお読みになるようお勧めする。)
2023年2月22日、パキスタンのアーシフ国防相率いる代表団がカーブルを訪問し、ターリバーンのバラーダル副首相代行らと会談した。パキスタン代表団には、軍統合情報局(ISI)長官、アフガニスタン特使らも同行した。ターリバーンのムジャーヒド報道官によれば、会談では、治安、アフガニスタンに飛来するドローン、敵対的勢力の活動、貿易関係、国境管理等が協議された。また、バラーダル副首相代行は、パキスタン国内で拘束されるアフガン難民の処遇、及び、トルハム国境等での円滑な通行について改善を要望した模様だ。一方、22日付パキスタン外務省声明によれば、パキスタン・ターリバーン運動(TTP)、及び、「イスラーム国ホラーサーン州」(ISKP)を筆頭に、地域で増大するテロの脅威への対処が会談で議論された。・・・
【つづきを読む】
●2023年2月23日 <ARAB NEWS>
米、アル=カーイダの新しいリーダーに1000万ドルの懸賞金
(WAJ:ロイターが2月15日付で配信した表題のニュースに関して、アラブニュースは概略次のように述べている。写真は左が新しいリーダー、セイフ・アル・アデル。右は昨年7月カーブルの隠れ家でアメリカのドローンミサイルによって殺害されたアイマン・アル・ザワヒリ。)
アデルは、1998年11月、タンザニアとケニアの米国大使館への爆弾攻撃で 224人の民間人が死亡し、5,000人以上が負傷したとして、米国連邦大陪審によって起訴され、起訴された。
彼の写真はほとんど知られていないが、3枚の写真を除けば、FBIの最重要指名手配リストに載っている彼の非常に深刻な白黒の画像が含まれている。・・・米国務省は、アデルはイランに拠点を置いていると述べている。同省の正義への報酬プログラムは、「アルカイダの指導評議会」のメンバーであり、組織の軍事委員会を率いるアデルに関する情報に最大 1,000万ドルを提供するとしている。・・・「アデルは非常に大胆で、専門的で、冷酷な人物だ」と、テルアビブ大学国家安全保障研究所のテロと低強度紛争に関するプログラムの責任者であるヨラム・シュバイツァーは述べている。・・・
【原文(英語)を読む】
●2023年2月20日 <RFE/RL>
主要なアフガニスタンとパキスタンの国境検問所が閉鎖/国境警備隊が射撃の応酬
(WAJ:パキスタンは自らが育てたアフガニスタンのターリバーンとパキスタンのターリバーンとの関係に苦慮している。 「アフガンの声」「世界の声」でこの件に関する論評を掲載しているので参考にしていただきたい。)
パキスタンとアフガニスタンの国境警備隊は、2月20日に隣国間の2つの重要な検問所で発砲しあった、とパキスタン当局者は述べた。
ターリバーン当局者は、パキスタンが、医療目的で有効な渡航書類を持つアフガニスタン人の移動を許可するという約束を果たせなかったため、トルハム国境検問所を閉鎖したと述べた。
パキスタンは最近、テヘリク・ターリバーン・パキスタン(TTP)が政府との停戦を11月に終了して以来、アフガニスタンとの国境検問所での治安対策と管理を強化している。TTP過激派は、パキスタンの部族地域に避難していたことが知られている。 ・・・
【つづき(英語)を読む】
●2023年2月17日 <RFE/RL ムスタファ・サーワール>
ブリーフィング:タリバンの内部相違が表に出てくる
(WAJ:最近、いくつかの情報源から、ターリバーン内改革派と保守派との間の相違が表面に流出してくるようになった。ターリバーンの報道官は内部対立を否定している。)
<写真:ターリバーンのムラー・モハマド・ヤクーブ国防相は、ターリバーンが「決して傲慢であってはならず」、「国家の正当な要求に常に応えなければならない」と述べた。内部抗争が拡大している兆候である可能性がある。>
ターリバーンの主要閣僚は最近、過激派グループの最高指導者ムッラー・ハイバトゥラー・アクンザダを批判しているように見えた。ターリバーンの強力な内相であるシラジュディン・ハッカーニは、2月11日に演説を行い、アクンザダを「権力を独占している」と過激派グループの「評判を傷つけた」と非難しているように見えた。・・・
2月15日から2月24日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの2月15日から2月24日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<2月15日>
● 大雪と極寒のため、バダフシャンで8人が死亡
<2月16日>
● 米国国務省のスポークスパーソン、ネッド・プライスは、ターリバーンは、アフガニスタンが米国の敵の隠れ家になるのを阻止することを約束している、と繰り返し強調。
● ゴール州で、若い男が首つり自殺
● Haji Kaka として知られる Haji Deedan という名前の風刺作家が、ナンガルハール州でターリバーンに逮捕される
● ジョーズジャン州で母親を殺した後、少年は母親の体を燃やす
<2月18日>
● イランのアフガニスタンのジャーナリストは、メディア支持者に見捨てられたと感じている
● パクティカ州で13歳の子供、パキスタン軍に殺される
<2月19日>
● ジョーズジャン州とダイクンディ州の別々の事件で若い女性2人が自殺
● 国連人道問題調整事務所(UNOCHA)、アフガニスタンの家族の56%が部分的に破損した避難所に住んでいる、とレポート
● アフガニスタン外交使節は、ブルガリアでの亡命希望者18人の死について調査を要求
● アフガニスタン中央部のバーミヤン・ゴール州で乗客を乗せた20台のミニバンが雪に閉じ込められる
<2月20日>
● トルハムでターリバーンとパキスタン軍の間で新たな衝突が勃発
● パルワン州のターリバーンが最新の命令で、バフタル通信社が承認たコンテンツを公開するようメディアに要求
● ゴール州で氷点下の気温が原因で2人の子供が死亡
<2月21日>
● アフガニスタン中央銀行: 4,000 万ドル相当のキャッシュエイドがカーブルに到着
<2月22日>
● パルワン州でターリバーンが元アフガニスタン国防治安部隊(ANDSF)メンバーの親族2人を拘束
● サレプール州でターリバーンにむち打たれた23人のうち9人が女性
● ターリバーン、パンジシール州ダラ地区で民間人50人を逮捕
● マザリシャリフの製造会社のオーナー、正体不明の武装集団に誘拐される
<2月23日>
● カピサ州で 18 歳の少女が自殺
● カーブルの爆発でターリバーンの司令官殺害される
● 先週、8つの州の交通事故で18人が死亡、121人が負傷
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●2023年2月10日 <KHAAMA PRESS by Fidel Rahmati>
アフガニスタン撤退は英国軍事史の暗黒の章
(WAJ:アメリカとともにアフガン進駐を率先してリードしてきたイギリス。そのイギリス国防委員会は、イギリスがどこで間違ったのか冷静に見るために政府に査読を要求している。アメリカが本来の「アル=カーイダ首領ビン・ラーディン引き渡し」から引きつづき「武力によるアフガニスタンの作り替え=民主化」に突き進んだのがひとつの、そして最大の誤りだった。まるまる10年をかけたソ連の誤り(=社会主義化)と同じものだったのではないか。)
2001年から2021年の間に、15万人以上の英軍の隊員がアフガニスタンに派遣された。一方、英国への避難対象者である数千人のアフガニスタン人が、今もアフガニスタンに残り危険な生活を送っている。報告書は、アフガニスタン前政権の崩壊の早さに、軍部は「想像以上に黙っていた」と主張している。 また、報告書は、2001年9月11日から2021年8月のカブールからの避難までの20年間の英国のアフガニスタンへの関与を通して、軍事作戦と政治的決定について、オープンで正直かつ詳細なレビューを行うよう英国政府に要請した、と述べている。国防省の広報担当者は、現在までに、このプログラムの下で12,100人以上が移動されたと述べた。そのために、あるいは英国軍とともに労働したアフガニスタン国民に恩義を感じている」と述べた。
米国とターリバーンのドーハ合意後、前政権は崩壊し、ターリバーンがアフガニスタンの政権を掌握した。国際社会はターリバーン率いる現政権を承認していない。
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●2023年2月9日 <KHAAMA PRESS>
パキスタンはアフガニスタンに関するモスクワ会議から撤退する
(WAJ:昨年11月のモスクワ会議ではターリバーンが招待されなかった。今回はパキスタンが参加しない。モスクワのアフガニスタンをめぐる権威の空疎化がすすむのではないだろうか。)
パキスタン外務省スポークスパーソンは、パキスタンは、今週ロシアのモスクワで開催される予定のアフガニスタンに関する地域利害関係者のサミットに出席しないと発表した。
水曜日に始まった地域国家の国家安全保障顧問の2日間の会議には、インド、中国、イラン、中央アジア諸国の関係者が参加した。
スポークスパーソンの Mumtaz Zahra Baloch は、パキスタン、イラン、アフガニスタンがいくつかの重要な問題について調整していると述べた。現在、「3者間で議論されている特定のアジェンダを明らかにするつもりはない」。
ロシアは地域諸国の代表をモスクワ形式の会議に招待し、安全保障や人道危機を含むアフガニスタン関連の話題について話し合った。
インドは当初、2021年11月にモスクワ形式の第5ラウンドを開始した。一方、イスラマバードとカーブルの関係は悪化している。パキスタンは、アフガニスタンのタリバンがTTPに聖域を提供し、アフガニスタンの国土がパキスタンの国家安全保障に反して使用されていると非難しているため、パキスタンがアフガニスタンに関するモスクワ会議への出席を取りやめる理由になる可能性がある。
しかし、アフガニスタンの現在の事実上の政府は、TTPに聖域を提供したり、パキスタンの治安や他の国に対してアフガニスタンの国土を使用しているとの非難を繰り返し否定している。
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●2023年2月6日 <ハシュテ・スブ・デイリー>
サウジアラビア、カーブルの大使館員を避難させる
(WAJ:イスラームを信奉するとするターリバーンの蛮行を止めるには、イスラム諸国の働きかけが必須である。かつて、ムジャヒディーンやターリバーンを支えてきたサウジアラビアが不快感を示し始めたことは、ジハード(異教徒との聖戦)を口実としているターリバーンにとって追い風とはいえないだろう。)
サウジアラビアは、アフガニスタンのすべての大使館職員を避難させたと、信頼できる情報源が日曜日にHasht-e Subhに述べた。
ターリバーンが大使館のすべての女性従業員の勤務を禁止した後、カーブルのサウジアラビア大使館のすべての外交官と職員は水曜日に避難した。
「どうやら、サウジは国際機関で働く女性従業員の禁止に対応して大使館を閉鎖したようだ」と情報筋は付け加えた。「しかし、事前に計画された取り決めに基づいて避難が行われたとも考えられています。」
情報源はまた、カーブルのサウジアラビア大使館が、セキュリティ上の脅威の増大により閉鎖された可能性を示唆している。
Kam Air(カーム航空:アフガニスタンの航空会社)のフライトで、サウジアラビア大使館の全従業員がリヤドに移送されたと、情報筋は詳述した。それにもかかわらず、情報源は、2021年 8月15日以来、サウジアラビアがリヤドのアプローチを無視した後、ターリバーンに腹を立てていると報告した。」
ターリバーンのメンバーは、カーブルのサウジアラビア大使館が今後数日で通常の活動に戻ることを期待しています。
情報筋によると、ターリバーンはサウジアラビアが大使館を再開するための保証を喜んで提供すると伝えられている。
さらに、その情報筋は、カタール政府との取引におけるターリバーンのプロトコルの無視が大使館の閉鎖につながったと述べた。
さらに、サウジアラビア政府とターリバーンは、この問題について公式にコメントしていない。
1990 年代、サウジアラビアはターリバーン政権の主要な支持者のひとつでした。しかし今では、カタールやアラブ首長国連邦などの国と比較して、ターリバーンに対してより慎重なアプローチを採用している。
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●2023年2月4日 <ハシュテ・スブ・デイリー>
パキスタンが対TTPでターリバーン指導者の協力を要請
(WAJ: アフガニスタン・ターリバーンとパキスタン・ターリバーン、それにパキスタン政府、軍(特に統合情報局ISI)の関係は米NATO軍の存在下ではもともと両手両足の関係であったものが、重しが取れた現在、それら4本の手足が殴り合いを始めたようなものである。パキスタンは経済不振・外貨不足に加えて、昨年の大洪水の後先月には全国で終日の停電が発生するなど、社会不安が高まっている。デフォルトの危機もささやかれており、目を離せない。)
ペシャワール警察管区のモスクで発生した自爆テロ事件から5日後、パキスタン政府は殺戮を行ったパキスタンのターリバーン(TTP: Tehreek-e-Taliban Pakistan)を非難し、TTPを抑制するため、アフガン・ターリバーンのリーダー、ムッラー・ハイバトゥッラー・アーフンドザーダの介入を要請した。
パキスタンのメディアであるイクプレス・トリビューン(The Express Tribune)は、先週ペシャワールで発生し、警察官を中心に100人以上が死亡した大規模な自爆テロ事件について、同国の首相を議長とする民間・軍部を含むパキスタン政府指導部の会合が開かれたと、金曜日(2月3日)に報じた。
この会合では、ペシャワール襲撃事件の首謀者がアフガニスタンにいる可能性があり、パキスタン政府は隣国に問題を提起するとした。
パキスタン政府関係者はこの会議で、TTPは確かにテロを実行したが、アフガニスタンのターリバーンからの反発を恐れて、公的に犯行を主張しなかったのだと述べている。
また、パキスタンはもはや国境を越えたテロを容認しないという明確なメッセージとともに、この問題をアフガニスタン暫定政府の最高レベルで取り上げるべきだと決定した。
この会合では、アフガニスタンのターリバーンはパキスタンのテヘリク・ターリバーン(TTP)と対峙することは不可能であるとの発言が明らかにされた。
ペシャワールのモスクでの致命的な自爆テロ以降、パキスタン政府はTTPを弾圧するために腕をまくりあげた。。
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2月5日から2月14日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの2月5日から2月14日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<2月5日>
● ターリバーンは、ニムルーズを通じて密輸されたアヘン1キログラムあたり600アフガニを税金として徴収
● マフブーバ・シラジはノーベル賞のノミネートに値しない、とアフガニスタンの女性抗議者
● サウジアラビア、カブールの大使館員を避難させる
<2月6日>
● ナンガルハール州で2人のアフガニスタンのためのスウェーデン委員会 (SCA) の従業員行方不明
● アフガニスタン復興特別監察官 (SIGAR) 、ターリバーンが USAID の署名済み覚書 (MOU) を要求し、プロジェクトの意思決定と実施にもっと関与するよう要求したと述べた
● 国境なき記者団 (RSF) 、ターリバンの拘留からフランス系アフガン人ジャーナリスト、モルタザ・ベボウディの釈放を要求
● ニムルーズ州とザブール州で2人の男性が別々に自殺
● アフガニスタンの独立人権委員会 (AIHRC) 、エラハ・デラワルザイの虐待を非難し、彼女の無条件釈放を要求
<2月7日>
● WHO: 2023年に875,000人のアフガニスタンの子供たちが急性栄養失調に苦しむと発表
● 女性を含む6人の囚人が、ターリバーンの裁判中にアフガニスタンのゴール州でむち打ちされる
<2月8日>
● ターリバーンが運営するアフガニスタン鉄道公社(ARA)の代表団、ウズベキスタンを訪問し、ハイラタンからマザリシャリフへの鉄道の責任を引き受ける
● トルコ地震で少なくとも100人のアフガニスタン国民が死亡または負傷
● 爆発がファリヤブ州のモスクを直撃
<2月9日>
● ヘルマンド州で元判事、ターリバーンに殺害される
● カブールで若者がターリバーンに拷問されて死亡
● 元陸軍連隊司令官がジョーズジャン州でターリバーンの拷問を受けて死亡
● 私立大学が金融危機で閉鎖
<2月10日>
● 大雪により、7 つの地区とバダフシャン州の州都の間の通信ルートが切断
● 国際ジャーナリスト連盟 (IFJ) 、フランス系アフガン人ジャーナリスト、モルタザ・ベボウディ氏の釈放を要求
● ヘラート州のペルシ地区出身の元諜報局長が行方不明に
<2月11日>
● パシュトゥーンの支部がウズベクの土地を占拠し、ウズベクの最高司令官がターリバーン隊を去る
<2月12日>
● タハール州で女性の抗議者と彼女の兄弟が保釈され、ターリバーンの拘留から解放された
● トルコの地震で300人のアフガニスタン国民が死亡
<2月13日>
● 大雪のため、90人の乗客がカブールとゴールの道路で立ち往生
● マグニチュード4.3の軽い地震がアフガニスタンのバダフシャン州を襲う
● 過去2日間で 4000万米ドルの 2 回目の送金がカブールに到着
<2月14日>
● バーミヤンで身元不明の男性の切断された遺体が発見される
● 不発弾の爆発により、バドギス州で2人のティーンエイジャー死亡
● 大雪により、バダフシャン州の10地区の道路が封鎖
● サマンガン州で奇妙な身体異常の新生児
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●2023年2月1日 <NHK NEWS WEB>
パキスタン爆発 死者101人に 地元警察 ”警備に不備あった”
(WAJ:本事件の死者数は日を追うごとに増えている。死傷者は警察関係者が多いとみられる。本NHKの記事では被害者数しか新事実はないが、死者が100人を超えた報道なので、掲載した。負傷者数が多くまたがれきに埋もれた人もいるようで、死者はまだ増えるかもしれない。合掌)
パキスタン北西部にあるモスクで30日に起きた自爆テロによるとみられる爆発で、これまでに死亡した人は101人に上り、警察は現場周辺の警備に不備があったとみて捜査を進める方針です。
パキスタン北西部のペシャワルにあるモスクで、30日午後、自爆テロによるとみられる大きな爆発があり、地元当局によりますとこれまでに死亡した人は101人に上り、161人がけがをして病院で手当てを受けています。
爆発の衝撃で壊れた建物の屋根の下敷きになって多くの人が亡くなったということで、地元の病院は、死者の数は100人に上るとしています。
多くの人が、爆発の衝撃で壊れた建物の屋根の下敷きになって亡くなったということです。
現場のモスクはペシャワル中心部の治安機関の建物や職員の住宅が集まる敷地の中にあり、警備が厳しく、複数の検問を通過しないと入ることができない場所です。
31日、記者会見を行った地元の警察幹部は現場周辺の警備に不備があったとみて、捜査を進める方針を明らかにしました。
パキスタンでは、イスラム過激派組織「パキスタン・タリバン運動」が軍や警察の施設を狙ったテロを各地で繰り返し、治安機関が警戒を強めていて、こうした中で起きた多くの人が犠牲となる爆発に衝撃が広がっています。
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●2023年1月30日 <ARAB NEWS>
パキスタンで警察官の集まるモスクに自爆攻撃、死者59人・負傷者157人
(WAJ:パキスタンの日刊紙「ドーン」の報道に続き、アラブニュース日本語版が以下のように詳細な記事を速報した。それによれば、パキスタンTTPがの司令官が犯行声明を出した後に広報官がそれを否定する声明を発している。この内部的不統一に関する説明はまだない。TTPはアフガニスタンのタリバンの分派であるが、アフガンの組織と同盟関係にある。事件を起こした真犯人が誰か不明であるが、アフガニスタンではターリバーンと関係のあるアラブ系過激派であるダーイッシュ(IS系組織)がテロ事件を頻発させている。
パキスタンは、2022年に起きた未曽有の大洪水で、死者1,739人、倒壊家屋200万以上の被害を出し、国土の1/3もの面積が水没した。その影響はいまもつづく。また、財政状況も厳しく深刻な経済危機に直面している。
デフォルトを回避するため、国際通貨基金(IMF)からの資金11億ドルの支払いを求めている。これは総額60億ドルの援助計画の一部に当たるが、ここ数か月間、援助再開に関するIMFとの交渉は停滞している。
アフガニスタンとパキスタンの人口を合わせると3億人にせまる。核兵器を所有した巨大な国家が経済・社会破綻の一歩手前の危機を迎えている。)
ペシャーワル:1月30日、タリバンによる自爆攻撃がパキスタンの厳重警備された敷地内のモスクで起こり、死者59名以上と150名を超える負傷者が出た。
警察によると、犯人は治安部隊員が警備に当たっていた複数のバリケードを通過して、北西部の都市ペシャーワルの警察署やテロ対策部隊がある厳重警備の敷地内に侵入した。
「自爆による攻撃だった」とペシャーワル警察ムハンマド・イジャズ・カーン署長は述べた。
当局によると、犯人は数百人が礼拝のために列に並んでいた瞬間に装置を起爆した。「爆発物の痕跡を発見した」とカーン署長は説明した。
敷地でもっとも堅牢とされる場所を犯人がすり抜けた以上、警備体制に不備があったことは明らかであると署長は述べた。
これほどの厳重警備を犯人がどのように突破したのか、内部に協力者がいたのか否かについて捜査が行われた。
カーン署長によると、モスクには約400人が集まっており、死者の大半は警察官である。
ペシャーワル地区のリアズ・メスード行政官はアラブニュースに、以下のように語った。「このモスクでの礼拝者の大半は警察官なので、死傷者の9割は警察関係者だと思われる」
ハワージャ・アースィーフ国防相によると、犯人は礼拝者の最前列にいた。爆発時にモスクにいたアフマド・カーン巡査の話では、爆風でモスクの屋根が崩れ落ちたという。「ズフルの礼拝の時間でした。私は爆発が起きた時2列目にいましたが、モスクの屋根が崩落したために、多くの人が下敷きになりました。私はどうにか抜け出すことができ、軽傷で済んだのです」
また別の負傷した警官、ムシュタク・カーン氏は次のように話した。「耳をつんざくような爆発音がして、何が起きたかも分かりませんでした。爆風で、私はベランダまで飛ばされました。壁や屋根が崩れ落ちてきました。命を救ってくださった神に感謝します」
目撃者によると、警察と救助隊が負傷者を搬送しようと急ぐ中、現場は混乱を極めた。爆発でモスクの上階が崩落したため、数十人ががれきの下敷きになった。テレビの生中継の映像では、救助隊が崩落した屋根を切断して、閉じ込められた人々を救い出そうと奮闘する様子が分かる。「あと何人が閉じ込められているかは不明です」とハジ・グラム・アリ州知事は話した。
タリバン司令官が犯行声明
パキスタン・タリバン運動(TTP)のサルバカフ・モフマンド司令官はツイッターに投稿して、爆破事件への関与を認めた。
だがその数時間後、TTPのモハメド・フラサニ広報官はモスクや神学校、宗教的場所を標的にすることはTTPの方針に反するとして自爆事件への関与を否定し、TTPの政策ではこのような事件を起こした者は処罰の対象となると主張した。広報官の声明では、TTPの司令官が関与を認めた理由については触れられていない。
ペシャーワルはカイバル・パクトゥンクワ州の州都で、パキスタンのタリバンの一大拠点となっており、武装勢力による攻撃が頻繁に起きている。・・・
●2023年1月30日 <DAWN>
パキスタン・ペシャワルのモスク爆発で33人が死亡、147人が負傷
(WAJ:パキスタンのターリバーン(TTP)が犯行声明を出している。パキスタンでは最近この種のテロ事件が連続していたが今回の攻撃はその中でも最大級のひとつ。パキスタンのパシュトゥーン人居住地域であるカイバル・パクトゥンクワ州での緊張が高まっている。)
1月30日(月曜日)にモスク内で爆発が起こり、ペシャワールの警察署エリアを揺るがし、当局は少なくとも33人が死亡し、147人が負傷したと述べた。・・・ペシャワールのコミッショナーであるリアズ・メスード氏は、多数の人々ががれきの下に埋もれていたため、モスク内で救助活動が行われていると語った。「市内の病院で緊急事態が発生し、負傷者には最高の医療施設が提供されています」と高官は述べた。
非合法のパキスタン・タリバン(TTP)が爆破の犯行声明を出した。
ペシャワール首都警察(CCPO)のムハンマド・イジャーズ・カーン氏はメディアに対し、爆発の後、モスクの屋根が崩壊したと語った。「多くのジャワン人がまだがれきの下に閉じ込められており、救助隊が彼らを引き抜こうとしています。」・・・過去数か月にわたり、国内の法と秩序の状況は悪化しており、テロリスト グループは国中でほぼ無罪で攻撃を実行しています。TTP との交渉が11 月に決裂して以来、過激派グループは攻撃を強化しており、特に KP とアフガニスタン国境地域の警察を標的にしています。バロチスタンの武装勢力も暴力活動を強化し、非合法化された TTP とのつながりを公式化した。・・・
その日の後半に発表された声明の中で、シェバズ・シャリフ首相は爆発を強く非難し、事件の背後にいる攻撃者は「イスラム教とは何の関係もない」と述べた.
「テロリストは、パキスタンを防衛する任務を遂行する人々を標的にすることで、恐怖を生み出したいと考えています」と彼は言いました。
首相は殉教者に敬意を表し、彼らの犠牲が無駄にならないと約束した. 「国全体が団結してテロの脅威に立ち向かっています。」
シェバズ首相はまた、カイバル・パクトゥンクワ州の法と秩序の悪化に対抗するために包括的な戦略が採用され、連邦政府は州がテロ対策能力を高めるのを支援すると述べた。・・・
【全文を読む】
●2023年1月24日 <Twitterより収集>
ターリバーンの女性の権利抑圧に、1月14日、世界57都市で抗議集会
(WAJ:各種SNS上では、ターリバーンの蛮行にたいする抗議の声があふれている。アフガン国内のデモや集会を支持するターリバーンへの抗議行動も世界中で繰り広げられている。イスラム諸国を束ねるOIC(イスラム諸国機構)もついにターリバーンを非難する声明を出した。アフガニスタン国内からは声明や態度表明だけでなく、実効性ある措置をとるよう、要請する声が上がっている。以下は、googleによるペルシャ語からの自動翻訳。それにしても翻訳機能の成長ぶりには驚かされる。)
今日、1月14日、女性の権利を支援するために、世界中の57の都市で抗議集会が開催されました。
これらの集会では、人々はタリバンとの国際社会の外交政策と宥和政策に明確に抗議すると同時に、アフガニスタンにおけるジェンダーTwitterアパルトヘイトに対する実際的かつ即時の措置を要求した。
【ツイッターの書き込みより】
1月25日から2月4日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの1月25日から2月4日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<1月25日>
●ターリバーン、カーブルのマクロリアン地区で戸別捜索を開始
● カーブルのターリバーン、パンジシリ歌手を2度逮捕
● 国民抵抗戦線 (NRF) は、カピサ州で 3 人のターリバーン戦闘員3名を殺害と主張
● ターリバーン、2か月前にユニセフの援助を受けた教師の給与を控除し国庫に入金
<1月26日>
● トップUNウーマン、ターリバーンが13世紀から21世紀に移行するのを支援するよう各国に要請
● ターリバーン、中央バーミヤン・ヤカウラン地区で民間人を射殺
<1月27日>
● ターリバーン、カピサ州でヒズブット・タハリール(Hizb ut-Tahrir(略称HT))の要因10人を逮捕(HTは国際的な汎イスラム主義・原理主義的な政治組織。世界中のイスラム教徒をシャリーア法下の単一の国家コミュニティに統合する純粋なイスラームのカリフ制を再確立しようとしている。)
● パキスタンからのアフガニスタンの輸入が4.60パーセント増加
<1月28日>
● ヒューマン・ライツ・ウォッチ (HRW) 、過去の残虐行為に対する説明責任には、すべての加害者を含める必要がある、と声明
● ゴール州のターリバーンの情報文化部門責任者、スウェーデンとオランダでのコーランの焼却に抗議するため自殺攻撃の準備はできている、と言明
● 世界銀行の最近のアフガニスタンの経済状況に関する報告書を批判
● ターリバーン、私立大学に女性の入学を控えるよう命令
<1月29日>
● 元ANDSF(アフガニスタン国防治安部隊)メンバー、カーブルでターリバーンに拘留された後行方不明に
● ターリバーン、パンジシールで民間人3人を逮捕
● ザルメイ・カリルザド元駐アフガニスタン米国大使、女性の私立大学への入学禁止は独裁的な決定
● EU、中央アジア共和国の特使がアフガニスタンの現状について議論
● バルフ州の15歳の少年が首を吊って命を絶つ
● バダフシャン州の10代の少年がネズミの毒を消費して命を絶つ
<1月30日>
● パンジシール州のターリバーンが拘束した民間人を尋問中に拷問
● ゴール州で、兄が弟を殺害
● ワシントン・ポスト、ロシアのウクライナ侵略でアフガニスタンは国際社会の注目を浴びなくなり、現在、過去10年以上で最悪の冬を迎えていると報道
● カンダハール州のターリバーン、女性医療従事者にマフラムなしで仕事に行くのを控えるよう命令
● カピサ州のターリバーン知事は、1頭の牛を屠殺するために肉屋に2000AFGを要求
<1月31日>
● ジョーズジャン州、双子をお腹に抱えた妊婦が首吊り自殺
● ターリバーン、カーブルでハザラ人の元指導者アブドゥル・アリ・マザリの絵を破壊
● ホースト州で詩人および市民活動家が死体で発見される
<2月1日>
● リナ・アミリ米国アフガン女性特使、女性に対するターリバーンの措置は宗教や文化に関するものではない、と言明
● ターリバーン、批判を無視しカーブルで掃討作戦を続ける
● ターリバーン、カンダハールでのアヘンの公開取引の禁止を宣言
● ターリバーン、アフガニスタン北部の暖房設備のない監房に180人の女性囚人を収容
● バダフシャン州で婚約したばかりの少女が銃で自殺
<2月2日>
● ターリバーン、大学講師をカーブルで逮捕
● サマンガーンで州で正体不明の武装した男たちが若者を射殺
● クナール州で4人の男性が拷問を受けて死亡
● 米国、特定のターリバーン分子に新たなビザ制限
<2月3日>
● ターリバーンに対する挑発の疑いで元大学講師を逮捕
● バダフシャンのヌサイ地区でターリバーンがシーア派とスンニ派の結婚を禁止
<2月4日>
● 医師が行方不明、アフガニスタンのガズニで若い男性が死亡
● アフガン国防治安部隊(ANDSF)の元メンバー2人が、北西部に位置するジャウズジャン州で殺害される
● バルフ州で女性と子供7人を含む家族がガンマンに殺害される
● 元 ANDSF メンバーがサマンガンでガンマンに誘拐される
● カピサ州で新生児が重度の肺炎で死亡
● カーブルの爆発で2人が負傷、ターリバーンのスポークスマンが主張
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●2023年1月24日 <中東かわら版>
ターリバーンによる女性の教育・就労への制限を受けて諸外国・機関による働きかけが活発化
(WAJ:当「トピックス」コーナーに随時掲載してきた、ターリバーンによる女性の教育抑制策について外国人からの反応を要領よくまとめてあり、動きを理解する現時点で便利である。)
ターリバーン高等教育相は12月20日、更なる通知があるまで、女子大学生が公私立の大学において教育を受けたことは出来ないとの書簡を発した(詳しくは「アフガニスタン:ターリバーンが女性の教育・また、同月24日、アフガニスタンにてNGO登録を所管するターリバーン経済省は、国内・国際NGOに対して、更なる通知があるまで、女性職員に就労させないよう通書簡を発した。学術・教育機関)からも深い憂鬱や反対が表明された・・・
【つづきを読む】
●2023年1月23日 <中東かわら版>
トルコ:スウェーデンでのPKK支持者デモとコーラン焚書イベントへのトルコの反応
(WAJ:スウェーデンとフィンランドはロシアのウクライナ侵略時にNATOへの参加を表明し手続きを開始している。しかしNATOに加盟するには全加盟国の承認が必要。先に加盟しているトルコはトルコの反政府組織PKK(クルディスタン労働者党)へのスウェーデン政府の取り締まりが緩いとして態度を曖昧にしていた。ところが今回のコーラン焚書事件でスウェーデン政府への批判の姿勢を強化させ、NATO加盟を承認しないと宣言。ターリバーンもスウェーデン政府を批判しているという。 )
2023年1月21日、スウェーデンのストックホルムにあるトルコ大使館前で、コーランが燃やされる事件が発生した。同国とスウェーデンの二重国籍を保持するラスムス・パルダンで、過去に人種差別的な言動で有罪判決を受けた話を持つ人物である。ていたが、スウェーデンの議決は「自由」を理由に表明の行動を阻止しないことを明確にしている・・・
【つづきを読む】
●2023年1月22日 <Amu TV(Twitter)>
こんなことしてるから国連は信用を失う
(WAJ:「アフガンの声」に掲載されるアフガニスタン人には、国連など国際機関声がうらでターリバンの歓心を買おうと画策している、との不満の声が絶えない。数日前、カーブルそれに対して、「国連事務総長の副スポークスマンであるファルハン・ハクは、金曜日の公式会議」で、タリバングループを持った組織のセキュリティチームの記念写真について謝罪した」と、アフガニスタンのテレビ局Amuがツイートした。アフガニスタンはタリバンの独裁的で理不尽な対応によって、二重三重の困難に悩まされている。
●2023年1月15日 <DAWN>
銃撃者が「大胆不敵」なアフガン女性元議員を射殺
アフガニスタンの元国会議員と彼女のボディガードの1人が首都カブールの自宅で夜間攻撃を受け、武装集団が射殺した、と警察は日曜日に述べた。
ムールサル・ナビザダは、2021年8月にタリバンによって打倒された、米国が支援する政府の国会議員でした。
「ナビザダはボディーガードの1人と一緒に自宅で射殺された」とカブール警察のスポークスマン、ハリド・ザドランは語った。
「治安部隊は事件の本格的な調査を開始した」と彼は言い、元議員の兄弟も土曜日と日曜日の夜に行われた攻撃で負傷したと付け加えた.
ナビザダは「アフガニスタンの大胆不敵なチャンピオン」だったと元議員のマリアム・ソライマンキルはツイッターで述べた。
「真の先駆者 — たとえ危険に直面しても、彼女が信じるもののために立ち上がった強く、率直な女性」と彼女は書いた.
「アフガニスタンを離れる機会が与えられたにもかかわらず、彼女はアフガニスタンに留まり、国民のために戦うことを選びました」と彼女は付け加えた。
【原文(英語)を読む】
●2023年1月12日 <Hasht-E Subh デイリー>
11日の夜、ターリバーンが運営する外務省の外で大規模自爆テロが発生 61人以上が死傷
(WAJ:この攻撃による死傷者数をターリバーンの報道官は死者5人と発表したが、他の情報源によれば少なくとも21人が死亡40人が負傷したという。イスラム国 (IS) に関連する報道機関である Amaq 通信社はニュースレターで犯行声明を発表し覆面をかぶった人物の写真を公開。攻撃の実行者が同グループのメンバーのハイバル・アル=クンドゥズ Khaibar al-Kunduzi)であるとしている。事件は、ターリバーンの治安維持能力が極めて低いことを証明している。
ソーシャル メディアで拡散されたこの地域の写真には、少なくとも9人の死者または負傷者が外務省の外に横たわっている様子が写っていた。ソーシャル メディアに公開された被害者の写真から、ターリバーンとは関係のない少なくとも10人の外務省職員がこの攻撃で殺害されたことが明らかになった。(注:以下、被害にあった10人の外務省職員の写真が掲載されているが、本欄では省略)ISはニュースレターで、この攻撃の目的は外国の外交官とターリバーンとの会合を妨害することであると述べている。攻撃はちょうど中国の外交官の代表団がターリバーンの外務省にいたときに発生している。
この攻撃に対する反応:
パキスタンや英国を含むいくつかの国は、この攻撃を非難している。
「英国は、このような無意味で無差別な暴力行為を拒否する」とヒューゴ・ショーター駐アフガニスタン英国大使館代理公使は述べた。
駐カーブル イラン大使館は声明でこの事件を悲しいものと呼び、犠牲者の家族に哀悼の意を表した。
ハミド・カルザイ元大統領とアブドラ・アブドラ元最高国民和解評議会議長も、この出来事を「許されない犯罪」であり、「イスラームおよび人道主義の原則に反する」と指摘した。
この攻撃の数時間後、ターリバーン主導の外務省はニュースレターを発行し、これをイスラム政権の敵の仕業と呼び、報復すると声明した。
これは、2023 年1月1日以来、ISKPの構成員がカーブルの外交施設に対して実行した2回目の攻撃である。以前、ISKPのメンバーは、ロシア大使館、パキスタン大使館を襲撃したほか、カーブルの商業施設で中国の居住者が頻繁に訪れるレストランなど、いくつかの外交使節団を攻撃している。
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●2023年1月9日 <Hasht-E Subh デイリー>
アフガニスタンへの現金援助、一時停止
(WAJ:本サイトの「トピックス」欄でも報じたように(2022年11月9日)、毎週多額の現金援助が、アフガニスタン国立銀行(DAB)に送金されてきていた。ところがターリバーンの昨年12月の女子の大学就学の禁止やNGO組織への女性の勤務禁止などを発令したことに、国際的な反発が強まっている。Hasht-E Subh デイリーが報じた。(注:この報道の後大幅な遅れをもって1月14日にDABに4000万ドルが到着したことが確認された。)
ターリバーンが運営するダ・アフガニスタン銀行(DAB)、またはアフガニスタン中央銀行の情報筋は、アフガニスタンへの毎週の現金援助が停止されたことを確認した。
情報筋は、1月9日月曜日にHasht-e Subhに、カーブルへの現金小包の配達が停止されたと語った。情報筋によると、ターリバーンが女性のNGO就労を禁止する命令を出した後、12月中旬に現金私怨が停止された。
情報筋によると、過去20日間、キャッシュエイドの荷物はカブールに届いていない。これらの報道にもかかわらず、ターリバーン政権下のアフガニスタン中央銀行は昨日、このニュースを否定した。
1月8日日曜日、同銀行はTwitterのスレッドで、アフガニスタンへの国際人道援助の停止は真実ではないと述べた.
昨日、一部の国内外のメディアは、銀行の広報担当者の声明を引用して、アフガニスタンでの大学教育と女性のための仕事の禁止に対応して、アメリカと一部の援助国が同国への援助を停止したと報じた。
数百万ドル相当の現金小包が毎週、または週や月に数回カブールに配達され、この銀行は Twitter でそれを確認していた。
これまで、キャッシュエイドの正確な金額は決定されていませんでした。しかし、中央銀行が発表した情報によると、1 兆 5000 億ドル以上(訳注:15億ドルの誤植と思われる)のキャッシュエイドが商業銀行に提供されている。
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●2023年1月9日 <KHAAMA PRESS>
国連、アフガニスタンへの現金輸送について明確化
(WAJ:アフガニスタンへの人道支援金がターリバーンの手に渡っているのではないかとの国際的な不審感を打ち消すため国連はアフガニスタンへの現金輸送に関するプレスリリーフを配布した。アフガニスタンの独立系メディア『KHAAMA PRESS』がその内容を報じている。)
プレスリリースは、「国連は、国連機関が使用するためにアフガニスタンに現金を輸送している。国連はこの資金をアフガニスタンでの任務遂行に使用し、主に何百万人ものアフガニスタン人が必要としている救命人道支援を提供するために使用している。」「アフガニスタンに送金されたすべての現金は、国連が使用するために民間銀行の指定国連口座に入れられ、ユニセフ、UNHCR、WFP、UN-Women、OCHA、UN-Habitat、WHO、FAO、IOMなどの国連機関と同国にいる少数の承認済み人道支援パートナーに直接配分される 」と強調している。さらに、「アフガニスタンに持ち込まれた現金は、いずれもアフガニスタン中央銀行に預金されず、国連からターリバーンの事実上の当局に提供されたものでもない」と明らかにしている。
2021年12月以降、国連は国連とパートナーが活動を行うための資金として約18億米ドルをアフガニスタンに持ち込んでおり、アフガニスタンに持ち込まれた現金の額は国連のアフガニスタンにおける人道支援プログラムに対するものである。
国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)の担当者は、アフガニスタンに持ち込まれた金額が人道支援プログラムに対するものであるとしているが、アフガニに変換された現金の金額には言及していない。
プレスリリースによると、国連に現金を提供することは、援助を切実に必要としている何百万人ものアフガニスタンの男性、女性、子どもたちに迅速に資金を届けるための、依然として最も現実的な方法であると主張している。
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●2023年1月7日 <ARABNEWS>
イラン、全国的な抗議デモ中に拘束された男性2人を新たに処刑
(WAJ:イランではマフサ・アミニさんの死を契機として勃発した政府批判の大衆的な抗議がいまだやまない。抗議行動を抑えるためイラン当局は死刑執行を含む強硬な弾圧手段で応じている。)
ドバイ: イランは7日、デモ中に民兵組織のメンバーを殺害した容疑で有罪判決を受けた男性2人を処刑した。イラン政府が発表した。新たに行われた処刑の狙いは、現在イランの神権政治に挑戦している全国的な抗議デモをやめさせることだ。
イラン司法府は、処刑された男性がモハマド・カラミ氏とモハマド・ホセイニ氏であることを確認した。マフサ・アミニさんの死をめぐって9月にデモが始まって以来、4人の男性が処刑されたことになる。イラン司法府のニュース通信ミザンは、2人は11月3日にテヘラン郊外のカラジ市でイラン革命防衛隊傘下の民兵組織バスィージのメンバー、ルホラ・アジャミアン氏を殺害したとして有罪判決を受けたと発表した。バスィージは主要都市に展開し、デモ参加者を攻撃・拘束している。デモ参加者は多くの場合、応戦している。・・・
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●2022年12月29日 <REUTERS>
国連は、女性の援助労働者の禁止後、アフガニスタンでのいくつかのプログラムを停止
(WAJ:12月21日、ターリバーンは女子学生の大学への通学を禁止し、25日はNGOオフィスへの女性の勤務を禁止した。(下段落の記事参照)この暴挙に対して、世界中から非難の声が上がっており、国連もスタッフ不足によりいくつかのプログラムが実行不可能となったと非難声明を発している。アフガニスタンの国民にとって、この厳冬期を生き延びるためには国際的な支援が不可欠である。ターリバーンの暴挙は自らの首を絞める自殺行為と言うべきだ。)
【ミシェル・ニコルズ】[国連 28日 ロイター]国連は水曜日(28日)、アフガニスタンでの「緊急を要する」計画の一部が一時的に停止されたと述べ、他の多くの活動も一時停止する必要があるだろうと警告した。
国連援助責任者のマーティン・グリフィス、国連機関の長、およびいくつかの援助グループは共同声明で、女性の「援助提供への参加は交渉の余地がなく、継続しなければならない」と述べ、当局に決定を覆すよう求めた。
「女性の人道的活動を禁止することは、すべてのアフガン人に命を脅かす結果を直ちにもたらす。すでに、女性スタッフの不足により、緊急を要するプログラムのいくつかが一時的に停止せざるをえなかった」、「人道支援団体が現在直面している運用上の制約を無視することはできない」、「私たちは命を救う緊急の活動を継続するよう努める。…しかし、女性の援助従事者なしでは原則的な人道支援を提供することはできないため、多くの活動を一時停止する必要がある」と声明は述べている。・・・
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12月28日から1月14日まで
■Hasht e Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの2週間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの12月15日から12月27日までの2週間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<12月28日>
●フォルカー・ターク国連人権高等弁務官(UNHCHR)事務局長、ターリバーンに女性と少女を対象とする政策を撤回するよう要請
● タハール州での爆発により民間人5人が負傷
● アントニオ・グテーレス国連事務総長はアフガニスタンの人々を苦しめる女性の雇用と教育に対する制限を非難
● カピサで2人のターリバーン戦闘員が正体不明の銃撃者に射殺される
● ラグマン州のターリバーン、婚前交渉で女性1人、男性5人をむち打ち
<12月30日>
● ターリバーン、カンダハール州で元 国家治安局(NDS)将校を拘束
● ターリバーンはガズニ州ナウルで、地元住民がクチ族への支払いを拒否した場合、ハザラ族の投獄を続けると警告
● フォーリン・ポリシー誌、ターリバーンによる国際援助金の略奪は見過ごされていると報告
<12月31日>
● 女性の労働と教育に対する危険で抑圧的な禁止は撤回されなければならない、と国連の米国大使は繰り返し要求
● アフガニスタン北部のジャウジャン・バルフ高速道路で車両が衝突、5人が死亡、4人が負傷
● アフガニスタン・ジャーナリスト・センター(AFJC)は、2022年にジャーナリストに対する暴力と脅迫事件がアフガニスタンで260件発生し、報道の自由の侵害が「前例のない」138%増加したと報告
● ターリバーン、パクティア州で女性を含む5人の囚人を公開鞭打ち
<1月1日>
● 追放されたアフガニスタン政治家評議会:グローバルコミュニティはアフガニスタンでの新政府樹立の土台を提供しなければならないと声明
● カーブル軍用空港の爆発で 10 人が死亡、8 人が負傷カーブル軍用空港での自爆テロ、ターリバーンのスポークスマンが確認
● ターリバーン派の聖職者がファリャブ州で「ターリバーンの妻になるか彼の牛になるのか、どちらかだ」と女性に演説
● ナンガルハール州で武装集団がターリバーンの最高治安当局者と2人のボディガードを殺害
● ガズニ州のターリバーン、クチ族に警察の装備や付属品を違法に販売
<1月2日>
● ラグマン州の交通事故により、子供を含む13人の民間人が負傷
● ガズニ州で身元不明の強盗によって若い男が殺害される
● ターリバーン、投資に関心のある国にアフガニスタンの米軍基地を提供すると声明
<1月3日>
● Facebookに重要なコンテンツを投稿したとゴール州で若者を逮捕
● ターリバーンはマイダンワルダック州の支持者にサルエプル州の80エーカーの先住民の土地を与える
<1月4日>
● パキスタンとウズベキスタンがアフガニスタン横断鉄道の技術調査の費用を負担
● ターリバーンは、亡命中の出版者の「欠席裁判」で報道機関の活動許可の取り消しを決定すると表明
● カーブルで殺害された誘拐事件の加害者はターリバーンのメンバーであることが判明
● ウルズガン州の身元不明者によって10か所の教育クラスが放火される
● ターリバーンの拘留からフリーのジャーナリスト解放される
<1月5日>
● ターリバーン、令状なし女性警察官の立会いなしでカーブルの家屋を捜索、
● ターリバーンの外国人テロリスト、バダフシャン州で正体不明の人物に殺害される
● ターリバーン、パンジシール州で元アフガニスタン国防治安部隊(ANDSF)メンバーを逮捕
● パキスタン、アフガニスタン東部のナンガハール州のTTP要塞への空爆を開始
● ターリバーン、バグラン州で元アフガニスタン国防治安部隊(ANDSF)メンバーを公開絞首刑で殺害
● トルハム国境でパキスタンとターリバーン軍間で衝突が勃発
<1月6日>
● バダフシャン州で地滑り: 少なくとも10人の鉱山労働者が採掘現場に閉じ込められる
<1月7日>
● ザブール州南部のターリバーン、生き物の像を飾ったり吊るしたりすることを禁止
<1月9日>
● アフガニスタン北西部のファリャブ州で30歳の女性、首を吊って自殺
● 現金援助が一時停止、ターリバーンが支配するダアフガン銀行(DAB)の情報筋が確認
● ファリャブ州で口論のすえの兄弟げんかで男が殺される
● アフガニスタン中部のゴール州で降雪と道路閉鎖により子供が死亡
<1月10日>
● ターリバーン、ニムルーズ州のNGOに対し、新入社員を雇用する際にターリバーンの承認要求
● アフガニスタンのブルース・リー、ハリウッド映画出演の夢叶う
● ガズニ州で甥に刺され男死亡
● ターリバーン、バグラーン州の女性用美容院を閉鎖させる
<1月11日>
● 米国情報機関、ターリバーンは近代国家の建設よりも神権的支配の強化を優先すると指摘
● ターリバーンのスポークスマン、女性が経営する店、美容院は閉鎖されない、と述べる
● 大雪のためサラン峠が通行止め:乗客が立ち往生
● アフガニスタン中部のバーミヤンとダイクンディを結ぶ道路、大雪による道路閉鎖により民間人立ち往生
<1月12日>
● ISKP、カーブルのターリバーン外務省の外での致命的な自爆テロの犯行を主張
● バグラン州ホースト地区で部族長老 2 人がターリバーンに射殺される
● ファラ州のターリバーン戦闘員が老人を斬首し、財産を略奪
<1月13日>
● アフガニスタンの鉱業部門への中国の投資:ガズニ州のリチウムおよび金鉱山からサンプルを収集
● パンジシールの図書館ビルで火災発生:ターリバーンが消火を阻止
<1月14日>
● 4000万ドルの援助パッケージが長い遅れの後カーブルのダ アフガニスタン銀行(DAB)に到着
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●2022年12月23日 <ARAB NEWS>
ムスリム世界連盟、アフガニスタン政府に女性への大学教育停止を解除するよう要請
(WAJ:女性から教育を受ける権利、就労する権利を奪うターリバーンの暴挙に対してイスラーム社会からの反発が広がっている。世界のムスレム=イスラム信者を束ねる組織も非難の声明を発した。アフガニスタンの状況を変革するうえで、世界のイスラム信者組織、イスラム協力機構の役割、責任は重大だし、期待も大きい。)
リヤド:ムスリム世界連盟は、アフガニスタンの女性と少女が大学教育を受ける権利を制限するというアフガニスタン政府の決定を非難した。
同連盟のムハンマド・ビン・アブドゥル・カリム・アルイッサ事務総長は声明の中で、この動きはイスラムの指導とイスラム学者のコンセンサスに矛盾し、国際的および人間的価値に違反していると述べた。
ムスリム学者世界機構理事会議長も兼任する同氏は、この決定により、女性と少女から教育を受ける正当な権利が奪われ、アフガニスタン国民全体から、国の繁栄と発展に対する女性の貢献が奪われたと述べた。
同氏は政府に対し、決定を覆し、この問題に関するイスラム学者のガイドラインを採用するよう要請した。(サウジ国営通)
【つづきを読む】
~ban_educatin
●2022年12月26日 <BBC NEWS JAPAN>
アフガニスタンで国際NGO、活動を停止 タリバンの女性職員禁止令で
(WAJ:国際支援団体は、女性職員の活動禁止は救命活動に直接影響すると訴えている。この件に関してはBBCよりも早く現地の独立系ジャーナルであるHasht-E Subhデイリーが報じている。「アフガンの声」を参照。また、同デイリーは世界に向けてターリバーンこのような女性抑圧・排除政策に抗議する国際キャンペーンを呼び掛けており、本『ウエッブ・アフガン』もそのキャンペーンに賛同・参加している。)
アフガニスタンでイスラム武装勢力タリバンが非政府組織(NGO)で女性が働くのを禁止したことを受け、同国の5つの主要な非政府組織(NGO)が25日、活動を停止した。
アフガニスタンで支援活動をしている「ケア・インターナショナル(ケア)」、「ノルウェー難民評議会(NRC)」、「セーブ・ザ・チルドレン」は共同声明を発表。「女性職員がいなければ」活動は続けられないとした。
「国際救済委員会(IRC)」も活動を停止。「イスラミック・リリーフ」もほとんどの活動を中断しているとした。
アフガニスタンで実権を握っているタリバンは、女性の権利を徐々に抑圧し続けている。
最近では、女性の大学通学を禁止。その数日後に、NGOに関する今回の命令を出した。
タリバン政権の経済省のアブデル・ラフマン・ハビブ報道官は、外国の支援団体では女性職員が頭髪を覆うヒジャブを着けず、服装規定に違反していたと主張した。
タリバンは、今回の禁止令に速やかに従わない場合は、いかなる団体も免許を取り消すと警告した。
支援団体が抗議の発言
多くの支援団体は、女性が働き続けられるようにすることを求めて発言している。
ケア、NRC、セーブ・ザ・チルドレンのリーダーらは声明で、女性スタッフがいなければ、「2021年8月以降の、困窮している何百万人ものアフガニスタン人への共同支援は不可能だっただろう」と主張。
「今回の発表について詳しいことがわかるまで、私たちはプログラムを中断し、男性も女性も同じようにアフガニスタンでの救命支援を続けられるよう要求していく」とした。・・・・・・
【つづきを読む】
●2022年12月21日 <BBC News>
非難の中、ターリバーンが女性の大学への入構を禁止
(WAJ:女性から教育を奪う行為の目的は、男子権力制度の維持である。女子の目覚めは父権社会制度を根本から揺るがす危険な兆候であり絶対に許すことができない、という「掟」はターリバーンが基礎を置くパシュトゥーン族の「掟」=頑迷固陋な因習である。パシュトゥーン族の「開明」なくしてアフガニスタンに未来はない。まずは何をさておき、女性の戦いを孤立させず支持することが国際社会の責務だ。)
ターリバーンはアフガニスタンの大学から女性を締め出し、国際的な非難と国内の若者の絶望を引き起こした。
この禁止令は女性の教育をさらに制限するもので、ターリバーンが昨年戻って以来、女子はすでに中等学校から排除されている。
一部の女性は水曜日に首都カーブルで抗議行動を起こした。
「今日、私たちはカブールの通りに出て、女子大学の閉鎖に反対する声を上げました」と、アフガン女性の団結と連帯グループの抗議者たちは語った。この小規模なデモは、タリバン当局者によってすぐに鎮圧された。
女子学生はBBCに彼らの苦悩を語った。「彼らは、私と私の未来をつなぐ唯一の橋を破壊した」とカブール大学の学生は語った。「どのように反応すればよいでしょうか。勉強して未来を変えたり、人生に光をもたらすことができると信じていましたが、彼らはそれを破壊しました。」
別の女子学生は、自分は「すべてを失った」とBBCに語った。
彼女はシャリア・イスラム法を研究しており、ターリバーンの命令は「イスラム教とアッラーが私たちに与えた権利」に矛盾していると主張した。
「彼らは他のイスラム諸国に行って、彼らの行動がイスラームではないことを確認しなければならない」と彼女はBBCに語った。
国連といくつかの国は、少女たちが正式な教育を受けることができなかったターリバーンの最初の統治時代にアフガニスタンを戻すこの命令を非難している。
国連のアフガニスタン特別報告者は、これは「平等な教育を受ける権利をさらに侵害し、アフガニスタン社会からの女性の抹殺を深める新たな低迷」であると述べた。
米国は、そのような動きは「ターリバーンに結果をもたらす」と述べた。
アントニー・ブリンケン国務長官は声明で、「ターリバーンは、アフガニスタンのすべての人の権利を尊重するまで、国際社会の正当なメンバーになることを期待できない」と述べた。
「人口の半分が足止めされたとき、どの国も繁栄できません。」・・・・・・
【原文(英語)を読む】
●2022年12月21日 <APNews>
ターリバーン、アフガニスタン女性の大学通学を禁止、泣く女性
(WAJ:これまでターリバーンは中学校、高校への女児の通学を禁止してきた。大学に関しては男女別々、あるいは男女の席のあいだに仕切りを設けるなどの措置を導入し受け入れる姿勢を示していた。さらに、中高への就学についても検討すそぶりを見せたりしていたが、今回の措置でそれらがすべてインチキであり、女性一般の教育を妨害する姿勢を鮮明にしたといえる。アフガニスタンの独立系日刊紙であるハシュテ・スブはターリバーンのこのような暴挙を世界に知らしめ、中止させるようキャンペーンを開始し、海外の心ある人々への協力を呼び掛けた。本サイトでもその呼びかけに積極的にこたえていきたい。)
カブール、アフガニスタン (AP) — 水曜日(21日)、アフガニスタンの首都のタリバン治安部隊は、大学へのアクセスをブロックすることにより、女性の高等教育の禁止を実施しました。AP通信が入手したビデオでは、カブールのあるキャンパスの外で女性が泣き、慰め合っている様子が示されています。
国のタリバンの支配者は前日、全国の女性に対し、追って通知があるまで私立および公立大学への出席を直ちに停止するよう発令した。タリバン主導の政権は、禁止の理由を明らかにしておらず、それに対する激しく迅速な世界的な非難にも反応していません。
ジャーナリストは水曜日、カブールの 4 つの大学の外でタリバン軍を目撃した。軍隊は、一部の女性が立ち入るのを阻止し、他の女性が立ち入り、仕事を終えることを許可しました。彼らはまた、写真撮影、ビデオ撮影、抗議活動が行われないように努めました。
カブール大学のスポークスマンである Rahimullah Nadeem は、女子学生の授業が中止されたことを確認した。彼は、一部の女性は事務処理と管理上の理由でキャンパスに入ることが許可されており、水曜日に4回の卒業式が行われたと述べた.・・・
【原文(英語)を読む】
12月15日から12月27日まで
■Hasht e Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの2週間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの12月15日から12月27日までの2週間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<12月15日>
●ターリバーンが前哨基地の設立を主張したため、スピンボルダックで新たな国境紛争が勃発
● ターリバーンの第215マイワンド軍団の300人の戦闘員が兵列から離脱
<12月16日>
● ターリバーンのゴール州地方裁判長、むち打ちをしている間にオートバイを盗まれる
● ターリバーン、銃器を求めてパンジシール州アナバ地区の10の墓をあばく
● バーミヤンで交通事故、子供を含む3人が死亡
● ターリバーン、パンジシールのロカ地区とアナバ地区で元アフガニスタン国防治安部隊 (ANDSF) メンバー 3 人を拘束
<12月17日>
● カンダハール州で元国家安全保障担当官NDS将校、謎の死
● ゴール州で女子学生が首つり自殺
● ゴール州で別の少女が自殺
● 元国家安全保障NSA顧問:ターリバーンは社会を枯渇させ、カリキュラムの改訂で自殺学校にしたと非難
<12月18日>
● ターリバーンのメンバーは、総交通局の毎日の収入から何百万ものアフガン紙幣を横領している
● サラン峠の火災による死者数は 19 人に急増
● バーミヤンのターリバーン副首長が車で 3 人を轢く
● ジョーズジャン州で 22 人の民間人、カピサ州で 6 人がターリバーンに公開でむち打たれる
<12月19日>
● パンジシール州で男性歌手がターリバーンに逮捕される
● サーレポル州で正体不明のガンマンによって元地方警察官暗殺される
● サーレポル州のターリバーン、先住民族を強制的に立ち退かせ、土地を奪う
● ヘルマンド州でサッカー選手ターリバーンに殺される
● ターリバーン、ヘラート州ゴーリャン地区で 10 人を公然とむち打ち
● ターリバーンのトップ メンバーと 2 人の子供がサラン トンネル火災で死亡
<12月20日>
● サラントンネル火災現場から83人の遺体引きだされる
● 行商人がターリバーンに激しく殴打された後、病院で死亡
● ザブールでの特発性疾患の発生により、2人が死亡
● サマンガン州検察庁のターリバーン事務局長が正体不明の武装集団に殺害される
<12月21日>
● ターリバーンの戦闘員が大学を襲撃し、カーブルで女子が授業に出席するのを阻止
● ターリバーン、カーブルのすべての女子生徒と教師が学校の構内に入るのを阻止
● タハール州北部で元反ターリバーン蜂起軍の司令官、ターリバーンに殺害される
<12月22日>
● ターリバーンの女子教育禁止に抗議して16人の大学講師が辞任
● ターリバーンの拘留中に重度の拷問を受け医師が死亡
● ターリバーンは、バダフシャン州で36人の囚人、ウルズガン州で23人を公開むち打ち刑を実施
● タハール州のターリバーンは、すべての教育センターへの女子学生の入学を暴力的に禁止
<12月23日>
● カンダハールで元警察官、ターリバーンに逮捕され行方不明に
● ターリバーンの高等教育省は、女子教育の禁止に関する新しい命令の実施を監視するための委員会を設立
● 亡命中のアフガニスタンのジャーナリスト:グローバルコミュニティは約束を果たしていない
<12月24日>
● ターリバーン、ヘラートで女性の抗議行動を暴力的に鎮圧
● ターリバーン、東部ホースト州で女性を含む9人の受刑者を公開むち打ち刑に
● タハール州でターリバーンに拘束された抗議者8人のうち6人が女性
● サマンガン州でターリバーン戦闘員、2人の少女をレイプし斬殺
<12月25日>
● アフガニスタンのNGOの女性従業員の禁止は世界的な非難を引き起こす
● ターリバーン戦闘員、パンジシール州で3人の民間人を逮捕し、女性を殴打
● ターリバーン、カーブルの私立女子寮を暴力的に閉鎖
● ガズニ州のターリバーン、女性のSIMカードへの販売・アクセスを禁止
<12月26日>
● ターリバーンのバダフシャン州警察署長が自動車爆弾攻撃で死亡
● ターリバーン、ヘラート州で10人の男性を公開むち打ち
● 国連アフガニスタン支援ミッション (UNAMA) は、女性が地方および国際的な非政府組織 (NGO) で働くことを禁止する決定を覆すよう求める
● バグラーン州のアンダラブでのターリバーンとNRF軍が衝突。数十人が死傷
<12月27日>
● 国民抵抗戦線の声明: 女性の教育と労働の禁止は、ターリバーンのグローバル原則に対する敵意の表明
● ターリバーンは、パルワン州の女性運動を抑圧するために女性エージェントを雇用
● 国連へのアフガニスタンの代表は、カーブルにある西側諸国の大使館の再開を求めるUNAMAの副長官の発言を非難
● NRFの指導者は、反ターリバーン最高司令官の死に復讐すると誓う
● 国民抵抗戦線、ターリバーンとの26日の戦闘で命を落とした2人の司令官とその部下の死に報復すると声明で誓う
● ラグマン州でターリバーンに公開むち打ちされた6人の受刑者のうち2人は女性
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●2022年12月14日 <Hashut-E Subh Daily>
ターリバーンの自爆旅団は地域と世界の脅威:NRF報道官が再三指摘
(WAJ:写真は犯行の現場となったホテル。発生した火災の後が生々しい。ターリバーンはISKPを取り締まっていると主張しているが、じつは両者は同根である。対立と協調がどうなされているのか、ドーハ合意におけるターリバーンとアメリカとの合意はあるのか、ないのか。極秘にされ、闇の中である。ただ、ターリバーンは現在でも定期的にアメリカに対して活動報告を提出しそれに対する見返りを現金で受け取っていることは事実である。)
イスラム国ホラサン州(ISKP)の過激テロ集団がカーブルの中国人ゲストハウスを襲撃した2日後、国民抵抗戦線(NRF)のシブガトゥラー・アフマディ報道官は、12月13日(火)の夜、カーブルのISKP攻撃現場の写真を公開し、ターリバーン自身が過激主義とテロリズムを促進していると指摘した。
同報道官は「ターリバーンは長年にわたり、地元住民や外国人を標的とした学校、大学、その他の施設に対する(同じように)致命的なテロ攻撃を組織してきた」と述べ「ターリバーンは、自爆攻撃という卑劣で悲惨な行為さえも支持している」と付け加えた。「ターリバーンは、自爆テロ部隊を指揮下に置きながら、地域と世界を脅かす過激主義とテロリズムを確実に実行するだろう」と。
ターリバーンは2022年1月、公式軍に自爆攻撃を任務とする特攻部隊を設置すると公式に発表した。報道によると、ターリバーンの正式な特攻部隊には、バドリ313大隊と新たに編成されたヤルムク60部隊(ハッカーニ・ネットワークの庇護下)、オマリ軍団とマンスーリ軍団(ターリバーンの防衛大臣の指揮下)、ターリバーンの情報部門の庇護下で活動するハムザ特攻隊が含まれている。
ターリバーンが公式な形で特攻隊や部隊を設立したことは、新しい時代における戦争の性質の変化を明らかにしている。専門家、市民、人権擁護団体によると、通常の軍事行動の一環として自爆攻撃を行うことは、これらの不浄な作戦で最も被害を受けるのは無実の人々や民間人であり、間違った、許しがたい、容認できない行為であるという。・・・
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●2022年12月12日 <Hashut-E Subh Daily より>
カーブルの商業地区にある中国のゲストハウスの近くで致命的な爆発。3人死亡、18人負傷。
(WAJ:12月12日、カーブルの商業地区シャーレナウにある中国のゲストハウスの近くで致命的な爆発、銃声が起きた。その後、負傷者らが緊急病院に運ばれ、事件の様子が少しずつ分かってきた。12日現在、少なくとも3人が死亡、18人が負傷した。ISKP(アフガニスタンやイランの古名ホーラサーン州を名乗るイスラム国の一派)が実行犯と称する2人の写真とともに犯行声明を行った。
この事件は、中国大使がカブールの中国大使館と外交官の安全に特別な注意を払うようターリバーンに要請した翌日に発生した。このホテルは多くの中国人が利用している。報告によると、3時間の銃撃戦の後、ターリバーンは攻撃は封じ込められ攻撃者3人が死亡したと発表し、民間人の死傷者はいないと発表している。その前に、カーブルのパキスタンとロシアの大使館も攻撃された。この点に関して、アフガニスタンの元諜報機関長であるラーマトゥラー・ナビルは、中央アジアに拠点を置くテロリストグループは、ターリバーンが彼らの共通の大義を裏切ったと考えていることを示唆していると述べている。この事件は、ターリバーン2.0の1年4カ月の間にターリバーンはより悪質化し、ターリバーンと一緒にテロ活動を展開してきたグループはアフガニスタンを拠点にさらに周辺領域に対して攻撃的になってきていることを示している。この件に関しては別途「アフガンの声」でアフガン人の考えを続報する。)
●2022年12月10日 <Hashut-E Subh Daily>
過去2週間で75人が公開処刑され、タリバンによってむち打たれた
(WAJ) 世界がワールドカップで沸き立っているとき、ターリバーンは、パルワン州の州都であるチャリカル・サッカースタジアムで、パルワン州の男女18人に公開鞭打ちの刑を処した。これらの人々は、窃盗、婚前交渉、家出などのさまざまな犯罪で、それぞれ29~35 回のむち打ちを受けた。親の手で殺された男性もいた。これは前近代的で非人間的なパシュトゥーン・ワリ(掟)の定めによるものである。ターリバーンの地元当局者を含む何百人もの観客もむち打ち式に出席した。いまや公開処刑はこれらの人々の娯楽となっている。
ターリバーン2:0は、1990 年代の以前のルールと同様の公開処刑を再開ししている。ターリバーンの高官は、有罪判決を受けた民間人の体罰の場所に個人的に出席し、むち打ちを見るように観客を呼び寄せた。ターリバーンの秘密指導者ムッラー・ハイバトゥッラー・アクンザダが発した「Qisas 処罰または現物報復」の実施に関する命令は、過去 2 週間で実施された。そのため、タリバンは 2 週間の間に 75 人の容疑者を公の場でむち打ち、1 人の容疑者を被害者の父親の手による「報復または報復」の名の下に射殺しました。
国連やその他の人権擁護者は、「Qisas 処罰」の実施を人権侵害と呼び、このプロセスを停止するよう求めているが、タリバンはこれらの要求に注意を払っていない。しかし、人権を主張する政治専門家や国際機関は、タリバンが国際社会の希望を無視していることを、このグループが国際的に受け入れられている人権の価値観や原則と相容れないものであると説明している。・・・
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●2022年12月11日 <Hasht-E Subh Daily>
パキスタンとターリバーン、国境での小競り合いで6人が死亡、30人が負傷
(WAJ: ターリバーンはイランとも国境管理をめぐって武力衝突を起こしている。パキスタンとの間ではパキスタン・ターリバーンをめぐる確執もあるがこのような武力衝突を繰り返しているという事実の中にターリバーンの統治能力の欠如が見て取れる。)
アフガニスタン南部のスピンボルダック国境検問所でターリバーンとパキスタン軍の間で致命的な小競り合い。少なくとも6人が死亡し、30人が負傷した、とカンダハール州の情報筋が確認した。
日曜日 (12月11日) の情報筋はHasht-e Subhに、ターリバーンが新しい国境検問所を設置しようとしていた今日の12時に銃撃戦が勃発したと語った。情報筋によると、紛争の最初の波が止んだ後、午後3時に再び両陣営の間で銃撃戦が勃発し、5時まで激しさを増した。一方、情報筋によると、民間人や戦争に関与した双方に大きな犠牲者が出ている。
ターリバーン軍とパキスタン軍がスピンボルダック国境検問所で衝突したのはこれが初めてではない。・・・
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●2022年12月5日 <Hashut-E Subh Daily>
ISKP メンバーがタリバン占領下のアフガニスタンで標的型攻撃を強化する中、過去 2 か月で 96 人が死亡
(WAJ: ターリバーンはイスラム極端派のイデオロギーとパシュトゥーンの頑迷固陋な非人間的因習のアマルガムである。ISKPのような非パシュトゥーンイスラーム組織はこれも頑迷固陋なイスラムーム主義の側から揺さぶりをかけているのではないか。いずれにせよ犠牲になっているのは一般のアフガン市民だ。ターリバーンがアフガン人の代表を自任するのであればこのような卑劣な行為を止めさせなければならない。)
米国は以前、今年の夏にISKPの攻勢が強まる可能性を警告していたが、過激派武装勢力は寒くなっても攻勢を強めているようにみえる。この2カ月間で、アフガニスタンではISKPの攻撃で少なくとも96人が死亡した。死者のうち73人は民間人、23人はタリバンのメンバーだ。さらに、これらの攻撃で141人の民間人と21人のタリバン戦闘員が負傷した。ここ数日、カブールとナンガルハルで、2件の武装攻撃と1件の爆発が発生しました。これら3つの攻撃は人的、経済的損失を残している。しかし、市民はこのような攻撃が続くことを懸念しており、自分たちの安全が確保されることを望んでいる。政治家たちは、アフガニスタンが大国の戦場になったと考えており、治安危機への対処はタリバンの手に負えないことを示しています。
報道によると、土曜日午後4時頃、ナンガルハル州の州都ジャララバード市1区で強力な爆発が発生した。ナンガルハル州のターリバーンの情報文化部長は、この爆発で6人の民間人が負傷したことを確認した。この爆発は、この州で唯一残っているヒンドゥー教徒であるチャラン・シンの店の近くに仕掛けられた爆発装置によって引き起こされた。地元住民によると、この爆発は非常に強力で、近隣の住宅や商店の窓ガラスを割り、地元住民に経済的な損害を与えたという。また、地元タリバン関係者は、爆発現場付近でさらに2個の地雷を発見し、無効化したと発表しました。この攻撃の責任を主張する個人やグループはありませんが、こうした攻撃のほとんどは、クラーサーン州のイスラム国(ISKP)が行っています。・・・
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●2022年12月9日 <NHK WEB>
イラン “スカーフのかぶり方”デモの参加者1人の死刑を執行
(WAJ: 統一指導部がなく自然発生的な暴動であるにもかかわらず3か月たっても沈静する気配がない。それほどイラン民衆のうっ憤はたまりにたまっているのだろう。イラン当局は力で、しかも究極の死刑で押さえつけようとしているが、それは決して良い結果を生まない。イランの日々の人権侵害と民衆の抵抗はNHKの記事にあるイラン・ヒューマン・ライツで閲覧できます。)
イランで、スカーフのかぶり方をめぐり逮捕された女性が死亡したことに抗議するデモが続くなか、イラン政府はデモの参加者1人の死刑を執行したと発表しました。イランでは先月からデモの参加者に対する死刑判決が相次いでいますが、地元メディアによりますと執行されたのは初めてです。
イランではことし9月、スカーフのかぶり方が不適切だとして警察に逮捕された女性が死亡したことをめぐり、政権に抗議するデモが3か月近く、続いています。
ノルウェーに拠点を置く人権団体「イラン・ヒューマン・ライツ」は、7日までにデモの参加者ら少なくとも458人が治安当局に殺害されたとしています。・・・
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●2022年12月6日<Hasht-E Subh Daily>
日本:1億600万ドルを援助し、人道的プロジェクトを実施するとツイート
(WAJ: 岡田大使は先日自爆テロ大隊のハッカーニと面談したが、アフガン人に言わせるとターリバーンには甘い言葉や支援などは何の役にも立たないという。ターリバーンを経由しない支援方法であってほしい。)
日本大使館は12月6日(火)朝、日本がアフガニスタンに1億600万ドルの現金援助を行い、人道的プロジェクトを実施することをツイートした。「日本はアフガニスタンに1億670万ドルの追加支援を決定し、人道的および基本的な人間生活の支援プロジェクトを実施できるようにしたことを発表できることを嬉しく思う。これらのプロジェクトがアフガニスタンの人々に多くの笑顔をもたらすことを心から願っています」と在カブール日本国大使館の声明は述べている。「今度の1億670万ドルで、2021年8月以降のアフガニスタンに対する日本の累積援助額は3億3500万ドルに達する」と日本大使館の声明は読み上げている。日本は、タリバンがアフガニスタンを占領する前も後も、アフガニスタンの様々なプロジェクトに資金を提供してきた・・・
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●2022年12月5日 <中東かわら版>
イラン:抗議デモの継続と「指導巡視隊」の活動休止をめぐる動き
(WAJ: 「指導巡視隊」の活動を休止したと当局は言っているが、実態はそうではなく弾圧が続いているとtwitterなどでは写真付きの書き込みがつづけられている。)
2022年12月3日、モンタゼリー検事総長が、「指導巡視隊」(注:「道徳警察」、「風紀警察」とも表記される)の活動休止に言及したと国内外メディアが報じた。同検事総長は「最近の暴動におけるハイブリッド戦争の諸側面に関する説明」と題する集会において、「「指導巡視隊」は司法府と関係を有さず、これまでに同組織を設立したのと同じ部局がこれを活動休止にした」と発言した。同時に、同検事総長は「もちろん、司法府は社会行動の監視を続ける」とも述べた。・・・
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12月5日から12月14日まで
■Hasht e Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの12月5日から12月14日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされています。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<12月5日>
● ターリバーン、クンドゥズ州で元陸軍部隊に所属するイマームを殺害
● パキスタン大使館攻撃の加害者を逮捕とターリバーンのスポークスマンが主張
● パンジシール州でターリバーンの拘留中に、教師が拷問を受けて死亡
● ガズニ州のターリバーンの元公衆衛生責任者が100万アフガニを盗む
<12月6日>
● マザリシャリフの爆発で7人が死亡、6人が負傷、ターリバーンが主張
● 女の子は学ぶ代わりに肉体労働の仕事に就く、セーブ・ザ・チルドレンのレポート
● ターリバーン、NRF(国民抵抗戦線)支援の疑いで6人のパンジシール住民を逮捕
● アフガニスタン中央銀行は1週間で2回目の4,000万ドルのキャッシュエイド パッケージを受領
● 日本がアフガニスタンに1億600万ドルのキャッシュエイドを寄付
● ナンガルハール州でターリバーンが3人の民間人女性を公開むち打ち
<12月7日>
● 国連国際児童緊急基金 (UNICEF) は2023年になってもアフガニスタンで875,000人の子供が深刻な損耗に苦しむとレポート
● ターリバーン、ファラー・サッカー スタジアムに観客を動員し、公開処刑を見学させる
● 男性がカンダハール州で自殺
● ムッラー・バラダールとターリバーン閣僚の首席判事がファラーを訪問し、サッカー スタジアムでの公開処刑を見学
<12月8日>
● アフガニスタンの「ターリバーン化」は公開処刑の再開で完了した、とフランス大使が発言
● アムネスティ・インターナショナル、公開処刑は人間の尊厳に対する甚だしい侮辱である、と非難
● ターリバーンの正当性は、アフガニスタンの女性に対する彼らの扱いにかかっている、と米国特使は繰り返し示唆
● パルワン州のターリバーンがフットボールスタジアムで男性18人、女性9人をむち打ち
● 元ファラー州国会議員:ターリバーンは調査なしで申し立てに基づいて有罪判決を下している
<12月9日>
● 国連アフガニスタン支援ミッション (UNAMA) 、国際法は体罰を禁止している、と声明
● ターリバーンのメンバーがヘラートのイスラム教カラで車を盗む
● NRFがカピサで4人の戦闘員を殺害したため、ターリバーンによって30人の民間人が逮捕された
<12月10日>
● 国連アフガニスタン支援ミッション (UNAMA) は Twitter で声明を発表し、ターリバーンに世界人権宣言 (UDHR) に記された約束を守るよう要請
● 国連難民高等弁務官 (UNHCR) はサーリプルのバルカブ地区で約 25,000 人の国内避難民 (IDP) に支援を提供
● 亡命中の人権擁護者:ターリバーンは人権と民主主義に潜在的な脅威をもたらす
<12月11日>
● パンジシールで少女が首つり自殺
● スピン・ボルダックでターリバーンとパキスタンの国境軍の間で武力衝突が勃発
● パキスタンとターリバーンの間の新しい国境での小競り合いで6人が死亡、30人が負傷
<12月12日>
● パルワン州サラン地区での児童虐待は同地区のターリバーン間の衝突を生み、1人の戦闘機が死亡し、別の戦闘員が負傷。ターリバーンはモスクのイマームを含む、同じ近隣の少なくとも 25 人の地元住民を拘束。
● ターリバーン、著名な女性権利活動家ザリファ・ヤクビ氏をカーブルのターリバーン拘留から釈放
● カーブルの商業地区にある中国のゲストハウスの近くで致命的な爆発、銃声
● カーブルのホテル襲撃で3人死亡、18人負傷
<12月13日>
● ISKP がカーブルのホテル攻撃に対して犯行を声明
● ジェンダーの質と女性のエンパワーメントに関する国連機関であるUN ウーマンは、アフガニスタンの女性と女児600万人が飢餓一歩手前にいる、と警告
<12月14日>
● バグラーン州アンダラブの住民がターリバーンの拷問で死亡
● ターリバーン、アラブ王族の希少鳥の狩猟解禁で4200万ドル調達へ
● アフガニスタンの人気歌手がトルコのカイ・アカデミーの犠牲者を治療するための資金を調達
● ターリバーンの自爆部隊が地域と世界を脅かしている、と NRF報道官は繰り返し示唆
● ターリバーン、ヘルマンド州で20人、ザブール州で7人を強盗と婚前交渉で公開むち打ち
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●2022年12月3日 <REUTERS>
在カーブルのパキスタン大使館が襲撃され、1人が負傷
(WAJ: アフガニスタンとパキスタン国境沿いでは両国間の武力紛争が頻発している。これらの紛争は単なる国境紛争でなく、両国に存在するテロリストグループ、とくにアフガニスタン・パキスタン両国で活動するパキスタン・ターリバーンの介在もあり、事態は複雑である。同じ日に起きたパキスタン大使館への襲撃とヒズベ・イスラミ指導者のヘクマティヤール元首相への襲撃との関係は不明。4日にISKPが犯行を主張した。)
[カーブル、12月2日ロイター]当局者によれば、在カーブルのパキスタン大使館が2日金曜日に攻撃を受け、パキスタン人警備員が銃撃を受けて負傷した。金曜日のアフガニスタンの首都での別の攻撃では、グルブディン・ヘクマティヤール元首相のヘズベ・イスラミ党の事務所近くで自爆テロがあり、1人が死亡した。大使館攻撃の背後関係は不明。事件はパキスタンの外務大臣が両国間の国境沿いの緊張を緩和するためにタリバン当局者との面談のためチームをカーブルに引率してきた数日後に起きた。パキスタン外務省は、攻撃はミッションの責任者であるウバイド・ウル・レーマン・ニザマニを狙っていたと述べた。ニザマニは無事だったが、パキスタンの警備員が重傷を負った。
【原文全文(英語)を読む】
●2022年12月2日 <Hasht-E Subh デイリー>
ヘクマティヤールの事務所が自動車爆弾で襲撃され、死者
(WAJ: ヘクマティヤールはソ連軍撤退後のムジャヒディーン間の内戦でカーブルにおびただしい数のミサイルを撃ち込み、町を廃墟にするとともに何千人も殺したミサイルマンとして有名。パキスタンがヘクマティヤールからターリバーンに支援先を乗り換えると今度はターリバーンに鞍替えし、現在のターリバーン2.0政権にも潜り込んでいる。攻撃を受けたモスクにはヘクマティヤールが宿泊していたらしいが悪運強く今回の自爆的攻撃からは逃れたらしい。襲撃犯の背後関係はいまのところ不明)
12月2日午後2時ごろ、武装した攻撃者が、カーブルの第6警察地区のダルラモン通りにあるヒズベ・イスラミの事務所に所属するモスクを爆発させた。
情報筋によると、攻撃者は2人。最初にヒズベ・イスラミのイマン・モスクの入り口のドアを爆破し、次にヘクマティヤールのボディガードとの銃撃戦のすえ死亡した。
ヒズベ・イスラミ事務所の少なくとも2人のボディガードが負傷したと報告されている。しかし、死亡者数はほかにもいる模様。この暴行に対する犯行声明はまだない。サマンガン州で昨日起きたジハーディヤの爆発で、少なくとも19人の学生が死亡したという事件があったにもかかわらずターリバーンの治安当局はまだコメントしていない。
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●2022年11月26日 <Yahoo! ニュース>
【W杯】国歌斉唱拒否のイラン代表、帰国後に刑務所行きか死刑の可能性浮上 海外報道「警告されていた」
(WAJ: 問題は四つあります。ひとつは、イラン国内でのヒジャブ着用に端を発した抗議活動が集結していないこと、ふたつはスポーツの国際試合で代表団が抗議の意思を示したこと、三つはスポーツと政治・人道の問題、四つは政治がスポーツ選手を厳罰に処するかもしれない恐れ。政治は国歌を歌わせたいのであれば選手が国外で止むにやまれず行動せざるを得ないような政治をしてはならないのだ。)
11月21日のカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦でイングランド代表に2-6と敗れたイラン代表は、試合前の国家斉唱を拒否していた。英紙「ザ・サン」のアメリカ版は「帰国後に刑務所行きか死刑の可能性があると警告されていた」と伝えている。 イングランド戦の国歌斉唱時、イランの選手たちは沈黙を貫いた。首都テヘランでヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)を適切に着用していないとの理由から治安当局に拘束されて女性が死亡し、そこから抗議運動が広がり、その抗議デモを支持する行動だったという・・・
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11月25日から12月4日まで
■Hasht e Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの11月日から11月14日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされました。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<11月25日>
● タハール州、電話で話していると非難された男女をターリバーン兵が鞭打ち
● ターリバーンがパキスタンのワジリスタンとハイバル・パクトゥンクワ州からアフガニスタンにやってきた遊牧民の家族にコシュ・テパ運河沿いの土地を分配したと国民抵抗戦線(NRF)が非難
● アフガニスタン中部のダイクンディ州でターリバーンに殺害された 11 人の民間人
● ターリバーン、ダイクンディ州ニリ市近郊の村を攻撃し少なくとも 11 人の住民を殺害し、3 人を負傷させる
● ターリバーンの勧善懲悪省、ナンガルハール州の9地区に新しい命令を発し男性の付き添いなしでは女性が診療所を訪れたり、医師に診察してもらったりすることを禁止
● アムネスティ・インターナショナル、アフガン女性と少女の権利は、第2次ターリバーン支配下で侵害されていると主張
<11月26日>
● 国連、ジェンダーに基づく暴力に反対する16日間キャンペーンへの参加をすべての国民に呼びかけ
● パキスタン・ターリバーン(TTP)、アフガニスタンの携帯電話番号を使用してパキスタンの影響力者から金銭を強要
● ターリバーン、パルワン州の婦人服仕立て工場を閉鎖
● ユニセフ、ダイクンディ州でのターリバーンによる少なくとも4人の子供の殺害を非難
● 欧州連合のアフガニスタン担当特別代表であるトーマス・ニコルソンは、男性と女性のむち打ちをターリバーンによる恐ろしい行動と非難
● ターリバーン、ラグマン州の元兵士を逮捕し殺害
● イラン当局者、アフガニスタンからの麻薬密売の新しいルートについて通知
<11月27日>
● ターリバーン、独身女性への労働許可の発行を拒否、ゴールの女性従業員は一括解雇される
● ターリバーン、パンジシール州で4人の女性をレイプ
● プラハのアフガニスタン大使館がターリバーンと連携して業務を再開
● ダイクンディ州でターリバーンによる地元住民の逮捕、拷問、連れ去りが続く
● パクティカ州のターリバーン交通局員、過去4か月間給料と賃金の不払いに対してストライキで抗議
● ロンドンの女性の権利活動家、ターリバーンに拘留されている女性活動家を解放するよう要求
● ターリバーンは教育に注意を払っていないが、ガズニ州ジェガート地区のテルガン地区の住民は、住民の寄付による資金により、1箇所の校舎の建設を完了
<11月28日>
● パキスタンのハイレベル代表団がカーブルを訪問、より良い国境管理のステップについて話し合う
● ドゥシャンベで明日(11月29日)から2日間の予定でアフガニスタン戦略研究所(AISS)が安全保障会議を開催
● 在アフガニスタンのドイツ大使館、ターリバーンによる公の場でのむち打ちは人間の尊厳に対する凶悪な侵害であると指摘
● パクティカ州でターリバーン兵士が住民を射殺
● ニムロズ州の州都であるザランジ市で宗教税(Ushar)の名目でターリバーンが多くの店主から金銭をゆすり取る
<11月29日>
● ヘラート安全保障対話がタジキスタンのドゥシャンベで開始
● アフガニスタン駐在米国大使館のカレン・デッカー臨時代理大使、ヘラート安全保障対話に参加し同会議はアフガニスタンの状況について意見を交換する機会であると述べる
● ターリバーン、パクティカ州での強盗の公の場で 3 人の男性を鞭打ち
● イランから過去 1 か月で45人のアフガン難民の遺体アフガニスタンに帰還
● EU特使、ターリバーン政権下のアフガニスタン女性の状況についてヘラート安全保障対話に懸念を表明
● ターリバーン、ジャウジャン州で元治安部隊メンバー2人を逮捕
● 障害者協会がヘラートのジブライエルで手工芸品の展示会を開催
● ターリバーンが官報でムラー・ハイバトゥラーの「奪われた土地に関する布告」を公表
● ターリバーン、イランへの旅行を試みた疑いで 2 人の女性を拘束
<11月30日>
● サマンガーン州のアル・ジハード・マドラサで爆発、35人が死亡、数十人が負傷
● 米国のアフガニスタン女性問題担当特別代表のリナ・アミリ、アフガニスタンの女性を真のヒーローと呼ぶ
● ターリバーン、ヘラート州立病院の女性への超音波検査を禁止
● フィールドトライアル、ターリバーンはサマンガンで公共の場で男性と女性を罰する
● ゴール州の麻疹患者数の上昇グラフ、1 年間に29人の子供が死亡
● イランとアフガニスタンの国境線で数十人の子供が行方不明に
<12月1日>
● ファリャブ州で元地方警察メンバー、遺体で発見される
● ターリバーン、カタールの首長にアフガニスタンでの絶滅危惧種の鳥の狩りを許可
<12月2日>
● ターリバーン、ダイクンディ州セワク村の家族の各メンバーに60発の弾丸を発射。3人の子供と1人の女性を含む8人を殺害、ほかに多数の負傷者と拘束者を出す
● ターリバーン、パンジシール州の結婚披露宴で民間人 4 人を拘束
● 自動車爆弾がヘクマティヤールのオフィスを襲い、攻撃者が殺害される
● ターリバーン、北アフガニスタンのタハールにある学校で結婚式パーティーを開催
<12月3日>
● パクティア州の学生が卒業式ガウンと学位証明書を燃やし、アフガニスタンでの失業率の上昇に抗議
● 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)はザリファ・ヤクビを含む 5 人の女性の権利活動家の即時釈放を要求
● アフガニスタン北部のハイラタン国境の町でミニバンとトラックが衝突、5人が死亡、1人が負傷
<12月4日>
● ISKPは、カーブルのパキスタン特使への攻撃に対する責任を主張
● ゴール州のターリバーンは、苦しむ家族に援助グループが配った現金をターリバーンに渡すよう命令
● パキスタンとアフガニスタンの国境検問所で交通事故 20 人が死亡、負傷
● ヘラートの女性刑務所長は生きていて、ターリバーンに拘留されていると報告されている
● ターリバーン、クンドゥズ州で元陸軍部隊に所属するイマームを殺害
● パキスタン大使館攻撃の加害者を逮捕、ターリバーンのスポークスマンが主張
● パンジシール州の教師がターリバーンによる拘留で拷問を受け死亡
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●2022年11月20日 <Hasht-E Subh Daily>
アフガンメディアの惨状、世界自由メディア連合がアフガニスタンの加盟を停止
(WAJ: アフガニスタンではアメリカ占領下の民主化過程で数多くの民間ジャーナリズムが生まれ、報道の自由が実現されてきた。しかし昨年8月のターリバーン支配下で言論は抑圧され、従事者の生命の危険さえもたらされてきた。報道のみならず、ペルシャ語やダリ語、それらに関する書籍などの出版・販売すら制限を受けている。自由、民主主義、人権は<銃と聖書>を掲げた西洋のイデオロギーではあるが、人類が手にしたひとつの到達点でもある。これを守るためのアフガニスタンのジャーナリストの戦いは支持しなければならない。)
2021年8月にターリバーンがアフガニスタンを支配するようになり、何百人ものジャーナリストやメディア関係者が国外退去を余儀なくされている。この15カ月間、ターリバーンは言論とメディアの自由に対して広範な制限を課してきた。この集団の支配下で、メディアは出版、放送、自由な情報へのアクセスを奪われている。息苦しい雰囲気と検閲によって、情報の自由な流れとメディアは深刻な課題に直面している。最新の事例では、Media Freedom Coalition(世界自由メディア連合:MFC)がアフガニスタンの同団体への加盟を停止した。この機関は、アフガニスタンのメディアの自由の状況は国際的な約束に従っておらず、このため、アフガニスタンはもはやこの連合のメンバーとはみなされないと発表した。しかし、多くのジャーナリストは、アフガニスタンがこの連合から加盟を外されたことに懸念を示し、ターリバーンによるジャーナリストやメディアの仕事、情報の自由な流れの制限をなくすべきだとしている。・・・
【つづき(英文)を読む】
●2022年11月1日 <中東かわら版>
トルコ:シリア・イラク北部での空爆実施と地上軍派遣を示唆
(WAJ: トルコ、シリア、イラク、イランにまたがって存在するクルド族は中東で4番目に多くの住民を抱えながらパシュトゥーン族とともに、国を持たない大きな民族のひとつであり、独立志向の民族運動がさかんである。そのクルド族と対立し国家意識を覚醒させたのがIS=イスラム国であるといわれている。そのイスラム国はいま、アフガニスタンを安息地として勢力拡大を図っている。きわめて危険な兆候といえる。)
2022年11月19日、国防省はシリア北部とイラク北部で、ク
【つづきを読む】
●2022年11月16日 <Hashut-E Subh Daily>
ロシア、ターリバーン代表をモスクワ会議に招待せず
(WAJ: 昨年の会議にはターリバーンを招待し、政府承認はしないがアフガニスタンを実効支配している権力としてターリバーンを処遇していたロシアが、今年は招待しなかった。ウクライナ戦争の影響、ターリバーンとアメリカの密接化などさまざなま要因が考えられる。)
ロシアは、ターリバーン代表をモスクワ会議に招待しない理由として、同グループが「国民各層を包摂する包摂的な政治・民族」政府の形成に失敗したことを挙げている。
ロシア大統領府アフガニスタン特別代表のザミール・カブロフは、11月16日(水)、この会議の冒頭演説で、「ターリバーンは、包摂的政府を形成するという約束を果たしていない」と述べた。
彼によると、前回のモスクワでの会談でターリバーンの代表は、”包摂的な民族政治政府を形成するための実際的な措置をとる “と約束したが、残念ながらそれは実現しなかったという。
さらに、次のように述べた。”このため、フォーマットの枠内で共通のアプローチを作るために、この会議には他の地域の国だけを招待することにした。”
アフガニスタンに関する第4回協議会「モスクワ・フォーマット」が本日モスクワで開催され、域内10カ国の代表が参加したが、ターリバーン代表は欠席した。
これに先立ち、ロシア外相は、同グループを招聘しない理由として、「ターリバーンがアフガニスタンで包摂的な政府を樹立せず、人権分野の義務を果たしていない」ことを挙げていた。
一方、ザミル・カブロフは今回の会合で、モスクワは特にアフガニスタン北部におけるISISの影響力を心配していると述べた。
モスクワのターリバーン代表不招請の決定に対して、ターリバーン外務省は不満を表明し、ターリバーン代表が参加しなければ、この会議は “不完全 “であり、代表を招請しないことは “交流にマイナスの影響を与える可能性がある “と述べた。
一方、インドのメディアは、アフガニスタンに共通の懸念を持つロシア、インド、イランが、モスクワ会議と併行してアフガニスタンに関する三者会談を開催したと報じている。・・・
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●2022年11月16日 <中東かわら版>
ロシアが国際会議を主催、ターリバーンは招待されず
(WAJ: 13日、トルコで大きな爆破テロがあったばかり。詳細は不明だがクルド族が疑われている。アフガニスタンからはクルド族の住むトルコ・イラン・イラク・シリアは地続き。アフガニスタンが再び過激主義者の拠点になるのではないかとの恐れが周辺地域で高まっている。)
2022年11月16日、ロシアは、4回目となる「アフガニスタンに関するモスクワ会合」を主催した。同会合には、ロシア、中国、パキスタン、イラン、インド、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの10カ国の特使が参加し、カタル、UAE、サウジ、及び、トルコの代表者もオブザーバー参加した。米国代表団の参加はなかった。
共同声明によると、参加者らは、テロと違法薬物の取引を根絶することをアフガニスタンに要求した他、首都カーブルの教育センターで発生したテロ事件(9月30日)、及び、ロシア大使館に対する襲撃事件(9月5日)を明示的に挙げて、民間人らを標的とするテロ攻撃を強く非難した(詳細は『中東かわら版』No.81を参照)。また、参加者らは、アフガニスタンに第三国による軍事施設が設置されることは受け入れ難いこと、並びに、同国における主要な民族・政治集団が参画する包摂的な政府の成立が重要であることを強調した。この他、共同声明では、米国にアフガニスタン在外資産の凍結を解除することを求める文言などが盛り込まれた・・・
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●2022年11月16日 <中東かわら版>
アルジェリア:国内初のロシアとの軍事演習
(WAJ: ロシアのウクライナ侵略で儲けているのはまずはアメリカ。石油と武器。NATO諸国の軍事予算が大幅に増えるのでウクライナへの出費はすぐに取り戻せる。一方のロシアも石油値上がりでホクホク。ミソを付けた軍備もアメリカを警戒する国はそれなりに多いので輸出で潤う。軍需品輸出額断トツはもちろんアメリカだが、ロシアは2位。それもアメリカの約3分の1の多額。苦しんでいるのはウクライナとロシアの庶民、それに世界貧乏国。)
2022年11月16日、アルジェリアとロシアによる軍事演習が南西部ベシャール県で開始された。両国の軍事演習はこれまでロシア(2021年11月の北オセチア演習や2022年9月の極東演習)で行われてきたが、アルジェリア国内での実施は初となる。今次演習はテロ対策訓練が中心であり、今月28日まで行われる予定である。同演習には、アルジェリアとロシアの各特殊部隊員100人が参加している・・・
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●2022年11月14日 <REUTERS>
イスタンブール爆発、クルド武装勢力の犯行との見方 22人逮捕
(WAJ: 現時点でどこからも犯行声明は出ていないと言うが、トルコはこれまでクルド人過激派やイスラム過激派のテロ攻撃を受けている。アフガニスタン周辺国でテロに対する警戒感が高まっている。)
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11月15日から11月24日まで
■Hasht e Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの11月日から11月14日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされました。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<11月15日>
● サマンガン州のターリバーン総督マウラヴィ・アブドゥル・アハド・ファズリ、留守中、執務者の 1 人を任命して事務所の世話をさせる
● アムネスティ、ターリバーンに対し、女性抗議者の即時釈放を要求
● EU、アフガニスタンへの人道援助としてさらに7500万ユーロを提供
● ターリバーン、スピンボルダック国境検問所でのパキスタン兵士への攻撃に対する責任を拒否
● バーミヤンのターリバーン当局者の兄弟が民間人に発砲
● 女性活動家パービーン・サダト、昨夜から行方不明
● ターリバーン首相府、戦時中のノマドの支援を称賛
<11月16日>
● ターリバーン、ナンガルハール州で元地方警察官を拷問の末殺害
● 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)、アフガニスタンの女性の権利は擁護されるべきと声明
● ロシアは本日、アフガニスタンに関する多国間協議を主催
● ラグマン州で若いカップル、身元不明のガンマンによって殺害される
● 国連世界食糧計画(WFP)、アフガニスタン全土で毎月1500万人を支援
● タハール州タロカン市で囚人を乗せたターリバーンの車両に地雷が命中
● テルメズ‐マザリシャリフ‐ペシャワル鉄道プロジェクトは、ターリバーン政権の違法性により中断
● ターリバーン、ウルズガン州ギザブ地区の住民を投獄し拷問
● イラン、近い将来アフガニスタンに関する会議を主催
● ロシア、ターリバーン代表をモスクワ会議に招待せず
<11月17日>
● 国家安全保障局(NDS)の前長官ラフマトゥラー・ナビルは、ターリバーンの副首相は毒殺されていると言明
● 米国アフガニスタン担当特別代表トーマス・ウェストは、アフガニスタン独立人権委員会(AIHRC)の責任者シャハルザド・アクバルの活動継続を発表
● パクティア州で、身元不明の銃撃者がパキスタン・ターリバーン(TTP)司令官を殺害
● カーブル市で聖職者と 2 人の崇拝者を正体不明の武装集団が殺害
● 国民抵抗戦線(NRF)のリーダー・マスード、現金パッケージがアフガニスタンのターリバーンとテロリストグループを強化していると指摘
● ターリバーン、カピサ州で民間人 6 人を逮捕
● バーミヤン州のターリバーン裁判所は、婚前交渉の容疑で少年と少女をむち打ち。このイベントは、11 月 17 日木曜日、バーミヤン州の中心部にあるシャヒド マザリ・スタジアムで公開された
● 国民抵抗戦線(NRF)、パンジシール州のターリバーン拠点をミサイル攻撃
● 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)、平和なアフガニスタンには包摂的な政治プロセスが必要と言明
● セーブ・ザ・チルドレン、1320万人のアフガニスタンの子供たちが深刻な危険に直面していると指摘
● 内部紛争、パンジシール州アナバ地区のターリバーン知事がターリバーンの諜報機関に投獄される
● イランのハッサン・カゼミ・コミ=アフガニスタン問題担当特別代表、アメリカはアフガニスタンのテロリストグループを支援していると指摘
● ターリバーンは、他国に対する脅威を与えているとのアメリカの主張を否定
<11月18日>
● パキスタン・ターリバーン(TTP)トップ司令官、ナンガハール州で殺害される
● 国連、拘束が続いているザリファ ヤクビとその同僚を釈放するよう要請
● 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)職員がカーブルで女性の権利活動家と会談
● 国連開発計画(UNDP)、アフガニスタンは女性の仕事に対する制限により10億ドルを喪失と指摘
<11月19日>
● 欧州連合の外交・安全保障政策担当ボレル上級代表、アフガンとウズベクの国境問題でミルジヨエフ・ウズベクスタン大統領と会談
● インド当局者、ターリバーンは南アジアへの脅威と指摘
● ターリバーン、タハール州タリカン市で19人の男女をムチ打ち
● カーブルで不審な学生殺害事件
● リチャード・ベネット人権問題に関する国連特別報告者、ザリファ・ヤコビと彼女の同僚の逮捕は恣意的と言明
● 国境の緊張、パクティア州ダンパタンでターリバーンとパキスタンの国境軍が衝突
<11月20日>
● ターリバーン、元政府の旗を掲げたとしてサマンガーン州の農家を逮捕し拷問
● 身元不明の銃撃者、ファリャブ州でターリバーンメンバー2人を殺害
● 女子学生がガズニの読書コンテストで 1 位と 2 位を獲得
● 赤十字国際委員会(ICRC)事務局長、アフガニスタンの人々は食糧不足、病気、貧困にさらされている、と指摘
● マーカス・プッツェル=アフガニスタンの国連副代表、アフガニスタン問題についてタジキスタンとウズベキスタンの当局者と会談
● 言論の自由に対する完全禁止、ターリバーンが金曜日の祈りの説教の主題と内容を定義
<11月21日>
● ターリバーンとパキスタン治安部隊の衝突から 1 週間後、スピン ボルダックとチャマンの交差点が正式に再開
● パキスタン、アフガニスタン、商品輸送のための航空回廊確立のための契約に合意
● ターリバーン、カピサ州で国民抵抗戦線(NRF)メンバー 12 人を逮捕
● 国連、社会からのアフガニスタン女性の組織的排除に懸念を表明
● ファリヤブ州で女性射殺される
● 赤十字国際委員会(ICRC)、アフガニスタンの悲惨な状況と冬に向けて人道支援が必要と警告
● 国連児童基金(ユニセフ)、来冬に 11万1000 世帯に現金支援を提供
<11月22日>
● ターリバーン、バダフシャン州で電話で会話したことを理由に男女を鞭打つ
● ナンガルハール州で強制結婚から逃れるために少女が自殺
● WHO、91地区の301カ所の医療施設に医療物資を提供
● パキスタンの難民に対する圧力の高まりに抗議してアフガン市民がUNHCR事務所の外で行進
● クナル州のマウラヴィ・エザトゥラ・ヘダヤット農業局長がオフィスで殺害される
● イラン、1か月で約3万人のアフガン移民を国外追放
<11月23日>
● 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とアガ・カーン開発ネットワーク(AKDN)がアフガニスタンの国内避難民を支援するためのマイクロファイナンス・スキームを開始
● ターリバーンのスポークスパーソン、ある家族の5人が正体不明の武装集団によりカーブルのモスクで殺害されたと発表
● ターリバーンのメンバーがファリヤブ州で妻を殺害
● ガズニ州ジャグリ地区に学校を建設するために住民が資金をプール
● ローガル州の女性を含む12人をターリバーンが鞭打ち
● ターリバーン、ファリャブ州の元治安当局者を CIA との協力の容疑で逮捕
● 中国、近い将来アイナック銅鉱山での採掘を開始すると発表
● ラーマン・タジキスタン大統領とロシアのセルゲイ・ナリシュキン対外情報局長がアフガニスタン問題について協議
● ドイツ、アフガニスタンへの人道援助に9000万ユーロを割り当て
● オランダ、ウルズガン州コーラ地区での戦闘における民間人犠牲者の生存者に補償金を支払う
● 国連人道問題調整事務所(OCHA)、アフガニスタンの女性支援を継続
<11月24日>
● ハリルザド元米国特別代表、ターリバーンに世論を尊重するよう呼びかけ
● アフガニスタンの女性、少女、人権担当のリナ・アミリ米国特使、ロガール州で女性を含む14人がむち打たれたことを受けて、ターリバーンは世界に対して過去よりもより反抗的になっていると指摘
● ターリバーン、ニムロズ州のメディアに新たな制限を課す
● ターリバーンによるアフガニスタン女性の権利に対してカーブルの女性が抗議行動
● UK Aid Watch、過去 20 年間のアフガニスタンへの英国からの財政援助は腐敗と人権侵害を助長しただけと指摘
● ターリバーンの勧善懲悪省は、アフガニスタンで 1,000 近くのモスクを運用可能にすると発表
● ターリバーン諜報機関がゴール州で元ジハーディ司令官を逮捕
● 赤十字社:厳しい冬と家屋の凍結、アフガン国民は暖房器具を購入する購買力がないと指摘
● ヘラート州のターリバーン前哨基地への攻撃で4 人が死亡、3 人が負傷
● 国連はむち打ちをターリバーンによる残酷な行為と認定
● 正体不明の武装集団がファラー州で元兵士を殺害
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●2022年11月9日 <VOANEWS>
ロシアがアフガニスタンに関する多国間協議を主催へ 11月16日
(WAJ:ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、2018 年 11 月 9 日の以前の会談で、タリバン代表団のメンバー、アルハジ・モハマド・ソハイル・シャイナを歓迎したが(写真)、2022 年の会談にはターバーン政府は参加しないことを確認した。アフガニスタンをめぐる大国間の動向・画策に関しては「アフガニスタンにおける勝利者と敗北者」や「ターリバーンに対する大国の影響力」などがさらに詳しく論じている。)
イスラマバード — ロシアは水曜日、アフガニスタンの状況を議論するために11月16日に予定されている多国間会議を主催すると述べた。
中国、インド、パキスタン、カザフスタン、イラン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンからのアフガニスタン特使が、アフガニスタンに関するモスクワ形式の協議として知られる会合に出席する予定である。
外務省のマリア・ザハロワ報道官は、モスクワでの記者会見で、「アフガニスタンの軍事政治的、社会経済的、人道的状況に焦点を当て、地域の安全保障を強化するための努力を調整するための議論」と語った。彼女は他の詳細を共有しませんでした.
ロシア当局者は、2021 年 10 月に開催されたモスクワ形式の会議の最後のセッションに参加したにもかかわらず、アフガニスタンのイスラム主義タリバン政府が会談に参加しないことを確認しました。
セルゲイ・ラブロフ外相は火曜日、ロシアの首都で計画された密談の後、彼の政府はタリバンと他のアフガニスタンの政治勢力の両方に詳細なブリーフィングを行うと述べた。彼は、タリバンが乗っ取った後、報復を恐れて国を逃れた元アフガニスタン政府高官や政治家に言及していた.
ラブロフ氏はモスクワで記者団に対し、「我々はタリバンの代表者と定期的に連絡を取り合っており、モスクワ形式の会合の議題について知らされるだろう。我々には秘密はない」と語った
【つづきを読む】
●2022年11月9日 <Hashut-E Subh>
ターリバーンが受け取った人道支援額は10億ドル以上。しかし国民は貧困で飢えている
(WAJ: ターリバーンがアフガニスタンを乗っ取ってから14カ月。ドーハ合意を順守しないターリバーンにアメリカはアフガニスタンのドル資産70数億ドルを差し押さえていた。しかし、アフガン国民の惨状に対する国際的な圧力で国連や国際援助団体は徐々に資金をアフガニスタンへ渡し始めた。その中でもアフガン中央銀行を抑えたターリバーン管轄下にもドルが流入し始めた。写真は国連名義で寄付されアフガン中央銀行に届けられたドル紙幣パック。4000万ドル単位で10億ドル以上寄付されている。パックのラベルにあるFRBは米国の中央銀行でドルを管理する連邦準備制度理事会のことで、BEPはドル札を印刷する米国造幣局のこと。野口はこんなパッケージを見たことも、当然触ったこともありません(笑)。)
ターリバーンのアフガン乗っ取り以降、米国はアフガンの外貨準備金をブロック。またターリバーンは国際銀行にアクセスできないのでアフガニスタンは流動性危機に直面。しかし、2022年になり、直近7日間に国連から4回目の4000万ドルの援助パッケージがとどいている。これ以外にも国際社会は人道支援の名目で10億ドル以上を寄付し、アフガニスタン中央銀行に届けている。
・・・
タリバンの管理下にあるアフガニスタン中央銀行は、10月17日に 4000万ドルを受け取ったと発表した。その前日、別の 4000万ドルの小包がカーブルに到着した。しかし、この7日間だけで、4000万ドルの現金が入った4つのカーゴがカーブルに到着した。昨年以来、アフガン政府は、4000万ドル相当のパック16個と、3200万ドル相当のパックを32個以上受け取っている。
・・・
アフガン市民は、このような資金がどのように使われるのか懸念しており、国際的および人道的援助は多く、毎週アフガニスタンに何百万ドルも寄せられているにもかかわらず、貧困、飢餓、失業は増え、原材料の価格は高騰している。市民は、これらの援助は市民の通常の生活条件を改善していないと不平を述べる。彼らによると、費やされた金額についてはまだ明確になっておらず、援助金の出所もアフガニスタンの人々には知らされていない。
・・・
同時に、大多数の市民は、1年以上続く失業と経済資源へのアクセスの欠如により、広範な問題に苦しんでいる。彼らは、国際社会から寄付された資金はアフガン人名義のものであると信じているが、市民は誰がそれから恩恵を受け、誰がそれを使っているのか知らない。彼らによると、冬の到来とともに、市民は非常に多くの問題に直面するだろう。したがって、「プロジェクト担当者」とタリバンと提携している組織を除いて、これらの援助を使用できる人は誰もいない。
【原文(英語)を読む】
●2022年11月9日 <Hashut-E Subh>
新しく印刷されたアフガニ紙幣、カーブルに到着
(WAJ: マネーは経済社会の血液。デジタルマネーですべてをまかなうわけにはいかず、まだまだ紙幣が決済手段として重要。アフガニスタンの家計収入はひっ迫しているが、それでも社会に貨幣が十分に供給されていなければ経済は回らない。アフガニ紙幣はポーランドで印刷されている。今日現在の1アフガニは1.6円。2020年のアフガニスタンの一人当たりGDPは518.75ドル、日本は4万48ドル)
新たに印刷されたアフガニ紙幣がカーブールに到着した。
情報筋によると、アフガニ紙幣の積荷を運ぶ飛行機は11月8日)にカーブル空港に到着した。
中央銀行のタリバン当局者も新たに印刷されたアフガニ紙幣の最初の到着を確認した。これらの紙幣はポーランドの造幣局によって印刷された。新紙幣の正確な総額は発表されていない。
アフガニスタンを乗っ取った後、タリバンは国際的に承認されておらずこれまで新紙幣の印刷ができなかった。そのため、市民は決済手段の不足により日々の取引で問題に直面していた。
【原文(英語)を読む】
●2022年11月7日 <Newsweek Japan>
黒幕は政府と軍部? パキスタン前首相「暗殺未遂」の衝撃
(WAJ: 今年4月10日に内閣不信任が可決され首相を解任されたカーン前首相はアフガン、ロシア、中国に親近感を示す外交政策を理由として野党とアメリカが結託して自分を排除したのだと主張を続けている。失脚したのは軍部の支持を失ったのだが大衆的な支持はいまだ強く、反政府キャンペーン・マーチを行っている最中の銃撃事件だった。ニューズウイークの記事。Wikipediaでも「イムラン・カーン」「イムラン・カーン銃撃事件」のページを作っている。)
マイケル・クーゲルマン(米ウッドロー・ウィルソン国際研究センター上級研究員)
パキスタンのイムラン・カーン前首相が11月3日、同国東部で反政府集会の最中に銃撃され、足を負傷した。
側近数人が負傷し、少なくとも1人が死亡。治安当局は男1人を逮捕したと発表したが、動機など詳細は分かっていない。
数カ月にわたり政府と軍部がカーンへの弾圧を強めているなかで起きた。カーンの支持者の間には政府と軍部の関与を疑う見方が広がっている・・・
【つづきを読む】
●2022年11月7日 <Hashut-E Subh>
イラン、シャーチェラーグ寺院への攻撃を支持したとしてアフガニスタンを非難
(WAJ: 本サイト掲載の「テロ活動の活発化、中央アジアはアフガニスタンとの国境線にセキュリティーベルトを構築」で明らかにされている通り、昨年夏のターリバーンによるアフガン全土乗っ取り以降アフガニスタンは周辺地域へのテロ攻撃の拠点化されつつある。シーア派イスラーム共和国のイランで起きた今回の事件も、アフガン国内でシーア派へのテロ攻撃が激化している傾向と連動する国際テロ攻撃であるとイラン当局はみなしている。)
イラン情報省は声明で、シーラーズのシャー・チェラーグ寺院(Shah Cheragh Shrine)への攻撃は、アフガニスタンからのエージェントの支援によって行われたと主張しました。
11月7日(月)の同省の発表によると、数十人の死傷者を出したこの襲撃事件に関連して、アフガニスタン人を含む26人の外国人が逮捕された。
声明によれば、”シーラーズでの作戦現場の支援者は、「アブ・バジル」というニックネームの「モハメド・ラメズ・ラシディ」というアフガン人で、「アブ・アイシャ」というニックネームの「スバン・コムローニ」という聖廟での銃撃犯はタジキスタン国籍であった”。
この発表に基づき、アゼルバイジャン国籍のこの作戦の首謀者は、イラン入国後、「直ちにアフガニスタンのISISの作戦本部[拠点]を通じて、ISIS外国人のネットワークに連絡し、テヘランでの自分の存在を知らせた」とされる。
イラン情報省によると、今回の犯人の特定と逮捕は、同省の最も複雑で大規模な対テロ作戦のひとつであり、全員の特定と逮捕につながったとのことだ。
発表によれば、今回捕まった26人全員が、アゼルバイジャン共和国、タジキスタン、アフガニスタンの国籍を持つ非イラン人であるとされている。
10月26日に発生したISISが主張するシャー・チェラーグ寺院への攻撃により、少なくとも15人が死亡、20人以上が負傷した。
11月5日から11月14日まで
■Hasht e Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの11月日から11月14日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされました。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<11月5日>
●ヒズブ・ウッ・タハリールがパンジシール州のターリバーンに忠誠を誓う
● ターリバーン、パンジシール州のアフマド・シャー・マスードの墓を再び破壊
● ターリバーン、アフガニスタンのカンコール大学の入学試験の結果を発表
● カレン・デッカー駐アフガニスタン米国ミッション臨時代理大使、ターリバーンによる女子学生への虐待に懸念を表明
● 行方不明のビジネスマン、アフガン南部カンダハール州で20日後に死亡で発見
● ターリバーン、ガズニ州で完了プロジェクトへの支払いを拒否
● カピサ州のターリバーン基地を標的とした武力攻撃、ターリバーン兵8人を殺害
● ガズニ州住民、ジャゴリ地区の橋建設で340万アフガニを支払う
● 謎の殺人がヘラートで増加、別々の事件で 2 人が死亡
<11月6日>
● 欧州議会、アフガニスタンで2012年から2021年の間に31人のジャーナリストが殺害さた、と発表
● ターリバーン、女性医療従事者が女性を治療すべき
● 北部バダフシャン州の地滑りで 3 人が死亡、1 人が負傷
● カピサ州のターリバーン前哨基地への武力攻撃で 4 人が死亡または負傷
● ターリバーン、ムラー・オマールの墓を公開
● ターリバーン、バドギス州の女性用公衆浴場を閉鎖
● UNAMA、アフガン人は壊滅的な気候リスクにさらされている、と発表
● ターリバーン、ガズニ州マリスタンで宗教学校の生徒を殺害
● ターリバーン、カルザイ元大統領の弟マフムード・カルザイの海外旅行を禁止
● サラン峠、降雪のためトラック通行止め
<11月7日>
● ターリバーン、「COP27 国連気候変動会議」でアフガニスタン支援を呼びかけ
● アフガニスタンでマグニチュード5.4の地震発生
● 国連人道問題調整事務所(OCHA)、アフガニスタン全土で人道的ニーズの評価調査を実施すすると発表
● ターリバーン、アフガニスタンは今年、気候変動により20億ドルの被害を受けた、と発表
● ターリバーン最高の悪徳エージェント、バルフでプロポーズを拒否した少女を殺害
● ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)、アフガニスタンには正義がない、と非難
● 元国軍兵士、ターリバーンによる逮捕後クナール川で死体で発見される
● ターリバーン、4000万ドルの援助パッケージを受け取る(アフガニスタン中央銀行)
● イラン、シャーチェラーグ寺院への攻撃をアフガニスタンが支援したと非難
● アフガニスタン、クロアチアの人道的危機が 100,000 ドルを寄付
● クロアチア、アフガニスタンの人道危機に対して100,000 ドルを寄付
<11月8日>
● ターリバーン、パルワン州の元国軍兵士の脚を撃ち逮捕
● タハール州で若い男性がターリバーンの拷問を受けて死亡
● 英国、アフガニスタン支援のためアガ・カーン財団に1,120万ドルを寄付
● パキスタン、アフガン人被拘禁者30人を釈放
● ターリバーン、バダフシャン州パミール地方のキルギス人コミュニティに ID カードを発行
● 国連世界食糧計画(WFP)、アフガニの価値が米ドルに対して1.5%上昇と発表
● ガズニ州マリスタン住民は、意図的に学生を殺害したとしてターリバーンに「報復的正義」を加えろと要求
● インド外相、アフガニスタンでのテロ活動は依然として世界の主要な関心事、と表明
● ターリバーン、 1 週間で 4000万ドルの第 4 の援助パッケージを受け取る(アフガニスタン中央銀行)
● カーブル市で爆発
<11月9日>
● ターリバーン、パンジシール人の作家ラーナワードを2か月間拘束
● ターリバーン、カンダハール州の地元アーティストを逮捕
● ターリバーン、グループに所属する 50 人のパンジシシル戦闘員を隊列から追放
● カレン・デッカー米国アフガニスタンミッション駐在代理大使、パキスタンを訪問
● EU外務上級代表がアフガニスタンの女性活動家と会談
● ユニセフ、ヘラートの少女たちに生計訓練プログラムを提供
● 新しい印刷されたアフガニスタン紙幣がカーブルに到着
● EU、アフガニスタンに5000万ユーロを現金で寄付、と国連世界食糧計画 (WFP) が発表
● エフゲニー・シソエフ・上海協力機構(RATS SCO)のテロ対策センター長官、アフガニスタンからのテロリストの輸出について警告
● 英国政府が慈善団体に提供した新しい統計によれば英国軍、アフガニスタンで60人以上の子供たちを殺害
<11月10日>
● ターリバーン、カーブル市の遊園地へのアフガンの女性の入場を禁止
● ターリバーン、カーブルで抗議女性を連続して逮捕
● アフガン人アスリート・ショアイブ・ハイダリ、イランで謎の殺害
● イランでの抗議、アラメ・タバタバイ大学でアフガン人女子学生、行方不明に
● ターリバーン、カーブル住民は自宅にCCTVカメラを設置すべきと発言
● 国連人道問題調整事務所 (OCHA) がアフガニスタンの深刻な気候危機を警告
● ターリバーン、サマンガーン州で数人の元兵士と役人を逮捕し拷問
● ターリバーン、アフガン移民に対するパキスタン警察の不適切な扱いを批判
● 貧困と不確実な運命、市民の自殺
● マイダン・ワルダック州のターリバーン総督は多重結婚を楽しむ
● ターリバーン、カーブルでの爆発を報告(死傷者なし)
<11月11日>
● バーミヤンでターリバーンに脅された20歳の少女が首つり自殺
● トルコで5人のアフガニスタン国民が刺されて死亡
● アフガニスタンは危険な状況にある、とナシール・A・ファイク国連アフガニスタン代表部代理大使は発言
● 過去2日間でクナール州で4人の遺体が発見される
● バグラン州ホースト地区でNRF司令官がターリバーンによって不法に処刑される
● 国連がアフガニスタンに関する決議を発行し、ターリバーンに約束を守るよう要請
● バダフシャン州で元治安部隊司令官がターリバーンに不法に殺害される
● タハール州のタロカン・ジャマ・モスクでターリバーンがヒジャブを着用していないとして鞭打った16人のうち7人は少女だった
● ターリバーン、男女分離したにもかかわらず大学への門戸を閉ざす
<11月12日>
● カンダハールで元ジハーディ司令官の墓、破壊される
● ユニセフ、1500万人のアフガニスタンの少年少女が支援を必要としている、と発表
● タハール州のターリバーン基地への攻撃、4人のターリバーン兵が死傷
● 先週ガズニでおたふく風邪ウイルスの患者120例が登録される
● 米国のアフガニスタン復興特別監察官(SIGAR)は、2440万人のアフガン人が、危機対処戦略として「食料の配給」を必要としており、さもなければ食事を抜かざるをえない、と報告
● 国連はテロリスト体制にセキュリティを提供するように依頼している、と国民抵抗戦線 (NRF) は指摘
● 謎の殺人事件、クナール州で 4 人が死亡
● トルコ、約57,000人の不法アフガン移民を強制送還
● タハール州のダルカド地区空域を無人偵察機がパトロール
● パンジシールでの戸別捜索作戦、ターリバーンが拷問と罪のない民間人を逮捕
● パキスタン警察がアフガン移民122人を逮捕
<11月13日>
● アフガニスタンの女性、少女、人権担当のリナ・アミリ米国特使は、ターリバーンの過激主義が不安定性、貧困、人口逃避につながっていると発言
● ターリバーンは抗議する女性の抑圧と拘留を継続
● パルワン州とカピサ州で2人の男性が不審死
● 米国のアフガニスタン復興特別監察官 (SIGAR) は、アフガニスタンの 1,890 万人が潜在的に生命を脅かすレベルの飢餓に直面している、と指摘
● ターリバーンがカーブルの住民に移動に関して新たな制限を課す
● カンダハールのスピン ボルダック地区でのターリバーンとパキスタンの国境軍の間の武力紛争に続いて、アフガニスタンとパキスタンの国境にあるスピン ボルダックとチャマンの交差点が閉鎖
● ターリバーンは、カーブルでの昨夜の作戦で5人のISKPメンバーを殺害したと主張
<11月14日>
● ターリバーンの最高指導者ムラー・ヘバトゥラー・アクンザデが裁判官に「イスラム刑法」の執行を命令
● ターリバーン、ソーシャルメディアでターリバーンを批判した若者を逮捕
● スピン・ボルダック・チャマン交差点でターリバーンとパキスタンの国境軍の間で再び紛争が激化していると報告
● 米国のアフガニスタン復興特別監察官 (SIGAR) は、470万人の子供と妊婦が 2022年に急性栄養失調のリスクにさらされていると指摘
● 国連世界食糧計画(WFP)、この冬に飢餓がアフガン人を最も苦しめると指摘
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●2022年10月29日 <ARAB News>
イランの粘り強い抗議運動にとってリーダーの不在は絶望的か
(WAJ: マフサ・アミニさんの死から50日近くを経過してもイランでの体制批判の大衆運動は鎮まる気配がない。リーダー不在の自然発生的な憤激は、これまでの反政府運動と異なり、世代、民族、階級、階層をこえた広範なものとなっている。抗議行動の激しさは若者の参加が多いことの表れともいわれている。とはいえ、今回の抗議行動が、イランにどのような政治的変動をもたらすのか、もたらせないのか。アラブの目はそれをどうみるか。検討すべき問題提起をしている。)
・「マフサ・アミニ革命」は体制がこれまでに直面した中で最も大規模かつ広範な抗議運動となっている。
・抗議運動にとって明確なリーダーの不在は「良くもあり悪くもある」と専門家は言う・
著者:アレックス・ホワイトマン
ロンドン:マフサ・アミニさん(22)が体制の悪名高い道徳警察の拘束下で死亡した事件以来40日間にわたってイラン全土を揺るがしているデモは収束の兆しを見せていない。しかし、この運動が真の変革を実現できるかどうかについての専門家の見方は分かれている。
過去20年間、反政府デモの波が何度もイランを揺さぶってきた。1999年には新聞「サラーム紙」をめぐるデモの中で学生7人が死亡した。2009年の「グリーン・ムーブメント」では治安部隊によりデモ参加者72人が殺害された。
2019年の燃料・ガソリン危機の時は20万人が街頭に繰り出した。人権監視団体「アムネスティ・インターナショナル」によると、死亡者は少なくとも143人に上った。
しかし、ヒジャブ着用についての国の厳格な規則に違反したとしてアミニさんが警察に拘束され死亡した事件に端を発した今回のデモはこれまでとは大きく違う。体制によるいつもの強圧的な対応が彼らの勢いを弱らせることができていないのだ。
イギリスの学術誌「クリティーク」の編集者でイラン政治専門家のヤサミン・マザー氏はアラブニュースに対し、「2009年のデモ参加者の多くは中産階級だった。2022年のデモには労働者階級や下位中産階級が参加している」と指摘する。
「だから、2009年と比べるとデモへの参加人数が多く、また参加者がより若く勇敢になっている。治安部隊の攻撃にも怯んでいないようだ」
「これに匹敵するのは1979年のデモくらいだ。このようなデモが、前例のない規模の労働者のストライキや全般的な騒乱と同時に起こっている。弾圧、インターネットの遮断、デモ参加者の逮捕・殺害、いずれも功を奏していないようだ」
実際、本記事執筆時点では、反政府グループが「マフサ・アミニ革命」と呼ぶ今回のデモは、1979年の革命で現体制が権力を握って以来、最も大規模で、最も激しく、最も多くの犠牲を伴う抗議運動となっている。・・・
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●2022年11月1日 <AFP〇BB News>
アフガンのケシ栽培、大幅拡大 国連報告書
(WAJ: 国連によればアフガニスタンは世界のアヘンとヘロインの生産量の80~90%を占めるという。そのほとんどが違法栽培で、麻薬業者や反政府勢力の資金源になっていた。とくにターリバーンは結成のときから麻薬違法業者の資金援助を受け、いままたその大立者をアメリカの刑務所から政権に迎え入れた。「視点:遠隔操作、遠隔外交、遠隔戦争~米アフガン人質交換に透ける米の思惑~」参照。ターリバーンのカーブル奪取後、アフガニスタンのケシ栽培は大幅に増えた。)
【11月1日 AFP】アフガニスタンの2022年のケシ栽培面積が前年比32%増となったことが、1日に公表された国連薬物犯罪事務所(UNODC)の報告書で明らかになった。この種の報告書が出されるのは、イスラム主義組織タリバン(Taliban)が昨年実権を掌握してから初めて。
アフガンは世界最大のケシ生産国。UNODCによると、タリバンが今年4月にケシ栽培を禁止して以降、価格が高騰している。今年の収穫の大半は、禁止令が出される以前に植え付けられたものだという・・・
【続きを読む】
●2022年10月27日 <中東かわら版>
イラン:シーラーズのシャー・チェラーグ廟での襲撃事件
(WAJ:本サイト「 周辺地域全体を脅かすテロリズム」では、次のように指摘されている。周辺諸国がテロに対して「懸念を表明するだけで、テロへの対処に協調的行動はとらず、中には複雑に絡み合った領域内のテロネットワークの支部組織に協力する国さえある。領域内の争いや国境問題があるため、テロの定義に共通性がなく、あるグループはある国にとってはテロリストだが、別の国にとっては戦略資源であったりする。また、あるグループが、ある国からはテロリストや分離主義者と呼ばれても、隣国からはテロリストや分離主義者を凝らす解放軍や正規軍と見られることもある」。アフガニスタンで力をつけているISがイランでテロ行為に走っている。マフサ・アミニさんの死をきっかけに大きな闘いが起きているイランの情勢をさらに複雑にする動きに他ならない。)
2022年10月26日夕刻、南西部ファールス州都シーラーズのシャー・チェラーグ廟に対する襲撃事件が発生した。現地報道では、この事件で死者15名(子ども2名を含む)、負傷者23名が生じたと伝えられた。イラン国営『IRNA通信』によると、26日17時45分頃、武装勢力(注:各種報道では1~3名とバラつきをもって伝えられる)が、シャー・チェラーグ廟に侵入し、礼拝している人々に対して銃を無差別に発砲した。ファールス州では、今次事件を受けて、3日間喪に服すことが決定された。同日、ライーシー大統領は、「イランの敵が復讐心に駆られ、イラン国民の団結した戦列とイランの発展を暴力とテロで分裂させようとしている」と糾弾し、決定的な対応を講じる決意を示した。
【つづきを読む】
10月25日から11月4日まで
■Hasht e Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの10月25日から11月4日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされました。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<10月25日>
●パキスタン警察、パシュトゥーン・タハフズ運動 (PTM)チーフのマンズール・パシュティーンをテロ容疑で逮捕
● ターリバーンがアフガニスタンの少女たちから教育を奪ってから400日が経過
● 米国の臨時代理大使がトルコを訪れ、アフガニスタンのジャーナリストや活動家に会う
● アフガニスタン元上院議員アナルカリ・ホナヤールは、アフガニスタンの過去 20 年間の成果が破壊されたと発言
● 国連人道問題調整事務所 (OCHA) によると、アフガン世帯の79%は、冬の暖房の備えがない
● 欧州議会、ターリバーン政権の地域への影響を調査
● ニムロズでビジネスマン誘拐される
● ターリバーンがガズニ州ジャゴリ地区のモスクと図書館を軍事基地に変える
<10月26日>
● ターリバーンがパンジシール州住民を強制移動させる
● アフガニスタン東部ナンガルハール州で実業家とその息子、武装強盗に殺害される
● バルフ州とカンダハール州での 2 つの別々の交通事故で数十人が死亡、負傷
● カンダハール州沿道の地雷爆発でターリバーンのメンバー1人が死亡、別の1人が負傷
● ウィメンズ ヒューマン ライツ ウォッチの責任者ヘザー・バー: ターリバーンに説明責任を負わせる効果的なメカニズムが必須
●ロシアはウクライナ戦争のためにアフガニスタンで兵士を募集
<10月27日>
● バルフ州マザリシャリフで医師がガンマンに暗殺される
● ヘラート州でターリバーン アル ファルーク軍団のミニバスが攻撃され、4 人が死亡、18 人が負傷
● ヘラートの前哨基地への攻撃で 14 人のターリバーン戦士が死亡
● 国連アフガニスタン副代表団のオトゥンバエワ副大統領、6年生超の女子は教育を継続できるようにすべきである、と主張
● ベネット国連人権理事会の特別報告者は、ターリバーンは捕虜を殺害することで国際法と人権に違反している、と主張
● 40年後、ターリバーンの支援を受けた遊牧民は、血の代価としてダイクンディの地元住民から900,000 AFNを受け取ります
● ターリバーンの支援を受けた遊牧民は、40年前の血の代価としてダイクンディの地元住民から900,000 AFNを徴収した
● ターリバーン外務省、国連人権理事会の特別報告者にたいし、そのような報告はアフガニスタンと世界の間の距離のギャップを拡大する、と警告
● ヘラート州でのアル・ファルーク軍団への攻撃にたいし、ターリバーンは戸別捜索活動を開始
<10月28日>
● 米国の西部は、アフガニスタンの経済状況についてカルザイと話しました
● 米国のトーマス・ウェスト・アフガニスタン担当特別代表、アフガニスタンの経済状況についてハミド・カルザイ前大統領と会談
● ターリバーンはダイクンディ州の学校、図書館を軍事基地に変える
● ターリバーン、パルワン州評議会の元副議長とその息子を逮捕
● ターリバーン、ISKPによるイランのシャーチェラーグ寺院攻撃を非難し、それを野蛮と呼ぶ
<10月29日>
● 国際機関、パキスタンは洪水後のリハビリに少なくとも163億ドル必要とレポート
● カーブルの女子学校の閉鎖に対する抗議
● トルコの財団がアフガニスタンの5つの州に「マドラサ」を建設
● ターリバーン、パンジシール州の若者4人を逮捕
● アフガン難民がインドネシアで行進し、「ハザラ人虐殺」の停止を要求
● ターリバーンは、ガズニ州で武器を持っているという口実で人々を投獄し、拷問
● ザブール州シャマルゾイ地区からパキスタンへの武器の密輸が増加
● アフガニスタン解放戦線、カピサ州のターリバーン基地を攻撃し、ターリバーン兵士3人を殺害したと主張
● ターリバーン、パルワン州で元兵士の父親を逮捕し、不明な場所に連行
<10月30日>
● 国民抵抗戦線(NRF)軍がパンジシール州アナバ地区でターリバ
ンの攻撃を押し戻す
● 昨年8月以来、物乞いの数が増加し14,393人がカーブル市だけで集められた。そのうち9,154人が女性。
● ターリバーンの司令官と戦闘機が失踪、パキスタンのペシャワールで死亡
● ターリバーン、バダフシャン大学でのデモ取り締まりで女性抗議者を殴打
● パンジシール救急病院の看守、ターリバーンに逮捕され行方不明に
<10月31日>
● アフガニスタンで子どもの栄養失調が50%近く増加
● ターリバーンは、前政権の国防省長官モハマド・イブラヒム・ジャハディヤルを逮捕、いずこかへ連行
● ターリバーンのケシに対する制限は矛盾、農家は栽培を増やす
● ターリバーンがカーブルでの女性の行進を阻止
● インドがアフガニスタンの銀行システムに技術支援を提供
● ウェスト米国アフガニスタン担当特別代表はアブドラ最高国民和解評議会元議長と対話
● アフガニスタン東部ナンガルハール州で男がいとこ3人を殺害
● アフガニスタン解放戦線(ALF)、ザブール州でターリバーンメンバー2人を殺害したと主張
● 赤十字社がパルワン州の農家に 100 万ドルのキャッシュエイドを配布
<11月1日>
● ターリバーン、地方選挙を実施したとして数十人のヘラート住民を逮捕
● 「カーブルニュースTV」がアフガニスタンでの業務を停止
● ロシアは、ウクライナ戦争のために米国で訓練されたアフガニスタンの特殊部隊を採用
● ターリバーンの乗っ取り以来、アヘンの売上高はアフガニスタンで14億ドルに増加:国連
● ターリバーンの乗っ取りにより、200 の報道機関が閉鎖され、6,400 人のジャーナリストが職を失った
●
● ターリバーン、4000万ドルの援助パッケージを受け取る
● ターリバーン、ダーイクンディ州での住民を強制退去させ、私有地と家屋を軍事基地に変える
● ターリバーン、アヌーシュ・ダストギルの父親を国民抵抗戦線(NRF)に協力した容疑で逮捕
<11月2日>
● メディアはアフガニスタンで危機に瀕している、と国連アフガニスタン支援ミッション (UNAMA)
● 2022年に世界中で70人以上のジャーナリストが殺害された:グテーレス国連事務総長
● カーブルで爆発、少なくとも8人が負傷
● ターリバーンが支配する中央銀行が人道援助で 4,000 万ドルを受け取る
● アフガニスタンでは過去20年間で127人のジャーナリストが殺害された、とアフガニスタン ジャーナリストセンター(AFJC)が発表
<11月3日>
● 700,000 の仕事が市場から消え、労働者の 90% の毎日の収入が 1.9 米ドルに減少
● 医療施設とサポートの不足が女性とその赤ちゃんを危険にさらす
● アフガニスタンに関するモスクワ協議会、ターリバーン代表は招待されず
<11月4日>
● アフガニスタン駐在パキスタン新大使がカーブルに到着
● 地震の被害を受けたパクティカ州の住民は 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)による避難民向け1000戸の住宅の完成を否定
● ターリバーンが道路に地雷を敷設し、パンジシール州民間人の命を危険にさらす
● 電気通信サービスの分野で著名な企業のひとつMTN Company(本社は南ア)がアフガニスタンでの事業を停止
● 数百万人が飢えに苦しむアフガニスタンに、英国は2,800万ドルの現金を寄付
● 国連アフガニスタン支援ミッション (UNAMA) はターリバーンに対し、有名な女性の権利活動家であるザリファ・ヤクービと、昨日カーブルで逮捕された他の4人の女性の権利擁護者の状況に関する説明を求めた
● イランのスンニ派イマーム、ターリバーンは少女たちから教育を奪うための「シャリアの正当化」を持っていないと発言
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●2022年10月8日 <PBS NewsHour>
マフサ・アミニの死後、蜂起したイラン内外の女性たちの声
(WAJ: イランの神政政治が、いま、内外で試練に立たされている。その試練とは、国内における女性抑圧に対する全国規模の抗議行動であり、外では、政権自体が作り出した軋轢である。つまり、ロシアに対するミサイルや自爆ドローンの供給であり、アゼルバイジャンへの軍事支援、イラクのクルド人拠点への空爆など。国外での冒険的な行動は、国内の強硬派の支持を取り付けるためのものでもある。経済制裁による苦境に直面するなか、治安部隊による逮捕や殴打、さらには殺傷能力のある暴力の脅威をもってしてもイラン人民の怒りを鎮めるにはいたっていない。活動家グループによると、すでに数千人が拘束され、200人以上が殺害されたという。)
40年以上にわたって支配してきたイスラム政権を糾弾するため、イランの人々が3週間近くも街頭でデモ行進を続けている。いわゆる「道徳警察」による若い女性の殺害への反応として始まったこの蜂起は、若い女性たちが主導し、今や全国的なものとなっています。プロデューサーのゼバ・ワルシは、イラン内外の女性たちに話を聞き、耳を傾けてきた。彼女たちの話を紹介します。
編集部注:16歳の学生デモ参加者、ニカ・シャカラミを撮影したものと思われる映像がありましたが、実際は同じく16歳のイラン人学生、サリナ・エスメイルザデの映像でした。申し訳ございませんでした。
【原文ページはここ】
●2022年10月21日 <中東かわら版>
イラン:ロシアへのドローン供与疑惑をめぐりEUが制裁を発動
(WAJ: 国内ではヒジャブ着用規制に対する全国的抗議行動が続く中、イランが引いたロシア支援のカード。国連の決議を踏みにじる両国の行動は両国の国内政治のみならず世界秩序をますます厳しいものにしていくのではないだろうか。)
2022年10月17日、ロシアがウクライナの首都キーウを自爆型ドローン、通称「カミカゼ・ドローン」で攻撃し、市街地が破壊された他、複数の民間人が死傷した。これを受けて、ウクライナのポドリャク大統領府顧問は、攻撃を仕掛けたドローンはイラン製だとして、イランを「ウクライナ人殺し」と非難した。翌18日、ウクライナのクレーバ外相は、イラン製ドローンがウクライナに危害を加えていることは間違いないとして、ゼレンスキー大統領に対してイランとの断交を進言するなど、ウクライナ・イラン間の緊張が高まってきた。国連安保理は非公開会合を19日に開き、イランによるロシアへのドローン供与疑惑について協議した【つづきを読む】
●2022年10月15日 <Hashut-E Subh>
亡命中の政治家が「平和と正義のための国民運動」を樹立
(WAJ: 先にはトルコで旧ムジャヒディーン指導者らが会合を開いたが、終わった人々の集まりとして支持を得ることができなかった。今回はアメリカ占領中の政治家たちが多そうだ。ターリバーンに対抗していくためには、反対勢力の統一が絶対的に求められているのだが、腐敗した政権として国民の反感を買ったカルザイ・ガニー政権側にいた政治家たちをアフガン国民はどう評価するだろうか。)
亡命中の政治的、社会的、文化的人物の一部は、元外務大臣ハニフ・アトマールの指導の下、「平和と正義のための国民運動」と呼ばれる新しい政治運動を設立をした。
10月15日(土曜日)にバーチャル会議プラットフォームを介してオンラインで開催されたこの運動の開会式で、ハニフ・アトマール(Hanif Atmar)は、国内の正当なシステムの欠如を「根本的問題」と呼び、「国民投票」をとおして合法的なシステムを確立する必要を強調した。
アトマールは、アフガニスタンで合法的なシステムが確立されなければ、アフガニスタンの危機がさらに広がるだけでなく、地域と世界に深刻な問題を引き起こすだろうと付言した。
しかし、アトマール氏は、「いかなる名目であれ、いかなる集団によるものであれ、戦争の継続には」現在の危機から国を救う解決策があるとは思えず、「国民の投票と決定に依存する」正当なシステムの形成なしには、「持続的平和」の実現はまだ不可能であると強調した。
彼は、ドーハ和平合意は共和制の崩壊の始まりであり、この合意の条項は「当事者によって」実行されていないと述べた。
彼によると、ドーハ協定の4つの主要項目のうち、外国軍の撤退だけが実施され、それも「半分だけ」実施されただけだ。
彼は、タリバンが「包摂的な政治的合意」に到達するために、ドーハ協定での約束に従ってアフガン内の協議を行うことを求め、国際社会がこのプロセスを支援するよう促した。
「平和と正義のための国民運動」は、ハニフ・アトマル外務大臣やマスーム・スタニクザイ国家安全保障総局長ら創設者の一部が、退陣した前政権の外交および最も重要な治安部門を長期にわたって主導していた。【原文(英語)を読む】
10月15日から10月4日まで
■Hasht e Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの10月15日から10月24日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされました。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<10月15日>
● HRW(HRW)、アフガニスタンにおける障害者の権利は後退 している
● 元国家安全保障顧問モヒブとNRF(国民抵抗戦線リーダー)マスードとの会談に対する反応
● アフガン難民が新しい生活を求めてブラジルの空港でキャンプ
● 体系的な剥奪と差別への対処: ある女性がガズニ州のジャグリ地区でのダム建設に10万ドルを寄付
● 国際移住機関(IOM) は、1万人以上の国内避難民、アフガニスタンの女性に雇用を創出したと主張
● ムジャヒド報道官は、近い将来に女子への教育の扉を再び開くことを保証
● 世界飢餓指数レポート、アフガニスタンは6ランクダウン(世界121カ国中で109位)
● 亡命中の政治家が「平和と正義のための国民運動」を樹立
<10月16日>
● 重度の栄養失調で34,000人のアフガニスタンの子供たちが入院
● デンマーク、反ターリバーン運動が統一される
● ターリバーン、カンダハールで音楽を演奏した若者を殺害
● ターリバーン、ナンガルハール州で10 代の学生アリ・カーンを殺害
● ターリバーン、パンジシール州の衝突で逮捕された人々の事件を調査する委員会を設立
● アフガニスタンの女性、国際社会に対し抗議する権利を支持するよう呼びかけ
● ターリバーン外務省の政治副長官スタニクザイは、ロシア、アメリカ、そしてNATOがアフガニスタンでの戦争によってアフガニスタンの気候を汚したと主張
● 国連におけるアフガニスタンの常任代表ファイク氏は「アフガニスタンは国益に尽力する男性を必要としている」と発言
● 世界中の抗議者が「ハザラ人虐殺を止めろ」と要求
● アフガニスタンのパスポートは世界で最も無力とランク付けされる
<10月17日>
● ターリバーン、クナール州で元治安要員モハマドを殺害
● ガズニ州で井戸を掘る際に爆発物を使用して男性が死亡
● 国連人道問題調整事務所 (OCHA)、アフガン人口の97%が貧困と発表
<10月18日>
● クンドゥズ市で国民抵抗戦線(NRF)軍とターリバーンが衝突
● ガズニー州で2人の息子が父親を殺害
● ターリバーン、カブール大学前での女性の行進への抗議を阻止
● パンジシール州ターリバーン警察本部の元治安部長ホラサーニが220人の同州民間人を逮捕
● クンドゥーズ州の銃撃戦で5人の銃撃者と1人のターリバーン戦闘員が死亡
● ターリバーンは現金で4000万ドル相当の第5の援助パッケージを受領
● 英国に本拠を置く研究機関、ターリバーンがパンジシール州で捕虜27人を射殺したとの調査結果を発表
<10月19日>
● バダフシャン州でターリバーンに拷問された後、女性が射殺される
● イラン、アフガニスタンの近隣諸国による特別会議を主宰すると発表
● ファリヤブ州で少年が自殺
● パンジシール州パリャン地区で村人が、ターリバーン戦闘員による市民への嫌がらせを非難して行進
● バドギス州のターリバーン、サッカーには宗教的正当性がないとして禁止
● ウルズガン州で謎の女性殺害
● パクティカ州の住民、女子への教育の扉の再開を要求
● 国連人権特別報告者がパンジシール州を訪問
● 世界銀行、アフガニスタン経済は重大な課題に直面していると声明
● タジキスタン内務大臣、ターリバーンがアフガニスタンのパスポートを「3000人以上のテロリスト」に発行と主張
● バダフシャン州の爆発により1人が死亡、2人のターリバーン メンバーが負傷
<10月20日>
● 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)の新所長がカーブルで女性の権利活動家と会談
● ターリバーンがマイダンワルダクの民家を襲撃、8人の民間人が負傷
● 国連アフガニスタン人権理事会の特別報告者ベネット氏は、アフガニスタンの人権状況は深刻な懸念事項と呼ぶ
● ユニセフ、アフガニスタンの子供たちのために 9,000 の教室を開設
● ヒューマン・ライツ・ウォッチ、ターリバーンが自白を強要するために女性抗議者を残酷に拷問したと暴露
● ターリバーン:修士号を申請する女子学生は、カーブル大学で研究分野を選択する権利はない
<10月21日>
● ターリバーン、バグラン州アンダラブでの NRF との戦いで犠牲者
● バダフシャン州で21人のタリバン戦闘員が殺害され、NRF司令官および9人が死亡
● NRF、タハール州でターリバーンの治安部隊を攻撃
<10月22日>
● ターリバーン、バダフシャン州でハミド司令官を含むNRFの囚人10人を殺害
● アフガニスタンのクリケットチームは、最初のT20マッチでイングランドと対戦
● ターリバーンは、カージ教育センターでの自爆攻撃の加害者を殺害したと主張
● ターリバーンがハミド・カルザイの海外旅行を阻止
● パクティア州での迫撃砲の爆発で4人の子供が死亡または負傷
● 旧共和国政権に所属する軍将校がタハールでガンマンに暗殺される
● 政府機関での民族浄化、ターリバーンがパンジシールで 400 人の公務員を解雇
● パクティカ州ジロク地区の住民は、パクティカ州の女子学校の再開を要求
● イラン、1か月で20,000人以上のアフガン移民を国外追放
● タハール州での爆発でターリバーンのメンバー2人が死亡
<10月23日>
● インドへのアタリ国境経由のアフガニスタンからの輸出が停止
● グテーレス国連事務総長、「女性がテーブルに着いているとき、和平協定はより持続可能」
● 国連世界食糧計画(WFP)、アフガニスタンでは10人中9人が食料不足
● アフガニスタンの女性自転車選手マソマ・アリザがスイスで競技に参加し、アフガニスタンの女性の窮状に「警鐘」を鳴らす
● ジャミアテ・イスラミ党、バダフシャン州の戦いでターリバーンが囚人を殺害し、で民間人を辱めたと非難
● ターリバーン指導者の命令の履行を遅らせたとして2人のアフガニスタン赤新月社職員が解雇され、投獄される
● 8人のターリバーン戦闘員、タハール州のNRF軍との戦闘で死亡、6人が負傷
● ヒューマン・ライツ・ウォッチの女性部門責任者ヘザー・バーは、ターリバーンはアフガニスタン社会の男性に女性に制限を課すよう強制していると非難
● ターリバーンがヘラート大学の女子学生の服装規定を定義
<10月24日>
● ターリバーンはバダフシャン州でNRFを打ち負かすためにアル=カーイダ系のテロリストグループ「ジャマート・アンサルラ(Jamaat Ansarullah)」に助けを求める
● ターリバーンが民間人1人を殺害、11人を負傷させ、マイダン・ワルダックのベシュド地区で15 軒の家屋に放火
● パキスタンの兵士、アフガニスタン国境沿いの攻撃でTTPによって殺害される
● バグラーン州での衝突でターリバーン兵4人が死亡、2人が負傷
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●2022年10月10日 <毎日新聞>
在日アフガン人 「虐殺を止めろ」 テロ行為に抗議 /愛知
(WAJ: ハザラ人に対する自爆テロ=ハザラ人虐殺・民族浄化に対する抗議行動が日本でも行われた。毎日新聞が報道している。)
アフガニスタンの文化を発信している、弥富市の「ハザラジャパン文化協会」は9日、同国で少数派のハザラ人を狙ったテロが多発しているとして、名古屋市内で抗議活動を行った。県内のほか、関西や九州地方から100人を超える在日アフガン人が参加し、「虐殺を止めろ」と声を上げた。同協会のイスマイル代表は「尊い命・・・【つづきを読む】
●2022年10月8日 <Hasht e Subh Daily>
世界の96の都市で「ハザラ人虐殺を止めろ」と要求
(WAJ: ターリバーンによって強行されるアフガニスタンのパシュトゥーン化。真っ先に消滅の対象にされたのが民族的少数派であるだけでなく、宗派的にも小宗派のハザラ族だ。世界中で抗議運動が巻き起こっている。)
53 人が死亡、110 人が負傷した西カブールでの致命的な自爆テロの後、カブールや世界中の多くの国の主要都市で、「ストップ・ハザラ・ジェノサイド」というスローガンの下で大規模な抗議行動が行われた。
米国、オーストラリア、カナダ、ドイツ、ニュージーランド、インドネシアのアフガン市民が土曜日に街頭に繰り出し、アフガニスタンでのハザラ人虐殺を止めるよう世界に呼びかけた。ソーシャル メディアに投稿された映像には、ワシントン DC、シドニー、ベルリン、マカッサルなどの都市で何百人もの抗議者が街頭に繰り出している様子が映っている。抗議者によって公開されたリストによると、これらの行進は現在、世界のさまざまな国の 96 の都市で開催されている。これまでのところ、政治家、芸術家、作家を含む数十人の国内外の人物が、アフガニスタンでの暴力、特にハザラ人コミュニティに対する暴力を終わらせるためのキャンペーンに参加している。一方、ハッシュタグ「ストップハザラジェノサイド」は、Twitterプラットフォームで700万回近く共有されている。国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)の集計では、カージ教育センター(KEC)への攻撃では、53 人が死亡し、110人が負傷したとされている。【原文(英文)を読む】
●2022年10月13日 <ロイター>
国連総会、ロシアの4州併合非難決議を採択 143カ国が賛成
(WAJ: ロシアによるウクライナ侵略の進行につれ、2月の侵攻直後の141カ国のロシア非難決議を上回る賛成票が得られた。)
[国連 12日 ロイター] 国連総会は12日、ウクライナ情勢を協議する緊急特別会合で、ロシアによる東部・南部4州の一方的な併合を違法だとする非難決議案を賛成多数で採択した。また全ての国に対し、ロシアの行動を承認しないよう要請した。ロシアの外交的孤立が一段と深まった。
決議には193カ国中143カ国が賛成。ロシアのほか、シリア、ニカラグア、北朝鮮、ベラルーシが反対した。中国を含む35カ国は棄権した。
採択後、ウクライナのキスリツァ国連大使は記者団に、素晴らしい結果だと述べた。米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、ロシアが世界を脅かすことはできないことを示したと強調した。
安全保障理事会(15理事国)では9月末、同様の決議案を採決したが、ロシアの拒否権行使により否決されていた。・・・【つづきを読む】
●2022年10月7日 <VOA News>
パキスタン陸軍長官の米国訪問は、関係を再定義するための入札と見なされる
(WAJ: 米国とパキスタンの軍事指導者であるふたりは、アフガニスタン問題、中国問題、インド問題、パキスタン内政について語り合っている。中国との関係が深いパキスタンをターリバーンともどもどう引き付けるか、オースティン米国国防長官の腕が試される。)
[ワシントン発] パキスタンの有力な軍事指導者であるカマル・ジャヴェド・バジュワ陸軍参謀総長による最近のワシントンへの6日間の訪問は、イスラマバードが西側との時に緊張した関係を修復しようとしている兆候として両国で見られている。
両国の当局者が発表した公式声明は、アフガニスタンでの20年にわたる米国主導の戦争中の何年にもわたる不信と疑惑の後、協力する分野を見つけることを強調した.
2 度目の 3 年間の任期が数週間で終了する Bajwa は、国防総省でロイド オースティン米国国防長官に歓迎され、火曜日に米軍高官との会合に出席しました。
米国防総省は、米国とパキスタンの関係の 75 年の歴史を強調する短い声明の中で、「この長期にわたるパートナーシップは今日も続いており、重要な相互防衛上の利益に対処する機会に焦点を当てた議論が続いている」と述べた。翌日、オースティンはバジュワに挨拶する自分の写真をツイートした。・・・
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10月5日から10月14日まで
■Hasht e Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの10月5日から10月14日までの10日間の見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされました。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<10月5日>
●ターリバーン情報総局長の息子がファリヤブ州で殺害される
● フリーダム ハウス、ターリバーンに Hasht-e Subh インターネット ドメインの再開を要請
● タハール州の NRF 攻撃で 6 人のターリバーン戦闘員が死亡、9 人が負傷
● ハザラ人に対する継続的な標的型攻撃を糾弾する東ナンガルハール州の女性デモ行進
● 爆発がターリバーンの内務省を襲い、2人の死者と18人の負傷者が救急病院に運ばれる
<10月6日>
● ターリバーンがタハール州で 10 代の学生を殺害
● カンダハールでターリバーンの主要司令官殺害される
● ターリバーン、タハールのクワジャ バハウディン地区で 400 家族を追放
● 300 人未満のボランティアがバドギスの公立大学の入学試験に参加
● インド警察、インドのアフガン市民がカージ教育センターへの攻撃に抗議するのを妨害
● イランに逃亡した元アフガン警察官、ガス爆発で家族10人とともに死亡
<10月7日>
● アムネスティ・インターナショナル、インド政府が逮捕したアフガン抗議者の釈放を要求
● ターリバーンに逮捕された後、ゴール州の部族の長老が姿を消す
<10月8日>
● 米国、アフガニスタンでのテロ対策ドローン攻撃を制限
● 爆発によりカーブル市で民間人 3 人が負傷
● 世界の 96 の都市が「ハザラ人虐殺を止めろ」と唱えている
● バグラーン州の軍事基地に対する NRF 攻撃で 4 人のターリバーン メンバーが死傷
● 新郎が結婚式の日にパクティアで謎の死
● 不明な武装集団がファリヤブ州のターリバーン経済責任者を殺害
<10月9日>
● アル=カーイダの指導者が7月に殺害されて以来、米国当局者はカタールでターリバーンとの最初の会談を開催
● ガズニ州の抗議者たちは、2 日目に「ハザラ人虐殺を阻止せよ」というスローガンを唱える
● ウルズガン州で正体不明のガンマンにより旧共和国政権の警備員殺害される
● 30人以上の現地ドイツ人従業員、避難を待っていたアフガニスタンで死亡
● 欧州連合のアフガニスタン問題担当特別代表トーマス・ニクラスソンはターリバーンに政治体制形成のための対話環境を可能にするよう呼びかける
● アチャクザイ、元アフガニスタン治安当局者、パキスタンで殺害される
<10月10日>
● ヒューマン ライツ ウォッチ (HRW):アフガン人の 50% 以上が精神的な問題に苦しんでいる
● アフガニスタンの子供たちは、アフガニスタンで深刻化する危機の矢面に立たされている
● カンダハールで男性が精神的圧力により自殺
● ターリバーンは、パンジシール州の墓から 2 人の NRF 戦闘員の死体を掘り起こす
● ターリバーン支配下のカーブル市、23の結婚式場を封印
● ラグマン中心部での地雷爆発により数人が負傷
● アフガニスタンで増加する犯罪事件、1日で少なくとも8人が死亡
<10月11日>
● ターリバーンの最高指導者が組織内の諜報員に会う
● マグニチュード 5.1 の地震、アフガニスタンのファイザバード州、バダフシャン州を襲う
● アフガニスタンが国連人権理事会 (UNHRC)加盟をめぐり13カ国と争う
● 援助機関は、援助分配におけるターリバーンの干渉について懸念を表明
● ラグマン州でターリバーンのレンジャーを狙った爆発で7人が死亡、負傷
● アントニオ・グテーレス国連事務総長、ターリバーンに少女への教育の扉を再開するよう呼びかける
● ターリバーン、10日以内に4,000万ドルの3回目の現金パッケージ受領予定
● ヒューマン・ライツ・ウォッチの女性の権利部門のアソシエイト・ディレクターであるヘザー・バーはターリバーンにアフガニスタンの少女たちに学ばせるよう要請する
<10月12日>
● ターリバーン、パンジシール州のパリヤン地区に 1,200 人の新兵を配置
● 女性の抑圧、アメリカはターリバーンメンバーへのビザ発行を制限
● 米国アフガン女性特別代表リナ・アミリ、ターリバーンが女子教育に反対する場合、正当性を得るチャンスはないと発言
● ターリバーンは拷問と殺害を続ける、ゴールで見つかった元兵士の遺体
● ガズニ州ナホール地区住民、自己負担で50床の病院建設を開始
● 国連人道問題調整事務所(OCHA)、アフガン人口の90%が必須食料の入手困難と述べる
● ターリバーン、現金で4000万ドル相当の第4援助パッケージを受領
● ターリバーン、カンダハール州で髭を剃った咎で数十人を逮捕・拷問
● アフガン女性はターリバーンの弾圧に対する抵抗の最前線
● ターリバーン、カビール元国家安全保障メンバーをサマンガン州で逮捕
<10月13日>
● ターリバーンの乗っ取り以来、アフガニスタンとパクの二国間貿易が66%増加
● サラフディン、パンジシリの若い住民、ターリバーンに拷問され殺害される
● ハッシュタグ「Stop Hazara Genocide」が 1000 万ツイートを達成
● 別のパンジシリの住民がカーブルでターリバーンに射殺された
● パクティカでターリバーンが元兵士の車に砲撃、1 人が死亡、3 人が負傷
● ターリバーン指導者、純粋イスラム体制確立を主張
● カザフスタンでのCICAサミット、ライシはアフガニスタンでの包摂的な政府の形成を要請
● アフガニスタン不在のCICAサミット、「アフガニスタンは地域における深刻な安全保障上の課題」とプーチンは言う
● タハール州で NRF 軍による攻撃で 2 人のターリバーン兵殺害
● ターリバーン、タハール州で元地方蜂起司令官を殺害
<10月14日>
● イランの治安部隊、アフガニスタンの少女を殺害
● 女性のアフガン コマンドーが総合格闘技 (MMA) 戦う準備
● ガズニ州でターリバーンの美徳推進者が大学の教官 2 人をスーツ着用で逮捕
● ターリバーン、70 人のパンジシール州出身民間人をカーブルで逮捕
● ターリバーン、パンジシール州で 2 人の戦闘員の死への報復として民間人を誘拐
● プーチン、ウクライナの動員は2週間で終了
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●2022年10月3日 <Hasht e Subh Daily>
NFR軍がバダクシャン州のシェカイ地区を占領
(WAJ: NRFは、アフマド・シャー・マスードの子息アフマド・マスードが率いる、パンジシール(パンシール)州を拠点とする反ターリバーンの国民抵抗戦線。バダクシャン州はその北に隣接する州でアレキサンダー大王が侵攻してきたときの子孫と言い伝えられる金髪碧眼の民族ヌーリスタン族が居住している。NRFはアフガニスタン北部での支配地域を広げている。)
バダフシャン州の地元情報筋は、国民抵抗戦線の部隊がこの州のシェケイ地区の支配権を握ったと報告している
10 月 3 日月曜日、Hasht-e Subh に語った情報筋は、シェケイ地区のターリバーン地区知事のモハンマド・アクラム(Mohammad Akram )も NRF 軍によって逮捕されたと述べた。
電気通信ネットワークの中断による紛争と死傷者の可能性については、まだ詳細が分かっていない。
国民抵抗戦線スポークスマンのシブガトゥラ・アフマディも、NRF 軍によるバダフシャン州シェケイ地区の占領を確認している。
10 月 3 日月曜日、アフマディはツイートで、この地区のターリバーン地区知事が他の 10 人のターリバーンと共に逮捕され、現在 NRF の拘留下にあると書いた。
先月、バダフシャン州のカラン・オ・マンジャン、ラギスタン、コヒスタン地区で国民抵抗戦線部隊の待ち伏せ攻撃が増加し、これらの地区のターリバーンに犠牲者が出ている。
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●2022年10月3日 <Hasht e Subh Daily>
私たちは死に、生まれ、抑圧にノーと言う:女性たちの抗議
(WAJ: 9月30日にカーブル西部のハザラ人が多く住む地域での大学模擬試験会場で自爆テロが起き、多くの若い男女が殺害された。AFPの速報後、死者数は53人、負傷者数は110人に及んでいる。これはターリバーンの民族浄化政策の一環である。)
「変化のための運動グループ」と名乗るヘラート大学の数十人の女子学生が、カブールのカイ教育センターでの最近の自爆攻撃を非難し、53 人が死亡、110 人が負傷したと伝えられている抗議活動を行った。
この運動のメンバーはヘラート大学内で、彼らが「国家的抑圧」と呼んでいるものと金曜日のカイ研究所での攻撃で少女に対して犯された「犯罪」に対してデモを行い、スローガンを唱えた.
これらの学生は、「私たちは啓蒙された世代であり、過激主義を受け入れません」、「私たちは死に、生まれ、抑圧にノーと言います」というスローガンを唱えた。
この運動のメンバーは、最近の西カーブルでの自爆攻撃を非難することで、タリバンを宗教原理主義者グループと呼んでいる。
抗議している女性によると、タリバンが権力を取り戻して以来、市民の安全が確保されただけでなく、ISKPグループが成長し、国はテロリスト・グループの安全な避難所になっている・・・
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●2022年10月1日 <AFP BB News>
アフガン首都の自爆攻撃、死者35人に ハザラ人女性が抗議デモ
(WAJ: ハザラ人は100年以上も前から支配勢力パシュトゥーン人から虐殺を含む抑圧を受けてきた。自爆テロを戦術としてきたターリバーンが支配権を取り戻した今、自爆テロは無くなるどころか悲惨さを増している。これはアフガニスタン国内からハザラ族を消滅させる民族浄化の一環である。)
アフガニスタンの首都カブールで起きた模擬試験会場での自爆攻撃の翌日、女性たちによるデモで「ハザラ人の虐殺を止めろ」と書かれたカードを掲げる参加者(2022年10月1日撮影)。(c)AFP
【10月2日 AFP】アフガニスタンの首都カブールで9月30日、大学入試の模擬試験会場が自爆攻撃を受けた事件で、国連(UN)は1日、死者が35人に達したと発表した。
国連アフガニスタン支援団(UNAMA)によると、最新情報では少なくとも35人が死亡、82人が負傷した。うち20人以上が少女と女性だという。
模擬試験の会場となった教育施設があるカブール西部のダシュテバルチ(Dasht-e-Barchi)は、イスラム教シーア派(Shiite)の住民が多く、中でも長年迫害されてきた少数民族ハザラ(Hazara)人が居住している地区。
1日にはハザラ人女性約50人が、イスラム主義組織タリバン(Taliban)の集会禁止令を無視し、地元での惨事を受けて抗議デモを実施。黒いヒジャブとスカーフに身を包み、「ハザラ人虐殺を止めろ、シーア派教徒であることは罪ではない」などと叫びながら、負傷者が入院している病院の前を行進した。
目撃者はAFPに対し、攻撃の実行犯は、男女別のホールのうち女性用のセクションで自爆したと語った。・・・
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●2022年10月3日 <AFP BB News>
イラン抗議デモに連帯、数千人が行進 仏パリ
(WAJ: フランスは人権革命の発祥の地。イラン人難民も多く、今のイランの政体を作ったホメイニ氏の亡命先もパリだった。そのパリでイラン女性の人権擁護をもとめる連帯デモが広がっている。アミニさん死亡直後にニューヨークで国連総会に同席していたライシイラン大統領とマクロン仏大統領が会談したとして、批判は仏大統領にも向けられている。)
仏パリのレピュブリック広場で、「自由の女神」マリアンヌの姿を顔に描き、イラン道徳警察に拘束されたクルド系女性マフサ・アミニさんが死亡したことに抗議するデモ参加者(2022年10月2日撮影)。(c)Stefano RELLANDINI / AFP
【10月3日 AFP】イランで服装規定違反を理由に逮捕された女性が死亡した事件を受け、同国のイスラム体制を批判するデモが2日、フランス・パリで行われた。数千人がレピュブリック広場(Place de la Republique)からナシオン広場(Place de la Nation)まで行進し、イラン国内で事件後に広がった抗議行動に連帯を示した。
パリ在住のイラン系の学生ギルダ・トラビさんは、「今回ばかりは女性が立ち上がり、男性も加わっている。今こそ物事を変えようとする時だ」と語った。
イランでは先月16日、クルド系イラン人女性マフサ・アミニ(Mahsa Amini)さん(22)が服装規定に違反したとして「道徳警察」に逮捕され、勾留中に急死。国内で抗議行動が広がった。
人権団体イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)によると、当局の弾圧でこれまでに92人が死亡し、インターネットも遮断された。しかし、2019年以来最大規模となる抗議行動は今も連日続いている。・・・
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●2022年9月28日 <中東かわら版>
イラン:ヒジャーブ着用取締りによる女性の死亡をめぐり各地で抗議デモが発生#2
(WAJ: 現時点で政府がわ発表でも41人、人権団体発表では少なくとも76人が死亡しているとの発表。事件がここまで大きな発展を見せる背景には何があるのか。イラン人民大衆の中に蓄積されてきた不満とウップンの元を探る。)
2022年9月16日のマフサ・アミニ死亡事件を受けて巻き起こった抗議デモ(経緯は『中東かわら版』No.88を参照)は、イラン全国各地に瞬く間に広がり、少なくとも26日まで行われたことが確認できる。以下は、断片的なるも、今次の抗議デモの状況を簡略に取り纏めたものである。
今次の抗議デモによる被害の状況(2022年9月26日時点)
北西部のクルド人多数地域や都市部を中心として始まった今次の抗議デモは、全国に広がるとともに活動内容的にも激化する様相を呈しており、デモに参加する女性らはヒジャーブ(頭髪を覆うヴェール)を燃やすなどして、イラン体制(ハーメネイー最高指導者及び革命防衛隊に代表される治安機構と宗教界を含めた中央権力)による女性の権利抑圧に対して抗議の意思を示している。また、デモ参加者らは、アミーニーを暴行したとする警察への抗議の意を示すため、警察署や警察車両の破壊、警察官への殴打等を行っている他、反体制的なスローガンを叫びつつ、ハーメネイー最高指導者の肖像を燃やすなどの行動に及んでいる模様である。
これに対し、イラン治安当局は、催涙ガスや放水砲のみならず、実弾も用いてデモの鎮静化に当たっている。ノルウェーに拠点を置くイランの人権状況を監視する団体「イラン・ヒューマン・ライツ」(IHR)は26日、少なくとも76名のデモ参加者らが治安当局からの発砲などにより死亡したと報告した。なお、イラン当局は、抗議デモに伴う死者数を41名と報告している。報告にバラつきがあるが、いずれにせよ多数の死者が出ていることは確かである。
下記は、IHR報告に基づく、抗議デモによる死者が確認された州と人数を示した地図である。・・・
[つづきを読む]
9月26日から10月4日まで
■Hasht e Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの9月26日から10月4日までの日間の主な見出しをピックアップ。Hashut e Subhの8am.afドメインはターリバーンによってブロックされました。英文ページへは https://8am.media/eng/ でアクセスできます。
<9月26日>
● ターリバーン、アフガン北東部のテロリストグループの16人の指導者に安全な避難所を与える
● ターリバーン、バグラーン州ホースト地区で「男性後見人のいない15人の女性」を殴打
● パキスタン軍ヘリコプターが墜落、6人の兵士が死亡
● アフガニスタンとイランの女性は宗教的過激主義との戦いのパイオニア
● ターリバーン、ひげのない候補者がパクティカで競争試験に参加するのを禁じる
● パンジシール州でパコル帽をかぶっていたため 2 人の老人を拷問
● ターリバーン、約9,000人の路上乞食を検挙
● アフガン難民とその家族がギリシャで溺死
● ターリバーンの新しいルール: 男性と女性が共同でメディアプログラムを実行することを禁止
● 国連安保理がアフガニスタン情勢を再検討
● ユニセフがゴール州立病院の精神保健部門を開設
● ターリバーン、ガズニ州ナホール地区の遊牧民に自白と罰則の支払いを住民に強制
● ターリバーン、バグラム空軍基地の装備を不明な場所に移送
<9月27日>
● タハール州チャル地区でターリバーンと NRF 激しく衝突
● 「私はターリバーンに対して武器を下ろすつもりはない」とハミド・ムジャヒド(反ターリバーン軍司令官)
● 米国とパキスタン、二国間協力でテロ対策を強調
● 国連WFP、アフガニスタンで壊滅的な年を迎えた後、飢饉を警告
● 女子教育に関し、ターリバーン指導者内に意見の相違
● ターリバーンの支配下でアフガニスタンからの麻薬密輸、増加
● パンジシール州中心部にターリバーン戦闘員 11 体、運ばれる
<9月28日>
● ターリバーン、ダイクンディ州で地元の影響力のある長老 40 人を逮捕
● ターリバーンがロシアの石油製品、ガス、小麦の取引に署名
● 米国、国家安全保障を脅かす可能性のあるアフガン避難者のレビューを開始
● ターリバーン、ヌーリスタン州マンドル地区の元治安司令官を殺害
● ターリバーン、ガズニ州ヘラート大学の看板と週刊サナイエからペルシャ語を削除
● ターリバーンがカーブルのいくつかの書籍出版社のドアを封鎖
● IDUAI をマークし、一部のアフガニスタンのジャーナリストがドイツで「Sicht TV」を設立
<9月29日>
● イランは5,000人以上のアフガニスタン難民を強制送還
● アフガニスタン、200 万人以上が自然災害の影響を受ける
● NRF 軍、タハール州でターリバーン戦闘員 1 人を殺害、その他 3 人を負傷させる
● パキスタン、パキスタン仮想大学のオンラインまたは録画された教育パッケージをアフガニスタンの男女両方の学生に提供
● タハール州で男性が貧困のために自殺
● ターリバーン、イラン女性の死に抗議するカーブルの女性たちを蹴散らす
● ターリバーン、パンジシール州アブドラ・ケル渓谷で罪のない民間人を逮捕し、拷問
● タハール州、NRFの攻撃により、ターリバーンの司令官が殺害され、他 7 人が負傷
● 地域住民がヌーリスタン州のマンドル地区を支配
● 啓蒙と教育に対するターリバーンの抵抗は続く
● ヌーリスタン州ドゥーブ地区は、マンドル地区に続き、住民の支配下に
<9月30日>
● 大爆発が西カーブルのカイ教育研究所を襲い、数十人の学生が死亡、負傷
● 大爆発がカイ教育研究所を襲い、60人の死傷者が病院に移送される
● カーブルの致命的な爆発で少なくとも19人が死亡、27人が負傷:ターリバーン当局者
● ターリバーン、パンジシール州を通じてバダフシャンに新兵を展開
● 西カーブルのカイ教育研究所で大爆発が発生し、100 人が死亡、負傷
● ターリバーン戦闘員が爆発犠牲者の家族を暴力的に扱う
● 西カーブルのカイ教育センターに対する致命的な攻撃の非難
● 東ナンガルハール州で 11 人が死亡、切断された
● 両手を縛られた若い民間人男性がパンジシール州でターリバーンに射殺される
<10月1日>
● カーブルの教育センターへの継続的な攻撃を女子学生らが集会で非難
● 犯罪殺人がヘラートで前例のないほど急増する中、1 つの地区で 3 人の遺体が発見される
● バダフシャンの戦いでターリバーンの戦闘員が犠牲者を出している、と報告
● 西カーブルのカイ教育センターへの致命的な攻撃で35人が死亡、82人が負傷:UNAMA(国連アフガニスタン支援ミッション)
● NRF がパルワンの軍事基地で攻撃を開始し、3 人のターリバーン戦闘員を殺害
● UNAMA はターリバーンに対し、抗議者に対する武器の使用を避けるよう呼びかける
● ナンガルハール州の犯罪の昇順グラフ、犯罪に関連して157人の犯人が逮捕される
● 西カーブルでの爆発、埋葬のためにガズニに運ばれた 10 人の殉教者の遺体
● 米国のアフガン女性特使リナ・アミリは、抗議する女性に対するターリバーンの行動を「野蛮」と表現
<10月2日>
● 金曜日のカーブルでの凶悪な攻撃は、ハザラ人虐殺の継続を証明
● 金曜日のカーブルでの致命的な攻撃をめぐってヘラート大学で女子学生らデモ行進
● ターリバーン戦闘員は、ヘラートの女性の抗議を抑圧
● ターリバーン、ガズニ州ジャゴリ地区で住民6人をむち打ち
● Twitterユーザー、ハザラと教育に対する継続的な攻撃を非難するキャンペーンを開始
● パックルピー(通貨)に対するターリバーンが相反する命令
● 抗議活動に対して、カーブル大学の女子寮で女子学生が毒殺される
● パクティカ州で手なしの重度奇形の赤ちゃん生まれる
<10月3日>
● カーブルのカイ研究所自爆テロで43人が死亡、83人が負傷:最新情報
● アフガニスタン経済はさらに悪化するため、さらなる投資が必要:ICRC(赤十字国際委員会)
● ミラモール地区に学校を建設するダイクンディの住民
● ターリバーンがバルフ大学での女子学生の行進を妨害
● NFR軍がバダクシャン州のシェカイ地区を占領
● 私たちは死に、生まれ、抑圧にノーと言う:女性への抗議
● ターリバーンとマルガブの住民、ゴール州で衝突
● ターリバーン国防大臣がバダフシャン州を訪問、シェーキー地区が NRF に落ちる
<10月4日>
● アフガニスタン、教育制度が崩壊の危険にさらされている国
● ハザラへの継続的な攻撃を非難するアルビルニ大学での学生の行進
● アフガニスタン南部カンダハール州で男が3人の息子を斬首
● UNAMAがパンジシール州に政治・人権チームを派遣
● バダフシャン州シェーキー地区で民間人 4 人ターリバーンに逮捕される
● ターリバーンがガズニで数十人の抗議者を逮捕し拷問
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mahsa_protest
●2022年9月22日 <BBC NEWS>
イランの抗議:マフサ・アミニの死は道徳警察にスポットライトを当てる
(WAJ: 彼女の死は鬱屈したイラン大衆のウップンに火をつけた。全土に広がり収束の機運をみせない抗議行動の背景をBBCが取材している。)
イランのいわゆる道徳警察に拘束された後、22歳のマフサ・アミニが死亡したことは、イスラム共和国の厳格な服装規定とそれを施行する人々に対する抵抗の反抗的な行為で女性がスカーフを燃やすなど、怒りの抗議を引き起こした.
Gasht-e Ershad (ガイダンス パトロール) は、イスラーム道徳の尊重を確保し、「不適切な」服装をしていると見なされる人々を拘束する任務を負った特別な警察部隊です。
国のシャリーアの解釈に基づくイランの法律の下では、女性はヒジャーブ (ヘッドスカーフ) で髪を覆い、体型を隠すために長くゆったりとした服を着用することが義務付けられています。
アミニさんは、9 月 13 日にテヘランで道徳警察に逮捕されたとき、ヘッドスカーフの下に髪の毛が見えていたと言われています。彼女は拘置所で倒れた直後に昏睡状態に陥り、3日後に病院で死亡した. 警察は、警官が彼女の頭を警棒で殴り、車の 1 台にぶつけたという報告を否定した。・・・【つづきを読む(英文)】
●2022年9月24日 <ネット、SNSから>
マフサ・アミニさん殺害に抗議するネット上の画像から
●2022年9月24日 <マフサ・アミニの死、Wikipedia>
↑ 記事なし。Wikipedia英語ページへのリンク情報(上記タイトルをクリックしてください)
●2022年9月19日 <ARAB NEWS Japan>
ヒジャブ違反による逮捕の後に女性が死亡し、イランで怒りの声が高まる
(WAJ: マフサ・アミニ氏の悲劇的な死をきっかけにイランでは抗議行動が反体制運動に発展している。女性に対する扱いではアラブ世界は共通の課題をかかえている。アラブニュースがロイター/AFP電で伝える。)
テヘラン:9月18日日曜も抗議活動は続き、厳格なヒジャブ規則を施行している道徳警察の勾留所における若い女性の死亡についてイラン人が憤慨する中、ペルシャ語のツイッターでは #MahsaAmini が過去最大級のハッシュタグとなった。
22歳のアミニ氏は、先週初めにテヘランで逮捕された後、昏睡状態に陥り、16日金曜日に死亡した。これにより、イランでの女性の権利に注目が集まっている。
アミニ氏の死は、服装規則違反の嫌疑がある女性に対する処分の抑制を求める声を再燃させた。
クルディスタンでの彼女の葬儀が開かれた翌18日日曜日、イランのほぼ全ての新聞が一面を彼女の記事で埋め尽くした。
超保守的な新聞であるジャヴァーンは、一面で「国民は、マフサの悲劇的な死に対して悲しんでいる」と伝えた。
北西部のクルディスタン州出身のアミニ氏は、拘束された13日火曜日、家族とテヘランを訪れていた最中だった。
オンラインの動画によれば、18日日曜日、数百人の抗議者がテヘラン大学周辺に集まり、「女性、生命、自由」と叫んだ。
ツイッターでは、現在、ハッシュタグ「#MahsaAmini」が163万ツイートに達している。
17日土曜日には、彼女の故郷サケズでの葬儀を含めて、クルディスタンでも抗議行動があった。
サケズでのデモは警察により鎮圧され、少なくとも1人の男性が頭に傷を負っている映像がネットに投稿された。
サケズでは一部住民が知事室に石を投げつけ、当局に反対する旨のスローガンを唱えた。
サケズのベーザド・ラヒミ議員は、葬儀で数人が負傷したと述べた。
彼は「そのうち1人は玉軸受で腸をやられ、サケズ病院に入院している」と語った。
クルド人権利団体ヘンゴー(Hengaw)は、サケズで33人が負傷したと述べた。
イランがこの女性の死で動揺する中、金融紙「アジア」は日曜版一面で「親愛なるマフサ、あなたの名前は象徴となるだろう」と宣言した。
女性に対してイランの服装規則を実施する責務を担うこの警察部隊は、ここ数カ月、その過剰な権力行使をめぐって批判が高まっていた。
改革派の出版社エテマド(Etemad)は、「マフサ・アミニの事件に国民はショックを受け、憤慨している」と述べ、イランでは「道徳警察による暴力事件に何度も」悩まされてきたと指摘した。
日刊紙ジャムーリエ・エスラミ(Jomhouri-e Eslami)は、警察官の「暴力行為」によって「社会の分断」が引き起こされると警告した。 イブラヒム・ライシ大統領は、アミニ氏の家族に「あなたの娘は私の娘と同じであり、この事件は自分の親戚に起こったことのように感じています」と電話で語り、この事件を追跡調査すると約束した。
しかし、保守メディアの中には、批判の嵐に反発しようとするものもあった。
政府の日刊紙イランは、改革派を「政府と大統領に対して国民を扇動するために、不幸な事件を利用して国民感情を利用している」と非難した。
超保守的な新聞であるカイハンは、「マフサの死をきっかけとして、噂や虚偽がかなり流布されている」と主張した。
「それでも、警察がこの事件の画像を公開したため、日和見主義者がこの事件を悪用することはなくなった」と同誌は主張した。
ロイター/AFP [出典]
●2022年9月21日 <中東かわら版>
イラン:ヒジャーブ着用取締りによる女性の死亡をめぐり各地で抗議デモが発生
(WAJ: アフガニスタンにおける女性の権利抑圧はイスラームに根源があるわけではないが、イスラーム世界での女性の人権に対する認識のゆがみが解消されるのでなく逆に偏見によりより拡大強化される側面がある。その極端な例がアフガニスタンのターリバーンである。近年、イスラム圏においてその歪み是正の動きが進んできているが、イスラム革命43年を経たイランで徐々に進んできた女性解放の動きに逆風が吹いてきている。体制側が女性の人権への締め付けを強化するのは「思想」が原因ではなく「体制維持」の必要に基づくものであり、女性の要求への抑圧は権力誇示の位置手段にしか過ぎない。アフガニスタンとパキスタンが一体であるように、イランとアフガニスタンは言語文化が非常に密接な関係をもっている。この事件から目が離せない。)
2022年9月16日、22歳の女性マフサ・アミーニーが警察による暴行で死亡したとされる事件を受けて、イラン各地で抗議デモが発生した。複数の死者が生じているとの報道もある。アミーニーは、北部コルデスターン州サッケズ出身のクルド人女性で、13日に彼女の兄弟1名とテヘラン市内を移動中、警察官からヒジャーブ(頭髪を覆うヴェール)の着用が正しく行われていないと呼び止められ、その後厳しい取締りを受けた。『エテマード』(改革派系)によれば、アミーニーは拘束中に頭部への強い衝撃を受け、病院に搬送されたものの容体は回復せず16日に死亡した。なお、テヘラン警察は19日、警察の対応に不備はなく、アミーニーは心不全により死亡したと公表した。
同事件を受けて、コルデスターン州都サナンダジュをはじめ、テヘラン、キャラジ、シーラーズ、マシュハド、エスファハーン、キーシュ等の各地で抗議デモが発生した(下表参照)。デモ隊は、官憲によるアミーニーに対する不当な処遇を糾弾した他、「独裁者に死を」「我々は戦う、我々は死ぬ、イランを取り戻す」と叫ぶ等、抗議活動は反体制的な性格を帯びている。SNS上では、デモ隊が警察車両を破壊したり、ひっくり返したりする映像が見られる他、女性がヒジャーブ強制着用への抗議の証としてヒジャーブを取り払ったり髪を切ったりする様子も見られる。これに対して、警察やバシージ(革命防衛隊傘下の国民動員組織)は催涙ガスや放水砲により鎮圧に当たっている。また、インターネットの自由のために活動する市民社会組織『ネットブロックス』によれば、11月19日頃からコルデスターン州内のインターネットへのアクセス制限が発生した。
[つづきを読む]
●2022年9月15日 <Hasht-e Subh>
NRF最高評議会、タリバンを「テロリスト集団」と認めるよう世界に要請
(WAJ: アフガニスタンを実効支配している勢力としてターリバーンを「政府」として承認しようとする動きがある。しかしそれはドーハ合意に反して国を乗っ取ったテログループを承認することに他ならない。あくまでもターリバーン自身も合意した、「アフガニスタン国民を包摂する政権」の実現を、国内にそれを要求する勢力がいるかぎり、国外のわれわれもそれを支持すべきではないでしょうか。)
アフガニスタン救済のための国民抵抗戦線(NRF)最高評議会は、ターリバーン政権にこれ以上時間を与えないよう世界に呼びかけ、国際社会にターリバーン政権を「テロリスト集団」と認めるよう促した。
同評議会が水曜日(14日)に発表した声明では、ターリバーンがパンジシール州で何百人もの住民を射殺・虐殺し、「ジェノサイド」を犯したと述べている。
声明の中で評議会は、この状況に関する世界の「致命的な沈黙」を批判し、国際社会はターリバーンに対して制裁を加えず現金パッケージを提供したりと慣例をはずした外交的アプローチを取っていると批判している。
評議会は、パンジシール州でターリバーンが犯した「人的犯罪」を非難し、国際社会に対し、このグループを制裁し、テロリスト グループとして認めるよう要請した。
最近、ターリバーンがパンジシール州で国民抵抗戦線 (NRF) の囚人を拷問し、殺害する戦争犯罪を犯したという事実が報道されている。
[出典]
●2022年9月15日 <東京新聞>
女性で非主流民族 私の未来は 大使館に勤務「捕まるかも」 家族残し退避
(WAJ: アフガニスタンではターリバーンによる旧政権担当者や支援者狩りが続いている。日本へも生命の危険のある人々など600人ほどが避難してきている。そのような人びとへの支援が急務だ。日本政府やさまざまな救援組織が支援に取り組んでいるがまだまだ不十分だ。取り組みの強化が求められる。)
外出・発言の自由消えた祖国 「時代が後退」祖国の家族や将来を心配するケレシマさん=東京都内で
アフガニスタンで、イスラム主義組織タリバンが実権を握ってから一年が渦ぎた。日本に退避したアフガン人のうち、首都力ブールの日本大使館で働いていた現地職員とその家族ら計98人が難民に認められた。どんな思いで祖国を離れ、遠い地で暮らす道を選んだのか。難民認定を受けた女性から話を聞き、アフガン人らを取り巻く状況に目を向けた。 (中山岳、山田祐一郎)
タリバン復権1年 日本で難民認定 今の思い
「命がけでアフガニスタンを出てから今日まで、将来が見えず眠れない日もあった。日本政府には心から感謝している」。難民認定を受けた三十代のケレシマ さんは話す。
アフガンでは大学卒後、日本大使館で働いていた。家族との穏やかな生活は昨年八月にタリバンが首都を制圧すると一変した。
タリバンは親米のガニ政権関係者を殺害するなど、粛清を始めた。大使館は閉鎖に。ケレシマさんは近所ではタリバンの兵士が、政権で働いていた公務員を探していた。私も捕まるかもしれないと怖かった」。
多民族国家のアフガン で、タリバンの主体は多数派のパシュトウン人。ケレシマさんはタジク人で、迫害を受ける恐れもあった。
だが、タリバン制圧直後は 空港でテロが起きるなどしてすぐ退避できず、二カ月ほど自宅にこもった。「母は近所の住民が私を密告するかもしれないとおびえていた」。十月、ようやく日本政府が大使館関係者らの退避用に手配した飛行機で、家族を残して祖国を離れた。
東京で身の危険を感じず暮らしているものの、言葉がまだよく分からない。イスラム教の戒律に基づく食材集めにも苦労する。
だが何より、離れ離れになった家族が気がかりと言う。インターネットなどで連絡を取っているものの 「大学を卒業した妹は仕事がなく、高校卒業を控えた弟も進路がどうなるか分からないと心配する。
現在のタリバンの暫定政権に、希望は持てない。2001年に崩壊したタリバン旧政権下で、女性や少数民族の権利が著しく制限されたからだ。当時十代だったケレシマさんは弟と街に出かけた時、警察に全身を覆う「ブルカ」を着ていなかったとして、鉄パイブで殴られた。「女性」という理由で、五年ほど学校にも通えなかった」と振り返る。
こうした抑圧が、今のアフガンでも広まっでいると悲しむ。「女性一人の外出は許されず、教育を受けることや就職もままならなくなった。何より、人々は自由な発言ができなくなった。祖国では時代が後退してしまった」
今はアフガン製のじゅうたんを販売する企業で仕事を少しずつ覚えている。祖国に帰れる見通しは立たず、「タリバンの支配が続く限り、祖国の未来は暗い。日本政府は簡単にタリバンの政権を認めないでほしい」と述べる。
ケレシマさんらアフガンからの退避者を支援するNPO法人「イーグル・アフガン復興協会」の江藤セデカ代表(64)は「タリバンの暫定政権は少数民族も登用しているが、良いポストではない。国際社会に認められるためのポーズに過ぎない」と冷ややかにみる。
アフガン出身で日本に四十年近く暮らす江藤さん。
「国際社会からの支援物資をタリバンの聞係者たちが分け与えず、困窮している人々に行き渡らない。食糧不足が深刻になっている」
と母国の窮状を訴え、国連機関を通じた効果的な人道支援を求めた。
9月15日から9月24日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの9月15日から9月24日までの10日間の主な見出しをピックアップ。
<9月15日>
● パンジシール州で若い男性がターリバーンの拷問を受けて死亡
● 国民抵抗戦線(NRF)最高評議会、ターリバーンを「テロリスト集団」と認めるよう世界に要請
● 国民抵抗戦線(NRF)ターリバーングループをパンジシールでの戦争犯罪の加害者として特定していないとして、国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)を批判
● イランは先週、5,000 人のアフガン難民を強制送還
● ゴール州で正体不明の銃撃者により部族長殺される
● パンジシール州でジェノサイド続く、ターリバーンが若者を殺害
● ターリバーンとパキスタン軍の間で国境の緊張が継続
● パンジシール州での戦闘で死亡したターリバーン戦闘員34人の遺体がウラズガンとマイダン ワルダクに移送される
● アフマド・マスードとアフガニスタンの政治家がオーストリアでのウィーン会議に出席
● ターリバーン、カピサ州ニジュラブで民間人 4 人を殺害
● ターリバーン、ファラー州に 3020 エーカーの土地を、遊牧民のために割り当て町を建設
● ターリバーンがファラー州の農業職業訓練校を過激主義訓練センターに変える
● アフマド・マスードはターリバーンとの戦いでNRFの真剣な決意を強調する
<9月16日>
● 【アムネスティ・インターナショナル発】、ターリバーンはゴール州で6人のハザラ人を超法規的に処刑
● ガズニ州のターリバーン州政府、身元不明者により家族5人が残酷に殺害され、数人を逮捕したと発表
● ターリバーン、バダフシャーン州で 2 人の少女を不法に殴打
● タハール州のパシュトゥーン遊牧民による土地の略奪に住民が立ち上がり撃退
<9月17日>
● パンジシールでさらに 2 人の民間人がターリバーンに殺害される
● タハール州の中心、タリカン市で爆発事件発生
● パンジシール州での超法規的殺害にカピサ州の女性たちが抗議
● ターリバーン、ファリヤブ州で若い女性に戦闘員との結婚を強制
● ターリバーンの情報当局者2人がクナール州の路肩地雷の爆発で死亡
● アフガニスタンとイランの間に新しいトランジットルート建設予定
● NRF、ターリバーンが戦争犯罪を犯した地域は公平に調査されなければならない、と主張
● バドギス州で民間人4人ターリバーンに逮捕される
● ターリバーン、がパンジシール州の聖職者を残酷に拷問
● NRF、武装解除後8人のターリバーン戦闘員を釈放
● タハール州でターリバーンの司令官、身元不明者により射殺される
<9月18日>
● アフガニスタンのU-20サッカーチームがフィリピンと対戦(アフガニスタンはグループGでタイ、フィリピン、オマーンのチームと対戦)
● グテーレス国連事務争闘、アフガニスタンではこの1年で知識とチャンスが失われた、と主張
● 援助グループスタッフがバーミヤン州の地元ターリバーン司令官に殴打される
● ターリバーンがバルフ州の女子学生のための3つの教育機関を閉鎖
● ターリバーン、TikTok と PUBG を禁止へ
● ターリバーン、ヘルマンドの家屋捜索で女性4人を殺害、その他4人を負傷させる
● 身元不明の銃撃犯、ヘラート州のシンダンド地区で若者を殺害
<9月19日>
● 国連アフガニスタン常駐代表部の代理大使ナセール・アハマド・ファイクは、女子から教育を奪うことは「国家反逆罪」であると国連総会で演説
● ターリバーン、パルワンのサラン地区で 3 人の民間人を逮捕
● 女子教育を奪うことは「国家反逆罪」
● 米国グアンタナモ刑務所のターリバーンの最後の囚人であるバシール・ヌールザイが釈放され、カーブルに連行された
● NRF軍がタハール州のターリバーン前哨基地を攻撃
● ターリバーンが南カンダハール州で戸別捜索作戦を開始
● ターリバーン、ダラ・アブドラ・ケルで家族を強制退去させ、財産を没収
● カンダハールでターリバーンメンバー2人殺害される
● ターリバーングループ、戦闘員30体の遺体をパンジシール州からパルワン州に移送
<9月20日>
● パンジシール州でさらに 20人の民間人ターリバーンに逮捕される
● 第77回国連総会で、アフガニスタンの少女ロボット チームのソマヤ ファルーキ隊長が世界に向けて演説
● ターリバーン、ガズニ州でヒズブ・タハリールのメンバー5人を逮捕
● イラン外務省、衝突がアフガニスタンでの包括的な政府の形成を妨げていると声明
● ターリバーン、ファラー州のメディアスタッフに髭を生やし、ターバンを着用するよう命令
● ブルハヌディン・ラバニの11回目の死をカーブルの女性が追悼
<9月21日>
● ターリバーン、パンジシールで民間人 4 人を拷問
● 北ワジリスタンでパキスタン陸軍兵士殺害される
● ターリバーン、サマンガン州で元陸軍兵士イスラムディンを殺害
● NRF、サマンガン州でターリバーン戦闘員4人を殺害
● カーブルで爆発、多くの犠牲者が出る恐れ
● アフガニスタン中央銀行に人道援助金4000万ドルが入金
● ターリバーン、ファリヤブ知事のオフィスで 4 人の女性を含む 28 人の従業員を解雇
● バーミヤンの国境を越えたレジスタンス基地に対するターリバーンの攻撃、タヒル・ザヒルの部下によって撃退される
● ターリバーン、マイダン・ワルダックのベシュド地区で住民を逮捕し拷問
<9月22日>
● ターリバーン、カンダハール州で家宅捜索を開始
● ガズニ州でターリバーン司令官の娘が殺害される
● ターリバーン:私立教育機関は「シャリーア法」を守れ
● ターリバーン、ヘルマンド州での家宅捜索作戦で人々のプライバシーを侵害
● イラン、約5,000人のアフガニスタン難民を国外追放
● 国連WFPがアフガニスタン全土でさまざまな職業の5万人の学生を訓練
● ターリバーンは、ヘラート州のコーヒー ショップに 20 日間の営業停止命令。
● ターリバーン、貧しい農民から十分の一税を徴収
● ロガル州の教師が 500 人の生徒に教材を寄付
● バーミヤン州でターリバーン情報局長とその兄弟殺害される
● カタール外相、アフガニスタンでのテロ活動の増加に懸念を表明
● 正体不明のガンマンがバドギス州でターリバーンの司令官とその息子を殺害
● ユニセフ、ファリヤブ州の生徒に教材を配布
● ターリバーン、カンダハール州での住居視察中に元兵士を殺害
● 泥棒がターリバーン財務大臣の住居から 80 万ドルを盗む
● ターリバーン、クナール州でワクチン接種者を殺害
<9月23日>
● パクティカ州のウルグン地区で、ターリバーンの税制変更への商人の反対ストライキが 3 日目に
● カーブルのワジール・アクバル・カーン・モスクの爆発で 4 人が死亡、10 人が負傷
<9月24日>
● バダフシャン州でターリバーン軍と NRF 軍の間で衝突が激化
● ターリバーン、タハール州で地元の部族指導者を逮捕
● パキスタン首相、アフガニスタンはテロリストグループの「安全な避難所」になったと言明
● 米国、アフガニスタンを主要な非 NATO 同盟国の指定取りやめ
● バダフシャン州で衝突によりターリバーン戦闘員 9 人が死亡
● ターリバーンのカーブル第 8 治安地区司令官がガズニで死亡
● ターリバーン、ヘラート州立病院内に「拷問室」を設置
● 150人の忠実な戦士を率いるターリバーンの上級司令官がバダフシャンのNRFに参加
● ターリバーン、収穫物を集めた後、ケシ畑を破壊
● カレン・デッカー: 米国は女性と少女の権利を保証するプログラムを支援
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●2022年9月13日 <DAWN.com パキスタンの有力日刊紙>
パキスタン・アフガニスタン国境でテロリストと交戦し、兵士3名が殉職
(WAJ: パキスタン軍・政府とパキスタンTTPおよびアフガニスタンTTPの間で武力衝突が頻発している。IS(イスラミック・ステーツ)系の暗躍も伝えられ、アフガニスタンが再びテロリストの基地化される懸念が強まっている。)
パキスタンとアフガニスタンの国境を越えたハイバル・パクティンフワ州クラム地区で、テロリストと交戦し、パキスタン軍兵士3人が殉職したと、軍の報道機関が発表した。軍間広報部(ISPR)によると、アフガニスタン国内のテロリストがカルラチの一般区域でパキスタン軍に発砲した。パキスタン軍部隊は「適切な方法」で対応したという。ISPRの声明によると、銃撃戦で、32歳のナイク・ムハンマド・レフマン、34歳のナイク・マウィーズ・カーン、27歳のセポイ・イルファン・ウラの3人の兵士が、勇敢に戦い、殉教したという。「信頼できる情報筋の報告によれば、自軍の砲撃により、テロリストは大きな犠牲を強いられた」。
[出典]
●2022年9月13日 <DAWN.com パキスタンの有力日刊紙>
パキスタン・スワット地区で爆発、平和委員会メンバーを含む5人の命を奪う
(WAJ: こちらはパキスタン・ターリバーンTTPのテロ事件。アフガニスタンのターリバーンとパキスタンのターリバーンは米NATOのアフガン占領時代はともに協力して戦った。現在は協力と対立の両対極をあらわにしている。)
警察によると、火曜日にスワートのバラバンダイ地区で起きた「遠隔操作による」爆発で、平和委員会のメンバーと警備員を含む5人が命を落とした。
標的はスワート全体で構成された「平和委員会」(または村の防衛委員会)のメンバーであるイドリース・カーンであると特定された。同委員会は2007年から2009年にかけてターリバーンがこの地域を支配した後に組織された。地元の人々によると、同委員会メンバーは村や組合評議会を守るためにターリバーン過激派と戦ってきた。
Swat Station House Officer (SHO)のファヤズ・カーン(Fayaz Khan) はDawn.comに対し、予備調査の結果、本日の攻撃はイドリースを標的とした「遠隔操作爆弾」であると推定されたと語った。
彼は、午後6時30分にコットカタイ村の近くで爆発が発生したとき、カーンと彼の巡査長ランビルとタウヒード巡査が車で移動していたと述べた。
通りすがりのサナウラと別の正体不明の男も攻撃で殺された。遺体はサイドゥ・シャリフ教育病院に移送された。
カーンが乗っていた車両も完全に破壊されたとファヤズは言い、警察がその地域を立ち入り禁止にしたと付け加えた。
その後、パキスタン・ターリバーン (TTP) が攻撃の犯行声明を出した。
爆発が報告された直後、ハイバル・パクトゥンフワ州首相のマフムード・カーンは事件に気づき、警察総監からの報告を求めた。
彼は故人の家族に哀悼の意を表し、失われた命に悲しんでいると述べた. 「殉教者の犠牲は無駄にはなりません。犯人は裁判にかけられます」とCMカーンは誓った.
一方、Bara Bandai の居住者はDawn.comに対し、平和委員会のメンバーは長い間、禁止された服装や過激派によって脅かされてきたと語った. 「戦闘中、これらの人々はターリバーンに対して銃を手に取り、反対した」と彼は付言した。
[出典]
●2022年9月11日 <ハシュテ・スブ>
米軍用機、アフガン領空侵犯
アフガニスタンの空域をパトロールするアメリカの飛行機が疑問を投げかける
【WAJ】米NATO軍は昨年8月に撤退したが、現在もなお、アフガニスタンを舞台にして、ターリバーン、アル=カーイダ、ダーイッシュ、パキスタンTTP、パキスタン政府、ISI、アメリカの複雑に入り組んだ暗闘が繰り返されている。その背景には、公開されていないドーハ合意の深い闇が隠されているようだ。また、先号で紹介した「VOA、2将軍にインタビュー アフガン撤退後アメリカは?」でほのめかされているように、アフガニスタンへの米軍の再侵攻も米軍ではテロとの戦いを口実に密かに検討されているようにも推察される。西側メディアの公式発表を鵜吞みにせず、現地からの情報に耳を傾ける必要がある。
【続きを読む】
●2022年9月6日 <NHK NEWS WEB>
アフガニスタン ロシア大使館前の爆発テロ ISによる犯行か
(WAJ: 2日前にもカーブル西部のモスクで自爆テロがあり、41人が死傷している。アメリカ占領時代ターリバーン とともにテロ活動をしていたIS系のテロ集団が、引き続き多宗教・宗派や外国人へのテロを継続している。もともと同類のターリバーンには取り締まる能力がない事実がさらけ出されている。)
アフガニスタンの首都カブールで5日、ロシア大使館の前で男が自爆し、ロシア大使館の職員2人を含む6人が死亡し、10人がけがをしたテロ事件で、過激派組織IS=イスラミックステートとつながりがあるメディアは、ISによる犯行だと伝えました。
アフガニスタンの首都カブールで5日、ロシア大使館の前で男が自爆し、ロイター通信などによりますと、これまでに6人が死亡し、少なくとも10人がけがをしたということです。
また、ロシア外務省によりますと、この爆発でロシア大使館で勤務する職員2人が死亡したということです。・・・
[つづきを読む]
9月5日から9月14日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの9月5日から9月14日までの10日間の主な見出しをピックアップ。この10日間も、ターリバーンの蛮行のみならず国家運営能力の欠如があらゆる面で露呈されている。とくに、内部分裂と対立、内部管理能力の弱さ、IS-KPなどテログループへの対応不全。ヘクマティアールは国民統合は不可能と居直り、パシュトゥーン人独裁への野望をあからさまにしている。マスード暗殺21周年追悼が世界各地で開かれている・・・。
<9月4日>
●国民抵抗戦線(NRF)、ターリバーンが 7000世帯を強制的に立ち退かせ、2,300人を殺害と主張
●ユニセフ、ザブール州で麻疹ワクチン接種キャンペーンを開始
<9月5日>
●クナール州で地震、6人が死亡、9人が負傷
●ナンガルハール州で地震、31人が負傷
●カナダでアフガニスタンのジャーナリスト、ファヒム・ダシュティの殺害一周忌で行動
●爆カーブルのロシア大使館で自爆テロ、20人が死傷。ロシアの外交官2人が死亡
<9月6日>
●北ワジリスタンでの衝突により、パキスタン軍5人と過激派4人が死亡
●ヒューマン・ライツ・ウォッチ、ターリバーン政権はハザラ人と宗教的少数派を守れなかったと批判
●パスポート当局、配布数量を毎日4,000冊に増加
●中国外務省趙立堅、アフガニスタンでの過去20年間の米国の戦争で51,000人の民間人が殺されたとツイート
●ターリバーン、パンジシール州で図書館を略奪
●カンダハール州上空にB52とF34航空機の機影目撃
●ターリバーン、ヘラートから500人の戦闘員をパンジシール州で対国民解放戦線(NRF)用に動員
<9月7日>
●ムッタキー外務大臣代行、米国に対しアフガニスタンの領空侵犯を避けるよう呼びかけ
●ユニセフ、55万人のアフガン児童をへの麻疹ワクチン接種キャンペーン開始予定を発表
●アフガニスタンのためのスウェーデン委員会 (SCA) 、サマンガンに医療サービスのための地域シェルターを建設
●トルクメニスタン、鉄道部門で28人のアフガニスタン人学生を訓練
●ターリバーンメンバーがバーミヤンで17歳の少女を誘拐
<9月8日>
●イラン、麻薬密売の疑いでアフガニスタン人2人を処刑
●英国議会はアフマド・シャー・マスード暗殺21周年を追悼
●ターリバーン、ガズニ州の麻薬中毒者を制御できず
●ターリバーン、パンジシール州でNRFと戦うためにジョウジャニ州の若者に「インセンティブ マネー」を支払い
●ターリバーン、ヘラート州で戸別捜索活動を再開
●ターリバーン、パンジシール州で2人のパンジシール住民を逮捕
<9月9日>
●バダフシャン州の衝突で2人のタリバン戦闘員が死亡、4人が負傷
●ターリバーン、3カ月間拘禁ジャーナリストを拷問
●市民活動家ハサンド、ホースト州でタリバンに逮捕される
●ターリバーン、元国家安全保障局(NDS)職員を拷問により殺害
●ヘクマティアールの元スポークスマンがNRFメンバーを殺害
●ヘルマンドで空爆、ターリバーン旅団司令官、その他のタリバン20人が死亡
●タハール州とバダフシャン州での2回の衝突で4人のタリバンメンバーが死亡
●カピサ州でのミサイル攻撃で3人のタリバン戦闘員が死亡、負傷
<9月10日>
●国連人道問題調整事務所 (OCHA) は、アフガン国民向けに5つの緊急支援プロジェクトの開始を発表(食料安全保障、健康緊急対応、教育緊急対応、および非政府組織の能力支援など)
●パクティア州で女子学校の閉鎖に対して抗議デモ
●ターリバーンはタハール州で女性を30回銃撃し殺害
●ターリバーン、パンジシール州パリャン地区の住民に村からの立ち退きを命じる
●パンジシールの5地区でターリバーンとNRF(国民抵抗戦線)の銃撃戦が激化
●オーストラリア議会でアフマド・シャー・マスード暗殺22周年追悼会議
●ヘクマティヤール:アフガニスタンでは包摂的な政府形成は不可能と述べる
●パンジシール州の5地区がターリバーン軍の攻撃を受けている
●アフガニスタンでは広範な人権侵害が生起
●ターリバーンがパルワン大学でパンジシール出身学生を逮捕
●ターリバーン、女子教育をめぐって内紛、殺害予告をし脅す
●トルコのアフガニスタン総領事が大金を持ち逃げ
●パンジシール州で衝突が激化、少なくとも14人のタリバン戦闘員が死亡
●ブラック・ホーク・ヘリコプターがカーブルで墜落。ターリバーン兵の技量不足か
●カーブル西部での大爆発で3人が負傷
<9月11日>
●NRF(国民抵抗戦線)パンジシール州の各地での数時間にわたる前日の戦闘でターリバーン兵32人を殺害し13人を負傷させたと主張
●米アフガニスタン復興特別監察官 (SIGAR) は最近、タリバンとパキスタンの間の貿易協定により、インドの商品が陸路によるアフガニスタンへの輸入を許可していないと報告。その結果インド製品のアフガニスタンへの移送がブロックされている
●マスードは、パクティア州で抗議している少女たちを「勇敢な女性」と称賛
●ヌーリスタン州でコレラの流行により2人が死亡
●ナンガルハール州とパルワン州で元警備員、ターリバーンにより射殺される
●ターリバーン、パクティア州で女子学生の抗議を報道した地元ジャーナリスト8人を逮捕
●ターリバーンとNRF(国民抵抗戦線)間の戦闘が激化する中、村人はターリバーンリの遺体収集に追われる
●パンジシール州で国民抵抗戦線が2人のターリバーン自爆テロ犯を殺害
●クナール州で過去2週間に2200人が下痢
●ターリバーンの教育大臣、国民は女子学校再開の決定に反対していると発言
<9月12日>
●ターリバーン、ザブール州の各農家から強制的に金銭を徴収する委員会を設立
●ユニセフ、ホースト州とパクティカ州で地震の影響を受けた 4,000 人の子供たちに教育クラスを提供
●ローガル州で女性を診察した医師がターリバーンに殴打される
●ファリャブ州でコレラの流行により3人が死亡
●ターリバーンを支援することは、テロリズムを支援することと同等である、とレジスタンス評議会は言明
●ターリバーン諜報機関、ジャウジャン州でジャーナリスト 2 人と1カップルを逮捕
●ガズニ刑務所の女性部門の元職員がターリバーンに射殺される
●ターリバーンはパンジシール州で NRF の捕虜 8 人を射殺
<9月13日>
●ターリバーン、UNHRCの人権に関する報告書を「非現実的」と非難
●ナンガルハール州で交際を理由に男女が殺害される
●ヒューマン・ライツ・ウォッチ: 国際刑事裁判所は、アフガニスタンでの最近の犯罪に対して行動を起こす
●イランは450万人以上のアフガン難民を受け入れていると発表
●パンジシール州でターリバーン戦闘員51人が殺害され、12人の遺体がゴール州に運搬される
<9月14日>
●パキスタン北西部のハイバル・パクトゥンフワ州のクラム地区で、アフガニスタン国境内からのテロリストとの銃撃戦で、パキスタン兵3人が死亡
●ウズベキスタンがアフガニスタンとウクライナに関する SCO(上海協力機構)サミットを主催
●ターリバーン、パンジシール州での敗北を隠す
●元政府軍兵士がパクティカ州で射殺され、ターリバーンが加害者を釈放
●ガズニ州で正体不明の武装集団に 4 人の子供と一緒にいた女性が殺害される
●デュランドライン沿いの銃撃戦、ターリバーンがパキスタン国境警備隊を非難
●パンジシール州での衝突激化で、NRF上級司令官が殺害される
●UNAMA(国連アフガニスタン支援ミッション)は、パンジシール州での戦争捕虜の超法規的処刑の連続を深く懸念
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●2022年9月3日 <日テレNEWS→YAHOO JAPAN>
「これが最後の言葉かも」タリバン高官との“強制結婚”に“性暴力” アフガン女子大生の告発に波紋広がる
(WAJ:ターリバーンがやっていることはイスラム教とは何の関係もない。ただの暴力だ。土地の焼き討ち、強制移住、民間人の殺害、手足切断や石打の刑などの中世の刑罰、公の場での女性と男性のむち打ち、崇拝の強制や雇用における差別・・・。なかでも醜悪で絶対に許せないのは女性に対する対応だ。女性の拉致・強奪・強姦、強制結婚、虐待・・・、しかもそれらをターリバーンの一般兵のみならず指導者がどうどうと行う。だが、アフガン女性はもう黙ってはいない。命を懸けて告発し、闘う。8月末にRAWA(アフガニスタン女性革命協会)が報道した事件を日テレやYahooも報道するようになった。以下に「日テレ」「YAHOO」の記事を紹介する。 )
先月末、アフガニスタンの女子大生が、タリバン高官との“強制結婚”や“性暴力”の事実を、地元メディアにビデオメッセージの形で告発した。彼女の告発動画はSNSで話題となり、名指しされたタリバン高官も釈明に追われるなど、波紋が広がっている。その告発の内容とは。
■「毎晩レイプされ、殴られた」女子大生の告発
エラハさんの告発動画動画の中で女性はエラハと名乗り、カブール大学の医学部に通っていると話した後、涙ながらにタリバン高官との強制結婚の事実や自らが受けた性暴力について告発した。
『わたしは去年の冬に、タリバン内務省の報道官(現広報部長)サイード・ホスティと強制的に結婚させられました。彼は毎晩のように私を殴り、レイプしました。もう全身が傷だらけです。パスポートとIDカードを取り上げられ、アパートに閉じ込められています。彼は私にお金をくれず、パンが買えるくらいの金額しかくれません。本当にひどい目にあっています。いつかは彼がいい人に変わるかもしれないと思って我慢していましたが、もうこの状況には耐えられません』・・・
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[RAWAのオリジナル記事はこちら(英文)]
[Hasht-e-Subhのオリジナル記事はこちら(英文)]
●2022年9月3日 <NHK NEWS WEB>
アフガニスタン 西部のモスクで爆発 18人が死亡
(WAJ:Hasht-e-Subhによれば、この自爆テロ犯は殺害されたイスラム教指導者マウワウィ・アンサリの手にキスしながら自爆した、と報道じている。ISISとターリバーンの対立の可能性がある。 )
アフガニスタン西部のモスクで爆発があり、これまでに18人が死亡し、23人がけがをしました。実権を握ったイスラム主義勢力タリバンの傘下の警察は、タリバンを支持するイスラム教の宗教指導者を狙った自爆テロだとして、調べを進めています。
アフガニスタン西部ヘラートにあるモスクで2日、爆発がありました。
実権を握ったイスラム主義勢力タリバンの傘下の警察によりますと、タリバンの支持者として知られるイスラム教の宗教指導者が金曜日の礼拝のためにモスクを訪れ、人々が集まってきたところで、何者かが持っていた爆弾を爆発させたということで、この宗教指導者や礼拝に訪れた市民などこれまでに18人が死亡し、23人がけがをしました・・・
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●2022年8月31日 <Hasht-e-Subh>
アフガニスタン6州で4000人の部隊を率いて戦う国民抵抗戦線
(WAJ:昨年8月のターリバーンのカーブル占拠以来、偏狭で強権的な部族支配に抗して各地で抗議運動が高まっている。その中心軸を担うのがカーブルの北・パンジシール州に拠点を置く国民抵抗戦線(NRF)だ。NRFはいまやパンジシール州だけでなく北部を中心に六つの州に常駐して戦う戦線に成長している。Hasht-e-Subh )
アフガニスタン国民抵抗戦線 (NRF) の対外関係責任者であるアリ・マイサム・ナザリー(Ali Maisam Nazary)氏は、NRFの作戦はこの1年間で拡大し、現在、設備と訓練を受けた4,000人の軍隊で、国の6州でターリバーンと戦っていると述べた。
火曜日(8月30日)の BBCとのインタビューで、ナザリーは次のように語っている。
「国をタリバンの手から解放するか、強制的に変化させ、和平プロセスを受け入れさせるかのどちらかでなければならない」と。
ナザリーはさらに、さまざまな国にレジスタンス戦線を支援するよう呼びかけていると述べ、残念ながらタジキスタンを除いて、他の国はアフガニスタンの問題に関心を示していないとつづけた。
「昨年の冬、われわれはアフガニスタン北部のパンジシール、カピサ、バグラン、バダフシャン、タハール、パルワンの6州に軍事駐留していた」と付言した。
ナザリーはさらに次のように述べている。「アフガニスタン南部、カンダハールとヘルマンドから来たターリバーン戦闘員は、山で戦う訓練を受けていない。」
彼はまた、ターリバーンは、現在アフガニスタンに存在するジャミアト・アンサルラ、ウズベキスタンのイスラム運動、パキスタン・ターリバーン(TTP)、アル=カーイダなどの地域および国際テロリストグループと関係があると述べた。
ナサリーはまた、ターリバーンと他のテロリスト・グループとの関係について、これらのグループがアフガニスタンをテロの避難所に変えたと述べた。
彼は例を挙げて、ターリバーンは現在、タジク国民で構成されているテロリストグループ、ジャミアト・アンサルラに米国製の武器を装備させ、タジキスタンの国境に定住させることを許可したと述べた。
「アフガニスタンの未来に対する私たちのビジョンは、人種、宗教、性別に関係なく、すべての市民が平等な権利を持つ民主的で分散型の共和国だ」とナザリーは強調した。
アフガニスタン国民抵抗戦線 (NRF) は、昨年8月にターリバーンが権力を握った後、アフマド・マスードの指導の下で設立された反ターリバーン同盟。
[英語原文を読む]
●2022年8月29日 <Hasht-e-Subh>
米国防総省、ウクライナでの展開のために元アフガン・パイロットを訓練
(WAJ:ウクライナ兵も米英で訓練される。ウクライナ戦争は、ますます米英NATOvsロシアの戦争になっている。ロシアも中東やチェチェンから戦闘員を導入している。 )
国防総省はカリフォルニアで元アフガニスタン人パイロットを訓練し、ポーランド経由でウクライナに送る予定であると、軍事外交筋は月曜日にTASSにつぎのように語った。
「我々が知っているように、国防総省は、1年前にアメリカ人と一緒に米国に非難した元アフガン人パイロットの募集を開始した。彼らの訓練は現在カリフォルニアで始まり、その後ポーランドを経由して全員をウクライナに派遣する計画だ」と情報筋は語った。
情報筋によると、これには元パイロットだけでなく、特別部隊で勤務した他のアフガン人も含まれる。「彼らは訓練を受け、ウクライナの戦闘地域へのその後の配備を含む契約に署名することも提案されている」と情報筋は述べた。
[英語原文を読む]
●2022年8月22日 <BBC News JAPAN>
パキスタン警察、カーン前首相をテロ容疑で訴追 公務員に脅威与えた疑い
(WAJ: イムラム・カーン氏は前パキスタン首相。今年4月に不信任投票によって辞任に追い込まれたが、その後も精力的に各地で活動を続け、最近7月に行われた主要州パンジャブ州議会選挙では、同氏率いるPTIが、圧勝が予想されていたPML-N(現首相の出身党)をくだし、議席の過半数を獲得した。時期総選挙を占うものとして注目されている。それ以上に注目すべきは、イムラム・カーン氏がパシュトゥーン人である点。首相在任中(2018年8月~2022年4月)にはターリバーン復活をバックアップし、復権後はその国際承認のために走り回った。パキスタンではパキスタン・ターリバーンがパキスタン政府と武力対立しており、アフガン・ターリバーンが現政府との仲介を行ったりしている。パキスタン情勢とアフガン情勢は緊密な関係にあり、今後のカーン氏の動向から目を離せない。 )
パキスタンの警察は22日、4月に不信任投票によって辞任に追い込まれたイムラン・カーン前首相を、反テロ法違反の容疑で訴追したと明らかにした。
カーン前首相は失職以来、現政権とパキスタン軍を強く批判。警察と司法当局が自分の側近たちを拘束・拷問していると非難していた。
警察はこれに対し、カーン氏の言動が公務員に脅威を与え、反テロ法に違反した疑いがあるとしている。・・・
[つづきを読む]
8月25日から9月4日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの8月15日から8月24日までの10日間の主な見出しをピックアップ。ターリバーンのカーブル再登場から1年。ターリバーンは第1次支配時代のやり方を変更していないばかりかより巧妙になっている。一般兵から幹部までそれは変わらない。変わったのは犠牲者の女性が黙っていないこと。SNSなどを使って抗議活動が広がっている。国民抵抗戦線の活動も広がるとともに、テログループの自爆テロもやまない。国民の半数が飢餓線上にありながらアフガンの人びとは闘いつづけている・・・。
<8月25日>
●ロガール州の住民、タリバンの援助分配への干渉に不満を表明
● 12歳の少年がタカハル州で自殺、ターリバーン復権後若者の自殺増加
● タリバンがタハール州で女性と男性を鞭打ち
● バグラーン州タラワバルファク地区で3人のターリバーンメンバー殺害される
<8月27日>
● タハール州タレカン市でタリバン戦闘員 2 人が射殺される
● タリバンがクンドゥーズ州で戸別捜索作戦を開始
● パキスタン軍は交渉決裂によりTTP(パキスタン・ターリバーン)に対する軍事オプションを表明
<8月28日>
● クナール州で 2 人のタリバン戦闘員が路肩爆弾で殺害される
● タリバン国防相は、パキスタンがアメリカ無人偵察機によるアフガニスタンを攻撃を許していると非難
<8月29日>
● タリバンがパンジシールで民間人 30 人を逮捕し、激しく拷問
● CENTCOM元司令官マッケンジーは米軍はアフガニスタンに戻る可能性が高い、と発言
● 米国防総省は、ウクライナでの展開のために元アフガニスタンのパイロットを訓練
● タリバン復権後、100万人がイランに避難
● パンジシール州で6人のタリバン兵が路肩爆弾で死亡
<8月30日>
● 中国代表、アフガニスタンに関する国連安全保障理事会(UNSC)会合でタリバングループに効果的な国内および外交政策を採用し、テロと戦うよう要求
● タリバン財務省、元政府職員の年金を間もなく支払うと表明
● ガズニ州のタリバン警察本部をガズニの愛国戦線が攻撃
<8月31日>
● アムネスティ・インターナショナル、トルコとイランの国境当局が昨年、少なくとも 14 人のアフガン難民を殺害したと非難
● 国民抵抗戦線(NRF)はアフガニスタンの 6 つの州で 4,000 人の部隊を率いてタリバンと戦っていると表明
● 元治安要員の娘と女性はタリバンの奴隷と戦利品になったとソーシャルメディアユーザーが主張
● 金曜日までに NRF メンバーを降伏させるか、村から避難させるか、タリバンがパンジシールのアブドゥラケル住民に警告
<9月1日>
● ターリバーンの外相代理ムッタキは、アフガニスタンの洪水被害者への支援はできず世界に支援を呼びかける
<9月2日>
● ヘラートのガザルガ モスク爆破で、タリバン支持者マウラウィ ムジーブ アルラーマン アンサリを含む 20 人が死亡
<9月3日>
● ヘラートのガザルガ モスク爆破での被害者は最低死者18人、負傷者23人とターリバーンが発表。
● 元キルギスタン大統領が国連大使としてアフガニスタン代表団を率いる
● グテーレス国連事務総長「アフガニスタンの少女たちは依然として教育を奪われており、これは国全体に損害を与える不当な違反」と発言
<9月4日>
● 国連安全保障理事会、9月日のヘラート・ガザルガモスクでのテロ攻撃を非難
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●2022年8月15日 <Newyork Times>
米国、凍結アフガン資金35億ドル、当面解除せず ~ テロの恐れ指摘
(WAJ: 下の段のDEMOCRACY NOWの記事にあるようにアフガニスタンでは経済破綻により国民のほとんどが満足な食事もとれない状況が続いている。国連やNGOを通じた人道援助が続けられているが経済再建がなされなければざるで水をすくうようなものである。アフガニスタン中央銀行がアメリカに預けている70憶ドルの使い道が取りざたされている。7月にはウズベクスタンでアメリカとターリバーンが凍結解除に向けた協議をしていたが、ザワヒリ容疑者がカーブルの中心地で生活していたことが判明して、ターリバーンのドーハ合意違反が明らかになり、凍結解除交渉が停止している。金融制裁の解除を求めるならアフガニスタン国民を包摂する政権作りにターリバーンは誠実に取り組む必要がある。)
バイデン政権は月曜日(8月15日)、ターリバーン政府の保護を受けてアル=カーイダの指導者がカーブル中心部に避難していたことが判明したとして、米国が保管する70億ドルのうち35億ドルのアフガン中央銀行への返金を拒否した。
この資金に関する見解は、過激派武装組織ターリバーンによるカーブル占領から1年、そして米国の無人爆撃機によるカーブルの高級住宅地にあるターリバーングループに関連する住宅のバルコニーで、アル=カーイダ指導者のアイマン・アル=ザワヒリが殺害されてから2週間余りで示された。
アメリカ政府のアフガニスタン特別代表であるトーマス・ウェスト氏は、「われわれはアフガン中央銀行(DAB)の資本増強は近い将来の選択肢とは考えていない」と述べた。彼は、アメリカ政府関係者はアフガン経済を強化する方法について何カ月も中央銀行と関わってきたが、資金をテロリストに渡さない説得力ある保証は得られていないと指摘した。
ウエスト氏は、ウォール・ストリート・ジャーナルが以前に報じた声明の中で、「われわれは、その機関が責任を持って資産を管理するための保護措置と監視を行っているという確信をえていない。そして言うまでもなく、ターリバーンがアルカイダの指導者アイマン・アル=ザワヒリを匿っていたことは、テロ集団への資金流用に関するわれわれの深い懸念を裏打ちするものである」と述べたことを指摘した。
国務省のネッド・プライス報道官は、何百万人もの人々が飢餓の危機に瀕している今、アフガン国民を助けるためにこの資金を使う別の方法を模索していると述べた。
プライス氏は、「今、われわれは、35億ドルの保全資産が、テロ集団や他の場所への転用を可能にしない方法で、アフガン国民のために効率的かつ効果的に使われるようにする仕組みを検討している」と述べた。
バイデン大統領がアフガニスタンからの米軍撤退を最終的に決定し、欧米支援政府の崩壊とターリバーン復権を招いてから1年、凍結金問題は依然として最も敏感な問題のひとつとなっている。ホワイトハウスは、1周年が近づくと、撤退時の混乱と、女性や少女を標的とした強権的な抑圧体制の復活に対する批判が再燃すると予想し、鋭敏な反応を示している。
アル=ザワヒリを発見し殺害した作戦は、ここ数日、この議論をさらに際立たせている。バイデン氏とその支持者たちは、アル=ザワフリ追い詰めに成功したことで、地上軍を大規模に展開しなくても米国はテロリストと戦えることを示したと主張してきた。一方、批判者たちは、この作戦はターリバーンが2001年9月11日の攻撃前の数カ月から数年の間に行っていたように再びアル=カーイダの重要人物を匿っていたことを示しており、バイデン氏のアフガン撤退に関する決定の無様さを示すものだと指摘している。
アントニー・J・ブリンケン国務長官は、アル=ザワヒリの存在は、ターリバーンがドナルド・J・トランプ大統領が最初に交渉し、バイデン氏が実行した撤退協定に「著しく違反」したことを示していると述べた。しかし、米政府はその結果、ターリバーンに課す結果があるとすれば、それは何なのか説明していない。ターリバーンは、政府内テロ派閥であるハッカーニ一族がアル=ザワヒリを匿っていた疑いがあるにもかかわらず、アル=ザワヒリが家族とともにカーブルに住んでいると知らなかったと言っている。
米国の情報機関は、無人機による攻撃以来、アフガニスタンにはアルカイダの長年のメンバーがわずかに残っているものの、米国の撤退後、同グループが大きな存在を再構築しているわけではないと結論付けている。しかし、テロ対策の専門家の中には、この判断は楽観的すぎるのではないか、と指摘する人もいる。
月曜日に問題となった資金は、ターリバーンによる支配の際にアフガニスタンの中央銀行がニューヨークの連邦準備銀行に預けた総額70億ドルの一部である。バイデン氏はこの資金を凍結し、半分に分けることにした。半分は9・11の犠牲者の親族が法的に追求できるようにし、もう半分は人道的救済などアフガン国民のニーズを支援するために使うことにした。
米国は、世界中の同盟国と協力して、アフガン国民を支援するための35億ドルの国際信託基金を設立しようとしている。政府関係者は、その信託基金の設立にかなりの進展があったと述べているが、いつ設立され、どのように機能するかは明らかにしていない。
[英語原文を読む]
●2022年8月17日 <DEMOCRACY NOW>
アフガニスタンの人々が草を茹でて食べる中、米国は70億ドルのアフガン資産の凍結解除を拒否
(WAJ:7月28日の<Hasht-e Subh>(当コーナー下段参照)の記事にあるように米国は米国が保管しているアフガニスタン国営銀行の凍結資産70億ドルの内35ドルは9.11事件被害家族への賠償にあて、残り35億ドルの凍結を解除する方針を掲げターリバーンとの交渉を続けていた。しかし、アル=カーイダのザワヒリ容疑者がカーブルに在住していたことを突き止め7月31日にドローン攻撃により殺害した。米国は、ターリバーンが2020年のドーハ合意を守っていないとの理由で35憶ドルの凍結をつづけると表明した。それに対してアメリカ国内でも批判の声が上がっている。DEMOCRACY NOWは下記のように報道している。 )
バイデン政権は、タリバンがアフガニスタンを占領してから1年、国連がアフガン人の95%が十分な食料を得ていないという驚異的な警告を発しているにもかかわらず、米国が凍結したアフガン資産のおよそ70億ドルを解放することを否定した。「このお金はアフガニスタンの人々のものです。アフガニスタンの人々が食べるために草を煮たり、腎臓を売ったり、子供たちが飢えるのを見ている間、アメリカは365日間、彼らのお金をニューヨークの金庫に保管しているのです」とアンフリーズ・アフガニスタンの共同創設者メデア・ベンジャミンは言います。また、アフガニスタン中央銀行の監査委員長であるシャー・メーラビ氏は、物価の安定を取り戻すために資金の返還が必要であり、それによってアフガニスタンの人々の手に現金が戻り、基本的な必需品を購入することができるようになると述べています。
[英語原文を読む]
8月15日から8月24日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの8月15日から8月24日までの10日間の主な見出しをピックアップしました。ビン=ラーディン亡き後のアル=カーイダ最高指導者ザワヒリ容疑者がCIAのドローン攻撃により殺害された直後から激しさを増すターリバン内部の対立、NRFなどの武装抵抗、ハザラ族などへのテロ攻撃、民衆の抵抗。この10日間も目を離せない激動がつづきます。。
<8月15日>
● ユニセフ、女子教育のはく奪によりアフガニスタンのGDPは2.5%減少と発表
● パンジシール州の国民抵抗戦線 (NRF) 、7つの村を制圧
● パンジシール州でターリバーンが女性と子供を誘拐
● パンジシール州の銃撃戦で国民抵抗戦線が40人のターリバーン兵を逮捕
<8月16日>
● NRF、タハール州のイシュカシム地区でターリバーン軍を包囲、ターリバーン兵8人が死傷
● NRF、パンジシール州でターリバーンン兵58名を殺害、NRFにも死傷者が出た模様
● 世界銀行、今後数週間でアフガニスタンでの業務再開を表明
● ターリバーン兵、パンジシールで 16 歳の民間人少女を射殺
● ターリバーン、ジャウジャン州の政府機関から 30 人の女性職員を解雇
<8月17日>
● ターリバーン、カブール、ニムルズ、およびパンジシール州でパンジシール住民約100人を逮捕
● NRF、バグラン州でターリバーン兵5人を殺害、4人を負傷させる
● ターリバーンの元司令官モーラウィ・メーディ・ムジャヒド(唯一のハザラ人ターリバーン)、水曜日(8月17日)に逮捕され、ヘラート州コーサン地区のブーニャド村にある第3カマナ旅団で処刑された。(6月23日の記事参照)
<8月18日>
● イラン、約3,000人のアフガン難民を国外追放
● ターリバーンの最高指導者、カンダハールでの最高会合に府不出席
<8月19日>
● ターリバーン、パンジシールで 5 人の子供を誘拐し拷問
● バグラン州アンドラブでNRFによって10人のターリバーン兵が死亡
<8月20日>
● ターリバーン、アフガニスタン国旗を掲揚したとして5人の若者を逮捕・拷問
● タハール州でNRF軍により、 2人のターリバーン兵が死亡、もう 1 人が負傷
● マイダン ワルダック州で大洪水により 30 軒の家屋が倒壊
● タハール州でNRFの待ち伏せ攻撃により4人のターリバーン兵が死亡
● パンジシール州でターリバーンに拷問された男性が死亡
<8月21日>
● ターリバーン、カブールでアメリカ人ジャーナリストとアフガン人プロデューサーを逮捕拘禁
● アフガニスタンとパキスタンがトラック運転手向けの6ヶ月ビザの発行に関する協定に調印
● 鉄砲水により、ガズニ州で 30 戸の住宅が倒壊
● ターリバーン軍の車列、パンジシール州の道端の地雷に衝突し、7人のターリバーン兵が死亡
<8月22日>
● ロイター:米国はアフガニスタンの凍結資産に関しターリバーンとの交渉を継続
● ターリバーン、タハール州の定住住民の土地に遊牧民を定住させる
<8月23日>
● バルフでターリバーンととウズベクの国境警備隊が衝突
● パンジシール州の衝突で8人のターリバーン兵死亡
● 人道問題の責任者で国連の緊急救援コーディネーターであるマーティン・グリフィスは、人道支援だけではアフガニスタンの危機は解決できないと表明
● 国民戦線軍(NRF)、タハール州ファルハールでターリバーン兵4人を殺害
● 国民戦線軍(NRF)、バグラン州でターリバーン兵2人を殺害
<8月24日>
● アフガン西部バドギス州でターリバーンのメンバーが妻に殺害される
● バルフ州の州都マザリシャリフの第4治安地区で爆発
● タハールでの国民戦線軍(NRF)の攻撃により、ターリバーン兵2人が死亡、3人が負傷
● ターリバーン、タハール州で前政権の治安部隊員を処刑
● カピサ州での国民戦線軍(NRF)の攻撃により、ターリバーン兵3人が死亡
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●2022年8月13日 <Hasht e Subh>
「ターリバーンと戦う以外に選択肢はない」
(WAJ:ターリバーンの独裁的な支配に最初に反対の声をあげ抵抗を続けるパンジシールの住民。それを代表するアフマド・マスード(アフマド・シャー・マスードの子息)は健在だ。ターリバーンに対する彼らの要求は、ターリバーンがアメリカとのドーハ会議で自ら承諾した「アフガニスタンの全民族全住民を代表する包摂政府の樹立」である。この当然の要求をターリバーンは武力で鎮圧しようとしている。住民へも無差別の逮捕や虐待をつづけている。1年を経てパンジシールの闘いは北部から全国へ広がった。戦う組織も、マスードらの国民抵抗戦線(NRF)を筆頭にいくつも結成されている。注目すべき動きだ。 )
アフガニスタンの指導者である国民抵抗戦線(NRF)のアフマド・マスードは最近、ターリバーン政権と戦う以外に選択肢はないと述べた.
アトランティック・カウンシルとのインタビューで、アフマド・マスードはこれらの声明を出し、ターリバーングループは彼らの後退したパフォーマンスを改革することに興味がなく、アフガニスタンの全民族を代表する包摂的な政府を確立する意志を持っていないと付け加えた。
マスードは、抵抗をあきらめず、ターリバーングループと戦い続けると述べている。
国民抵抗戦線は、ターリバーンが昨年8月にアフガニスタンの支配権を掌握した後、ターリバーンに対する武力抵抗を開始した最初の戦線のひとつだ。
[英語原文を読む]
●2022年8月12日 <Hasht e Subh>
「イスラム救済」:アフガニスタンは世界最悪の人道危機のひとつ
(WAJ: ターリバーン復活の1年によりアフガニスタンの経済崩壊は最悪の状況を呈している。イギリスに拠点をおくイスラーム系人道組織イスラミック・レリーフ(Islamic Relief)は深刻なアフガニスタンの現状について注意喚起の報告書を発表した。)
最近のレポートで、イスラミック・レリーフ(Islamic Relief) は、1 年前の 2021年8月に、20年近く西側の軍事的存在が続いた後、タリバンが権力を掌握したため、アフガニスタンは急速な政治的移行を経験し、経済的および政治的崩壊により、世界で最悪の人道危機の現場になったと報告している。
報告書によると、1,970万人のアフガン人がいつも空腹のまま就寝している。これは、単独の国として世界で最も多い数のひとつだ。
同組織によると、子供たちに1日1回のささやかな食事を与えるため借金を抱える母親や、失われた仕事を必死に探している父親に、のイスラム救援チームは毎日、面会を続けている。。
「私たちは、家族を養うために数アフガニを稼ごうとして学校を中退した男の子や、養う余裕がないため娘をらせざるを得ない両親に会います」とイスラム救済は述べた。「また、市場は食品でいっぱいでも買うお金がない多くの人々を目にします。失業率は急上昇するのに多くの閉鎖を余儀なくされる中小企業があります。教師や看護師は何か月も無給で働いています。私たちは、自分たちの将来がどうなるかについてますます恐れを抱いている若者とも話しました。」
また、国際社会にはアフガニスタンでのこれ以上の苦しみを防ぐ義務があると付け加えたが、過去1年間の国際社会の対応は最小限でまちまちだった。人命を救い、大量飢饉の恐れを回避するための何億ドルもの重要な緊急援助の投入は少なくあるいは延期されています。国際的な行動と制裁は、経済の崩壊と貧困の増加を助長し続けています。人道支援は、順調な経済の代わりにはならない、と述べている。
さらに、次のように述べている。
ターリバーンの支配以来、この国では貧困率と失業率が前例のないほど増加している。ターリバーングループは、持続可能で応答性の高い政府への道を開くための実行可能なガバナンス・アプローチに向けて取り組む代わりに、過去20年間に構築されたあらゆる価値と戦うことに重点を置いてきた。彼らは、女性、特に家族の稼ぎ手であった働く女性に、根拠のない制限を課してきた。現在、彼女らは仕事を失ったか、ターリバーンが彼女らを家にとどまらせているかのどちらかだ。
女性だけでなく、何千人もの男性も、民間部門の崩壊と、ターリバーンが彼らの管理下にある政府部門に課した制限の結果、職を失った。
銀行システムは崩壊し、ターリバーンへの恐怖から、金融機関は崩壊と破産を公式に発表することができない。誰も銀行を信用しない1年だった。預金はなく、銀行から1アフガニも引き出せない。
[英語原文を読む]
●2022年8月12日 <Hasht e Subh>
私たちの沈黙は強制によるものであり、同意によるものではありません
(WAJ: 街頭での行動が暴力で弾圧されても女性たちのターリバーンに対する抗議の意思は衰えていない。屋内でも寄り集まって抗議の声を上げ、SNSで発信する。女児に対する教育は民家で隠れて秘密の学校を開いている。そんな活動にもターリバーンの弾圧の手は伸びる。)
「アフガニスタンの女性運動」のメンバーは、金曜日(8月12日)にカーブルで、人々を抑圧するターリバーンの政策の継続に抗議した.「私たちの沈黙は、満足ではなく強制によるものです」というスローガンで、彼女らは抗議者に対するターリバーンの抑圧と安全上の脅威についての懸念を表明した.彼女らによると、アフガニスタンの女性が正義のために声を上げることができない場合、それはターリバーン政府を受け入れたことを意味しない.
彼女らは、「このグループのいじめと反抗」が市民、特に抗議している女性を沈黙させたと述べています。女性たちの抗議行動は閉鎖空間で行われたが、抗議している女性たちはターリバーングループによって逮捕され、殴打された。
[英語原文を読む]
●2022年8月11日 <KHAAMA PRESS>
カーブルでターリバーンの著名聖職者、自爆攻撃により死亡
(WAJ: CIAによるアル=カーイダの殺害以後、ターリバーン内部の対立が表面化している。今度は、ターリバーンの著名聖職者が神学校に対する自爆攻撃により死亡した。『ウエッブ・アフガン』は引き続きターリバーン内部の動揺と対立抗争について注視しコメントしていく。この件に関してはBBCが8月12日づけで報道している。それによれば、IS(イスラム国)が犯行声明を発表したと報じている。https://www.bbc.com/japanese/62514998)
ターリバーン当局と情報筋によると、ターリバーンの著名な人物であるシェイク・ラヒムラ・ハッカーニは、木曜日(11日)にアフガニスタンの首都カーブルの神学校に対する自爆テロで殺害された。
ターリバーンの副報道官であるビラル・カリミは、事件の真実性を確認し、爆発はカーブルの警察第2地区の「殉教者」シェイク・ラヒムッラー・ハッカーニのシャシュ・ダラック地区で発生したと述べた。
ロイター通信によると、ターリバーンの4人の情報筋によると、加害者は以前に片足を失い、爆発物をプラスチック製の義足に隠していたという。彼は以前、イスラム国 (IS) グループの標的にされていたが、どのグループも犯行声明を出していないため、誰が彼を殺したのかは不明。
シェイク・ハッカーニは、イスラーム国ホラサン州(IS-K)の確固たる反対者であり、タリバン政権の支持者。彼は女性と女児の教育を支持するターリバーン当局者の1人であり、BBC のインタビューで、女性の教育を禁止するシャリア法の根拠はないと述べている。
ほぼ 1 年前に国際部隊が撤退し始めたときに支配権を握って以来、タリバンは治安が回復したと主張している。しかし、ここ数カ月間、頻繁に攻撃が行われており、その多くはイスラーム国が犯行声明を出している。
[原文(英語)を読む]
●2022年8月9日 <Hasht e Subh>
アムネスティ:ハザラ族への攻撃を「人道に反する罪」と認定
(WAJ: 女児の教育禁止措置と並ぶ人権侵害、中でもハザラ族やタジク族に対する民族差別、ヒンズー教やシーク教施設への攻撃など、多くの死傷者を生む攻撃がやまない。特にターリバーンが盟友としてき、保護してきたイスラーム国関係やアル=カーイダグループの犯行もある。教育、人権、飢餓問題など痛ましく目が離せない課題だ。)
月曜日(8月8日)に発表された報告書の中で、アムネスティ インターナショナルは、カーブル西部での最近の攻撃を非難し、ターリバーンに対し、アフガニスタンのハザラ人コミュニティを保護するためにより多くのことを行うよう求めた。
アムネスティ・インターナショナルの南アジア研究員であるザマン・スルタニは、アフガニスタンの現在の支配者であるターリバーンは、国際基準に従ってこれらの攻撃に関連して即時、公平かつ完全な調査を実施し、加害者を裁判にかける必要があると述べた.
アムネスティ・インターナショナルは、2021年にターリバーンがアフガニスタンを乗っ取った後、ハザラ人を標的に殺害したことをすでに記録している。
国連の報告によると、カーブル西部のムハッラム時代にハザラ人コミュニティに対する最近の攻撃で、120人が死亡し、負傷した。
ターリバーンが権力を掌握して以来、ハザラ人は政権転覆と政府崩壊の代償を血と命で支払ってきた。これは、ターリバーンのポートフォリオに記録された最初のケースではなく、民間人を保護できなかったり、ケースに関与したりすることさえあった。
昨年以来、さまざまな州のハザラ族コミュニティを標的とした一連の攻撃と同様の残忍な攻撃がいくつか記録されている。
前政権の間、ターリバーンは攻撃の責任を負っていたが、今ではレッテルがISISに変更され、発生したすべての攻撃と人間の悲劇はISISのアカウントとターリバーンが何度も存在を拒否したグループの責任である。国が責任を取るべきだ。
[原文(英語)を読む]
~secret_school
●2022年8月9日 <Hasht e Subh>
学校のない 1 年、アフガニスタンの少女たちは教育を受けるための基本的な権利を求めて闘う
(WAJ: 日本での小中学生に当たる女子はいまだに通学が禁じられている。ターリバーンには禁止する意思はなく準備が遅れているだけだとするターリバーン擁護論があるが、それはウソ。禁止はターリバーンの信条である。)
ターリバーンがアフガニスタンを支配してから 1 周年を迎える前夜、6 年生以上の女子学校はまだ閉鎖されていますが、人々は抵抗をやめていません。少女たちは秘密の学校に通おうとする。火曜日(8月9日)に発表されたレポートで、AFP通信社は、弟がターリバーングループのメンバーであるアフガニスタンの少女の教育への関心と努力について語った.
このレポートは、20 歳の少女、ナフィサがこっそり学校に通い、兄はそのことを知らなかったという物語だ。AFP の記者は、アフガニスタン東部の州の 1 つに設立されたナフィサの秘密の学校を訪れた。AFP とのインタビューで、ナフィサは通学していることを明かさないために、ターリバーンに知られないようにキッチンに本を隠し、学校に行く途中で本を持ち歩かなければならないと語った。
ナフィサの妹は、妹が学校に通うというプライバシーを守り、兄にこのことを知られるのを防ぐために犠牲を払った。
ナフィサは、医者になりたいと思っており、選択の自由があり、人生で自分の権利を実践していると述べている。
予想通り、カーブルに入国して最初の数日間、ターリバーンはすべての教育の扉を閉めた。しかしその後、徐々に男子への門戸を開いたが、女子への扉は開かなかった。国民と国際社会の反応に応えて、ターリバーングループは2022年の春に女子への扉を再開することを約束していたが、グループは決定から後退し、土壇場で約束を反故にした。
ターリバーンが女子教育を人質に取り、交渉のテーブルで交渉力を獲得してから 1 年以上が経過したが、これまでのところ結果は出ていない。
最近、元大統領のハミド・カルザイは、女子教育に関するターリバーンの決定を非難した。彼はこれをパキスタンに根ざした政治運動と呼んだ。また、これはターリバーンの決定ではなく、アフガニスタンを弱体化させるパキスタンの決定であると述べた。
[原文(英語)を読む]
●2022年8月7日 <Hasht e Subh>
ハザラ人への継続的な攻撃: 西カーブルの爆発で少なくとも 40人の民間人が死亡または負傷
(WAJ: 。治安の悪さの原因であったターリバーンが権力を独占してアフガニスタンの治安はよくなると期待されたのに、一向に落ち着かないばかりか最近ではでほとんど毎日のように市民への暴力攻撃がつづいている。反ターリバーン勢力にによる抵抗もあるが、ターリバーンによるタジク族やハザラ族などへの虐待、IS-KPなどのテロ組織の犯行が目立っている。テロの標的はシーク教徒やヒンズー教徒などインド系住民へも広がっている。)
金曜日の夜 (8月5日) にカブール市の6番目の治安地区でシーア派に対する爆発があり、50人以上が死傷した後、8月6日にカーブルの西で同様のアプローチによる別の致命的な攻撃が目撃された。
土曜日の夕方(8月6日)、ムハラムの際に旗を売っていた屋台の間で大爆発が発生した。ターリバーンは、この爆発で2人が死亡し、22人が負傷したと述べているが、目撃者はターリバーンの統計を否定し、7人が死亡し、35人以上が負傷したと述べている。ターリバーンは写真を撮った男を殴り、逮捕した。事件の目撃者は、負傷者と死体の一部がマウラ・アリ病院、フェルダス医療病院、プル・エスクタの隣にあるモハマド・アリ・ジンナー病院に移送されたと語った。目撃者や地元の情報筋によると、ターリバーンは爆発で負傷した犠牲者に献血するために人々が病院に入るのを阻止したという。・・・
[続き(英文)を読む]
●2022年8月6日 <Hasht e Subh>
ザワヒリの死により、タリバン幹部間の論争がエスカレート
(WAJ: 本サイトでもいくつかのソースからターリバーン内部の対立の深化を報道しているが、いまひとつ現地カーブルからの生の情報。ターリバーンがカーブルをテロリストの安息場にしていた事実が判明し、ターリバーンの国際的承認はさらに難しくなったといえる。国際的な支援が届きにくくなり国民の生存はますます困難になっている。)
国民抵抗戦線 (NRF) は、アルカイダの指導者であるザワヒリへの攻撃で、シラジュディン・ハッカーニの義理の息子とその息子も殺害されたと主張している。金曜日にNRFが発行したニュースレターは、シラジュディン・ハッカーニがアル=カーイダの指導者への攻撃の後、カーブルを離れ、パクティカ州に逃げたといういくつかの情報源の声明にもかかわらず、彼は過去5日間地下に住んでいたと主張した。同戦線は、アル=ザワヒリの死後、タリバン間の紛争が深化したと述べている。 NRF によると、ザワヒリの死後、タリバンの副首相であるムラー・アブドゥル・ガニ・バラーダル、ターリバーンの国防省および外務省の責任者であるムラー・ヤクーブ・ムジャヒドおよびアミール・カーン・ムッタキーは、より脆弱になった。この戦線の情報によると、先週の事件はターリバーン、特にハッカーニ・ネットワークのメンバーに悪影響を及ぼした。アル=カーイダの指導者アイマン・アル=ザワヒリは、先週の日曜日の朝、カーブルで米国の無人機攻撃によって殺害されたが、約 3 週間前、国民抵抗戦線の指導者アフマド・マスードは、当局とのインタビューで警告した。 BBC は、アフガニスタンがテロリストグループにとって安全な避難所になったこと、そしてカーブルの中心部にザワヒリが存在することは、マスードの主張を裏付けるものであったとのべている。
[原文(英語)を読む]
●2022年8月5日 <中東かわら版>
ザワーヒリーAQ指導者の死亡に対するターリバーンの反応
(WAJ: 中東かわら版の評価としては①ターリバーンは知らなかったと弁明しているが説明は自己矛盾②ターリバーンがアル=カーイダとの関係を切っていないことを知った諸国はターリバーン政府の承認をためらうだろう③ターリバン内部の対立、周辺関係諸国への波紋が生じる恐れがある、などとしている。いずれにせよ、ダーリバーンはドーハ合意を守っておらず、アメリカはそれを許さないことを実力行使により見せつけた、ということだ。)
2022年8月4日、ターリバーンは、アル=カーイダ(AQ)のザワーヒリー指導者に関する情報を一切有していないとの立場を示し、同指導者を庇護していた疑惑を否定した。これは、アフガニスタン・イスラーム首長国名義で発出された8月4日付「バイデン米大統領の主張に関するイスラーム首長国の声明」内で示されたもので、そのダリー語版全訳は以下の通りである。・・・
[つづきはここで]
●2022年8月4日 <BBC JAPAN>
アルカイダ指導者の殺害、なぜこれほど正確だったのか 巻き添えなし
(WAJ: BBCはドローンから発射されたヘルファイアミサイルで正確にザワヒリだけを殺害した、とそのミサイルの構造やレーザー光線を使ったロックオンのシステムなどを詳細に解説している。しかし殺害された人物が本当にザワヒリであったのか、遺体を確認した報道はない。)
武装勢力アルカイダの指導者アイマン・アルザワヒリ容疑者(71)が7月31日、アフガニスタンの首都カブールで、アメリカのミサイル攻撃で殺害された。巻き添えの死者はなかった。正確な攻撃は、なぜ可能だったのか。
現地時間の午前6時18分、2発のミサイルがバルコニーを直撃した。アルザワヒリ容疑者は死亡したが、建物の中にいた妻と娘は無傷だった。
アメリカはこれまで、こうした攻撃で民間人を巻き添えにして死亡させ、批判されてきた。
しかし今回は、特殊なミサイルを使い、標的の習慣を綿密に調べることで、正確な攻撃を実現させた。今後も続く可能性がある。・・・
[つづきはここで]
8月5日から8月14日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの8月5日から8月14日までの10日間の主な見出しをピックアップしました。ビン=ラーディン亡き後のアル=カーイダ最高指導者ザワヒリ容疑者がCIAのドローン攻撃により殺害された直後からの10日間。ターリバン内部の対立、NRFなどの武装抵抗、ハザラ族などへのテロ攻撃、民衆の抵抗。目を離せない激動がつづきます。。
<8月5日>
● 女性による市民社会組織である「正義を求める女性運動」は、大学入学試験に12年生の女子を含めるよう要求
● ターリバーン、アル=カーイダの指導者殺害の件でアメリカに反対するデモを人々に強制
● カブール西部のサレカリズ地区での爆発の結果、少なくとも 6 人の民間人が死亡
<8月6日>
● ザワヒリの死により、タリバン幹部間の論争がエスカレート
● ターリバーン諜報機関が、ヘラート州ダラ地区に住むモーラウィ・マリクを逮捕し、どこかへ連れ去ったと確認。最近、国民抵抗戦線(NRF)に協力した罪で、パンジシール州とバグラン州で多くの民間人が逮捕され、拷問を受けている。
● ナンガルハール州の地元情報源は、身元不明の銃撃者が州のモマンダラ地区で部族の長老であるイスマイルを殺害した。
● ザブール州のターリバーン知事は、前政権の全職員を職務から解雇すると言明
● カブール市西部のプル・スクタ地区で大規模な爆発が発生
<8月7日>
● ターリバーン グループが、タジク民族と提携している Wolesi Jirga TV の 56 人の公務員のうち 46 人を追放し、彼らを自分のメンバーに置き換えた
● ガズニー州アンダル地区でドローン攻撃
● ターリバーンは、マザリシャリフのハズラト・アリ聖堂でアシュラ儀式の実行を阻止
● ターリバーン戦闘員、ザーブル州の公共の場で男性 3 人と女性 2 人を鞭打ち
● カピサ州での銃撃戦がエスカレート、5 人のターリバーンと 1 人の NRF メンバーが死亡
● タリバンの戦闘員がバーミヤン州で両替商の 50 万アフガニを現金で盗む
● カブール市の中心部で強力な爆発が発生、過去3日間爆発事件が発生数十人が死傷
<8月8日>
● 沿道地雷の爆発でパクティカ州の TTP(パキスタン・ターリバーン)司令官 3 人が死亡
● バダフシャン州のターリバーン前哨基地に数発のロケット弾が着陸。3人のターリバーンメンバーが死亡
● イランでアフガン市民が、アフガン市民6人とイラン市民4人を含む10人を刺殺
● ターリバーン、パンジシール州で戦闘員のプロポーズを拒否した女性を殴打
<8月9日>
● NRF(国民抵抗戦線)軍がタハール州のターリバーン基地を攻撃、4名を殺害、7人が負傷
● アムネスティ・インターナショナルは、アフガニスタンのハザラ人への残忍な攻撃を「人道に対する罪」と発表
● 学校のない 1 年、アフガニスタンの少女たちは教育を受けるための基本的な権利を求めて闘う
<8月11日>
● タハール州のファルカールで、国民抵抗戦線(NRF)の攻撃で4人のターリバーン兵が死亡、7人が負傷
● パンジシールの衝突で25人のターリバーン戦闘員殺害される
<8月12日>
● ターリバーン、カーブルでの家宅捜索活動でパンジシール州の住民 6 人を逮捕
<8月13日>
● ターリバーン、バグラーン州で民間人 20 人を逮捕
● パキスタン、無人機攻撃でクナール州のTTPの主要司令官を殺害
● ターリバーン、カーブルで女性の抗議取材中のジャーナリスト10人を逮捕
● バグラン州ホースト地区で国民抵抗戦線(NRF)の待ち伏せ攻撃でターリバーン兵4人が死亡、6人が負傷
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●2022年8月2日 <REUTERS>
米CIA、アルカイダ指導者殺害に至る作戦詳細
(WAJ: アメリカはビン=ラーディンをパキスタン領内で隠密作戦によって殺害した。パキスタンはその作戦を知らなかったと言っている。今回もターリバンは知らなかったとアメリカを非難している。それらが本当であればアメリカは両国の主権を侵害したことになる。もしそうでなければ両国の暗黙の承認があったことになる。しかも裁判もせず容疑者を処刑する行為は無法なテロリズムと言うしかない。さらに、下の段に掲載した7月31日と28日の『Hasht e Subh』の記事によれば、ザワヒリ殺害の直前3日間にザワヒリ容疑者が住んでいた住宅地で2度のドローンによる爆撃事件が確認されている。何やら背後で米、ターリバーン、パキスタンISI等々の秘密組織の暗躍を予感させる。いずれにせよ無法な国家テロであることに間違いはない。テロにテロで対抗してもテロをなくすることはできない・・・)
[ワシントン 1日 ロイター] – 米国は週末にアフガニスタンで無人機による空爆を実施し、国際武装組織アルカイダ最高指導者のザワヒリ容疑者を殺害した。アルカイダに打撃を与える作戦では、2011年に当時の指導者ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害して以降最大の成果を上げた。
ザワヒリ容疑者は何年も潜伏しており、居場所を突き止め殺害する作戦はテロ対策および情報機関による「慎重で辛抱強い」取り組みが結実したと、米政権高官は記者団に語った。
高官は匿名を条件に、作戦の詳細を次のように語った。
* 米政府はザワヒリ容疑者を支援するネットワークがあると数年前から推測し、米軍のアフガン撤退以降の過去1年間、同国にアルカイダが潜伏する手がかりを探してきた。
米当局は今年、ザワヒリ容疑者の家族がカブールの隠れ家に移ったことを確認し、その後同じ場所にザワヒリ容疑者がいることを突き止めた。
* その後数カ月で情報当局はザワヒリ容疑者を正確に特定したという確信を深め、4月上旬には政権高官へのブリーフィングを開始。サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)がその後、バイデン大統領に報告した。
ザワヒリ容疑者はカブールの隠れ家に継続して潜伏していたとみられ、数回にわたりバルコニーにいるのが確認された。殺害された場所もバルコニーだった。
スライドショー ( 2枚の画像 )
* 当局者は隠れ家の構造などを調べ、居住者を精査し、米国がザワヒリ容疑者の殺害作戦を建物の安全性を脅かすことなく、民間人や容疑者の家族へのリスクを最小限に抑えながら、自信を持って実施できることを確認した。
*7月1日、バイデン大統領はホワイトハウスのシチュエーションルーム(作戦司令室)でバーンズCIA長官を含む政権幹部から作戦案について説明を受けた。
* 省庁をまたいだ上級弁護士チームがこれまでに集まった情報を精査し、ザワヒリ容疑者がアルカイダの指導者であり続けているという事実に基づき、合法的な標的であることを確認した。
7月25日、大統領は主要閣僚や顧問との会合で最終ブリーフィングを受け、ザワヒリ容疑者の殺害が米国とタリバンの関係に与える影響などを議論。バイデン氏は参加者の意見を求めた後、民間人が犠牲になるリスクを最小限に抑えるという条件で「精密に調整された空爆」を許可した。
* 作戦が実施されたのは米東部時間7月30日午後9時48分(日本時間31日午前10時48分)で、無人機から空対地ミサイル「ヘルファイア」を発射した。
[原文ページへ]
●2022年8月2日 <CNN>
バイデン米大統領、ザワヒリ容疑者殺害を発表 アルカイダの指導者
(WAJ: 昨年8月の米軍撤退後もアフガニスタンでは国籍不明のドローンが飛び交い、武器貯蔵庫などの爆撃を行っていた。これは米軍による残留武器の破壊活動とみなされていたが、首都カーブルでもアル=カーイダ指導者殺害に使われていた事実が判明した。アメリカの発表よればCIAのドローンだという。このドローンはパキスタン領から飛来したのか、それともターリバーンは米を非難しているが暗黙の了解があったのか・・・)
(CNN) バイデン米大統領は1日、ホワイトハウスで演説し、国際テロ組織アルカイダの指導者アイマン・ザワヒリ容疑者(71)をドローン(無人機)攻撃で殺害したと明らかにした。
ザワヒリ容疑者はアルカイダの指導者だったオサマ・ビンラディン容疑者が米軍に殺害された後、11年間にわたりアルカイダの国際的シンボルとして存在感を保っていた。ビンラディン容疑者の生前には専属医師を務めていたこともある。
当局者によると、ザワヒリ容疑者はアフガン首都カブールの隠れ家に潜伏していたところを、空対地ミサイル「ヘルファイア」2発による精密攻撃で殺害された。無人機攻撃が行われたのは米東部時間の7月30日午後9時48分。バイデン氏は閣僚や側近との複数回の会議を経て、攻撃を承認した。攻撃時に米国の要員は1人も現場にいなかった。
当局者によると、イスラム主義勢力タリバンの一派「ハッカーニ」の幹部はザワヒリ容疑者が当該地域にいることを認識しており、これはドーハ合意の「明白な違反」に当たるという。米国は30日の攻撃についてタリバン当局者に事前通知しなかった。
バイデン氏は演説でザワヒリ容疑者について、「9・11同時多発テロの立案に深く関与しており、米国の地で2977人を殺害した攻撃に最も責任のある人物の1人だ。彼は数十年にわたって米国民への攻撃を首謀してきた」と指摘した。
そのうえで「彼を戦場から完全に排除する精密攻撃を私が承認した」と明らかにした。
一方、タリバンのムジャヒド報道官は一連のツイートで、「カブールのシェルプール地域にある住宅に対し、7月31日に空爆が行われた」と説明。タリバンによる初期調査の結果、米国のドローンが攻撃を実施したと判断したことを明らかにした。
ムジャヒド報道官は、タリバンは「いかなる口実があろうと今回の攻撃を強く非難する。国際原則とドーハ合意に対する明白な違反だ」としている。
ザワヒリ容疑者の「標的殺害」は、米軍のアフガン撤退とタリバンによる実権掌握から1年を迎えるタイミングで行われた。カブール陥落の当時、バイデン氏はテロリストを狙うための米軍の能力、つまりドローンは残ると示唆していた。
[原文ページへ]
●2022年8月2日 <中東かわら版>
アル=カーイダのザワーヒリー指導者がカーブルで爆死
(WAJ: 「アフガニスタン領内にザワーヒリーAQ指導者がいた事実が露呈したことは、ターリバーンにとって失態である。と同時に、ターリバーンが、米国を相手にダブル・スタンダードを使い分けてきたことが白日の下に晒された」、として中東調査会は独自の見解を表明しています。)
2022年7月31日朝、首都カーブルのシェールプール地区で、米国のドローン精密照準攻撃によって、アル=カーイダ(AQ)のアイマン・ザワーヒリー指導者が殺害された。8月1日夜(米国時間)、バイデン米大統領が演説において明らかにした。
同大統領は、ザワーヒリーは数十年に亘って米国権益を脅かしてきたAQ指導者であり、今回正義の裁きが下されたことによって米国はより安全な場所になったと主張した。また、同大統領は、米国のテロ対策チームが本年初頭にザワーヒリーの居場所を特定し、同人が家族とともにカーブル市内に暮らしていることが判明したため、1週間前に攻撃の最終承認を下したと明らかにした。同大統領は、民間人への二次被害は全くないと述べた上で、米国はシリアでも「イスラーム国」指導者を殺害するなどテロ対策で功績を着実に上げていることを強調し、アフガニスタンを再びテロの出撃基地にしないと約束した・・・
[つづきはここで]
●2022年7月31日 <Hasht-e Subh>
ナビル(前アフガニスタン国家安全保障局NDS長官):米国のドローンがカブールの一部地域を攻撃
(WAJ: CIAがザワヒリ容疑者殺害に成功したとバイデン大統領が発表する2日前、カーブルのザワヒリ容疑者の住むワジル・アクバル・ハーンで2回のドローン攻撃があったと報道されていた。ザワヒリは、ドローン攻撃はISKPに対するものだと思って、自宅ベランダから楽しんで見物していたのだろうか・・・)
カブール市で 2 回の爆発が発生した後、旧アフガニスタン国家安全保障局 (NDS) の前長官であるラーマトゥラ・ナビル氏は、米国の無人偵察機がカブール市のいくつかの場所を攻撃したと述べた。
ナビル氏は一連のツイートで、ドーハ合意に基づき、米国はクラサンのイスラム国(ISKP)と戦うタリバンを支援すると述べていた。
ナビルは、彼自身の情報源からの情報を引用して、米国の無人偵察機が今朝カブールの空に見られたと述べた。
ナビルによれば、これらの飛行機はISKPの隠れ家を標的にした可能性が高いとのことです。
彼は、ターリバーングループがアフガニスタン人を支持しなければ、この政権は生き残れず、ターリバーンの支配下にあるアフガニスタンは宗教的過激派にとって安全な避難所になるだろうと警告した。
今朝、2発のロケット弾がカブールのワジル・アクバル・ハーン(Wazir Akbar Khan)と シルプール(Shirpur)地域を攻撃したが、これらの攻撃の詳細はまだ報告されていない。
[原文ページへ]
●2022年7月31日 <Hasht-e Subh>
2回の爆発がカブール市を襲った
(WAJ: CIAがザワヒリ容疑者殺害に成功したとバイデン大統領が発表する2日前までに、カーブルのザワヒリ容疑者の住むワジル・アクバル・ハーンで2回のドローン攻撃があったと報道されていた。ザワヒリは、ドローン攻撃はISKPに対するものだと思って、自宅ベランダから鑑賞していたのだろうか・・・)
多くのカブール住民が、カーブル市内で2回の爆発を報告していル。
住民によると、爆発音はカーブルのワジル・アクバル・ハーン(Wazir Akbar Khan)とシルプール(Shirpur)地区で今週日曜日の午前6時30分頃に聞こえた。
しかし、一部情報筋によると、2発のロケット弾が発射された後、ワジル・アクバル・ハーンとシルプールで 2 回の爆発があった。爆発の種類と死傷者は、まだ公式に報告されていない。
ターリバーン内務省は爆発を確認したが、詳細は明らかにしていない。
過去3日間で、カーブル市では2回目の爆発だ。
[原文ページへ]
●2022年7月28日 <Hasht-e Subh>
タリバン外務省のアミール・カーン・ムッタキ、アフガニスタンの凍結資産を解放するためのタシケント会議中に米国代表団と話し合ったと発表
(WAJ: 米国はさる2月11日、大統領令で国内で保有し凍結しているアフガニスタンの資産のうち、35億ドル(約4,027億5,989万円)をアフガニスタンでの人道支援のために新設される信託基金に託し、残りの35億ドルを2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件(以下、9.11)の犠牲者や遺族への賠償金に充てる計画を発表していた。アメリカとターリバーンの新しい交渉と取引が始まっていることが見て取れるが・・・)
タリバン外務省のアミール・カーン・ムッタキは、彼が率いる代表団が、アフガニスタンの凍結資産を解放するためのタシケント会議中に米国代表団と話し合ったと発表した。
外務省の副スポークスマンであるハフィズ・ジア・アフマディは、木曜日のツイートで、この問題に関する両国間の会談を確認した。彼によると、財務省のメンバーもこの会議に出席していた。
数日前、米国のメディアは、この国の当局者の言葉を引用して、可能性のあるモデルはアフガニスタン復興信託基金である可能性があると報じた。アフガニスタン復興信託基金は、世界銀行が管理する基金で、カブールへの外国開発援助の寄付を得るためのもの。
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●2022年7月26日 <Hasht-e Subh>
タウズベキスタンでアフガニスタンに関するタシケント会議1日遅れで開始表
(WAJ: アフガニスタンを拠点に北部から中央アジア諸国、中国。東部ではパキスタンへのテロの輸出の危険性が依然として存在しているし、アル=カーイダはターリバーンと緊密な姻戚関係を築いており、テロリストの管理は一筋縄ではいかない。アメリカは凍結資産の解除などのアメをちらつかせてはいるが・・・)
アフガニスタンに関する国際タシケント会議は、火曜日の朝、ウズベキスタンで1日遅れて始まった。日程は2日。
この会議に参加するためウズベキスタンにいるアミール・カーン・ムッタキ外務大臣代理は、メディアに対し、アフガニスタンとその地域の経済問題がこのサミットで議論されると語った。
アフガニスタンからの増大する安全保障上の脅威が、この会議の参加者によるその他の議論の焦点になることが予想される。
さらに、アフガニスタンのトーマス・ウェスト特別代表とリナ・アミリ アフガニスタン女性・少女・人権特使も会議に参加する。
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7月25日から8月4日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの7月25日から8月4日までの10日間の主な見出しをピックアップしました。この期間もこれまで以上にターリバーンに対抗する反対運動がNRF以外に生まれてきていること、ターリバーン内部の対立、ターリバーンの一般国民に対する蛮行が目立っています。
<7月25日>
● 国連アフガニスタン支援ミッション (UNAMA) のマルクス・ポッツェル代表代理、アフガニスタンにおける包摂的な政府の樹立を強調(バーミャン州で開かれた市民社会、女性、人民諮問委員会の代表者との会合で)
● アフガニスタン全土でポリオ予防接種キャンペーンが開始
● ターリバーン、ガス輸入でトルクメニスタンと合意
<7月26日>
● ウズベキスタンでアフガニスタンに関するタシケント会議1日遅れで開始
<7月28日>
● タリバン外務省のアミール・カーン・ムッタキは、彼が率いる代表団が、アフガニスタンの凍結資産を解放するためのタシケント会議中に米国代表団と話し合ったと発表
● モハマド・ラジク、パルワン州の部族長老、ターリバーンに逮捕される
● ターリバーン、ヘラート州で元政府関係者を逮捕
● イラン、過去1週間で3,000人のアフガン難民を強制送還
● NRF(国民抵抗戦線)、タハール州ファルカー地区のタリバンの基地を攻撃
<7月30日>
● パキスタン兵がバルチスタン州でアフガニスタン国民244人を逮捕
● 上海協力機構(SCO)メンバーがアフガニスタンでのテロリストグループの活動に懸念を表明(ウズベキスタン主催でタシケントで開かれた会議にて)
● アントニオ・グテーレス国連事務総長は、19人の民間人が死亡したカーブルのクリケットスタジアムへの攻撃を非難
● 宗教学者ハナフィ氏、正体不明の武装集団によりクナール州で射殺される
<7月31日>
● カレン・デッカーがアフガニスタンの新しい米国臨時代理大使に任命される
● ターリバーンとイランの国境軍の間の緊張高まり、ターリバーン兵死亡
● カピサでのNRF攻撃2人のターリバーン兵が死亡、3人が負傷
● ナビル(前アフガニスタン国家安全保障局NDS長官):米国のドローンがカブールの一部地域を攻撃
● 2回の爆発がカブール市を襲った 爆発音は午前6時30分頃に聞こえた
<8月1日>
● ターリバーンは数百人の新兵をパンジシール州ルカ地区に配備
● イラン特使とタリバン国防相が国境の緊張について話し合うために会談
<8月2日>
● パンジシール州のケンジ地区で戦闘が勃発し、タリバンのメンバー 2 人が死亡
● ターリバーン自治体がバーミヤン県の私立学校を閉鎖
● NRF(国民抵抗戦線)軍がナンガルハール州のタリバン基地を攻撃
● サウジは歓迎、タリバンはアルカイダ指導者の殺害を非難
● バルフ州マザーリシャリフでタリバンと ISKP 戦闘員が衝突
<8月3日>
● アルカイダの指導者ザワヒリ殺害後、米国は報復の可能性を海外旅行中の米国市民に警告
● トルコに本拠を置く反タリバン運動であるアフガニスタン救済のための最高抵抗評議会は、カーブルでのアメリカの無人偵察機によるアルカイダ指導者の殺害に対して、タリバンに対するさらなる制裁を要求
<8月4日>
● ホースト州での最近の地震の後、コレラの発生が増加:ユニセフ
● ヌーリスタン州のターリバーン警察署長が武器を売って財産を購入
● ターリバーン、ダイクンディ刑務所で元治安部隊を処刑
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●2022年7月21日 <Hasht-e Subh>
タリバンの乗っ取り以来、700人が死亡、1406人が負傷:UNAMAレポート
(WAJ: ガニー政権時代の治安の悪さの第一原因はターリバーンやイスラム過激派集団のテロ活動がほとんどだった。だからターリバーンの復権後は治安がよくなって当然なのだが、今度はターリバーンやテロ集団による報復や市民に対する暴力行為が主要因となった。さらに最近ではターリバーンに対する武力抵抗が立ち上がり、死傷事件が多発している。国連によるこのレポートは、ターリバーンのカーブル乗っ取り後の犯罪的行為を隠蔽し状況を合理化するものとしてアフガン国内からは批判がある。・・・)
国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は水曜日(20日)に、ターリバーングループがアフガニスタンの支配権を掌握してから10か月間のアフガニスタンの人権状況を文書化した報告書を発表した。
報告書は、民間人の保護、司法外殺害、拷問と虐待、恣意的逮捕と拘留、アフガニスタンにおける女性と少女の権利、基本的自由と拘留場所の状況に関するUNAMAの調査結果を要約している。
2021年8月中旬から2022年6月中旬にかけて、武力による暴力が全体的に大幅に減少したにもかかわらず、UNAMAは2106人の民間人死傷者(700人が死亡、1406人が負傷)を記録した。民間人の死傷者の大部分は、学校、モスク、その他の集会所などの公共の場所での少数民族および宗教的少数派コミュニティに対する武装グループ・イスラム国(ISKP)による標的型攻撃に起因している。
「20年間の武力紛争の後、すべてのアフガン人が平和に暮らし、生活を再建できるようになるには時がたちすぎている。私たちの監視は、8月15日以降の治安状況の改善にもかかわらず、アフガン人、特に女性と女児は、人権の完全な享受を奪われている」とマーカス・ポトゼル・アフガニスタン事務総長代理は述べた。
「公的生活における女性と女児の教育と参加は、現代社会の基本だ。女性と女児の家への閉じ込めは、アフガニスタンが提供しなければならない重要な貢献の恩恵を否定している。万人のための教育は基本的人権であるだけでなく、国の進歩と発展の鍵でもある」と国連特使は述べた。
2021年8月17日、ターリバーンは元政府高官とアフガニスタン国家安全保障および国防軍の関連会社に対する恩赦を発表したが恩赦には一貫性がなかった。UNAMAの報告書の調査結果に関しては、2021年8月15日から2022年6月15日までの間に事実上の当局のメンバーによる元政府および治安当局の少なくとも160人の司法外殺害が報告書に記録されている。
国がタリバンの支配下にある過去10か月の間に、タリバンの上級メンバーは、平和的集会の自由、言論の自由、意見の自由の権利に関する彼らの立場を明らかにした。彼らは、ジャーナリスト、抗議者、市民社会活動家を恣意的に逮捕し、マスコミに制限を設けるなど、抗議を取り締まり、メディアの自由を制限することにより、反対意見を制限している。
このレポートは、Hasht-e-Subhの協力とファクトチェックの取り組みでニューヨークタイムズが以前に発行した調査レポートを補足するために発行されている。この報告では、因果関係の数は500に達することが示されていたが、現在のUNAMAの報告では、それ以来、その数は3倍になっていることが示されている。
レポートの主な調査結果、2021年8月15日から2022年6月15日:
● 主にISIL-KPおよび不発弾(UXO)に起因する即席爆発装置(IED)攻撃によって引き起こされた、2106人の民間人死傷者(700人が死亡、1406人が負傷)。
● ターリバーン政権によって行われた160件の超法規的殺害、178件の恣意的逮捕と拘留、23件の非通信拘留、56件の元ANDSFと政府職員の拷問と虐待。
● ISKPとの提携で告発された個人の事実上の当局による、59件の超法規的殺人、22件の恣意的逮捕および拘留、7件の拷問および虐待事件。
● 18人の超法規的殺人、54人の拷問と虐待、113人の恣意的逮捕と拘留、23人の民族レジスタンス戦線NRFとの提携で告発された個人の非連絡拘留。
● 2021年8月15日以降、ターリバーンによって行われた残酷で非人道的で品位を傷つける罰の217件
● 2021年8月15日から2022年6月15日までの間に事実上の当局による過度の力の使用の118の事例。
● 173人のジャーナリストとメディア労働者に影響を及ぼした人権侵害。そのうち163人は事実上の当局によるもの。これらの中には、恣意的逮捕と拘留の122例、虐待の58例、脅迫と脅迫の33例、および非連絡拘留の12例があった。期間中に6人のジャーナリストも殺害された(5人はイラクの自称イスラム国とレバント-コラサン州、1人は未知の加害者による)。
● 65人の人権擁護家に影響を与える人権侵害。そのうち64人は事実上の当局によるものでした。これらの中には、47件の恣意的逮捕、17件の非連絡拘留、10件の虐待、17件の脅迫および脅迫が含まれていた。
● 最近、アフガニスタンの独立人権委員会の責任者であるShahzad Akbarは、一連のツイートでUNAMAの報告を希望に満ちたものとして説明した。
UNAMAのこの報告書は、タリバンインテリジェンスを指摘し、自由を奪われた人々に対する彼らの特に厳しい扱いのために部門が特定されたと述べている。UNAMAの報告書は、タリバーンの諜報機関が、超法規的殺人、拷問、虐待、恣意的逮捕や拘留など、拘留中の個人に対する人権侵害の実行に関与した事例を詳述している。
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●2022年7月16日 <KHAAMA PRESS>
バイデンとサウジアラビア皇太子がアフガニスタンの女性と少女の権利について話し合う
(WAJ: サウジアラビアは近年、女性に対する制限(車の運転や服装他)を緩め社会進出を促進する政策を進めている。エンターテインメントビジネスへの進出を図ってカンヌやヴェネティア並みの国際映画祭(レッドシー・フェスティバル)さえ開くまでになっている。ターリバーンは自らのサポーターであるサウジアラビアの〝変節〟をどう見ているのだろうか・・・)
ホワイトハウスが発表した公式コミュニケによると、ジョー・バイデン米国大統領は、サウジアラビア王国への公式訪問で、サウジアラビアのモハメッド・ビン・サルマン皇太子とアフガニスタンの女性と少女の権利について話し合った。
ジョー・バイデン米国大統領とサウジアラビアのモハメッド・ビン・サルマン皇太子は、ニーズに対応し、アフガニスタンの人々の権利、特に女性と少女の教育と達成可能な最高の健康の質、そして働く権利とくに女性のための推進への支持について話し合い、声明を発した。
両者は、アフガニスタンの安全を強化し、かつアフガニスタンに拠点を置くテロリストによる脅威に対処する重要性を強調した。彼らはまた、アフガニスタンで人道援助を支援し続けることの重要性を強調した。これは、2023年の米国の国防予算839億ドルが修正案で承認されると、国防総省がアフガニスタンにいかなる形の援助も提供することを禁じるからです。
以前、バイデン大統領は、アフガニスタンを非NATOの主要な同盟国とする指定を撤回し、アフガニスタンから指定の利益を奪う意図を表明した。
一方、アフガニスタンの女性と少女は、前政権の崩壊後、男性のみの政権であるターリバーンが女性に厳格な政策を課したため、教育や運動の権利などの基本的権利を否定されている。
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7月15日から7月23日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの7月15日から7月24日までの10日間の主な見出しをピックアップしました。この期間はこれまで以上にターリバーンに対抗する反対運動がNRF以外に生まれてきていること、ターリバーン内部の対立、ターリバーンの一般国民に対する蛮行が目立っています。
<7月15日>
● クンドゥズ州のイマームサーヒブ地区の地元筋によると、木曜日の夜(7月14日)、タリバンと未知の武装勢力の間で激しい戦闘が激化
● パンジシール州の地元筋によると、タリバーンはペシュゴール村とケンジ地区の周辺地域の民族レジスタンス戦線(NRF)基地を爆撃
● パンジシール州の情報筋によると、タリバンとの戦争でNRF(国民抵抗戦線)中佐のヌルラ・ヌルキルが殺害された
<7月16日>
● ファラー州の地元筋によると、武装した男たちが、州のバラブロック地区の元知事であるMullah Sayed Mohammadの2人の息子を射殺
● サマンガーン州の最初の警察地区のタリバーンのメンバーが、州の中心であるアイバク市のガザムラクルバン村のゲストハウスでギャンブル中に13人を逮捕したと語った。金曜日の夜、賄賂と引き換えに解放
● タリバーンがファリヤブ州で5人のサラフィ聖職者を逮捕
● バアグラムでNRF軍によって3人のタリバーン戦闘員殺害される
● タリバーンがパンジシールのシュタル地区のNRF基地への攻撃を再開
● パンジシールで戦争が激化する中、12人のタリバーンメンバーがNRF軍によって殺害される
● パンジシール・アンドラブ渓谷で、民族レジスタンス戦線(NRF)とターリバーンの間で激しい戦争が激化、ターリバーンは重大な損失
<7月17日>
● バグラン州のアンダラブで20人のタリバン戦闘員が殺害される
● タリバンの衣装を着た泥棒がナンガルハール州で強盗
<7月18日>
● 27人のタリバーン戦闘員がバグラン州の衝突で死傷
● 国民自由戦線(NLF)は、ガズニ州のタリバンの第4地区にある建物への攻撃で、10人のターリバーンメンバーを殺害したと主張
● アフガン司法長官事務所(AGO)の信頼できる筋は、過去11か月間に、前政府の26人の検察官が国内各地で殺害されたと確認
● ターリバーンがサマンガーン州での家宅捜索活動中に25人を逮捕
● パキスタン代表団、カーブルを訪問し石炭輸入について協議
● クンドゥズ州で武装勢力がタリバン司令官を殺害
<7月19日>
● ターリバーン軍司令官、NRF軍によってパンジシールで殺害される
● バグラン州でNRFのシュクール司令官殺害される
● サマンガーン州のターリバーン、内紛で2人のメンバーを殺害
● ターリバーン、カピサ州の旧政府陸軍将校を処刑
● サマンガーン州:ISKPメンバー間の内紛で死亡したとする2人の遺体を路上にさらす
<7月20日>
● タカール州、バグラン州でNRF軍とターリバーン軍との戦闘が激化
● ターリバーンの諜報機関、公正発展党の指導者セイド・ホセイニ氏を逮捕
● ターリバーン、カピサ州で元警察兵士を殺害
● ターリバーン、パンジシール州で36人の民間人を逮捕
<7月21日>
● ターリバーンの乗っ取り以来、700人が死亡、1406人が負傷:UNAMAレポート
● ターリバーン、バグラン州で家族の前で少年を斬首
● ターリバーン、サマンガーン州での家宅捜索活動中に90人の民間人を拘留
<7月22日>
● ターリバーン、タカール州で男性の同伴者がいないことを理由に女性を20回鞭打ち
● タカール州でのNRF、攻勢をかけて3人のタリバーン兵を殺害
<7月23日>
● 上海協力機構(SCO)の張明事務局長は、パキスタンのビラワル・ブット・ザルダリ外相との会談で、ターリバーン政権による人権の尊重とアフガニスタンでのテロとの戦いの必要性を強調
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●2022年7月13日 <BBC NEWS JAPAN>
英特殊部隊、アフガニスタンで拘束者らを違法殺害の疑い=BBC調査
(写真:夜間作戦を実施する特殊空挺部隊(SAS))
(WAJ: アメリカはベトナム戦争で犯したソンミ村虐殺事件を自ら裁いた。たとえそれが見せかけ・見せしめ・政権の弁解工作であったとしてもだ。自国の犯罪をベトナム問題でもアフガニスタン問題でもアメリカジャーナリズムは暴いた。イギリスのアフガニスタンでの犯罪行為についてもBBCは以前から執拗に追及、解明しようとしている。日本のマスコミは見習うべきではないのか・・・)
イギリス軍の特殊空挺部隊(SAS)が、アフガニスタンで繰り返し、拘束した人や非武装の人を不審な状況で殺害していたとみられることが、BBCの調査でわかった。
BBCは、数百ページに及ぶSASの作戦記録を入手した。2010~11年にアフガニスタン南部ヘルマンドでSASが実施した、10数件以上の「殺すか捕らえるか」作戦の報告書などが含まれている。そこでは、部隊の1つが6カ月間の派遣中、54人を不法に殺害した疑いがあることが示唆されていた。BBCはまた、特殊部隊の責任者だったサー・マーク・カールトン=スミス将軍が、殺人事件の捜査で証拠を提出しなかったことを示唆する証拠を発見した。陸軍トップに昇任し、先月退任した同将軍は、取材に対しコメントを拒んだ。・・・
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●2022年7月12日 <Hasht e Subh>
アフマド・マスード、アフガニスタンに真剣な注意を払うよう世界を促す
(WAJ: 国民抵抗戦線(NRF)のリーダー・アフマド・マスードは、アフガン危機に対する国際社会の意図的な無知について、アフガン問題が解決されず、国の政治的安定が確立されない場合、危機はアフガニスタンに限定されたままではなく、再び地域と世界に影響を与えるだろう、と警告した・・・)
マスードは、BBCペルシア語との独占インタビューで、ターリバーングループは人権を尊重するという公約を遵守しておらず、国の平和と安定を確立できていないと述べた。彼はさらに、ターリバーンがアフガニスタンでのテロリズムの浸透と拡大に以前よりも有利な地盤を可能にしたと主張し、外国のテロリストがこのグループの仲間入りをしたと付け加えた。
「状況は非常に危険なポイントに達している。今日、クンドゥズはISKPの居場所であり、バダフシャンは過激派と外国のテロリストでいっぱいだ」とマスードは付言する。「ターリバーングループが情報を持っていない場合、私は彼らのグループ内に外国のテロリストグループがあることを伝える。」
彼は、アフガニスタンが安全、政治的安定、そして人々の意志と投票に基づく合法的なシステムを持つために真剣な注意を払う必要があることを強調した。マスードは、ターリバーンを承認する国はこのグループによって犯されたすべての残虐行為、専制政治および犯罪に責任があると述べた。同時に、アフガニスタンの人々は孤立させられていることを強調した。
彼は、テロリストグループによるアフガニスタンの使用と、地域および世界と協力する合法的なシステムの必要性に関して、さまざまな国と懸念を共有していると付け加えた。
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●2022年7月12日 <Hasht e Subh>
日本がアフガニスタンの最近の地震犠牲者に300万ドルを寄付
(WAJ: やっと日本からの支援が発表された。速やかに被害者に直接届けられるよう期待したい・・・)
国連人道問題調整事務所(UNOCHA)は、アフガニスタンでの最近の地震の犠牲者への日本からの300万ドルの緊急援助を発表した。OCHAによると、日本はアフガニスタン南東部で発生した最近の地震の犠牲者に支援を割り当てた。組織はさらに、日本政府が世界赤十字連盟と赤新月社の枠組みの中で、ヘルスケア、医療、避難所、水、衛生の分野で、最近のホストとパクティカの地震の犠牲者を支援していると付け加えた。ホスト州とパクティカ州での最近の地震の結果、約1000人が死亡し、数百人が負傷した。
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●2022年7月5日 <Hasht e Subh>
石油価格の上昇で運賃の値上げラッシュ
(WAJ: 運賃の上昇だけでなくあらゆる物価が高くなっている。・・・)
最近のガソリン価格の値上げによりタクシーやバンタイプの運賃が1.5倍に増加した。
[原文(英語)を読む]
7月5日から7月14日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの7月5日から7月14日までの10日間の主な見出しをピックアップしました。この期間はターリバーンに対抗する反対運動がNRF以外に生まれてきていること、ターリバーン内部の対立などが目立っています。
<7月5日>
● ターリバーン、市民に対してターリバーン旗の掲揚を強制
● アフガニスタンの女性、国連人権理事会(UNHRC)に対し、パンジシール、アンダラブ、バルカブでの民間人の殺害に関する訴訟を直ちに提起するよう要請
● 反タリバン武装グループであるアフガニスタン国家解放戦線は、パルワン州のバグラム空港をミサイル攻撃し6名のターリバーン兵を殺害
<7月6日>
● ガズニ州のナウル地区とジャゴリ地区で過去50年間前例のない大洪水が発生し多大の経済的損失発生
● ターリバーン、サマンガーン州の女子中等学校を禁止
● マウラウィ・メフディ、ターリバーンとの戦闘に備え軍隊を再整備
<7月7日>
● ターリバーン、2021年8月以来ナンガルハール州とクナル州で100人以上の民間人を処刑
● ターリバーン、大統領官邸内で銃撃戦
● ザブール州で大洪水、20人が死亡
● オートバイに乗った未知の武装した男たちが、ウロズガン州デフラウッド地区の元警察署長を射殺
<7月8日>
● パンジシール州の国民抵抗戦線(NRF)軍が待ち伏せで8人のターリバーン兵を殺害
● ターリバーン、パンジシール州で数十の家族を強制追放
● ターリバーン、ガズニのすべてのメディアに対しイードの日にタリバンを支持する特別番組を強制
<7月10日>
● 国家解放戦線(NLF)は、ガズニ州のアンダル地区のタリバン諜報部長を殺害
● ヌーリスタン州の洪水で9人が死亡
● ガズニ州の大洪水で7人が死亡
● イランは5000人近くのアフガン人移民を国外追放
● 反ターリバーンの準軍事組織国民自由戦線(NationalFreedomFront)は、クンドゥズ州での攻撃で17人のタリバーン兵を殺害したと主張
● バーミヤンのターリバーン知事、バルハブの避難民への援助物資の提供を阻止
<7月11日>
● ヘルマンド州で、コレラ感染患者20人が死亡
<7月12日>
● 最近国中で大洪水が発生しておりワルダック州のジャグハツ地区では少なくとも1500エーカーの小麦、ジャガイモ、リンゴ園が被害を被った
● ニームルーズ州国境でターリバーンとイランの国境警備隊の間で再び衝突が発生
● タカール州のターリバーン、内部衝突で、6人が死亡、2人が負傷
● ウルズガン州、深刻な洪水により24人が死亡
● 日本、アフガニスタンの最近の地震被災者に300万ドルを寄付
● アフマド・マスード、アフガニスタンに真剣な注意を払うよう世界を促す
<7月13日>
● ターリバーンがパンジシール州で2人のNRF囚人を射殺
● ターリバーンはタカール州で彼らと同じ級のタジク系列の司令官を逮捕
● アフガニスタン国家イスラム運動(NIMA)として知られる新しい戦線が、ニュースレターで、そのゲリラ軍がタリバン警察訓練センターの管理副官を殺害したと声明
● 国連人道問題調整事務所(OCHA)は最新の報告書で、干ばつがアフガニスタンの人々に深刻な影響を及ぼしていると指摘
<7月14日>
● サラフィ学者の長であるシェイク・サルダール・ワリ・サキブは、カブール市で身元不明の武装集団によって殺害された、と情報筋が確認
(サラフィ主義はスンニ派過激派がよりどころとする思潮)
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●2022年7月4日 <SWISS info>
ウクライナ復興に向けた「ルガーノ・プラン」
(WAJ: 伝統的な中立政策を保ってきたスイス、世界の金持ちに秘密口座を提供してきたスイスの銀行。その伝統がいま、変更されようとしています。歴史的な政策転換といえます。それは、どこまで可能なのでしょうか・・・
スイスは今日、国際政治の大舞台に躍り出る。世界中の人々を南部の街ルガーノに招き、ウクライナの復興計画を練る。戦争で荒廃したウクライナをどうやって復興するのか?復興計画を通じてスイスは何を成し遂げたいのか? スイスには莫大な額のロシア資産が保管されている。それを没収し、将来ウクライナの再建に使っていくことはできるのか?またそうするべきなのか?こうしたアイデアは国際的に広く議論されており、スイスでも連邦議会で提起されている。しかしその背後にある「正義」を突き詰めると、別の疑問が頭をもたげる。果たして没収は法治国家たるスイスと相容れるものなのか、と。この点についてswissinfo.ch日本語編集部のムートゥ朋子記者が専門家に意見を聞いたところ、その結論は「スイスの金融業界に大きな打撃を与える」というものだった。一方で、国際的に協調できれば影響は小さくなる可能性もある。・・・
[つづきを読む]
●2022年7月4日 <中東かわら版>
ウラマー大会議が3日間開催、11項目の宣言書を採択
(WAJ: アフガン国民の要求である、各界の要望を包摂する政府構成とか、女性の権利、教育の実行などはまったく無視され、現在のターリバーンの在り方を追認する会議であったようだ・・・
2022年6月30日~7月2日の3日間、ウラマー(イスラーム知識人)大会議が首都カーブルで開催され、11項目の宣言書が採択された。7月1日、これまで公衆の面前にほとんど現れなかったアーホンドザーダ指導者が登壇したことがとりわけ注目を集めた。
今次会議は、全国34州から3500名を超えるウラマーが一堂に会し、アフガニスタンが直面する様々な課題について協議し、ターリバーン暫定政権に議論の結果を伝える諮問的な位置づけの会合である。ターリバーンの呼びかけにより各郡から3名(ウラマー2名、部族長老1名)が参加したが、一部メディアでは全体的に代表性を欠く人選に基づいており、女性の参加者も一人もいないと批判の声が伝えられた・・・
[つづきを読む]
●2022年6月28日 <Hasht e Subh>
亡命中のアフガン・ジャーナリスト、近隣諸国での不確実な将来について懸念を表明
(WAJ: パキスタンに避難している多くのアフガニスタンのジャーナリストは、ジャーナリストや人権団体を支援する機関の怠慢を強く批判している。・・・
パキスタンの首都イスラマバードで月曜日(27日)に開催された会議で、これらのジャーナリストは、脅迫のために国を離れることを余儀なくされたと述べ、彼らが悲惨な精神状態にあり、支援する機関によって忘れられているという深い懸念を提起した。「表現の自由とアフガニスタンの民主的で自由なメディアに関する章は閉じられ、メディアは過激主義の罠に陥った」と彼らは声明で述べた。ジャーナリストはさらに次のように述べている。
「私たちジャーナリストのグループは、近隣のパキスタンの悲惨な状況で何ヶ月にもわたって多くの問題に取り組んできました。残念ながら、私たちの声に応えた国や国際機関はありません。」同時に、彼らは再びジャーナリストや人権団体を支援する機関に彼らの要求に応え、彼らの声を聞くよう呼びかけた。亡命中のジャーナリストはまた、国際機関に対し、タリバンに投獄されたジャーナリストの釈放に取り組み、タリバンの言論の自由とメディアの行動を無視しないよう求めている。その間、彼らはパキスタンの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に、脆弱なグループやジャーナリストの移民事件を優先するよう求めた。前政権の崩壊以来、ジャーナリスト、人権活動家、市民社会を含む25万人以上のアフガニスタン人が近隣諸国に追放されている。
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●2022年6月28日 <Hasht e Subh>
ターリバーン、バーミヤン州の援助パッケージをマイダン・ヴァルダクの彼ら自身の戦闘員に割り当て
(WAJ: ターリバーングループがバーミヤン住民向けの援助パッケージを押収し、それを自分らのメンバーに配布した・・・
信頼できる筋によると、バーミヤンではないマイダン・ヴァルダクの主な居住者でバーミヤン州で職務を遂行している100人以上のタリバーンのメンバーが、バーミヤンから自分たちの地元のマイダン・ヴァルダク州に数台の食料トラックと非食料品トラックを輸送した。情報筋によると、この援助はドイツが、ユニオンエイドと協力して提供し、バミヤン中心部とヤカウラン地区の2,200人の貧しい家族に割り当てたもの。情報筋によると、バーミヤン州のターリバーン入国管理局長であり、マイダン・ヴァルダクの居住者であるが、ターリバーンのメンバーの名前を追加して、必要としている家族のリストを変更した。同様の報告が他の州でもすでに発表されており、国連は人道援助の分配におけるターリバーンの介入と混乱について深い懸念を表明している。
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●2022年6月28日 <KHAAMA PRESS>
国連、アフガン地震の犠牲者支援のため1億1000万ドルの援助を要請
(WAJ: 国連が緊急支援要請を発したというニュース・・・
6月22日、山岳地帯のパクティカ州とホスト州の村で大地震が発生し、家屋が破壊され、地滑りが発生。この地震により、少なくとも1,150人が死亡し、数百人が負傷した。10,000を超える家屋が破壊され、人びとは家を失った。国連人道問題調整事務所は、UNOCHAとそのパートナーが、最も被害の大きかったパクティカ州とホスト州の地域で、今後3カ月間に36万2000人を緊急に支援するため、1億1000万ドルの支援アピールを出したと発表した。マーティン・グリフィス緊急援助調整官によると、中央緊急対応基金は、先週金曜日(6月25日)の時点で、地震対応支援のために1000万ドルを放出したとのこと。
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●2022年6月28日 <KHAAMA PRESS>
米国、アフガン地震の犠牲者に5500万ドルの援助を約束
(WAJ: 28日アントニー・ブンケン米国国務長官はアフガニスタンへの即時援助提供を行うと発表した。直接被災者に届くよう祈る。・・・
6月22日にアフガニスタンとパキスタンの国境に近い地域を襲った大地震により、少なくとも1,000人が死亡し、3,000人以上が負傷し、10,000戸が廃墟となった。ブリンケンの声明によると、米国の援助は、災害の影響を受けた人びとに、調理器具、水用水容器、毛布、衣類、および水系感染症の発生を防ぐための衛生用品を含むその他のアイテムを提供するために使用される。ブリンケン長官はツイートの中で、6月28日火曜日に、この困難な時期に、USAIDやパートナーと協力してアフガニスタンの人びとを支援することは非常に重要だ、地震はアフガニスタンの人びとが長い間耐えてきた進行中の人道的危機を激化させた、と述べた。・・・
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●2022年6月28日 <Hasht e Subh>
中国、アフガン地震の犠牲者に800万ドル相当の支援貨物を届ける
(WAJ: パクティカ州とホスト州で発生した大地震の犠牲者に対する中国の支援はこれが2回目・・・
支援貨物は月曜日(27日)にカーブルに到着。これには食品パッケージ、衣服、テントが含まれている。一方、中国の王毅外相とターリバンのアミール・ハーン・ムッタキ外相代理は、電話で両国間の政治的関係を拡大することの重要性を強調した。また、王毅氏は、アフガニスタンのビジネスマンにビザを発行するプロセスがまもなく開始され、両国間の空中回廊も活性化されると述べた。一方、中国は昨年8月にターリバーンが政権を握って以来、ターリバーン暫定政府との関わりを拡大するために多大な努力を払ってきた国の1つ。
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●2022年6月24日 <時事ドットコム>
ウクライナ危機で対話支持 BRICS首脳が「北京宣言」
(WAJ: 国外出張がままならないプーチン・ロシア大統領はBRICSオンライン会議に出席。存在をアピールしBRICSの取り組みに腐心している・・・
【北京時事】中国の習近平国家主席が主宰し、ロシアのプーチン大統領らが参加した新興5カ国(BRICS)のオンライン首脳会議は23日、ロシアとウクライナの対話を支持するとした「北京宣言」を採択した。ただロシアは侵攻したウクライナで攻勢を強めており、現時点で対話の実現は見通せない。中国外務省によると、宣言は「各国の主権や領土の一体性を尊重する」とし、「対話や協議を通じ国家間の不一致や紛争を解決すべきであり、危機の平和的解決に資する努力を支持する」と言及した。朝鮮半島情勢に関しては「完全非核化」に向けた北朝鮮など関係国の話し合いを後押しした。
●2022年06月23日 <Hasht E Subh>
サーレポル州で元ターリバーンのハザラ人司令官が率いる地元軍との間で交戦
(WAJ: 情報筋によると、タリバーンと、最近タリバーンの階級を去ったハザラ人コミュニティの唯一のタリバーン司令官であるマウラウィ・メーディ・ムジャヒドが率いる地元軍との間の激しい衝突が、サレプル県のバルカブ地区のさまざまな場所で起こっている。・・・
メーディ・ムジャヒドに近い筋は、衝突は今朝(6月23日木曜日)に始まり、メーディ・ムジャヒドが率いるタリバーン軍と大衆蜂起軍の間でまだ交戦しているとHasht-eSubhに語った。両者はドズダンダラ、コムコタル、アベカラン地域で戦闘を行っている。情報筋によると、これまでのところ死傷者は報告されていない。メーディ・ムジャヒドに近い情報筋は、ターリバーン軍がバルハブでの地元軍による反撃に直面した後、いくつかの戦線から撤退したとHasht-eSubhに語った。・・・
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●2022年06月23日 <日本赤十字社>
【速報】アフガニスタン地震:被災地で全力の救援活動にあたる赤十字
(WAJ: 赤十字社とイスラム世界の赤十字・赤新月社、ユニセフなどが支援行動を開始した。日本政府はターリバーン暫定政権を承認していないため緊急無償資金協力と物資援助を国際機関を通じて実施する調整を始めた。・・・
6月22日、アフガニスタン南東部ホースト州を震源としたM5.9の地震により、近隣の州を含む地域で多くの人々が被災しました。報道では死者は1000人を超えるとのことですが未だ多くの人が倒壊家屋の下にいるとの情報もあり、今後も更に増える恐れがあります(6月23日午前時点)。
同国は、地震発生前から長引く紛争、干ばつ、気候変動が影響とみられる災害、経済危機、保健システムの脆弱性などから複合的な人道危機に直面していました。国民の半数に及ぶ人々が人道援助を必要としています(国際赤十字・赤新月社連盟プレスリリース)。今回の地震被害はこの複合的な人道危機に追い打ちをかけるものであり、状況はとても困難です。・・・
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6月25日から7月4日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの6月25日から7月4日までの10日間の主な見出しをピックアップしました。途中経過もアップして7月4日に完成の予定です。この期間は大地震のニュースから始まりました。人道支援やジャーナリストたちの苦闘記事にも注目です。
<6月25日>
● 24日以来ターリバーンはバルハブ地区を占領するため7回の攻撃を行ったが住民の抵抗により撃退された。ターリバーン戦闘員に多大な犠牲者
● サーレポル州ダラ・スフ・バラのターリバーン警察署長と10人の戦闘員をメーディ(ターリバーンを脱退したハザラ人司令官)軍が殺害
● イラン外相、ターリバーンに水特権でイランと協力するよう呼びかけ。ターリバーン側は二国間協議の継続、イランの水利権を監督するためのイランイスラム共和国エネルギー省からの専門代表団の派遣を歓迎
● サーレポル州バルハブ地区でターリバーンとメーディ司令官側と激しい衝突が再開
● ガズニのターリバーン、マフラム(訳注:女性護衛の資格のない者)なしの女性の外出禁止を当地のウラマー(聖職者)評議会に警告
● ターリバーン兵、パンジシール州チャマルワルダから撤退。サーレポル州のハザラ人反対派メーディ軍との戦闘に向かう可能性あり。
<6月26日>
● ターリバーン、ファラー州で2人の男性を殺害。ファラー州はヘラート州の南の最西部の州。
● ターリバーン、ヘラート州の東に隣接するゴール州で、元ターリバーン司令官を彼の妻子とともに殺害
● ターリバーン、カンダハール州(パキスタンに離接する南部の州でターリバーンの根拠地)で元ターリバーン兵士を含む2人を殺害
● ターリバーン、カーブル大学の寮で音楽を禁止
● ゴール州で医薬品不足のため州立病院で多数の子供が死亡
● ターリバーン、サーレポル州で降伏した個人、ゴール州で2人の囚人を殺害
<6月27日>
● ナンガルハール州(カーブル州の東隣)の未知の武装集団が3人を殺害。ターリバーンは同州の州都ジャララバードで数日前2人の男をISKPメンバーだとして殺害している。
● ターリバーン、カピサ州(カーブル州の北隣)でのNRF(国民抵抗戦線)との戦闘で5人を殺害され25人の住人を拉致連行
<6月28日>
● ファリヤーブ州(北部の州)のウズベク族のターリバーン司令官、拷問と逮捕を恐れて地下生活。パシュトゥーン人と非パシュトゥーン人のターリバーン司令官の間の内部紛争は、過去2か月にわたって北部でエスカレートしている。
● ターリバーン、バーミヤン州(中部の州)の援助パッケージをマイダン・ヴァルダクの彼ら自身の戦闘員に割り当てる
● ターリバーンは、バルハブで明らかな戦争犯罪である超法規的殺人を行っているとAIHRCは声明を発表
<6月29日>
● ターリバーンが国境線でイラン国境部隊を殺害
● アフガニスタンイスラーム統一党指導者のモハンマド・カリム・ハリリ議長は、バルカブで起こったことは正当な権利のために戦っている反対派司令官の1人に対してターリバーンが行った「ターリバーン内の紛争と衝突」であると述べた。
<6月30日>
● アンダラブ・ガグハランの衝突でNRF(国民抵抗戦線)司令官1人とターリバーン5人が死亡
<7月2日>
● ターリバーンがバルフ州のヘムナヴァ社会組織(国内の文化社会民族のための国家協力のために設立された組織)のリーダー・モハマド・セイバー・バトールを逮捕
● ターリバーン、バルハブ地区の住民に夜間外出禁止令を課し、夜間軍事作戦を開始
● ナンガルハールのマドラサ(神学校)で爆発。負傷者10人。犯行者不明。
<7月3日>
● カーピーサー州のターリバーン基地への攻撃で3人が死亡、5人が負傷。アフガニスタン解放戦線が攻撃実行を主張。同戦線は過去数カ月内にターリバーン軍に対し数十の攻撃を行っている。
<7月4日>
● ターリバーン兵を乗せた4台のミニバスが、今週月曜日の朝、ヘラート州のさまざまな場所で身元不明の武装集団に襲われ、18人が死傷
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●2022年06月22日 <BBC NEWS JAPAN>
アフガニスタンで強い地震 死者920人以上と現地当局
(WAJ: この惨事をBBCはターリバーン当局からの情報と出典を明記して報道している。ターリバーンがアフガニスタン住民の生命に責任を持つ存在であることを認識させている。当然、犠牲者の救済、災害の再発防止に責任を持つべきなのもターリバーンだ。・・・
アフガニスタン南東部で22日未明、強い地震が発生し、少なくとも920人が死亡、数百人が負傷した。同国で実権を握るタリバン当局が発表した。
地震は現地時間午前1時30分(日本時間午前6時)過ぎに発生。多くの人が就寝中だった。
震源は南東部ホスト州の州都ホストから約44キロの地点とされる。地震学者によると、震源の深さは約51キロで、地震の規模を示すマグニチュードは6.1だった。
写真からは、隣接するパクティカ州で地滑りが発生し、泥造りの家屋が破壊されたことがわかる。同州には、負傷者の治療のため救助隊が急行している。・・・
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●2022年06月19日 <CNN by Yahoo>
シク教寺院に襲撃、2人死亡 アフガン首都
(WAJ: 現地カーブルの独立系電子新聞『Hasht e Subh Daily』によればこの攻撃に関してホラサン州イスラム国(ISKP)が犯行声明を出し、攻撃者はアブモハマド・アルタジキだとしている。その記事の翻訳は上の段に掲載する・・・
アフガニスタンの首都カブールのシク教寺院が18日早朝、武装グループに襲撃され、治安要員ら少なくとも2人が死亡した。警察の報道官によると、7人のグループが寺院を襲い、入り口の警備員らに手投げ弾を投げ付けた。犯行グループはさらに近くで車爆弾を起爆させたが、この爆発による死傷者は報告されていない。寺院の敷地内で戦闘が数時間続き、容疑者7人は全員殺害された。アフガン政権を握るイスラム主義組織タリバン系のバクタル通信によると、治安部隊のメンバー1人と礼拝に来ていた信者1人が死亡した。・・・
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●2022年06月19日 <朝日新聞DIGITAL>
ターリバーンへ「女子教育を」 カルザイ元アフガン大統領
(WAJ: アメリカ占領下で国の民主化を図ろうとした元アフガン大統領、ガニー大統領、アメリカの対アフガン政策責任者のハリルザドら一同は、20年の年月と世界100カ国からの支援・援助がありながら失敗した。その前、PDPA(アフガニスタン人民民主党)は西側世界総がかりの妨害の下ソ連の武力にすがって近代化を図ろうとして同じく失敗した。二つの事実は合わせ鏡に映るひとつの姿にみえる。本当の失敗の原因はなんであったのか。その解明なしにアフガニスタン問題の解決はない。朝日新聞が有料で報道している。・・・
イスラム主義勢力タリバンが権力を掌握したアフガニスタンで、タリバンと対話を続けているハミド・カルザイ元大統領(64)が11日、首都カブールで朝日新聞の単独インタビューに応じた。カルザイ氏は「タリバン・・・
[有料ページにつづく]
●2022年05月23日 <UNHCR 日本>
ウクライナ、世界各地の紛争により、強制移動の数が史上初の1億人超え
(WAJ: ウクライナでは国内難民800万人、国外600万人という恐るべき数字が明らかにされています。アフガニスタンも500~600万人の難民がいると懸念されます。総数1億人という数字は国別ランキングでは14位に相当するそうです。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)では、難民対策の唯一の答えは「片輪と安定」だとしています・・・
紛争、暴力、人権侵害、迫害により故郷を追われた人の数が、史上初めて1億人を超えました。この驚異的な数は、ウクライナ、その他の地域で起こっている残酷な紛争の影響によるものです。
「1億という数は実に厳しく、私たちに衝撃を与え、警告を発するものです。決して記録すべきではなかった数です」とフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は強調します。「これは今すぐに行動しなければならないという呼び掛けであり、破壊的な紛争を解決・防止し、迫害をなくし、故郷から罪なき人々が避難しなければならなかった根本的原因に、私たちは緊急に対処しなければなりません」。
UNHCRの最新のデータによると、世界で故郷からの避難を余儀なくされた人の数は、2021年末までに9,000万人に迫る勢いで増加しました。これは、エチオピア、ブルキナファソ、ミャンマー、ナイジェリア、アフガニスタン、コンゴ民主共和国などの国々での新たな暴力の高まり、長期化する紛争の影響を受けたものです。これに加え、今年に入って、ウクライナでの紛争により国内では800万人が故郷を追われ、600万人以上が国境を越えて避難したという統計が出ています。・・・
[続きを読むく]
6月15日から6月24日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの10日間
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの6月15日から6月24日までの10日間の主な見出しをピックアップしました。この間も毎日のようにターリバーン軍との衝突やテロ事件が発生していますが、ピックアップしたのはその一部です。
<6月15日>
● パキスタン外相がテヘランでイラン大統領と会談
パキスタンのブット・ザルダリ外相とエブラーヒーム・ライシ・イラン大統領がイランで会談し、ターリバーンが包摂的な政府を形成しテロ対策に効果的な措置を講じることを期待していると強調した。
● ターリバーン、バダフシャンで「女性がヒジャーブを着ていなかった」と結婚披露宴を襲撃
<6月16日>
● アフガニスタン自由戦線(AFF)軍、パルワンで3人のターリバーン戦闘員を殺害し、5人を負傷させる
● イラン、先週6,000人のアフガン難民を国外追放
● ターリバーン、ヘラートで元政権メンバーの家宅捜査を開始し金品を押収
● ヘラートのターリバーン、「女性には男性を訴える権利がない」と命令発令
<6月17日>
● バグラン州のほとんどの住民80万人に人道援助が必要と国連人道問題高等弁務官
● 国民抵抗戦線(NRF)、パンジシールのロカ、アナバ、ショトゥル地区のNRF基地でターリバーンと戦闘
● クンドゥズのモスクで金曜礼拝中に爆発が発生。死者12人、負傷者30人以上。
● ターリバーンの勧善懲悪省は「頭からつま先までのカバー」のない女性は動物だとする広告ポスターを設置
● タカール州のタリバーン、金曜夜に国立タカール大学で30人の女子学生を許可なく外出したとして逮捕
<6月18日>
● ターリバーン、ザブール州の元NDS(国家保安局)職員モハマド・ガルを拷問の末射殺
● カーブルの複数のヒンドゥー教寺院で連続爆破事件発生
情報筋によると、シーク教徒のヒンドゥー教寺院を標的にした連続爆発が5回報告されている。自爆ベストと武器を装備した7人のイスラム国ホラサン州(ISKP)の自爆テロ犯が寺院に入り、タリバンと衝突シーンも目撃されている。少なくとも数十人の死傷者が確認されている。
● ハッカーニネットワークの重要人物と言われていたターリバーンの特殊作戦指揮官クァリ・アナスが殺害される。アニスは過去カーブルや他の州でほとんどのテロ活動を主導してきたガズニ県出身者。ペシャワールで宗教学校を運営していた。
● NRF(国民抵抗戦線)、捕虜交換をターリバーンに要求
NRFはジュネーブ条約とイスラムの原則と義務に基づいて囚人を処遇していると主張。
<6月19日>
● ターリバーンがパンジシールのパリアン住民を逮捕し拷問
● パンジシールでターリバーンその戦闘が激化
● ターリバーン、複数の大学でダリ(ペルシャ)文学の講座を廃止しサカファテ・イスラミ(イスラム文化)に置き換える
<6月20日>
● NRF(国民抵抗戦線)部隊がカピサで3人のターリバーン兵を殺害し、5人を負傷させる
● ターリバーンは、サレポル州バルカブでISKP(ホラサン州のIS)を利用して反対派と戦闘
パシュトゥーン系ターリバーンとウズベキスタン系あるいはハザラ系ターリバーンとの衝突が起きている。
● ナンガルハール州で爆発が発生し、少なくとも2人が死亡し、5人のタリバーンメンバーを含む28人が負傷
死亡したナンガルハール州のガニケル病院のシャー・マフムード・ヒジュラ院長はターリバーン系
<6月21日>
● バダフシャンでNRF(国民抵抗戦線)がターリバン兵4人を殺害し3人を負傷させる
● パンジシールで民間人がターリバーンに殺される
<6月22日>
● パクティカ州でマグニチュード6.1の地震、死者257人、負傷者175人
● ホースト州の地震により少なくとも25人が死亡、40人が負傷
● パクティカ州とホースト州の地震の死者は合計920人、負傷者は610人に増加
<6月23日>
● 地震の犠牲者のためのイランとカタールの援助貨物がカブールに到着
● タリバーンと、最近タリバーンの階級を去ったハザラ人コミュニティの唯一のタリバーン司令官であるマウラウィ・メーディ・ムジャヒド(Mawlawi Mehdi Mujahid)が率いる地元軍との間の激しい衝突が、サレプル県のバルカブ地区のさまざまな場所で起こっている。
マウラウィ・メーディに近い情報筋によると、タリバーンの戦闘員数名が殺害され、他の数名が戦闘中に捕らえられた。
● ターリバーンはアフガニスタン北部の政府機関から非パシュトゥーン人スタッフを排除
<6月24日>
● パンジシールのNRF(国民抵抗戦線)部隊、待ち伏せ攻撃でターリバーン戦闘員6人を殺害
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●2022年06月11日 <Hasht-e Subh Daily>
ISKP(ホラーサーン州のイスラム国)やアル=カーイダの戦闘員が、ターリバーンのカーブル乗っ取り後にアフガニスタンの少女や女性と結婚
【WAJ】アル=カーイダやISILなどイスラム国などのイスラームテロ組織の支援を受け、また合同して「ジハード」を戦ってきたターリバーンは、それら外国人テロリストのアフガン化を遂行している。その実態と周辺諸国への危険性が危惧されている。・・・
ターリバーンによるアフガニスタン支配から10カ月近くが経過し、同国北部の情報筋によると、ターリバーンと共に旧政権を倒した外国人戦闘員が、アフガニスタンの少女や未亡人と結婚し、アフガニスタンに永久に留まると確約している。
情報筋によると、北部諸州を拠点とする2000人以上のチェチェン人やウズベク人の戦闘員が、現在、少女やアフガン人未亡人と結婚しているという。一方、これら戦闘員の中には、現在、北部のマンスーリ特攻隊の隊列で任務に就いている者もいる。これに先立ち、中央アジア諸国、特にタジキスタンは、ターリバーンが北部の地方に存在し、そこに反タジキスタン政府軍が存在することに懸念を表明していた。ロシアのメディアによると、同国はアフガニスタン北部におけるターリバーンや外国人戦闘員の動きを注意深く監視しており、国際テロリストの中央アジア諸国への侵入について懸念しているという。
北部の情報筋がHasht-e Subhに語ったところによると、ターリバーンの外国人同盟者は、アフガニスタンでの存在を永続させるために、アフガニスタンの少女や未亡人と結婚したとのことだ。情報筋によると、ターリバーンがアフガニスタンを支配した後、旧政権に対してターリバーンの隊列で戦った何千人もの外国人戦闘員が、アフガニスタンの国境地方の遠隔地の村でそうしているという。彼らは、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、さらにはパキスタンに近い村々に存在している。この動きは、アフガニスタンでこれらの戦闘員の長期的な存在を確保するための努力の一部だ。
情報筋によると、少なくとも1000人のチェチェン人やウズベク人戦闘員とその家族は、2年前にファリャブ州のダルザブ地区とクシュエタペ地区のターリバーン支配地域に移されたという。ターリバーンがアフガニスタンを支配した後、これらの戦闘員の多くは、これらの地区やバダフシャンとタジキスタンとの国境の7地区の村に住む少女や未亡人と結婚したと言われている。
約1000人のウズベク人とチェチェン人の戦闘員も、サル・エ・プル県のチャラス村とカラ・エ・シャール村に移駐している。情報筋によると、これらの戦闘員の多くは、パキスタン・ターリバーンやアラブ人戦闘員とともに、パンジシールでの衝突にも関与しているという。情報筋は以前、アフガニスタン北部のマンスーリ特攻隊のメンバーの中に、同じ戦闘員の一部と他の中央アジア諸国からの戦闘員が存在し、活動していると述べていた。
ターリバーンによると、この大隊は国の国境を守り、中央アジア諸国の動きを監視するために配属された。しかし、情報筋によれば、この大隊の主な目的は、テロ攻撃を行い、国際的な戦闘員を中央アジアに潜入させることであったという。情報筋によると、この大隊の編成は、タジキスタンの最近の政権に対する姿勢に対するターリバーンの反応の一部であった。情報筋によれば、この大隊の支部はすでにバダフシャン、タカール、バルク、ジャウジャン、ファリャブの各州に配備されており、ターリバーンは前述の地域に大きな存在感を示しているとのことだ。
しかし、この大隊の移転は以前からロシアの反発を買っていた。ロシアのタス通信は、ロシア当局がターリバーンとタジキスタンが国境線沿いに部隊を配備していることを認識していると報じた。タジキスタンのメディアによると、ターリバーンメンバーの安心感にもかかわらず、タジキスタン当局は反政府戦闘員や外国人テロリストが国内に侵入することを懸念しているという。
ターリバーンが政権に復帰してわずか7カ月後、タジキスタンのバダフシャン自治州ホルク地区で暴動が発生し、タジキスタン政府が反テロ作戦を開始する事態に発展した。タジキスタン当局は、近隣諸国、特に与党ターリバーンの不安を非難しており、両国の国境線では何度も軍事演習が行われている。統計によると、タジキスタンはアフガニスタンと1,357キロの国境を接しており、旧政権時代にはその領土のほとんどがターリバーンや国際テロリストの支配下にあった。
●2022年06月01日 <Hasht-e Subh Daily>
アフガニスタン復興信託基金を通じてアフガニスタンを支援する
【WAJ】1年近くたっても国際的な承認を得られないターリバーン暫定政権。しかし国際支援に頼ってきたアフガニスタン国民の生活は死活ラインを割り込むほど危険。国内統合を実現できないターリバーンに代わってアフガン国民の生命を守る努力がつづけられている。ここに紹介する論文の筆者はマリア・ボナベンチャー(F. Maria Bonaventure:インドの銀行業プロフェッショナル。Azizi Bank、Afghan United Bank、Maiwand BankなどでCOO経験。また、Exchanger ZoneとAryapoolグループでシニア・インターナショナル・アドバイザーの勤務経験あり)。アフガニスタン復興信託基金(ARTF)の詳細と関連する国際的な問題、さらには、34のドナー国との関係強化を急ぐことの重要性に触れている。・・・
2021年の12月に入り、アフガニスタンをはじめとする各地で厳しい寒さが続いています。タリバンがアフガニスタンの世話役となった後、アフガニスタン復興信託基金(ARTF)が世界銀行の支援で2億8千万ドルの人道的援助を行いました。これは落ち込んでいるアフガニスタンの経済を改善するために発案されたものです。
ごく最近、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、アフガニスタンの人口の半分以上が、命を守るための人道的支援と保護に依存していると発表しました。UNHCRによると、アフガニスタンでは2人に1人が次の食事がどこから来るかわからないといいます。このUNHCRの声明は、アフガニスタンの一般市民の哀れな状態を完全に言い表しています。
国連の評価では、アフガニスタンの人道的状況は悪化しており、今年1月の1ヶ月間でアフガニスタンの人口の半分に相当する2000万人以上が援助を必要としているとのことです。
タリバンによるアフガニスタン暫定政権発足後、多くの国がアフガニスタンへの資金援助を停止または大幅に削減しました。このような状況の中、国連は先月、経済的に荒廃したアフガニスタンへの人道支援として44億ドルの資金提供を求める「史上最大のアピール」を一国のために開始しました。
アフガニスタンの人口の半分が国際的な支援を求めている今、5月22日はタリバンの暫定統治から9ヶ月が経過しても、アフガニスタンは何も変わっていないのです。アフガニスタンの暫定政府はまだどの国からも承認されていません。今年3月、アフガニスタン特使のトーマス・ウエストは、ワシントンによるイスラム首長国の承認について、今のところ決定がなされていないと述べました。
ロシアがタリバン政権の外交官を公認してから1週間以上が経過し、ロシア外務省は、最初の外交官の信任状を受け入れることはカブールの現政権を認めることを意味しない、と述べました。
長い外交闘争の末、タリバンはアラブ首長国連邦とアフガニスタンのいくつかの主要空港の運営管理に関する協定に署名したと、同グループの運輸・民間航空大臣が火曜日に述べ、これにより他国からアフガニスタンの国際空港への空の旅が容易になるかもしれないと述べました。これは、他国との外交関係構築の先駆けとなる可能性もあります。
そこで、国連と援助国は、アフガニスタンで崩壊しつつある基礎的サービスを補強することが時代の要請であると考え、1月に50億ドル近い資金援助の呼びかけを開始したのです。
世界銀行はまた、アフガニスタン信託基金のドナーや国際社会からの度重なる要請を受け、アフガニスタンの人々を支援するための「拡大したアプローチ」を決定しました。
世界銀行によると、「拡大されたアプローチは、アフガニスタン復興信託基金(ARTF)から、選ばれた国連機関や国際NGOへの受領者実行型助成金の形で10億ドル以上の資金提供を導くもので、タリバン暫定政権の管理外である」という。
2月まで、発表されたデータによると、国連はアフガニスタンの銀行に約1億3500万ドルを保有しているが、タリバンが運営する中央銀行がそれをアフガニスタンの通貨に変換できないため、使用できないでいると、国連高官は述べました。
以上のことを念頭に置いて、ARTFに関する様々な詳細と、ARTFの誓約がどのようにアフガニスタンを助けることができるかを研究してみましょう。
ARTFが推進された主な目的は、特に次のような資金調達のためでした。
● 公務員の給与や運営・維持費など、民間の経常的な運営コスト
● 国家の開発戦略を支援する個々の開発プロジェクトに資金を提供することを目的とした開発資金への投資
2億8000万ドルの無償資金は、食糧安全保障と基礎的保健サービスの拡大に充当されたことに留意する必要があります。この金額が苦しんでいる一般市民のために使われれば、低迷している経済が回復し、食料、医薬品、燃料などの必需品の価格が抑えられるかもしれません。
2020年から25年にかけてのARTFの主な開発プロジェクトは以下の通りです。
● 電子支払いの自動化 – 税金の徴収
● 給与・年金の統合 – 財務省のソフトと市中銀行のソフトの統合
● デジタル・イニシアチブ – モバイルマネーとRTGS(即時グロス決済)
● ARTFの第三者監視機関のテクノロジー活用、および
● 監視・監督のためのジオ・イネーブル・イニシアチブ
これらのプロジェクトは、主にアフガニスタンの銀行システムの技術的な発展を目的としています。アフガニスタンが9ヶ月前に経験した政治的変革と商業銀行の流動性危機を考慮すると、上記のプロジェクトは前政権のダ・アフガニスタン銀行(DAB)において半ば強制的に実施されたとはいえ、近い将来すぐに実施されるとは限りません。したがって、上記のプロジェクトに投資するための資金の一部は、食糧安全保障の強化と民間人従業員の給与滞納の支払いに振り向けられる可能性があります。もし、資金の残りが経済に循環するようになれば、インフレを抑制し、必需品の価格もコントロール下に置くことができるでしょう。同様に、2021年までの間に予定されていたARTFのプレッジのうち約3億8000万ドルの資金も、残額の放出についてドナーに働きかけることにより、各種委員会が策定した予算計画に従って利用することができます。
先に述べたように、受け取った資金はDABの準備金として保管し、同額を自国通貨として国連機関に放出し、流通させることも可能でしょう。そうすれば、アフガニの流通量が増え、自国通貨に対する国民の信頼も向上します。
タリバンが結婚における女性の自由について宣言した法令は、維持されなければなりません。
タリバン政権でなかった20年間、アフガニスタンでは女性のエンパワーメントが大きく変化してきました。女性は限られた自由を享受し、公生活のあらゆる場面で見られるようになりました。女性は様々な産業に従事し、政治を含む社会のあらゆる階層に見られるようになりました。現政権が、彼女たちが享受してきた自由を抑制し、制限することは非常に困難です。ここで、タリバン政府は、イスラム教徒の多いパキスタンとバングラデシュの政治において、女性が果たしている重要な役割を考慮しなければなりません。
今こそタリバンは、アフガニスタンの人々に奉仕する意図について、彼らの援助者と全世界に彼らの誠意を証明する時です。タリバンは正しいコードを打つことによって、タリバンとその指導者に対する市民の信頼を向上させることができるかもしれません。タリバン政府はジョー・バイデン政権が凍結した35億米ドルにのぼるまだ解放されていない資産も念頭に置かなければなりません。
冒頭で述べたように、タリバン支配者は国際関係を強化するために必要なすべてのステップを踏まなければなりません。彼らは、国連(UN)や他の国々からまだ承認されていない存在であり、それ故、それに応じて戦略を採用しなければなりません。イスラム協力機構(OIC)であれノルウェーであれ、単なる話し合いや参加では、承認されたことにはなりません。
したがって、ARTFは、国連機関や適切な銀行チャネルを通じて得たARTF資金を、国際的な認知を得るために管理者である政府の努力を強化するための方法を戦略的に考えなければなりません。世界は日々大きな変化を遂げており、つい最近もロシアとウクライナの戦争、パキスタンのイムラン・カーン政権の失敗、スリランカの経済崩壊を目の当たりにしました。
したがって、アフガニスタンの世話役である政府は、他の国際的な問題が世界をおびやかす前に、ARTFのための資金を早期に放出させるための措置を速やかに開始しなければなりません。
(翻訳アシスト:DeepL logo)
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5月29日から6月14日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの2週間—4
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの5月29日から6月14日までの2週間の主な見出しをピックアップしました。この間も毎日のようにターリバーン軍との衝突やテロ事件が発生していますが、ピックアップしたのはその一部です。
<5月29日>
● カンダハールのターリバーン:女性だけの都市交通サービス利用を禁止
<5月30日>
● ターリバーン、国連安全保障理事会へ「アフガニスタンには外国人過激派戦闘員はいない」と回答
国連安全保障理事会は、アルカイダの指導者アイマン・ザワーヒリがターリバーンの指導者ハイバトゥラー・アクンザダへの忠誠を最近新たに表明したため、アルカイダとターリバーンの指導者の関係が緊密化したと報告した。それによると、ターリバーンがアフガニスタンの支配権を握って以来、アル=カーイダはより多くの自由を獲得した。
ターリバーンは声明を発してこの国連安全保障理事会の報告を否定し、アフガニスタンには外国人戦闘員はおらず、アフガニスタンと世界の間の信頼を築くために9か月間努力してきた、と述べた。一方、パキスタンのメディアは、アフガン領内から非常に積極的に攻撃を行う数千人のパキスタン・ターリバーンが再出現した、と報道している。
● パンジシールで衝突がエスカレート;10人のターリバーン戦闘員が殺害される
● アフガニスタンから中央アジア諸国への麻薬密売が倍増
ロシア連邦保安局(FSB)の第一副首相ウラジーミル・クリショフは、アフガニスタンから中央アジア諸国への麻薬密売量は、ターリバーンがアフガニスタンを支配した後、2021年以降2倍になったと述べた。ロシア当局者によると、現在、アフガニスタンの政治情勢は複雑で、国際テロ組織のさまざまなグループのが存在している。
<5月31日>
● パンジシールのロカ地区で国民抵抗戦線(NRF)とターリバーンの衝突が激化
ターリバーンは、パンジシールでNRFと戦うためにウロズガンの500人の住民を動員
<6月1日>
● ターリバーン再来以来、貧困のために物々交換された子供の数は12万人
ワシントンポスト紙は、昨年8月から8カ月の間に飢餓の高まりと貧困の急増により、絶望的な家族が考えられないシナリオに追い込まれたと報告した。
● ターリバーンは、ニームルーズの法廷看板からペルシア語とバローチー語を削除
<6月2日>
● パキスタンはTTPと交渉するために50人の部族長老のチームをカーブルに派遣
アフガニスタンのターリバーンが仲介して行われる、パキスタンのターリバーン(TTP: Tehrik-eTaliban of Pakistan)とパキスタンとの間の停戦合意の延長のための協議がカーブルで予定され、50人の部族長老のチームがパキスタンからカーブルに派遣されることになった。
● バグランでの衝突で9人のターリバーンと2人のNRFメンバーが死亡
<6月3日>
● ターリバーン、ガズニ県の著名なシーア派聖職者の事務所を襲撃
● ターリバーン、バダフシャン大学の3人の女性教授を追放
● ターリバーン、パンジシール、バグラン、タカールに30,000人の特殊戦闘員を配備
<6月4日>
● ターリバーン、パンジシールの第1地区で30〜40人の民間人を逮捕
● アフガニスタン技術職業研究所(ATVI)の従業員は、ターリバーングループが国を支配した後、残りの6か月分の給与を前政権から支払われていない。ターリバーンは雇用契約延長と未払い給与支払いを拒否
● ターリバーン国防相ムハンマド・ヤクーブ、ターリバーンの内部紛争を解決するためにバーミヤンを訪問
<6月5日>
● ターリバーンの最高指導者ムッラー・ハイバトゥラー・アクンザダは、ヘルマンド州知事のマウラウィー・アブドゥル・アハドをそのグループの新しい自爆隊司令官に任命
<6月6日>
● ターリバーン、バグランのKhost地区で100以上の家族を強制追放
● ターリバーン、パンジシールでNRF(国民抵抗戦)に所属する2人の囚人を射殺
<6月7日>
● NRF、パンジシール州のダラ、ヘセアワル、ルカ地区でタリバーン戦闘員20人以上を殺害
● バダフシャーン州ダライム地区のターリバーン、内部衝突で子供を含む9人が死傷
<6月8日>
● インド、代表をカーブルに送り、インド大使館の再開を検討開始(ヒンドゥスタンタイムズ報)
● イランはターリバーンに元アフガン国軍の押収装備品を返却
● サレポル州のバルカブ地区知事がターリバーンのメンバーに任命されたことをめぐって、内部紛争が再び激化
<6月8日>
● ターリバーンは、6か月後にヘラートで始まるTAPIプロジェクトに取り組むと表明
(TAPIプロジェクトとはトルクメニスタンのガスをアフガニスタンからパキスタンとインドに輸送するための国際的イニシアチブ)
<6月10日>
● パンジシールの救急病院:ターリバーンの負傷した戦闘員治療のために受け入れ不可に
<6月11日>
● アフガニスタン解放戦線、バグランでターリバーンに対して作戦を実行し、7人を殺害
● タカール州の州都タロカン:ターリバーン軍の内部衝突が勃発、民間人を含む8人が死亡
<6月12日>
● アフガニスタンイスラム民族運動、ターリバーンのマイダン・ヴァルダク副地区知事他4人を殺害
<6月13日>
● NRF(国民抵抗戦線)軍がパンジシール・ルカ地区のターリバーン基地を攻撃し5人のタリバン戦闘員を殺害
● ターリバーンのムジャヒド報道官、ISKP(ホラーサーン州イスラム国)司令官をカーブルで殺害したと発表
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●2022年05月26日 <KHAAMA PRESS>
ターリバーン、カーブルのマリアム高校前で女性の抗議を蹴散らす
(WAJ: テロや弾圧にも屈せず、アフガニスタンの女性は教育をもとめて闘いをやめない・・・
(サクァライン・エクバル) 5月26日(木)、カーブルのマリアム高校(Laisa Maryam)前で、女性グループが「パンと仕事と教育」というスローガンを唱えながらデモを行った。9カ月にわたって女子生徒が学ぶ権利を奪われている。抗議者たちは「教育はわれわれの権利である」とメッセージを掲げ、メディアに対し、学校閉鎖は女性に対する差別であると主張した。デモ参加者によると、最近女性を標的とした殺害が増え、ターリバーンは女性を社会的、文化的、政治的システムからすべて追放しているという。ターリバーンはデモが始まるとすぐにやってきて、デモと群衆を解散させるために空へ発砲し暴力を用いた。一方、ターリバーンは少女や女性による抗議活動をつねに弾圧しており、多くのデモ参加者が逮捕されている。
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●2022年05月25日 <Hasht e Subh>
カーブルとバルフで爆発、数十人が死亡
(WAJ: アフガニスタンで爆弾テロがやまない。・・・
報告によると、連続爆発事件により、バルフ州の州都マザーリシャリフで9人の一般市民が死亡し、15人が負傷した。同時に、別の爆発がカーブルのモスクを襲い、6人が死亡し、22人が負傷した。・・・
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●2022年05月24日 <swissinfo.ch>
ロシアのウクライナ侵攻でもうかるスイスの軍需産業
(WAJ: ぼろもうけしているのはアメリカだけではない。当のスイスのメディアが伝える・・・
欧州各国から押し寄せる注文、株価の急騰、需要に追いつかない製造ライン――ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに世界で再軍備が進み、スイスの軍需産業に思わぬ利益をもたらしている。・・・スイスのアルトドルフとチューリヒにある独防衛・自動車関連大手ラインメタル他のサイトへの工場では主に対空防衛システム、レーダー、弾薬を製造している。生産が追いつかず、製造のピッチを上げるよう指示が出た。経済紙ハンデルスツァイトゥングによると、同社のスイス子会社のオリヴァー・デュル社長は従業員に対し、市況が高騰しているのに「納品までに時間が掛かり過ぎている」と苦言を呈したという。・・・
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●2022年05月24日 <swissinfo.ch>
ロシアの駐スイス外交官が抗議の辞職 ウクライナ侵攻で
(WAJ: 2月24日の突然の一方的なウクライナ侵攻の暴挙に出たロシア。海外在住外交官への事前連絡などあるはずもなく、強引な同意圧力で臨んだ。ほとんどは無言で受け入れたがどうしても納得できないスイス駐在のロシア人外交官が辞職でウクライナ侵攻に抗議した。・・・
23日に辞職した外交官はボリス・ボンダレフ氏(41)。同氏はロイター通信に対し、「いつもの月曜日の朝のように公館に行き、辞表を提出して、外に出た」と語った。ビジネス向け交流サイト「リンクトイン」のプロフィール欄によると、ロシア国連代表部の参事官として軍備管理を担当していた。
辞職については「数年前から(辞職を)考えてはいたが、この惨事のスケールの大きさが私を追い込んだ」と、2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻が決定打になったと説明した。
同氏は複数回にわたり、大使館の上級職員に侵攻に対する懸念を訴えたが「波風を立てないよう、口をつぐむよう言われた」という。・・・
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●2022年05月18日 <Khaama Press>
アンカラにアフガニスタンの旧政治家、集まる
(WAJ: ほとんどが、第1次ターリバーン攻勢で敗北し、2001年のアメリカ侵攻によって復権したリーダーたち、多くは軍閥トップたちであり、米国の後押しでも民主化を果たせず私財を太らせた人士であり、ターリバーンよりもアフガン人の支持をえられていないのではないか。昔の名前で出ています、の域を脱していないように思われる。アフガニスタンの改革には、旧来人士でなく、若いジェネレーションの登場が待たれるのではないか・・・。この動きに対しては当のバグラン州の国民抵抗戦線から翌日、批判の声明が出されている。
昨夜、5月17日、著名なアフガニスタンの政治家のグループがトルコのアンカラに集まり、アフガニスタンと国の現状に関するトピックについて話し合った。イスラム民族運動党のスポークスマン・Ehsan Niroはこのニュースを確認し、トルコや他の地域からの重要な政治指導者が集会に出席するためにアンカラを訪れたと述べた。Niroによれば、議論はアフガニスタンの現在の苦境に対する解決策に焦点を合わせていた。彼は、党首が以前に連絡を取り、この会議が彼らが真剣でまとまりのあるアプローチと計画を開発するために集まったのは初めてであると述べた。BBCによると、アンカラ会議の出席者には、ジハードの指導者アブドゥル・ラブ・ラスル・サヤフ、ジャミアテ・イスラミの指導者サラフディン・ラッバーニ、国民イスラム運動の指導者アブドゥル・ラシッド・ドスタム、人民イスラム統一党の指導者モハマド・モハキク、元国家代表セキュリティ、元副大統領モハマド・ユーニス・カヌニ、元副大統領モハマド・カリム・ハリリ、元アフガニスタン大使ロンドン・アフマド・ワリ・マソウド、元財務大臣アブドゥル・ハディ・アルガンディワル、元バルク知事アッタ・モハマド・ヌール。・・・
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●2022年05月18日 <KHAAMA PRESS>
アフガン・タリバンがパキスタンとパキスタン・タリバン間の停戦を仲介
(WAJ: パキスタンのターリバーン(TPP)は表向きは無関係装っているが実質は兄弟だ。パキスタン政府のイスラーム世俗化には両者とも思想的には反対の立場なのだが・・・
5月18日水曜日にカブールで開かれた両党間の会合の後、アフガニスタンのタリバンは、パキスタンと地元のパキスタンのタリバン過激派グループとの間の一時的な停戦を仲介した。
パキスタン・タリバンは、パキスタン・ターリバン(TTP)としても知られ、2007年以来、パキスタンで最も致命的な作戦の一部を担ってきました。TTPは、アフガニスタンのタリバンとは直接関係がありませんが、彼らへの忠誠を誓います。
「会談中に、一時的な停戦も合意された」と、タリバーンのスポークスマン、ザビフラ・ムジャヒドは本日、カブールの会談を確認してツイッターに書いた。
水曜日に発表されたTTP声明はまた、協議がカブールで行われており、5月30日まで停止が実施されることを発表した。
ISIの元長官であるファイズハミード将軍がカブールを訪れ、TTPと交渉していると報じられたが、交渉で誰がパキスタン政府を代表していたかは不明であった。パキスタンの外務省のスポークスマンは、この点に関してロイターの説明要請に応じなかった。
イスラマバードは、TTPが何年にもわたってアフガニスタンに聖域を確立したと主張しており、この主張はタリバンと過去の米国が支援する政権の両方によって争われている。それにもかかわらず、イスラマバードは2人のTTP司令官をアフガニスタンのタリバンに引き渡し、TTPとの交渉が成功した場合は釈放される。
昨年、双方は休戦について合意したが、交渉は失敗した。地元メディアによると、昨年の会談は、パキスタンに拘束されたTTP囚人の釈放に関する意見の不一致により決裂した。
5月13日から5月28日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの2週間—3
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの5月13日から5月28日までの2週間の主な見出しをピックアップしました。この間も、前回に続きターリバーンによるアフガン国民、とくに女性の権利はく奪やジャーナリストへの弾圧、旧政権従事者への報復などが続いているのに対して、パンジシール州を拠点とする国民抵抗戦線が武力抵抗を他の州にまで広げ、また、全土でいくつもの反ターリバーン武装集団が結成され、活動を活発化していることです。また、パキスタンやイランとの衝突が増えつつあるのも特徴です。アフガン国民にとっては依然として厳しい状況が続いていますが、ターリバーンを追い詰め、全国民を包摂する政府を求める動きも少しずつ生まれてきています。希望が見えます。
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<2022年5月18日>
●タリバンは政府の財産の名の下に自家用車を没収する(モハマド・シェーカー・ラ)
カブール-タリバーンは、州のガズニのジャゴリ地区で政府車両の名前で自家用車を没収している…
●元反タリバン軍の3人のメンバーが小麦を収穫している間にタリバンの戦闘機によって射殺された…(サキ・)ハリド
地元筋によると、タリバーンは、カジャガルでの前政権の間に、公の蜂起部隊の3人のメンバーを射殺した…
<2022年5月19日>
●バルフ州で爆発により3人が負傷 (サキ・ハリド)
バルフ州の州都マザリシャリフで路傍爆弾が爆発し、3人が負傷した。爆風は…で発生しました
●タリバンは女性のテレビ司会者に顔を覆うように命じた(サキ・)ハリド
タリバンは、テレビチャンネルで働くすべての女性司会者に顔を覆うように命じました。提携しているテレビネットワーク、ToloNews。
●AIHRCの廃止は大きな後退である、とリチャード・ベネットは言います(サキハリド)
タリバンによる人権委員会の解散に応えて、アフガニスタンの人権に関する国連特別報告者は…
●タリバンがカブール市で35人のパンジシールの若者を逮捕、連行(モハマド・シェーカー・ラ)
<2022年5月20日>
●武装した男たちが両替商、彼の息子、クンドゥズのマネージャーを射殺(モハマド・シェーカー・ラ)
誘拐、殺人、拷問、および他の多くの刑事事件は、恐れることなく、そしてタリバンのメンバーがいたるところで、非常に公然と行われている。
●ウズベキスタンとパシュトゥーンのタリバン戦闘機間の内部衝突により、バグランで3人が死亡(モハマド・シェーカー・ラ)
ウズベキスタンとタジクのタリバンのメンバーに対する漠然とした主張に基づいたタリバンは、彼らを彼らの階級から外そうとしている。
●NRF部隊が待ち伏せ中にパンジシールで17人のタリバーン反乱軍を殺害(モハマド・シェーカー・ラ)
パンジシール州の民族レジスタンス戦線は、その軍隊がこの待ち伏せで17人のタリバーン戦闘機を殺害したと主張。
● タリバンはカーブルで元陸軍兵士を拘束(モハマド・シェーカー・ラ)
6日前、タリバーンはアフガニスタンの首都カブールにある国防省の元陸軍兵士を拘束し、連行した。
<2022年5月21日>
●バグランの抵抗戦線は、追放されたアフガニスタンの政治家に、慈悲を乞うのではなく、戦場でタリバンと戦うよう呼びかける
5月20日金曜日に発表された共同声明の中で、バグラン州のアンダラブ、ナリン、ホスト、キンジャン、タラワバルファク地区の国家レジスタンス戦線は、彼らの要求をターリバーンに受け入れさせるために政治は機能しないだろうと、これらの追放された政治家の行動を強く批判している。(全訳は「アフガンの声」参照)https://afghan.caravan.net/2022/05/26/bagramnrf/
<2022年5月22日>
●NRF(国民抵抗戦線)、待ち伏せ攻撃で20人のターリバーン戦闘員を殺害
<2022年5月23日>
●ターリバーン勧善懲悪省、カンダハールでヒジャーブキャンペーンを開始
それに対する反対運動おこる。
<2022年5月24日>
●アフガニスタンの女性ジャーナリスト、アニサ・シャヒードがICFJ賞を受賞
ICFJは国際ジャーナリストセンター。毎年恒例のKnight International Journalism Awardsを発表し、世界中の人々の生活に変化をもたらす優れた報道を表彰する。
<2022年5月27日>
●パンジシールで衝突がエスカレート、27人のターリバーン戦闘員が殺害される
<2022年5月28日>
●アフガニスタンの人権状況に関する国連特別報告者のリチャード・ベネットは、カブールとマザリシャリフでの最近の攻撃は完全かつ独立して調査されなければならないと述べた。
●ガズニ県のジャガト地区の住民は女子への教育を含め自分たちの費用で学校を建てた
●ターリバーン、サマンガーン州で公立学校を軍事基地に変えた
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●2022年05月13日 <プレジデントオンライン>
「ウクライナ難民は歓迎するが、中東難民は拒否」そんな矛盾政策が欧州でまかり通る深刻な背景
(WAJ: ウクライナからの国外難民が600万人を超えたそうだ。『ウエッブ・アフガン』では多文化共生を目指すヨーロッパでの難民問題の矛盾や、ウクライナ難民と中東・アフリカ難民との差別を取り上げてきた。多様性のスウェーデンで相次ぐ移民の暴動についてエッセーが・・・
4月半ば、ヨーロッパでイースター休暇が始まっていた頃、スウェーデンのあちこちで暴動が起こり、警官が襲われたり、自動車に火がつけられたり、学校が燃えたりした。ドイツの主要メディアは、「右翼のデモを認可したら暴動が起こった」と報道したが、これは部分的にしか正しくない。暴動の主勢力は右翼ではなく、移民だったと言われる。これを聞いて思い出すのが、15年ほど前にフランスのパリ郊外で、移民の第2、第3世代によって引き起こされた大規模な暴動だ。当時、現地では公共施設が破壊され、9000台の乗用車に火がつけられた。公道に集まった若者たち(旧植民地だった北アフリカ系)は完全に戦闘モードで、辺りは3週間ほど内戦のようになった。・・・
[つづきを読む]
●2022年05月7日 <AFP〇BB News>
タリバン、女性に公の場で全身覆うブルカ着用義務付け
(WAJ: 女性の隔離、教育からの排除、就業の禁止など女性の人権侵害が国際的にもっとも厳しく批判されているが、ターリバーンは一切その批判を受け入れようとしない。最近はアフガニスタン内のイスラーム宗教者からの批判も出てくるようになった・・・)
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン(Taliban)の最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ(Hibatullah Akhundzada)師は7日、女性に公共の場でのブルカ(チャドリ、全身を覆う衣服)着用を義務付けた。タリバン復権以来、女性に課した最も厳しい義務の一つとなる。・・・
[つづきを読む]
●2022年05月11日 <中東かわら版>
ターリバーンがヒジャーブ着用を義務化
(WAJ: 5月7日の上の記事の詳報および解説・・・)
2022年5月7日、ターリバーン暫定政権は、女性がヒジャーブ(頭髪を覆うヴェールの一種)を着用することを義務化した。今次の通達は、アーホンドザーダ最高指導者によって承認されており、ハーレド・ハナフィー宣教・教導・勧善懲悪相を筆頭に幹部7名の署名入り声明によって発表された。・・・
[つづきを読む]
●2022年04月27日 <NHK>
パキスタン南部の大学で自爆テロ 中国人ら4人死亡
(WAJ: パキスタンのドーン紙によれば犯人はバロチスタン解放軍(BLA)で「一帯一路」に反対する行動と報じている。詳細はWAJで追跡調査中。続報予定・・・)
パキスタン南部の都市カラチの大学で26日爆発があり、中国人3人を含む4人が死亡しました。パキスタンでは、中国と経済的な関係が深まるなか、中国人をねらったテロが相次いでいて、警察が捜査を進めています。26日午後、カラチにある大学で爆発があり、警察などによりますと、中国人3人とパキスタン人1人のあわせて4人が死亡し、2人がけがをしたということです。死亡した人の中には、大学の構内にある、中国語などを教える「孔子学院」の関係者が含まれていて、地元メディアによりますと、関係者が乗った車が孔子学院の建物に向かっていたところ、道路脇に立っていた女が身に着けた爆弾を爆発させたということです。・・・
[つづきを読む]
●2022年04月27日 <中東かわら版>
反ターリバーン勢力の動向
(WAJ: アフガニスタンのターリバーンはパシュトゥーン人とさまざまな人種、民族のイスラーム過激派、極端派、原理主義者のアマルガム。パキスタンのターリバーンも同様でそれぞれ内部に様々な民族部族対立やイデオロギー対立を抱えた武装集団。したがって、パキスタン政府、軍部が利用しようにも獅子身中の虫であったり、飼い犬に手をかまれたりします。・・・)
2021年8月15日に首都カーブルを陥落させて以降、ターリバーンがアフガニスタンにおける政治・軍事的優位を確立し、それを維持する状況が続いている。現時点において、ターリバーンはほぼ全土を掌握しており、「事実上の権力(the de fact authorities)」として国の実質的な統治を行っている。とはいえ、ターリバーンによる厳しい統治に反発する政治勢力は依然存在しており、これら勢力をも包摂する政権の樹立がアフガニスタンの安定化に向けての重要課題である。また、現在も「イスラーム国ホラーサーン州」(ISKP)が散発的に治安事案を引き起こしており、流動的な治安情勢が懸念材料である。以下では、断片的ながらも、反ターリバーン勢力の直近の動向を簡単に取り纏め、現在の政治・軍事情勢を概観したい。・・・
[本文を読む]
●2022年04月23日 <Hasht e Subh>
タリバン、ヘラートで二人の男の死体を一般にさらす
(WAJ: ターリバーンは、さらしたのは強盗犯人だとしているが、操作や裁判も一切なく、真実は不明だ。このような行為は不法行為そのものと言わざるを得ない・・・)
タリバンは、ヘラート州の中心部で強盗で告発された2人の男性の死体を一般に公開した。犠牲者はタリバーンとの衝突の後、昨夜ハジアバス地域で殺害されたと報告されている。教訓とするために、タリバンはヘラートの中心で23日の真夜中から正午頃まで死体を一般に公開した。タリバーンは、ヘラート州で誘拐犯や強盗の名の下に何人かの個人の遺体を繰り返しさらしてきた。しかし、多くのヘラート住民は、タリバーンが武装強盗の名の下に元政府兵士と政権の反対者を殺害したと報告している。
別のケースでは、タリバーンは、4月21日木曜日にバルフの中心であるマザリシャリフでターリバーンとの衝突で殺害されたアタ・モハマド・ヌールの甥のスハイル・ゼマライの死体も公開した。
タリバンの復讐殺害に通常関係している不審な殺害に加えて、国はタリバンと同様の過激派イデオロギーを持つ関連グループであるISIS-Kによる深刻で血なまぐさい攻撃にさらされてきた。
カブール、マザーリシャリフ、クンドゥズ、ファーバブでの最近の一連の民間人の爆破の結果、何百人もの無実の民間人が殉教している。カブールやマザーリシャリフでのハザラ人コミュニティへの攻撃は、250人以上の死傷者と数十人の負傷者をだしている。これらはハザラ人に対して長い間続いてきた大量虐殺行為のひとつであると考えられている。
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4月23日から5月13日まで
■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの3週間—2
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの4月23日から5月13日までの3週間の主な見出しをピックアップしました。この間の特徴は、ターリバーンによるアフガン国民、とくに女性の権利はく奪やジャーナリストへの弾圧、旧政権従事者への報復などが続いているのに対して、パンジシール州を拠点とする国民抵抗戦線が武力抵抗を他の州にまで広げ、また、全土でいくつもの反ターリバーン武装集団が結成され、活動を活発化していることです。また、パキスタンやイランとの衝突が増えつつあるのも特徴です。アフガン国民にとっては依然として厳しい状況が続いていますが、ターリバーンを追い詰め、全国民を包摂する政府を求める動きも少しずつ生まれてきています。希望が見えます。
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2022年4月23日
アフガニスタンとイランの国境で衝突、イスラム・カラ国境を閉鎖
イスラム・カラ国境でターリバーンが行っていた建設作業を停止させようとしたイラン国境警備隊とターリバーンとの間で衝突が発生。ターリバーンはイラン軍の車両と武器を押収したがイラン軍はそれを奪い返そうとして国境が閉鎖された。ターリバーン国境軍とイラン国境軍が交戦するのはこれが2回目。
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2022年4月23日
カピサの元治安部隊員2人とタリバン戦闘員とが6時間の交戦
衝突は、カピサ州の元国会議員スーフィー・アガ・ヤンの息子と元兵士との2人をターリバーンが逮捕しようとして午前10時30分から午後3時30分まで続いたが、ターリバーンは逮捕に失敗した。
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2022年4月24日
国民解放戦線(NLF)イスタリフのターリバーン治安司令官官邸を攻撃し5人のターリバーン戦闘員を殺害
NLFは4月23日土曜日の午後7時に攻撃を開始し多くの武器と軍装備品を押収したと主張した。
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2022年4月25日
サマンガーン州立病院:はしかに感染した多くの子供たちが死に、真剣な注意と健康支援が必要
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2022年4月25日
ガズニの安全保障上の懸念、部族の指導者は教育センターとモスクの安全性について懸念を表明
(シーア教徒およびハザラ族との衝突が増えている。)
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2022年4月25日
ターリバーンは平和を確立することができていない。イランはISKPと戦う措置をとる、とイラン外務省が表明
イラン外務省のスポークスマンSaeed Khatibzadehは4月25日月曜日、「タリバーン政権はアフガニスタン市民、特に少数派であるシーア派ハザラ市民の安全を守れていない。イランはテロリストグループ、とくにISKPとの戦いで主導権を発揮する」と述べた。さらに、彼はイランはテロリストグループとの戦いにおけるその経験をターリバーン政権と共有する準備ができているとも述べた。カーブルを含む多くの州で最近、爆破事件が頻発し数十人が殺害され、負傷している。自爆攻撃は、特にハザラ・シーア派市民を標的にしている。
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2022年4月25日
ターリバーン、ナンガルハール州で4人を理由不明で殺害
情報筋によると、2日前、軍用車両に乗っていたタリバーン戦闘員がマムリ村の路肩爆弾爆発により少なくとも4人が死亡した事件で、タリバーンは事件を実行したとして4人の男性を逮捕し殺害したと述べた。昨年8月に政権を握って以来、ターリバーンは、武器押収、復讐、民間人と元警備員の拘留などの理由で家宅捜査を行ってきた。ニューヨークタイムズ紙は最近、前政権に所属していた少なくとも500人の兵士がターリバーンの恩赦声明にだまされ、拘束された後に殺害されたと報じている。
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2022年4月28日
ソ連赤軍と戦ったように、ターリバーンの暗黒軍にたちむかう、とNRFは宣言
民族レジスタンス戦線(NRF)は、旧ソビエト連邦の侵略に対するムジャヒディーンの勝利30周年を記念して声明を発表した。
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2022年4月29日
マザーリシャリフで2回の爆発、9人が死亡、13人が負傷
過去2週間で、バルフ州は最悪の週となった。先週のハザラ・シーア派への攻撃で、70以上が命を落とし、数十人が負傷しました。今回の攻撃も、バルフのハザラ人コミュニティを標的とした2回目の血なまぐさい攻撃だ。
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2022年4月29日
ターリバーン、ゴール州での家宅捜索活動中に4人の元兵士を逮捕
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2022年4月29日
ターリバーン、サマンガーンで旧政府の少なくとも10人の地方司令官を拘留
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2022年4月29日
カブール西部のモスクで爆発、25人が死亡、負傷
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2022年4月30日
無意味な暴力がアフガニスタンで国民の怒りを引き起こす
アフガニスタンの少数民族および宗教的少数派は、過去数週間、テロ攻撃の標的にされてきた。ほとんどの場合、ISKPが犯行声明を出している。ターリバーンにはそれらを防止し制御する能力、能力、設備がないため、これらの攻撃は市民に大きな懸念を引き起こしている。国際社会とアフガニスタンに関与する国々はこれらの攻撃を非難しただけである。
金曜日の夜、カーブルでの祈りの最中に起きたハリファ・サヒブ・モスクへの攻撃は、アフガニスタンと外国での抗議を引き起こした。米国のアフガニスタン女性特使であるリナ・アミリと米国国務省のアフガニスタン特使であるトーマス・ウェストは、この攻撃を「無意味でひどいもの」と呼んでいる。
「ラマダンの聖なる月の間にカーブルのモスクへのさらに別の攻撃を聞いて深く悲しんだ」とリナ・アミリは金曜日にツイートし、カブールのハリファサヒブ修道院への昨日の攻撃について言及した。「この無意味な暴力は終わらせなければならず、加害者は責任を問われる必要があります」と彼女は付け加えた。
トーマス・ウェストはまた、先週、ハリファサヒブ修道院を含め、無実のアフガニスタン人に対する無意味で恐ろしい攻撃を非難する、彼はまた、攻撃の終了を求め、加害者は裁判にかけられるべきだと述べた。ハリファサヒブ修道院での獏辰では、10人が死亡し、15人が負傷したと報告されているが、詳細は不明である。
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2022年4月30日
モハマド・モハケク談:ターリバーンとクラサン州のIS(イスラム国)は一体
(モハマド・モハケク氏はアフガニスタン人民統一党の指導者であり、ハザラ族およびシーア派の指導者の一人)
最近発生した二つのテロによる大惨事はターリバーンとISKPの仕業である、とモハマド・モハケク氏は糾弾した。同氏はターリバーンとISKPは緊密に絡み合って一体化しているふたつを区別するのは難しいと指摘している。
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2022年4月30日
ターリバーン登場後、バルフとジョウシアン州でケシ栽培と麻薬市場が倍加
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2022年4月30日
カブール西部でバスが爆破され、女性3人が死亡、2人が負傷
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2022年5月1日
バグランでターリバーンとNRF(国民抵抗戦線)が衝突、ターリバーン戦闘員11人が死亡
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2022年5月1日
アフガンで進むメディア検閲
アムネスティは、アフガニスタンでジャーナリズムが圧迫を受けており、ターリバーンによる国の乗っ取り以来、少なくとも231のメディアが閉鎖されたと伝えている。
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2022年5月3日
NFL(国民解放戦線):カーブル・パルワン路の衝突でターリバーン2名を殺害し、武器を奪ったと主張
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2022年5月4日
ターリバーンがバグラーンでNRF(国民抵抗戦線)の司令官を殺害
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2022年5月5日
インドとフランスがターリバーンに包摂政府を形成するよう呼びかける
モディ首相とマクロン大統領は5月4日にアフガニスタンの状況とパリでのテロ問題に対処するための共同イニシアチブについて話し合い、共同声明を発表した。
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2022年5月5日
アフマド・マスード:国民抵抗戦線の高等評議会を結成するよう呼びかける
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2022年5月5日
ターリバーン:サマンガーンで地元のウズベク人司令官を逮捕
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2022年5月6日
マーク・ミリー将軍:ISKP他のテロリストがアフガニスタンで再編成
米国統合参謀本部議長マーク・ミリー将軍は最近カーブル、マザーリシャリフ、クドゥズ、カンダハールなどでハザラ族など数百人を殺害するテロ攻撃を行ったISやISKPが復活を果たそうとしていると指摘した。
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2022年5月6日
国民解放戦線、カーブルのターリバーン諜報部長を殺害したと主張
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2022年5月6日
イムラン・カーン前パキスタン首相:米国はアフガニスタン情勢を監視するためにパキスタン空軍基地を使用したがっている。
前首相は同時に、声明のなかで、アメリカはパキスタンがロシアや中国に接近しないよう圧力をかけており、自分が首相の座を失ったのもアメリカの陰謀であると主張した。
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2022年5月6日
NLF(国民解放戦線)、パクティア州でターリバーン兵5名を殺害したと主張
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2022年5月6日
タリバーンの勧善懲悪省は、女性のヒジャーブ着用に関する重要で新しい命令を明日発行すると発表、女性と少女の人権をますます制限しようとしている
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2022年5月7日
タジク族とウズベク族が支配する州でパシュトゥーン・ターリバーンがタジク族とウズベク族のターリバーンに取って代わる
これはターリバーンがますますパシュトゥーン族だけのものになりつつあり、ターリバーン内部で民族間の信頼が欠如していることを示している。
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2022年5月8日
ターリバーンのパンジシール警察署長がNRF(国民抵抗戦線)に参加
この警察署長の名はハジ・マリク・ダラで、彼はかつて国民的英雄であるアフマド・シャー・マスウドの仲間の一人だった。ターリバーンが再登場したときにターリバーンの旗を同地区で最初に掲げた人物だったが、今回NRFに再加入した。
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2022年5月8日
国民抵抗戦線(NRF)と国民解放戦線(NLF)部隊が共同でバグランでターリバーンと戦う
過去3日間、衝突はBaghlanのAndarab地区のTaghanak、Paskandi、Darashan、Darbank、およびNamakの地域で起こっている。
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2022年5月9日
タカール州ベルサジでの国民解放戦線(NLF)部隊との衝突で、12人のタリバン戦闘員が殺害される
衝突の結果、12人のタリバーン戦闘員が殺害され、3人が負傷し、4台のタリバーン車両が損傷した。国民抵抗戦線(NRF)との共闘が進んでいる。
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2022年5月9日
タリバンがパンジシールの女性を含む8人の民間人を殺害
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2022年5月9日
タリバンがアンダラブ・バグランで敗北し、27人が死傷
この間NRF部隊とタリバンの間の衝突は、国のさまざまな地域、特にAndrab Baghlan、Panjshir、Takharで増加している。
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2022年5月9日
強制的なヒジャーブに対する抗議:抗議者はそれを屈辱と呼び、女性の尊厳を侮辱する
ブルカはイスラムのヒジャーブでもアフガニスタンの文化の一部でもありません。これは部族の伝統であり、特にパシュトゥーン人が支配する社会でのみ、遠隔地の女性に強制的に課せられている。
<写真>https://8am.af/eng/protests-against-compulsory-hijab-protestors-call-it-humiliation-and-insult-to-womens-dignity/
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2022年5月9日
ターリバーン、サマンガーンの元地方司令官を殺害
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2022年5月9日
ターリバーン、バグラン州のアンダラブ・バグランで10人の民間人を殺害
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2022年5月11日
国連安全保障理事会がアフガニスタンの女性の権利問題に関する会議を開催
3日前、タリバーンは、ブルカを女性と少女にヒジャーブとして課す法令を発行し、イスラム教で最高のタイプの宗教的ヒジャーブと呼んだ。
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2022年5月11日
バグラン州の衝突でアンダラブ地区の元司令官ら6人が死亡
昨夜、国民抵抗戦線軍とターリバーンの衝突で6人が殺害された。ターリバーン側にも死傷者が出たが正確な数は未確認。
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2022年5月11日
アフガニスタン自由戦線(AFF)、アフガニスタンの民間人を保護するための早急な措置を講じるよう世界に呼びかけ
ターリバーンは過去20年間と同じように、無実の民間人に対する戦争犯罪である殺害・大量虐殺と続けると糾弾している。
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2022年5月11日
タリバーン、タカール州ヴェルサジ地区の住民を大量殺戮
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2022年5月12日
国連事務総長、アフガニスタンでテロが復活し、将来的に世界的な脅威につながる可能性があるという懸念を表明
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2022年5月12日
ターリバーン、スポーツ服を着ていたとして2人の運動選手を拘束
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2022年5月12日
ターリバーン、タカール州で3人の民間人と一緒に元警察官を射殺
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2022年5月13日
アフガニスタン国家イスラム運動(NIM)がガズニ県のワイエズ地区の地区建設をロケットで攻撃
NIMはガズニ州で結成された2番目の反タリバングループ。
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■Hasht-e-Subh(ハシュテ・スブ)にみるアフガンの3週間―1
(WAJ) アフガニスタンの独立系日刊オンラインニュースの4月1日からの3週間の主な見出しをピックアップしてみた。この間、マスメディアの目はすべてロシアのウクライナ侵攻に奪われ、アフガニスタンは忘れ去られてしまった。
しかし、金融制裁や暴力的専制政治と行政無能からくる飢餓や生活苦に呻吟するだけでなく、アフガン国民はターリバーンに対する抵抗を全国的に起こしつつあることがわかる。それはターリバーンが苦境に追い込まれている実態でもある。それらを列挙すると、①国民抵抗戦線(NRF:アフマド・マスードをリーダーとする武装抵抗組織)のみならず武力反対派の活動開始、②ISKPやISISのテロ活動の頻発化、③ターリバーン内の武力衝突の発生、④パキスタン・ターリバーン運動(TTP)の活動活発化、それによるパキスタン政府との対立、⑤デュアランド・ライン紛争でのパキスタンとの衝突、⑥国内矛盾の激化(女性の教育問題、ジャーナリスト・文化人弾圧、ペルシャ文化弾圧、ハザラ・シーア派民族浄化、地雷問題、等々)、⑦海外金融資産凍結による資金不足、⑧国家承認ゼロ、⑨国民を統合し包摂する政府の組織化要求、⑩イスラーム学者からのターリバーン批判、など。ターリバーンの前途は極めて多難。これを乗り切るには、偏狭なイスラーム解釈とパシュトゥーン・ワリの頑迷固陋から脱却して、アフガニスタン国民の声を聞きあらゆる民族・階層の協力をとりこむ、為政者としての力量をつけていくしかないであろう。
この3週間の動きを一読して、そのことを確認してほしい。(日付はHasht-e-Subhへの記事掲載日。最初の行をクリックすれば英語原文にジャンプします。)
・2022年4月1日
ファラー州で数名のターリバーン地方司令官がISKP(イスラム国ホラサン州)によって殺害される。
ISKPの戦闘員は以前、州内のターリバーンの検問所を数回攻撃していた。ISKP戦闘員は最近、特にファラーフ州のカカエセフィド地区とアナルダラ地区でターリバーンに対する攻撃を増やしていた。
・2022年4月1日
ターリバーンは、カーブルのシーア派に属するムサイブンジャファーモスクを封印
・2022年4月1日
ターリバーンは民間テレビ(タマドンTV)でイランのテレビ番組を放送することを禁止
最近、メディアチャネルの50%以上が閉鎖されたか、運用範囲が最小化されたと報告されている。
・2022年4月1日
パンジシール州でターリバーンと国民抵抗戦線(NRF)部隊間で激しい衝突
NRFのスポークスマンSibghatullah Ahmadiは、10人のターリバーン過激派が殺害され、13人が負傷したと述べた。
・2022年4月3日
カーブルのアフガニスタン最大の両替所で爆発が発生
両替所は5人の両替商が負傷したと語ったが、目撃者は15〜20人が負傷したと報告している。ターリバーンが国を乗っ取ったので治安がよくなると期待されたが、過去20年間安全であった施設まで標的となった。
・2022年4月3日
ターリバーンは独立した行政改革と公務員委員会を事務局に統合し、620人の公務員を追放
・2022年4月3日
ファイザバードでの爆発によりターリバーンの治安部長が負傷し、彼のボディーガード2人が死亡
・2022年4月3日
ユニセフ発表:地雷の爆発で過去7か月間に300人の子供が死亡
民間人が標識や指示に従わず、危険場所に近づくため、事故が大幅に増加している。ユニセフは、不発弾や地雷を除去し、将来の子どもの死を防ぐ予防措置を講じる必要があることを強調している。
・2022年4月3日
ターリバーン軍とNRF(国民抵抗戦線)部隊の間の激しい衝突:3人のターリバーン過激派が殺され、5人が負傷した。
パンジシール州の地元筋は、パンジシール州のロカ地区での国民抵抗戦線軍とターリバーン過激派との間の武力衝突が3日目に入ったと報告している。
・2022年4月4日
パンジシールでの衝突が終結。10人のターリバーン過激派と1人のNRF司令官が死亡。
・2022年4月6日
ヘラートのアンジル地区ジブライエルタウンシップでの爆発による死者は5人、23人が負傷
ジブライエルタウンシップは、2021年8月以来、共和国政府とターリバーンの間で、過去20年間、残忍な攻撃を受けてきたヘラート市のハザラ人コミュニティのひとつで、ターリバーン、ISKP(イスラム国ホラサン州)、ISIS(イラクとシリアのイスラム国)などから民族浄化攻撃を受け続けてきた。
・2022年4月6日
アフガニスタンの女性と子供たちは、アフガニスタンにおける人道的危機の犠牲者。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)–アジア部門がアフガニスタンの女性と子供たちの現在の状況について大きな懸念を表明。
・2022年4月6日
ターリバーンがゴール州のジャーナリスト保護委員会長を逮捕
メディア規制当局によって報告されたように、ターリバーンはアフガニスタンで数十人のジャーナリストを拘留し、拷問した。
・2022年4月6日
ターリバーンがバーミヤン州でNDSの2つの元軍職員を逮捕
バーミヤン州の地元筋は、ターリバーンの武装勢力が州内の2人の元国家保安局(NDS)職員を逮捕したと報告した。情報筋によると、これらの元NDSメンバーは、前政権の崩壊以来、大赦を信じて通常の生活に戻っていた。
・2022年4月7日
カーブル中心部にあるプリヘシチ・グランドモスクで爆発、24人が死亡および負傷
・2022年4月7日
パンジシール州のターリバーン過激派基地に国民抵抗戦線(NRF)が攻撃
この襲撃により、4人のターリバーン過激派を殺害し、3人を負傷させた。
・2022年4月7日
ターリバーンはタラウィーフの祈りへの出席拒否を理由にバダフシャン大学の学生を殴打し拷問
・2022年4月7日
ユネスコ:ターリバーンに女子校を直ちに再開するよう呼びかける。これ以上の政治的言い訳は受け入れられない。
・2022年4月7日
国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)はターリバーンにメディアとジャーナリストへの脅迫をやめるよう呼びかける。
・2022年4月8日
ターリバーンがバーミヤン州で11人の女性を逮捕
バーミヤン州の地元筋は、ターリバーン武装勢力が、ターリバーンが州の中心で行った行動を妨害したとして11人の女性を逮捕・起訴したことを確認した。女性らは4月2日土曜日に逮捕されていた。逮捕された女性のうち3人はターリバーンの旗を引きずり降ろした罪で起訴され、他の8人がターリバーンの集会運営を妨害した罪で逮捕された。
・2022年4月8日
ヘルマンド州の武器庫への米国の空爆で30人のターリバーン過激派を殺害
米国は先週、ショラバク空港でターリバーンの兵器庫にドローン攻撃を行った。
・2022年4月9日
国民抵抗戦線(NRF)がバグラン州アンダラブ地区のカサン渓谷を急襲
襲撃の結果、10人のターリバーン武装勢力を殺害し、13人を負傷させた。
・2022年4月9日
ナンガルハール州で迫撃砲弾の爆発により女性が負傷し、子供が死亡
国連児童基金(UNICEF)に基づくと、過去7か月の間に、アフガニスタンで数百人の子供たちが迫撃砲弾と地雷の爆発によって死亡している。
・2022年4月9日
アンダラブ州のNRF(国民抵抗戦線)部隊とターリバーン反乱軍の間で激しい衝突が再開
ターリバーン過激派とNRF部隊との戦いは、4月9日土曜日の午前9時頃にカサン渓谷で始まった。4月8日金曜日、国民抵抗戦線部隊がアンダラブのいくつかの地域からターリバーン過激派勢力を攻撃し、10人を殺害し、10人以上を負傷させた。
・2022年4月9日
アフガニスタン自由戦線(AFF)が4つの州のターリバーン基地を攻撃
AFFは、アフガニスタンの民主主義と女性の権利を回復することを誓約している。この攻撃で4人のターリバーン勢力を殺害し、6人を負傷させたとしている。AFFはアフマド・マスードが率いる国民抵抗戦線に加えて、アフガニスタンの民主主義と人権を回復するためにターリバーン政権と戦う目的で最近結成された。
・2022年4月10日
匿名の武装勢力がバダフシャンでターリバーンの司令官を殺害
4月10日日曜日の朝、身元不明の武装集団がジャワドというターリバーン司令官とそのボディーガードを殺害した。
・2022年4月10日
ターリバーンは、パルワンでNRF軍と提携しているとの言いがかりで若者を殺害
ターリバーンの戦闘員が、国民抵抗戦線(NRF)軍との関係があるとでっち上げて、パーワンのネマトゥラという若者を恣意的に殺害した。ネマトゥラの家族はNRFとは無関係と主張している。
・2022年4月11日
混沌とした国:タカール州での衝突中に6人のターリバーン戦闘員が殺害される
アフガニスタン北部タカールの地元住民は、ターリバーン軍同士の武力衝突が州内で発生し、これまでに6人の戦闘員が死亡したことを確認した。
・2022年4月12日
国境なき記者団が国連にアフガニスタンのジャーナリストを保護するよう呼びかける。
国境なき記者団(RSF)は、アフガニスタンの人権状況に関する国連の新しい特別報告者であるリチャードベネットに手紙を書き、ジャーナリストを擁護し、アフガニスタンの自由を報道するための緊急行動を呼びかけた。RSFによると、恣意的逮捕が増加しており、国内のすべてのメディアで恐怖の風潮が定着している。
・2022年4月12日
デュアランドラインに沿った国境の緊張:警戒心の強いターリバーンの国境部隊
ターリバーン軍は、パキスタン国境軍による攻撃を防ぐために、州のデュアランドラインに沿って待機している。
・2022年4月12日
武装した男が、ファリヤブ州北西部でターリバーンの戦闘員とその家族4人を殺害した。
・2022年4月13日
バルフ国際空港近くのターリバーン基地に国民抵抗戦線(NRF)軍が攻撃
国民抵抗戦線軍は、バグラン、クンドゥズ、タカール、パンジシール、バダクシャン、ジョウジアン、サマンガーンの各州でターリバーン武装勢力に対するゲリラ作戦を強化している。
・2022年4月13日
ターリバーンの反政府勢力がタカールで内部闘争:衝突中に3人のメンバーが殺害される。
・2022年4月13日
3つの州でアフガニスタン自由戦線部隊(AFF)が行った攻撃で14人のターリバーン戦闘員が殺害され負傷した。
アフガニスタン自由戦線(全国のターリバーンと戦うために結成された武装グループ)は、最近ターリバーン軍に対していくつかの攻撃を行ったと主張し、その結果、14人のターリバーン戦闘員を殺害または負傷させた。
・2022年4月16日
パキスタン軍がホースト州の一部を空爆し、女性と子供を含む30人の民間人を殺害。別の報告では、パキスタン軍がクナル州の一部でも空爆を実施したと地元の情報筋が確認した。
・2022年4月16日
クナル州でのパキスタン軍による空爆で家族の5人が死亡
クナル州の情報文化局長代理のMawlawiNajibullahは、パキスタンのジェット機が過去3日間に、マルワラ、ナリ、シェルタン地区および州の他のいくつかの地区を標的にしたロケット攻撃を数回行ったと述べ、攻撃を確認した。
・2022年4月17日
国境の緊張、国境沿いのターリバーン戦闘員とパキスタン軍の衝突
衝突の結果としての死傷者はこれまで報告されていない。ターリバーン軍とパキスタン軍の衝突は、アフガニスタンとパキスタンの間の緊張が、金曜日の夜、ホスト州とクナル州の一部でパキスタン軍が空爆した後、女性と子供を含む30人の罪のない民間人を殺害したためにエスカレートした。
・2022年4月17日
イスラマバードとカーブルは最近の国境問題について外交的調整を行った。
Asim Iftikharは、テロリストがパキスタン国内で作戦を遂行するためにアフガニスタンの領土を使用しており、彼らは罰せられていないと述べています。
パキスタン外務省のスポークスマンAsim Iftikharは、イスラマバードとカーブルが数ヶ月間外交ルートを通じて両国の安全対策について調整し、協議していると述べた。Iftikharによると、Tehreek-e-Talibanパキスタン(TTP、パキスタンのターリバーン)は、アフガニスタンからのパキスタンの検問所を攻撃し続けている。イフティカルは、地域の平和と安定を確立するために、ターリバーンにテロ活動に対して厳格な措置を講じるよう求めた。国連憲章と国際法によると、パキスタンの空爆はアフガニスタンの主権の明らかな違反だ。クナルとホストに対するパキスタンの空爆は、広範囲にわたる内部反応を引き起こした。アフガニスタンの国連代表はまた、攻撃をアフガニスタンの領土への明らかな侵略と呼んだ。
・2022年4月18日
ターリバーンの戦闘員とクンドゥズの住民との衝突により、1人が死亡、6人が負傷
パシュトゥーン人ターリバーンは地元のトルクメン人から十分の一税と寄付(ザカート)を強制的に徴収しているが、地元の人々はそれを支払うことができない。
・2022年4月18日
正体不明の武装した男たちがロガールのターリバーン基地を攻撃
ターリバーンが政権に復帰して以来、ロガール州のターリバーンの基地に対する初めての武力攻撃。
・2022年4月18日
ターリバーン、テレビ司会者でジャーナリストのMohib Jalili氏に暴力をふるい逮捕、拷問した。容疑は不明。
・2022年4月18日
国民抵抗戦線(NRF)軍がバグランでターリバーン軍を待ち伏せし、3人のターリバーン反乱軍を殺害
・2022年4月18日
パキスタン軍がアフガニスタンのニムルーズ州で抗議者に発砲
パキスタン軍は、アフガニスタンの東部の2つの都市であるクナルとホーストの数十の村で空爆を開始し、子供と女性を含む45人の民間人を殺害した。アフガニスタン国土への攻撃は、アフガニスタンの民間人、国際社会、およびアフガニスタンの国連代表の反応を引き起こした。攻撃はアフガニスタンの主権への明らかな侵害であると糾弾された。パキスタン軍が抗議者に発砲した後、デモは暴力的になり、カンダハールを含むアフガニスタンの主要都市でもデモが行われている。
・2022年4月18日
UNAMA、アフガニスタンにおける包摂的政府の形成を要求
4月17日日曜日に行われた会議中、UNAMA(国連アフガニスタン支援ミッション)の代表は、アフガニスタンのすべての民族グループと宗教的少数派を代表する政府を形成する必要性を強調し、すべてのレベルのアフガニスタンの当事者間で対話が必要であると付け加えた。
・2022年4月19日
ハザラ人支配地域であるカーブル西部の教育センターと少年学校で2回連続して爆発、26人が死傷、ほとんどが生存の可能性なし。
ムムタズ教育センターでの最初の爆発で6人の生徒が死亡し、10人が負傷。2回目の爆発は数千人の生徒がいる公立学校アブドゥルラヒムシャヒド高校。カーブルおよび全国のハザラ人が支配する地域は、2021年8月以来、共和国政府とターリバーンによる過去20年間の残忍な攻撃にさらされてきました。
ターリバーンは、カーブルのハザラコミュニティに対して、国中の州と都市の中心部の間の高速道路で人間の悲劇的な攻撃を開始するために使用されたISISの名をかたっている。ターリバーンが責任を主張する多くの民族浄化攻撃には、2018年8月のマウォド教育研究所への自爆攻撃、2021年5月のサイードシュハダガールズスクールへの車による自爆攻撃、ダシュテの産科病院への攻撃が含まれる。
過去20年間、ターリバーンはハザラコミュニティへのすべての攻撃の犯行声明を発していたが、反政府勢力が権力を握った2021年8月以降、ハザラコミュニティへの攻撃は同じグループであるISKPが犯行声明を発している。
・2022年4月19日
アフガン人の95%が食糧不安、とOCHA
国連人道問題調整事務所(OCHA)は、アフガニスタンの飢餓危機について再び深い懸念を表明
・2022年4月20日
カーブルのターリバーン車両を爆破
カンダハル市場の前のクアイマルカズでの地雷爆発はターリバーンの車両を標的にしたもので、ターリバーンのメンバー2人が死亡した。
・2022年4月21日
未知の武装した男たちが発砲し、タカールで2人のターリバーンメンバーを殺害
情報筋によると、事件は水曜日の夜に発生し、銃撃者がターリバーンから多くの武器を鹵獲した。
・2022年4月21日
ナンガルハールで路肩地雷が爆発し4人のターリバーンメンバーを殺害、ひとり負傷。
いまのところ犯行声明は出ていない。
・2022年4月21日
一連の爆発がマザリシャリフ州とクンドゥズ州のシーア派モスクで発生
一部の情報筋は、爆発がターリバーンの反政府勢力の車両に設置された地雷によるものであることを確認した。
・2022年4月21日
トーマス・ウェスト:女子教育の制限はタリバンの約束と矛盾する
カルザイ前大統領との電話での会話で、米国務省のアフガニスタン特別代表トーマス・ウェストは、タリバンの女子教育に対する継続的な制限について深い懸念を表明した。
・2022年4月22日
クンドゥズのモスクへの自爆攻撃により、40人の死傷者と50人の負傷者が出た
地元筋は、クンドゥズ州のイマームサーヒブ地区のモスク内で起きたこの事件は自爆テロ犯によるものであることを確認した。死傷者の正確な数はまだ報告されていない。
・2022年4月22日
NRF部隊は、ファリヤブで8人のタリバーン反乱軍を殺害したと主張
NRF(国民抵抗戦線)は、過去24時間に、ファリヤブ州のタリバーン基地に対する別々の攻撃で8人のタリバーン反政府勢力を殺害し、他の2人を負傷させたと主張した。声明によると、NRF部隊は、メイマネ市の郊外、コヒスタナト、および州のシリンタガブ地区を攻撃。ファリヤブ州のタリバーン情報文化局長代理のShamsullah Mohammadiは衝突を確認したが、タリバーンメンバーの死傷者を否定した。同時に、解放戦線と自由戦線部隊は、カピサ州とカンダハール州のタリバーンメンバーに対する標的型攻撃も報告している。
●2022年04月18日 <中東かわら版>
パキスタン軍機の越境攻撃で多数の市民が死傷
(WAJ: アフガニスタンのターリバーンはパシュトゥーン人とさまざまな人種、民族のイスラーム過激派、極端派、原理主義者のアマルガム。パキスタンのターリバーンも同様でそれぞれ内部に様々な民族部族対立やイデオロギー対立を抱えた武装集団。したがって、パキスタン政府、軍部が利用しようにも獅子身中の虫であったり、飼い犬に手をかまれたりします。・・・)
2022年4月16日未明、南東部ホースト州、及び、東部クナル州で、パキスタン軍機による越境攻撃が発生し、40名以上が死傷した。
民放『トロ・ニュース』(独立系)は、16日午前3時頃に空爆が始まり、民家が破壊され、女性や子どもを含む市民40名以上が死傷したとの目撃者の証言を伝えた。また、同記事は、クナル州情報文化局の担当者によるものとしてパキスタン軍の迫撃砲で少なくとも6名が死亡した、負傷者の一人によればパキスタン側から軍用機が飛来し民家を空爆した、と報じた。また、16日付パキスタン英字紙『エクスプレス・トリビューン』は、パキスタン軍用ヘリがクナル州の4つの郡で民家を空爆した末、市民36名を殺害したとのターリバーン司令官の証言を報じた。・・・
[本文を読む]
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●2022年04月11日 <KHAAMA PRESS>
宗教学者、タリバンに女子校の再開を要請
(WAJ: ターリバーンの統治原理はイスラームの教義と戒律、それにパシュトゥーンの伝統的な掟(パシュトゥーン・ワリ)だ。しかしイスラームには女子教育を否定する教義はなく、両者間には矛盾がある。ターリバーンがパシュトゥーンの枠を超えて国全体の統治者となるためには、国民各層各民族の要求を統合・包摂する政府を樹立しなければならない。さもなければ、国際的な承認を得ることはできない。・・・)
(by Najibullah Lalzoy):アフガニスタン宗教学者協会は、アフガニスタンの女子中等教育学校の閉鎖に反発し、アフガニスタン・イスラム首長国(IEA)に対し、すべての制限を解除し、学校を再開するよう要請した。
同協会は声明の中で、女性も男性と同様に、宗教的かつ現代的な教育を受け、社会の発展に参加する権利があると述べた。
「シャリーア法の原則に基づき、ムスリム女性は男性と同様に宗教的、近代的教育を受ける権利があり、社会の発展に参加し、教育を受けることができる。従って、私たちはIEAに女子のための学校を再開し、女子が勉強できるようにすることを求める」、と声明は述べている。
宗教学者たちは、女性の教育は必要なことであり、イスラム教はそれについて何の制約もないと述べている。協会のメンバーは、イスラームは女性が教育を受けることを決して妨げていないと主張し、ターリバーンの口実は正当化されないと付言した。10代の少女のための学校閉鎖をめぐるIEAの決定は、国の内外で反発を招いている。現在、国際社会はアフガニスタンへの支援に際して、学校の再開を条件としている。
[元記事を読む(英文)]
●2022年04月08日 <RAWA News>
ターリバーンはバーミヤンで11人の抗議する女性を逮捕した
(WAJ: 3月21日のナウルーズ以降に、女子中高教育を再開するとの決定を急遽ひっくり返して中高女子の授業を再開初日に撤回したことに対し、アフガニスタンでは女性を先頭に抗議行動が展開されている。ターリバーンは女子教育の再開を宣伝することにより、凍結資金解除など制裁解除を狙って偽善的な政策を策動している。海外の資金を得たいなら、偽善的でなく正しい政策を展開すべきであろう。・・・)
バーミヤン州の情報筋は、ターリバーンがグループの支援プログラムを妨害した罪で州内の11人の女性を逮捕したことを確認している。これらの情報筋によると、ターリバーンの旗を引きはがした最初の3人が逮捕され、その後、プログラムを妨害した罪で8人が逮捕された。・・・
[本文を読む]
●2022年04月07日 <中東かわら版>
ターリバーンがケシ栽培禁止令を発出するも実効性に疑問符
(WAJ: 自分たち以外は誰もやっちゃいかんぞ、ってことでしょうね。アヘンは医療薬品モルヒネの大事な原料で世界中から求められている貴重な商品で、王政時代から現在まで(PDPA政権下、アメリカ占領下でも)アフガニスタン政府の貴重な輸出品でしたから・・・)
2022年4月3日、ターリバーンのアーホンドザーダ最高指導者は、「ケシ、及び、全ての麻薬栽培禁止に関する信徒たちの長令」と題する声明を発出し、全土でのケシ栽培を禁ずる方針を打ち出した。同声明の概要は以下の通りである。・・・
[本文を読む]
● 2022年4月4日: <RAWA News>
アフガニスタンの苦しみは前例のないレベルに達した
女子の通学を6歳から許可するというターリバーンの最近の決定は、連中が昨年政権に復帰して以来、アフガタン人の生活がどう変わったかをはっきりと思い出させました。ギャロップの国別調査では、まったく良くなっていません。ターリバーンが昨年アフガンを乗っ取っていらい、ほぼすべてのアフガニスタン人(94%)が自分たちの生活が困難なほど貧弱だと評価しました。これはアフガニスタンにとって過去最高の苦しみであっただけでなく、ギャラップが2005年以来どの国でも測定したことのない最高レベルでした。[本文を読む]
● 2022年4月4日: <RAWA News>
女性の教授はもはや男性との科学会議に出席することが許可されない
ターリバーン高等教育省は、すべての公立および私立大学に、女性の教授が男性の科学会議に出席してはならないと通知しました。手紙には、女性の教授、学生、卒業生は男性のプログラムに参加してはならないと記載されています。[本文を読む]
●2022年04月02日 <毎日新聞>
ロシア兵が大量被ばく報道 チェルノブイリ原発で何があったのか
(WAJ: ソ連軍は廃炉作業中のチェルノブイリ原発を占拠し制限区域内に立ち入り塹壕を掘るなどし、兵士に症状が出たり脱走者が出たりしたという。原発が爆発した36年前は消火作業中に作業員が何十人も被爆死した。ソ連政府は「英雄」として称賛したが被爆の恐ろしさを教育していなかった無知による蛮勇、上層部の無能・無策・犯罪である。今回の侵略による犯罪と兵士らの悲劇の度合いは過去の何十倍にも値する・・・)
ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ北部のチェルノブイリ原発を占拠していた多くのロシア兵が被ばくしたと海外メディアが報じた。ロシア軍は2月24日から占拠していた。史上最悪の原子力事故から36年もたったチェルノブイリ原発で、いったい何が起きていたのか。【吉田卓矢】・・・
[本文を読む]
● 2022年4月2日: <RAWA News>
ターリバーンはマザーリシャリフで助産師を拷問し殺害した
彼らは彼女をナイフで細かく切り、最後に12発の弾丸を発射しました。「ナフィサはアリチョパンクリニックで働いていた」と情報筋は述べた。昨日の夕方、彼女は姉の子供と同僚と一緒に仕事から帰る途中でした。「ターリバーンは、なぜお前は非マフラム(訳注:女性護衛の資格のない者)の車に乗ったのだ?」と詰問しました。新聞「Sobh-e-Kabul」の最新情報によると、バルフ州で殺害されたその若い女性は、ターリバーンに拷問され、その後射殺されました。[本文を読む]
●2022年04月01日 <中東かわら版>
中国が近隣7カ国外相会合を主催
(WAJ: アフガニスタンはアルプス‐ヒマラヤ造山帯の中央に位置し本来中央アジア・中東に接続する地下資源が豊富な地域である。戦争が絶えない地域であったため開発が遅れていた。従来から中国はアフガン政府と開発協定を結んでいたが米軍撤退後、より積極的な姿勢を見せている。今会議でもテロ対策と合わせて鉱山・原油開発に意欲を示している点が注目される。)
2022年3月31日、中国東部の安徽省屯渓で、アフガニスタンに関する近隣7カ国外相会合が開催された。今次会合は、パキスタン(2021年9月)、イラン(同年10月)に続いて3回目となる同じフォーマットでの国際会合であり、中国主催の下、イラン、パキスタン、ロシア、タジキスタン、トルクメニスタン、及び、ウズベキスタンの外相級が出席した。ターリバーン暫定政権からもモッタキー外相代行が参加し、カタル、インドネシアの代表団も参加した。
冒頭、習近平国家主席は、「近隣諸国にとってアフガニスタンは、同じ山河を介して結びつく、栄枯盛衰をともにする国」と表現し、一致団結してアフガニスタン人民が明るい将来を築く支援をする必要があるとメッセージを寄せた。・・・
[本文を読む]
● 2022年3月31日: <RAWA News>
元政府軍兵士の焼けた遺体がヘラートで発見された
ヘラートの元政府軍兵士の親戚は、彼が不審な殺されかたをし、遺体を焼かれたと言います。犠牲者の名はハッサン・カヌニで旧政府軍の軍医でした。彼の遺体は本日(3月31日木曜日)発見されました。カヌニ氏の兄弟であるサイード・バキル・サジャディ氏は、カヌニ氏はは警察官の経歴もあり薬理学も学んでいたと語っています。サジャディ氏はターリバーンに犯人を逮捕するよう要求しています。ターリバーンが政権を掌握してから元政府軍への報復攻撃と暗殺が続いています。[本文を読む]
●2022年03月30日 <日本経済新聞>
バイデン政権、中国最優先 次にロシア/初の国家防衛戦略
(WAJ: 『ウエッブ・アフガン』では、アメリカの狙いが、ユーラシア大陸の西のウクライナ、しかし主敵は東の中国、と分析してきた。米国防省はそれを隠すことなく政策化する。国力衰退傾向の米国の目論見は果たして計画通りにいくのだろうか・・・)
【ワシントン=坂口幸裕】米国防総省は28日、バイデン政権初となる国家防衛戦略(NDS)を米議会に提出した。同省が発表した概要によると、脅威が高まる中国への対処を最優先事項に位置づけた。米本土を防衛し、同盟国・有志国への戦略的攻撃を抑止すると打ち出した。その次に欧州でのロシアへの対応を挙げた。
バイデン政権が作成している新たな核政策の指針である「核体制の見直し(NPR)」と「ミサイル防衛見直し(MDR)」の内容を国家防衛戦略に反映した。国防総省は機密情報を盛っていない戦略の全体像を近く公開する予定だ。
中国を「最も重要な戦略的競争相手」と指摘。抑止力を維持・強化するためにただちに行動すると強調した。インド太平洋地域で中国に対峙する能力の向上を優先し、次の課題としてウクライナに侵攻したロシアによる「深刻な脅威」への対処を掲げた。
北朝鮮やイラン、テロ組織など「その他の持続的な脅威を管理する能力を維持する」と訴えた。 同盟国などと築く「統合抑止力」を重視する姿勢も示した。同盟や有志国と協力し、軍事力を含む米国の能力を最大限に活用する狙いだ。・・・
[本文を読む]
● 2022年3月29日: <RAWA News>
権利監視人は、ジャーナリストを拘束したとターリバーンを非難
ジャーナリスト保護委員会は月曜日に少なくとも7人のジャーナリストを拘束したとしてターリバーンを非難し、グループは「ジャーナリストの拘束をやめ、報道機関の活動のすべての禁止を解除せよ」と警告した。[本文を読む]
●2022年03月27日 <アルジャジーラ>
世界はウクライナで統一し、アメリカで分割される/第2次冷戦が差し迫る中、世界はどちらにつくべきか警戒している
(WAJ: 国連決議の国数では圧倒的多数(73.4%)がロシアを非難したが人口比では47%と過半数に届かない。これまで世界を力で支配してきた英米西欧諸国への不信感が第3世界では多数である現実がある。中東を荒らしまわった英米への批判的視点からアルジャジーラが論じる。・・・)
第3世界の多数が単純にアメリカに追随しないのは、米国とロシアの冷戦に引きずり込まれることへの恐れと疑惑があるからだ。キエフが犠牲者でありモスクワが侵略者である可能性はあるのだが、ワシントンが完全に無実であるとは、多くの国が考えてはいないからだ・・・
[続きを読む]
●2022年03月~ <47 News>
<連載>タリバン支配下で今、起きていること―安井浩美のアフガニスタン便り
(WAJ: 昨年8月15日のターリバーン・カーブル占拠の直後、日本が差し向けた自衛隊の救援機で日本人としてただひとり救出された安井浩美さんは、退避したイスラマバードでアフガンへ戻る機会をずっとうかがっていた。退避の悲しみで「柄にもなく一人で泣いたりもした」そうだ。しかし、20年も住みつづけ自宅もあるカーブルへの帰還を狙っていた。そして3カ月後、民間機の往来が実現した時、まっさきに「帰国」したという。そして早速、共同通信の通信員としてわれわれに貴重なカーブルの庶民の暮らし=苦難の現状を伝えはじめた。安井さんはこの連載で「タリバン暫定政権発足から半年が過ぎ、カブールに暮らす私自身の生活や国の様子がどう変わったかを日本の皆さんにご紹介したいと思う。」としている。必読のレポートである。13:43 2022/03/30)
<第1回>唯一の邦人退避から3カ月、カブールに戻って住み続けると決めた
https://nordot.app/868396905403236352?c=39546741839462401
<第2回>6歳娘「私を売って薬を買って」、夫を爆弾で亡くした貧困28歳女性のおなかには5人目
https://nordot.app/871614935996694528?c=39546741839462401
●2022年03月27日 <Hasht-e Subh>
ノウルーズ祭を禁止するターリバーンの姿勢は?
(WAJ: ターリバーンは今年(2022年)、ノウルーズの祝祭行事を禁止しました。ターリバーンがなぜ、ノウルーズ祭をアフガニスタンのカレンダーから削除しようとしているのか、その思想的背景を明らかにし、批判します。・・・)
ノウルーズ祭に対するターリバーンの姿勢は宗教ではなく政治的な動機にもとづいている。現代アフガニスタンのイスラーム学者によれば、ノウルーズ祭がイスラームの原則に違反していることを示す証拠はない。ノウルーズ祭は、ペルシャ文明に関連する長い歴史背景を持つ非常に古い伝統行事のひとつです。この行事は、ペルシャ暦別名シャヘンシャヒ暦を創造したと称されているペルシャ王、ジャムシードによって名付けられました。(訳注:ペルシャ語で「ノウ」は「新しい」、「ルーズ」は「年」を意味する)伝説によると、ジャムシェッドは、冬の形をまとってすべての人を殺す黄泉の国から世界を救ったと言います。このイベントは、イラン、アフガニスタン、中央アジア諸国の広い地域で祝われています。・・・
[続きを読む]
●2022年03月25日 <長州新聞>
米映画監督マイケル・ムーアが批判するウクライナ報道 「戦争に巻き込もうとする背後勢力に抵抗を!」
(WAJ: 行動するドキュメンタリー作家マイケル・ムーア氏はウクライナをめぐるメディアの報道姿勢に極めて強い危うさを感じている。そして、プーチでなく米国、ロシア、その他の国の政治家とマスメディアと戦争産業集団への抵抗を呼びかける。・・・)
アメリカの映画監督マイケル・ムーアは16日、インターネットのポッドキャスト(音声番組)でウクライナをめぐるマスコミ報道を批判し、「アメリカ人をウクライナに入れたりロシアと空中戦をして、第三次世界大戦を起こしてはならない」と呼びかけた。番組案内は「プーチンがウクライナに侵攻してから3週間、延々と繰り返されるニュース・サイクル。チャンネルを変えると、同じ話、異なる専門家。しかし、戦車が路上の車や死体を吹き飛ばす映像や、恐怖で逃げ惑う難民、殺されるアメリカ人ジャーナリストなど、恐ろしい映像の背後で、もっと不吉ななにかが働いている」「私たちアメリカ国民は、私たちを戦争に導こうとする他のアメリカ人(政治家、評論家、元将軍、より大きな利益を求める企業の親玉たち)に操られていることを明確にしなければならない」と訴えている。・・・
[続きを読む]
●2022年03月25日 <REUTERS>
中国外相がアフガン訪問、タリバン復権後初 経済・政治関係協議
(WAJ: 世界の眼がウクライナに奪われているスキを狙って、ターリバーンが外交攻勢を強めている。中国王毅外相が来カーブルした同じ日にロシアからも外交団がカーブルに到着している。きな臭い匂いがただよう・・・)
中国の王毅外相が24日にアフガニスタンの首都カブールを訪問したと、イスラム主義組織タリバン暫定政権の外務省が明らかにした。昨年8月のタリバン実権掌握以来、中国要人としては最高レベルの訪問となる。前日には、日本の中学・高校に当たる中等教育の女子通学を再開当日に延期して生徒らが学内から締め出され、国際社会に怒りが広がっている。外務省報道官の声明によると、王外相はタリバン政権のムッタキ外相代行と会談、鉱山部門の労働再開や中国の広域経済圏構想「一帯一路」でアフガンが果たし得る役割など、両国の経済・政治関係について協議した。タリバンの実権掌握以来、同国に閣僚を派遣している国は、中国、パキスタン、カタールなど少数で、中国を含む外国政府は、タリバン暫定政権を公式に承認していない。多くは、タリバンが人権問題やテロ対策に取り組んでいることを証明する必要があるとしている。中国は今月に地域外相会合を開催する予定で、ムッタキ氏も出席する。報道官によると、ムッタキ外相代行は現政権が実現した安全保障により中国を含む海外からの(対アフガン)投資の基盤が整ったと述べたという。・・・
[続きを読む]
●2022年03月23日 <中東かわら版>
アフガン暦新年を迎えるも、ターリバーンが女子教育再開を撤回
(WAJ: ロシアのウクライナ侵攻の陰で報道される機会の減ったアフガニスタンだが、寒さや地震などの自然現象だけでなく、ターリバーンの圧政による国民の苦難がつづいている。注目をつづけよう・・・)
2022年3月23日、ターリバーン教育省は、ナウルーズ(アフ
[続きを読む]
●2022年03月18日 <The Guardian>
アフガン国民の苦悩は終わっていない
(WAJ: アフガニスタンに対するメディアの注目は急速に薄れつつあるが、アフガン国民の苦悩は終わっていない。・・・ペンとAK-47ライフル銃の間の世界的な戦いにおいて、国際メディアとジャーナリストは、平和ジャーナリズムを通じてアフガニスタンに関与し続け、後者が簡単に勝つことを許さないようにすべきだ。)
アフガニスタン人は、ウクライナ人が戦っているのと同じ理由で、70年代から戦ってきたが、無視され、裏切られてきた。アフガニスタンで何らかの代議制の政府を確立するのに、国際社会は20年の長きにおよぶ血と富という犠牲を払ったが、ターリバーンは数日でそれを打倒し、数週間もするとメディアはその話一切に注意を払わなくなった。1月(2022年)には、マザーリシャリフ市北部のターリバーンのメンバー数名が、拘禁中の女性8人を輪姦したとされる。これらの女性たちは、外国軍の撤退を受けてターリバーンが国を乗っ取った後、国外へ逃れようとして逮捕された人びとの一員だった。
ターリバーンはこの事実を否定しているが・・・
[続きを読む]
●2022年03月13日 <Hasht e Shbh>
罪なき人々を撃ち殺すことはタリバン過激派の娯楽
(WAJ:第1次タリバン統治時代と同じように今回石打ちリンチ殺人やレイプ、誘拐などがやまない。タリバン政権は否定をしているが、だとすれば、むごい事件の数々は一般タリバン兵の管理ができていないことを示している。)
最近、タリバン過激派が無実の民間人を残酷に撃ち殺していることを示すビデオがソーシャルメディアで話題になっています。
ソーシャルメディアで話題になっているビデオクリップは、タリバン過激派がパンジシール州ヘサラク地区の教師であり普通の居住者であるビラルという男を撃っているところを映しています。このビデオは、男性が命乞いをし、武装グループや前政権とは関係がないことを強調しているが、誰も彼の言うことを聞かず、ついに彼を殺害する様子を示しています。このビデオは数ヶ月前に録画されたが、最近公開され、タリバンに野外裁判をやめるよう呼びかけ、国民の反応を引き起こしました。
野外裁判と恣意的な殺害は戦争犯罪と人道に対する罪と見なされますが、タリバン過激派は、大赦を発表したにもかかわらず、無実の民間人を恣意的に殺害しています。
・・・
[続きを読む]
●2022年03月18日 <日経新聞>
アフガン市民をタリバンが監視、首都で深夜に家宅捜索
(WAJ:ロシアのウクライナ侵略戦争の陰でアフガニスタン報道が消滅しているが、ゼロではない。日経新聞が現地からのレポートを掲載した。それは、われわれ『ウエッブ・アフガン』が伝えるターリバーンの蛮行のほんの一端だ。しかし、報道しないよりよい。どしどし報道してほしい・・・)
アフガニスタンを制圧したイスラム主義組織タリバンが市民の監視を強めている。カブール首都圏では深夜を含め、抜き打ちの家宅捜索を始めた。女性を対象に、イスラム法に基づく事実上の出国制限の実施を表明した。テロ対策や人材の国外流出の抑止が目的だとみられるが、失業が深刻になるなか、暫定政権への反発が強まっている。 内務省は2月下旬、家宅捜索を始めた。ポーランド出身のジャーナリストの女性によると、カブールの自宅に深夜、自動小銃や対戦車砲で武装した少なくとも20人の要員が突然、押し入った。「家中のものをひっくり返された。一人暮らしで、とても怖かった」という。 女性は後日、タリバンの広報担当がツイッターに投稿した掃討作戦に関する声明を読み、やっと事態をのみこめた。 タリバン側は家宅捜索の目的を、犯罪者の摘発と治安の維持だと説明するが、暫定政権に対する市民の反対を抑えるため、監視を強めているとの見方もある。 住民は不満を募らせている。捜索を受けたカブール市民の一人は、冷蔵庫の上にイスラム教の聖典コーランを乗せていたが、扱いが雑だと要員に叱責された。別の女性は、家に女性しかいないときに男性ばかりのタリバンの戦闘員が土足で上がり込んできて、食器棚を含め、隅々まで調べた行為に恐怖を覚えたと証言した。 暫定政権は市民の権利を制限している。2月下旬にはタリバンの報道担当が、市民の国外流出を抑える方針を示した。海外に留学する女性は親族の男性と一緒でないと出国できなくなった。イスラム法の解釈が根底にあるとみられる。 報道担当はその後、女性を含めた出国制限は「合法の書類を所持したり招待を受けたりした」人たちには適用しないとツイートした。 タリバン側は、こうした規制が国民を保護するために必要だと主張する。だが、暫定政権の監視下に置かれ、移動の自由も制限された市民の生活は一段と困窮する。国際労働機関(ILO)によると、2021年8月にタリバンがカブールを陥落させた後、50万人以上が職を失った。 暫定政権に抗議する活動に加わる女性は女子校でトルコ語を教えていたが、タリバンの制圧後、失業した。タリバンが女子学生の通学を禁止したためだ。この女性は「タリバンの言うことを聞かないと罰を受ける」と非難する。「タリバンは私たちの行動、行き先、着る物を含めすべてを統制しようとしている。息が詰まりそうだ」 (寄稿 カブール=カニカ・グプタ)
●2022年02月28日 <Yahoo!JAPAN ニュース>
タリバンがウクライナ情勢で「平和的解決」を呼びかける。世界が当惑した声明の背景とは
(WAJ: ロシアもウクライナもターリバーン政権を承認していない。しかしロシアは旧ソ連時代とはアフガニスタンとは深い関係があり、ターリバーンとは昨年の復活以前から関係を持っていた。また、米中ロパキスタンの4カ国がターリバーン支配の後見人ともなっており、今後のターリバーンの外交工作の一端が見え始めたともいえる。・・・)
アフガニスタンのタリバン政権が2月25日午後(日本時間)、ロシアのウクライナ侵攻について、双方に暴力の停止と対話による平和的な解決を求める声明を出した。アフガン外務省のアブドルカーヒル・バルヒ報道官が、自らのTwitterアカウントで英文の声明文をツイートした。SNS上では世界中で驚きの声もあがっているが、これには歴史的な背景がある。【BuzzFeed Japan/貫洞 欣寛】・・・
[続きを読む]
●2022年03月10日 <AP>
要塞のような経済を築いたロシア
(WAJ:写真は3月4日金曜日、モスクワにあるグムデパート(ロシアで最も有名なデパート。赤の広場にある)内を歩く訪問者・・・)
西側の制裁はロシア経済に深刻な打撃を与えています。ルーブルは急落し、外国企業は逃げ出し、価格が急騰している。おなじみの商品が店頭から消えてしまう可能性があり、海外旅行などの中流階級の業績は疑わしい。短期的な苦痛を超えて、ロシアの経済は、ウクライナの侵略のずっと前に始まり始めた停滞の深化を見る可能性があります。しかし、完全に崩壊する可能性は低いと、いくつかのエコノミストは述べています。罰則的な経済制裁にもかかわらず、ロシアは「紛争に対応した経済」を構築したと、英国のロイヤルユナイテッドサービスインスティテュートのロシア経済の専門家であるリチャードコノリーは述べた。・・・
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●2022年03月12日 <Hasht e Subh>
ターリバーン軍がパンジシール州の店主を殺害
(WAJ:ウクライナ戦争の陰で、女性に対する抑圧、音楽などの禁止、従わない住民への殺害、他民族への浄化攻撃など、痛ましい事件が頻発しています・・・)
モハマドシェーカーラサ: パンジシール州の地元筋は、タリバーン軍が土曜日の午前10時頃に州のヘサアワル地区のマタイ村で店主を殺害したと主張している。情報筋はさらに、犠牲者はGhulam Sakhiと名付けられ、彼はいかなるグループや前政権にも所属していない普通の人物であったが、残念ながらタリバーンの過激派が彼を残酷に殺害したと付け加えている。タリバーン知事のパンジシールのスポークスマンであるアブ・バクル・シディクは、ハシュテ・スブに事件を調査していると語った。調査報告書でその主張が真実であることが判明し、被害者が理由もなく殺害された場合、犯罪者は法律に従って取り扱われます。タリバンが民族性のために一般市民を故意に殺害しているという証拠と報告があり、この事件の背後にある動機も民族浄化である可能性があります。
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●2022年03月12日 <Hasht e Subh>
地元のタリバン過激派がパクティアの地元の市場貿易業者を殺害
(WAJ:ターリバーン内部の統制がができていず、さまざまな事件が多発している。しかしそれも、内部統制不足をを装った上層部の陰謀だともみなされている・・・)
サキハリド:地元のターリバーン過激派が、パクティア県のサムカナイ地区にあるShahr-e-Naw市場で地元の貿易業者を誤って殺害した。Paktia PoliceCommandのスポークスマンであるOmarBadriは、事件を確認し、さらに、犯人が逮捕され、彼の罪悪感を告白したと付け加えました。全国のターリバーン過激派に対する統制の欠如のために、過去数週間の間にメディアで発表された殺害、暴力、およびテロの多くの報告がありました。一方、最近ソーシャルメディアでビデオが話題になり、ターリバーンによる犯罪行為の特徴を示すパンジシール州でタリバンの戦闘員によって残酷に殺害された若者が映っています。さらに、過去2週間の間に、タリバーンは、アフガニスタンの人々の道徳と慣習に反すると見なされる暴力と行動を含む、家から家への捜索活動を開始しました。タリバンによる捜索活動は大きな懸念を引き起こしており、プライバシーを侵害していると見なされており、この活動の背後にある動機は人々の士気をくじくものに過ぎません。
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●2022年03月04日 <NEWS84MEDIA>
パキスタン、ペシャワールのシーア派モスクへの致命的な攻撃
(WAJ:シーア派はアフガニスタンではハザラ族に多い。古くからハザラ族はアフガニスタンでは民族的、宗派的に差別の対象とされている。ターリバーンからも抑圧の対象とされている・・・)
パキスタンのペシャワールにあるシーア派モスクでの祈りの最中に、金曜日の自爆攻撃で数十人が死亡した。攻撃はまだ主張されていません。2018年以来、この国はそのような致命的な攻撃を見ていませんでした。パキスタンのペシャワールにあるシーア派モスクでの金曜日の祈りの最中に、自爆攻撃で少なくとも56人が死亡し、194人が負傷した。2018年以来、この国はそのような致命的な攻撃を見ていませんでした。爆発は、歴史的なQissaKhwani市場近くのKochaRisaldar地区の狭い車線にあるモスクで毎週の高い祈りが始まる数分前に起こりました。・・・
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●2022年03月09日 <中東かわら版>
シリア:ウクライナでの戦闘任務にシリア人をリクルートの情報
(WAJ:ロシア軍の人的損害が大きいことが背景にあるという。ウクライナとの前線に送られる命の盾。金と人命がかくもダイレクトに結びつく現実は悲しい・・・)
ウクライナでロシア軍側の人的犠牲が増加するにつれ、ロシアがウクライナの戦闘現場にシリア人を送り込むため、シリアで傭兵を募集しているという情報が流れている。これは、3月6日付『Wall Street Journal』が報じたことで様々な外国メディアも報道し、7日には米国防総省もロシアによるシリア人リクルートの情報に言及した。それ以前には、シリアの反体制派メディアや組織、カタル系メディアが報じていた。他方、シリア国営メディアや市民社会組織は、書きぶりは異なるものの、トルコ支配地域のシリア北部で武装勢力がウクライナ側で戦う要員のリクルートを開始したと報じている。以下は各記事の要約である。・・・
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●2022年03月07日 <RAWAニュース>
不可解な殺人事件の連続:カーブルで両手を縛られた少女の遺体が発見された
(WAJ:ターリバーンがアフガニスタンを支配して以来、民間人の殺害や誘拐などの事件が増加している・・・)
写真に写っている不可解な殺人事件の連続:カーブルで両手を縛られた少女の遺体が発見されました。カーブルのDasht-e-Barchiの地元情報筋は、手を縛られた少女の遺体が路地の真ん中のゴミのなかで見つかったことを確認しています。犠牲者は特定されておらず、ターリバーン当局者はコメントしていません。ターリバーンがアフガニスタンを支配して以来、民間人の殺害や誘拐などの事件が増加し、ここ数カ月、マザリシャリフ市周辺で多くの女性の遺体が発見されています。・・・
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●2022年03月04日 <RAWAニュース>
バルフでの2人の少女の遺体の発見。犠牲者は射殺された
(WAJ:バルフ州の地元筋によると、2人の少女が奇怪な殺され方をした。遺体はマザーリシャリフで発見されたそうだ。アフガニスタンでは安全な少女はいないといわれています・・・)
写真に写っている午前8時の新聞:バルフ州の地元筋によると、バルフ州で2人の少女が不審な殺され方をしました。その遺体がマザリシャリフのシャディアン地域で発見されました。情報筋によると、2人の少女の遺体は地元の人々によって発見された。地元の情報筋は午前8時の新聞に少女たちが射殺されたと語った。2人の犠牲者の遺体は剖検のために病院に運ばれました。・・・
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●2022年03月02日 <RAWAニュース>
戦争と貧困に苦しむアフガニスタンの未亡人の物語
(WAJ:自爆攻撃で夫を失い、神経衰弱と脳卒中のために両足が麻痺して動けない女性。戦争で負った苦難にさらにターリバーンの女性に非情な仕打ちがのしかかります。このような女性が何千人もいると言います ・・・)
写真に写っている女性(名前保護)は40代で、アフガニスタン北部のクンドゥズ県のチャルダラ村に属しています。4年前(2017年)、クンドゥズでガニ政府とタリバン反政府勢力の間で激しい戦闘が行われていたとき、家族は首都で子供たちのより安全でより良い生活を築くことを望んでこの地域を脱出しました。カブールで不安の犠牲になった他の何千人もの惨めなアフガニスタン人のように、この家族も深い悲劇に直面しました。彼女は自爆攻撃で夫を失い、神経衰弱と脳卒中のために両足が麻痺しました。・・・
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●2022年02月16日 <The Asahi Shimbun Globe+>
ウクライナに軍事圧力かけるロシア・プーチン大統領に辞任要求 退役大将が痛切な訴え
(WAJ:ウクライナのNATO(北大西洋条約機構)加盟阻止を狙い、ロシアが軍事的圧力を強める中、プーチン大統領の辞任を求める声が、一部の退役将校から上がっているという ・・・)
プーチン大統領に戦争を止めるよう「直訴」したのは退役将校でつくる「全ロシア将校の会」。主導しているのは、会長を務めるレオニード・イワショフ退役大将(78)だ。現役時代にはコソボ問題なども担当し、NATO側と接触。NATOの東方拡大反対論者でもある。
1月末、会は公式サイトに声明文を発表した。その概要は次のとおりだ。
「今日、人類は戦争の前夜に生きている。戦争は巨大な悪、犯罪だが、ロシアは、迫りくるこの破局の中心にいる。外からの脅威はもちろんあるが、今、それは危機的ではなく、ロシア国家の存在や死活的国益を損なうものではない。NATOの軍勢は脅威となる活動を展開してはいない。だからウクライナをめぐる状況は、ロシアを含む国々が国内の勢力(エリート)のために人為的につくりだされた、打算的な性格のものである」・・・
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●2022年02月25日 <中東かわら版>
デュランド・ラインを巡る国境問題の再燃への懸念
(WAJ:アフガニスタンのターリバーンはいくつもの派閥、パシュトゥーン内の部族、宗教グループなどのミッククス。これからさまざまな内部・外部とのいさかいが発生していくことだろう。 ・・・)
2022年2月24日、デュランド・ライン(注:1893年に英領インドのデュランド外相と、アフガニスタンのアブドゥルラフマーン国王との間で合意されたアフガニスタン・パキスタン国境)上に位置する南部カンダハール州スピーン・ボルダック地区で、ターリバーン戦闘員とパキスタン兵士との間で軍事衝突が発生した。同日付『トロ・ニュース』(民間資本)によると、同地区にある病院関係者は、この衝突により少なくとも死者2名、負傷者27名が出たことを確認した。同日付『RFE/RL』(米国資本)は、銃撃戦は数時間続いて国境検問所は閉鎖された、死傷者のほとんどは民間人である、と報じた。ン外相は会談後、「本日、25カ年包括的協力協定(2021年3月締結)が履行段階に入った」と公言した。・・・
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●2022年2月20日 <Etilaat-e-Rooz(RAWAによる翻訳)>
タリバーンは家庭での識字クラスの設立を禁止
(WAJ: ターリバーンは家庭での隠れ学校まで禁止しようとしている・・・)
ターリバーンの指導・メッカ巡礼・寄付省は、識字機関による「住宅での教育サークルの設立」を禁止し、成人女性が「モスクにある宗教学校」で教えることを禁止した。ターリバーンの指導・メッカ巡礼・基金省は最近、カブールと州の多くの識字機関への手紙でこれを発表した。手紙はまた、女の子と男の子が混合クラスで勉強することはできないことを強調している。・・・別の手紙の中で、同省は識字および慈善団体に対し、ターリバーンに相談したり関与したりせずに援助を配布することを控えるよう求めた。・・・
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●2022年2月20日 <Hasht e Subh Daily>
アフガニスタンの人口の95%が深刻な飢餓に直面している:WFPレポート
(WAJ: WFPは、国の人口の95パーセントが食べるのに十分な食糧を持っていないと報告している。・・・)カブール(モハマドシェーカーラサ):世界食糧計画(WFP)は、国の人口の95%が消費するのに十分な食糧を持っていないことを報告しており、国の飢餓は増え続けていると付け加えています。WFPによると、収入を生み出す10家族ごとに、1月に8家族の収入が大幅に減少し、カブールで最も影響を受けた家族がいます。WFPは、これらの家族が寒い冬に収入のない困難に耐えることを余儀なくされていることを強調しました。さらに、WFPによると、空腹は子供の栄養失調の増加につながっています。さらに、毎月、人々は家族への食事制限の新たな波に直面していると付け加えています。一方、WFPは、現在、全アフガニスタン人の約3分の2が危機戦略に目を向けていると指摘しています。一方、国連は、アフガニスタンが現在高水準の貧困に苦しんでおり、世界で最悪の人道的大惨事の1つに直面していると報告しています。
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●2022年2月16日 <Hasht e Subh Daily>
パンジシールでの民間人への嫌がらせ:数十の家族が毎日州を離れる
(WAJ: いまもターリバーン〝政府〟との武力対立がつづくパンジシール渓谷では一般住民への暴力的嫌がらせが日常化している。・・・)
(サキハリド):パンジシールの一部の市民は、現在の政府軍による嫌がらせのために、毎日何十もの家族が州を離れると主張している。彼らによると、政府軍に対する武力攻撃の後、地方政府軍は家から家への検査を実施し、同じ近所の住民を殴打して投獄することさえしている。一方、パンジシール州の地方当局は、この主張を「噂」と呼んだ。・・・
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●2022年2月13日 <朝日新聞デジタル>
日本退避のアフガン人、帰国のめど立たず 政府が就学支援を検討
(WAJ: アフガンからの退避者の処遇が長期化している。政府の人道的な対処が望まれる。)
(佐藤達弥):日本に退避したアフガニスタン人約500人の滞在が長期化する見通しが強まっている。現地の情勢が安定せず、帰国のめどが立たないからだ。一緒に来日した子供の学習機会の確保も課題で、日本で通学できないか政府が検討している。政府はアフガニスタンの政権崩壊後の昨年8月下旬、自衛隊の輸送機を現地に派遣。日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地職員や家族らの出国を試みたが、空港近くの爆破テロなどで断念した。その後、政府はタリバンや友好国カタールと交渉。9月以降に計約500人がカタール政府のチャーター機や陸路などで出国し、日本に到着した。オミクロン株の流行を受けて政府が外国人の新規入国を停止した11月末以降も「特段の事情」があるとして入国を受け入れている。・・・
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●2022年2月10日 <AFP〇BB News>
タリバンの「報復殺人」に多数の証拠 デモ参加後に行方不明も=BBC独自調査
(WAJ: ターリバーンの「報復殺人」に多数の証拠。デモ参加後に行方不明も。BBCが独自調査を行い、ビデオを発表している。・・・)
昨年8月に過激派組織タリバンが政権を掌握して以降、アフガニスタンで女性の権利を求めるデモに参加した多くの女性が行方不明になっている。
タリバンは、抗議参加者を拘束していないとしている。また、前政権で働いていた人々には恩赦を与えていると述べている。
しかし国連は、活動家やジャーナリスト、前政権時代の公務員や治安部隊員などに報復行為が行われていると警告している。
BBCの独自調査では、数多くの報復行為が行われていることが明らかになった。ほんの数週間前に起きたものもある。
この動画では、身を守るために取材を受けた人々を匿名とし、声も俳優が吹き替えている。
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●2022年2月12日 <AFP〇BB News>
国連の外国特派員2人、アフガン首都で一時拘束 元BBC記者ら
(WAJ: 国連の外国特派員とわかって慌てて釈放したのだろうが、アフガン人であれば記者や大学教授でも拉致監禁され、女性は女性であるという理由だけで拉致される。そのような人の数は計り知れず、ツイッターやFacebook上は糾弾の嵐・・・)
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は11日、アフガニスタンの首都カブールで、同事務所に派遣されていた外国特派員2人が一時拘束されたことを明らかにした。UNHCRはツイッター(Twitter)への投稿で、特派員2人のほか、一緒に働いていた複数のアフガン国民が拘束され、関係者と連携して事態の解決に全力を尽くしていると説明。後にAFPの取材に対し、拘束されていた人々は全員が解放されたと確認した。・・・
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●2022年2月08日 <RAWA News>
タリバンのエリートは、アフガニスタンの何百万人もの女の子が教室から禁止されている間、海外で娘たちを教育しています
(WAJ: カタールのタリバン当局者は娘たちを学校に入学させたが、アフガニスタンの何百万人もの少女たちが教育を受けられていない・・・)
報告によると、タリバーン当局は、教室に多くの女子中学生を許可しない体制にもかかわらず、娘を海外の学校に送っている。タリバンが8月に権力を掌握して以来、アフガニスタンの何百万人もの女子中学生が教育を奪われている一方で、高官は子供たちを南西アジアのカタールを含む学校や大学に送っている。アフガニスタンアナリストネットワークの報告によると、カタールを拠点とするタリバーンの指導者の多くは、息子と娘を学校に通わせることを選択しており、ドーハの大多数は娘を学校に入学させています。
タリバーン政府はこれまでのところ、男子高校とすべての生徒の小学校を再開しただけであるため、何百万人もの女子生徒がまだアフガニスタンの学校に通うことができません。・・・
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●2022年2月07日 <Hasht e Subh Daily/サキハリド>
ビンラーディンの息子が10月にアフガニスタンを訪問:国連報告
(WAJ: 米NATO軍の撤退、ターリバーンの復権によってイスラーム主義過激派の動きが急だ。アフガン内でとらえられていた収監者の釈放も進んだ。国連の報告書。・・・)
最新の報告書の中で、国連安全保障理事会(UNSC)は、殺害されたテロリストのオサマ・ビンラーディンの息子がタリバンとの「会合」のために10月にアフガニスタンを訪れたと述べた。現在の政府の当局者は報告を承認していません。
国連の分析支援および制裁監視チームは、インド亜大陸のアルカイダ(AQIS)からウズベキスタンイスラム運動(IMU)に至るまでの外国のテロリストグループが、近年、アフガニスタンで他のどの時期よりも大きな自由を享受していると述べました。伝えられるところによると、オサマビンラーディンの息子は10月にアフガニスタンを訪れ、新しい政府高官に会いました。・・・
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●2022年2月07日 <Hasht e Subh Daily>
アンジェリーナ・ジョリーがアフガニスタンの女性を忘れないように世界に呼びかける
(WAJ: オスロ会議でアフガン女性が明らかにした行方不明女性らの捜索と救助をアンジェリーナさんもinstagramで要求しています。・・・)
ハリウッドの女優は、アフガニスタンでアフガニスタンの女性に何が起こっているのかを忘れないようにみんなに頼みました。
有名なハリウッド女優のアンジェリーナジョリーがInstagramページでアフガニスタンの女性の感動的な手紙を共有し、アフガニスタンの女性が忘れられないように世界に呼びかけています。彼女は女性の身元を明かさずに、アフガニスタンでアフガニスタンの女性に何が起こっているのかを忘れないようにみんなに頼んだ。彼女のInstagramページで、ジョリーは女性が彼女にこの手紙を送ったと書き、前政権の崩壊以来、彼女は学校に行くことができなくなったと言いました。ジョリーによれば、手紙を書いた女性は、二度と外出したり、女性として話したりすることはないだろうと言った。
「若い女性が夜に銃で家から連れ去られ、姿を消しているアフガニスタンで起こっていることを追ってください」とハリウッドの女優は明らかにした。「そして、自由に対する新たな制限が課せられています。彼らが忘れられないように助けてください。」・・・
[原文を読む]
●2022年2月05日 <Afghanistan International TV (from RAWA News)>
ターリバーンは宣伝のために1万5000人のムッラーを雇用
(WAJ: 自称ターリバーン政府は国民のためのものでなく、自分たちの宗教のためのものであることを自己暴露する行為である。このような「政権」を承認したり国際支援をおこなったりしてはならない・・・)
勧善懲悪省スポークスマンMohammad Sadegh Akefは、社会改革と西洋思想と戦うためにアフガニスタン全土で1万5000人のムッラー(イスラム教の宗教教師)を採用し雇用したと発表した。その際同スポークスマンは、アフガニスタンでの西洋のイデオロギーとの戦いは、今後数年間のタリバンの主要な計画の1つであると述べた。
タリバンは、表現の自由、女子教育、女性の労働、そして音楽を聴くことさえも西洋思想の一部であると信じている。ターリバーンの有名な同省のスポークスマンは、同省が雇う1万5000人のムッラーには社会を改革し、西洋思想と戦うために給与が支払われているとしているが、多くの公務員の給与は、70%も削減されたうえに、何ヶ月も支払われていない。写真は勧善懲悪省。元は女性支援省だった。
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●2022年2月02日 <Hasht e Subh Daily>
アンジェリーナ・ジョリーがアフガニスタンの女子校の再開を呼びかける
(WAJ: アリアナ・サイードさんも世界でアフガニスタンでの女性の権利のための活動をしています。彼女の歌声はhttps://bit.ly/3rv6r1Vで・・・)
ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーは、欧州議会での式典で、女子校の再開とアフガニスタンに拘留された女性抗議者の釈放を求めました。欧州議会は本日(2月2日(水))「アフガニスタン女性の日」という名の式典でアフガニスタン女性の状況に関するプログラムを開催し、明日も継続される予定です。さらに、有名なハリウッド女優は、アフガニスタンの女子校をできるだけ早く再開するよう求めました。さらに、会議はまた、最近拘留された女性の抗議者の釈放、ならびに女性の仕事、社会、および政治への完全かつ自由な参加の遵守を強調した。一方、アフガニスタンの女性歌手アリアナ・サイードも会議に出演した。・・・
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● ヨーロッパ議会でのアリアナ・サイードのパフォーマンスfullビデオ
女性の権利のみならず文化を抑圧し人間性に反するターリバーンとの戦いを宣言する彼女のアピールを世界中が聞くべきだ。
Afghan singer Aryana Sayeed performs at the European Parliament
●2022年1月27日 <西日本新聞>
ペシャワール会がアフガン食糧支援 栄養失調児の増加受け1800世帯に実施へ
(WAJ: ペシャワール会 は26日、アフガニスタン への緊急食糧支援に乗り出したと発表した。村上優会長は「われわれは本来、食糧支援をする団体ではないが、たとえ限定的でも手を打たないといけない事態にある。」と語った、と西日本新聞が報じている。・・・)
干ばつや経済混乱が続くアフガニスタンで人道支援を続ける福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」は26日、東部ナンガルハル州で、緊急の食糧支援に乗り出したと発表した。2月上旬にかけて同州の6郡で、栄養状態が悪化している計約1800世帯(約1万8千人)を支援する計画という。・・・
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●2022年1月31日 <AFP〇BB News>
タリバン、元政府関係者ら100人超を殺害・強制失踪か 国連
(WAJ: ターリバーンは元政府関係者や治安要員、外国軍の協力者への恩赦をが発表していたが、実情はむごたらしい処刑をつづけている・・・)
アフガニスタンの元政府関係者や治安要員、外国軍の協力者ら100人以上が、イスラム主義組織タリバン(Taliban)による殺害や強制失踪などの対象になったとみられるとの報告書を、国連(UN)がまとめた。AFPが30日に事前入手した報告書には、タリバン暫定政権による深刻な人権侵害が記載されている。アフガニスタンでは政治的動機に基づく殺害のほか、女性の権利や抗議の権利が制限されている。・・・
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●2022年1月28日 <RAWA News>
アフガニスタンの女性は、反乱軍の乗っ取りから6か月後も、権利のために戦っている
(WAJ: アフガニスタン女性革命協会のサイトから。原文は英語なのでBrowzerの自動翻訳機能をご利用ください・・・)
アフガニスタンのカブールでの女性の権利の抗議中にスローガンを唱え、旗を掲げる女性たちが行進する。シーラ・ドストは、タリバンの女子教育制限に反対するデモを行うために2人の幼い子供を連れてきた日について、涙をこらえています。「私は子供たちに埋葬用の覆いをかぶるように頼み、今日は殺されるかもしれないと言いましたが、それが何らかの変化をもたらすことを意味するのであれば、それは価値があるので、それを受け入れる必要があります。」・・・
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●2022年1月24日 <BBC>
タリバン、オスロ(OSLO)で欧米諸国と協議開始 人権や人道危機など焦点
(WAJ: ターリバーン政権を承認するかどうかとは別に、生命の危険が差し迫っているアフガン民衆に救いの手を差し伸べるのは国際社会の義務だ。しかしその善意を人権無視を続けるターリバーンの支援に横取りされてはならない。ターリバーンは善意の支援が確実に対象者にとどく保証をすべきだ。・・・)
アフガニスタンを支配する武装勢力タリバンと、欧米各国との対面協議が23日、ノルウェーの首都オスロで始まった。昨年8月にタリバンがアフガニスタンの政権を奪還して以来、代表団が欧州で欧米政府と協議するのは初めて。一方、タリバンと協議することに反対する抗議集会も、週末にかけて欧州各地で開かれた。・・・
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●2022年1月22日 <AFP〇BB News>
タリバン政権下で消える女性シェルター 虐待受けても行き場なし
(WAJ: シェルターが閉鎖されれば虐待を受ける女性は行き場を失う。過酷な家父長制を伝統とするこの国には絶対に必要な施設だと思うのだが・・・)
フェテマさん(22)は7歳の時、曽祖父ほどの年齢の男性と結婚させられた。レイプされ、殴る蹴るの暴行を受け、飢えにも耐え忍んだ末、ついに自らの命を絶とうとした。10歳の時には壁にたたき付けられたと言う。「頭がくぎにぶつかって(中略)もう少しで死ぬところでした」フェテマさんが身を寄せているのは、虐待された女性のためのシェルターだ。イスラム主義組織タリバン(Taliban)が昨年8月に実権を掌握したアフガニスタンで今もなお、女性たちを受け入れている数少ないシェルターの一つだ。だがフェテマさんは、いつここを追われるかもしれないとおびえている。・・・
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●2022年1月20日 <CNN>
アフガン民間人10人を殺害したドローン空爆、米軍が映像を公開
(WAJ: いまころ公開されても、と思うが、このような情報でもきちんと公開するところがアメリカのすごさでもある・・・)
米軍は19日、アフガニスタンの首都カブールで昨年8月に行ったドローン空爆の映像を公開した。標的を誤認したこの空爆で米軍は、子ども7人を含む民間人10人を殺害していた。映像はカブールの上空から撮影されたもので、市内を走行する白いトヨタのカローラを追跡している。米軍は、この車が爆弾を積んだ過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)の分派組織「ISIS―K」の車両だと確信し、先制攻撃の対象とした。・・・
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●2022年1月18日 <AFP〇BB News>
アフガニスタンで地震、26人死亡
(WAJ: 地震のあったバドギス州はヘラートの北東に隣接する州。被害者は第1報から増える。寒さと食糧不足のなか権力を取ったターリバーンの行政能力が試される・・・)
アフガニスタン西部で17日、地震が発生し、地元当局によると少なくとも26人が死亡した。米地質調査所(USGS)によると、地震の規模はマグニチュード(M)5.3で、震源の深さは浅かった。西部バドギス(Badghis)州当局はAFPに対し、同州カディス(Qadis)郡で複数の家屋が崩壊し、女性5人と子ども4人を含む26人が死亡、4人が負傷したと説明。ムクル(Muqr)郡でも被害が出たとの情報があるが、詳細は不明という。・・・
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●2022年1月15日 <COURRIER Japan>
この戦いを終わらせることができるのは、神かカラシニコフ銃だけ/「鳥のような優雅さで敵を殺す」“無敗の女将軍”の降伏が意味するもの
(WAJ: この記事は2020年10月29日にCOURRIER Japanに掲載された記事である。本日発見したので、この日付で掲載する。なお、本記事はCOURRIER Japanの有料会員向けであるが、リンク先で無料会登録すれば全文を読むことができる。・・・)
数十年にわたり男たちを統率し、負け知らずだったアフガニスタンの女将軍が、先日とうとうタリバンに降伏した。彼女の降伏が戦況を大きく揺るがすことはないものの、米軍の撤退が進むなか、アフガニスタン政府の弱点が露呈する結果となった。長きにわたる男たちの紛争において、彼女は珍しい女性の軍事司令官だった。彼女はタリバンを相手に、アフガニスタン北部にある自らの領土を守ってきた。ときには、同盟を結んだ相手であり、アメリカの支援を受けるアフガニスタン政府とも戦うこともあった。70代になり、膝を悪くしたため寝たきりとなったこの女性司令官ビビ・アイシャは、数十年にわたる戦争を無敗で乗り切ってきたことを誇りにしていた。彼女は「カフター司令官」という通り名で知られる。「カフター」はペルシア語で「鳩」を意味し、ある記事によれば、「鳥のように優雅な動きで敵を殺した」ために、このように呼ばれているという。・・・
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●2022年1月14日 <中東かわら版>
イラン:中国との外相会談で25カ年包括的協力協定の始動を確認
(WAJ:25カ年包括協力協定! 両国の政権が四半世紀もこのまま続くものだろうか ・・・)
2022年1月14日、アブドゥルラヒヤーン外相は無錫(中国)で王毅外相と会談し、イラン・中国25カ年包括的協力協定の始動を確認した。今次会談において両外相は、二国間の政治・経済・貿易・領事・文化関係、地域情勢、及び、国際情勢など多岐にわたる話題について協議した。イラン外務省発表によれば、アブドゥルラヒヤーン外相は王毅外相に対し、ライーシー大統領から習近平国家主席に宛てられた親書を手交するとともに、中国の「一つの中国原則」を固く支持すると伝えた。一方の王毅外相は、中国はウィーン協議におけるイランの論理的なスタンスを完全に支持することを表明した。アブドゥルラヒヤーン外相は会談後、「本日、25カ年包括的協力協定(2021年3月締結)が履行段階に入った」と公言した。・・・
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●2022年1月12日 <CNN>
米、アフガニスタンに355億円の人道支援
(WAJ: ターリバーンに対する懐柔策につかわれないことを祈る・・・)
米国がアフガニスタンの人々に対して3億800万ドル(約355億円)の人道支援を行うことがわかった。国家安全保障会議(NSC)が11日明らかにした。合わせて新型コロナウイルスのワクチンも提供する。米国は昨年8月、駐留米軍をアフガニスタンから撤収。バイデン米政権は、厳しい人道危機にあるアフガニスタンに対して行動を起こすよう求める圧力に直面していた。NSCの報道官は、米国際開発局(USAID)の援助を受けた新たな人道支援は独立した支援組織に対して直接送られると説明。・・・
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●2022年1月10日 <AFP〇BB News>
タリバン、体制批判の大学教授を拘束
(WAJ:ジャラル教授は、昨年8月にアフガン全土を掌握したターリバーンへの批判をテレビで繰り返していた。ジャラル教授に関してはWAJでは次のふたつの記事で記載があります。「米国アフガン占領20年の失敗―その原因<5>」「侵略者と占領者のアフガン国民への凶悪犯罪」・・・)
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの暫定政権を批判してきたファイズラ・ジャラル教授の拘束を伝えるニュースを表示した携帯電話画面。首都カブールにて(2022年1月9日撮影)。(c)WAKIL KOHSAR / AFP・・・
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●2022年1月11日 <AFP〇BB News>
アフガン駐中国大使が辞任 給与半年未払い
(WAJ:タリバンが権力を掌握して以降、中国は多額の支援をしており、タリバンは中国を重要な資金源とみている。一方、タリバンは大半の大使を任命しておらず、タリバンをアフガン政府と承認している国はないという・・・)
アフガニスタンの駐中国大使は10日、辞任を発表した。後任への引き継ぎ資料から、半年間給料が支払われず、館内には電話対応のための職員1人しかいない機能不全の状況が分かった。ジャビド・アフマド・カエム(Javid Ahmad Qaem)大使は同日、ツイッター(Twitter)にアフガン外務省に宛てた1日付の文書を投稿。イスラム主義組織タリバン(Taliban)がアフガンの実権を掌握した昨年8月以降、職員に給与を支払うため必死にやりくりしたとつづった。半年にわたり本国から給与が支給されなかったという。・・・
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●2022年1月10日 <中東かわら版>
ターリバーンと国民抵抗戦線との会合をイランが仲介
(WAJ:全国民を包摂する政権構成が求められているが、ターリバーンは実質的な単独政権維持の姿勢を捨てていない。政権承認や国際的支援の実現のためには国民抵抗戦線など反対派の取り込みが不可欠なのだが・・・)
2021年1月10日、ターリバーンのモッタキー外相代行は、反ターリバーン勢力である国民抵抗戦線のメンバーとテヘランで対話したと発言した。モッタキー外相代行率いる一団は1月8~10日、イランのアブドゥルラヒヤーン外相らと会談するためにイランを訪れており、同滞在中にイランの仲介により会合が行われた。・・・
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●2022年01月07日 <NHK Web特集>
タリバンからの殺害予告 日本に逃れたアフガニスタン人家族は
(WAJ:シャーリア法の範囲内で女子の教育や権利を認めると言っているタリバンだが、その実態は? 殺害予告を受け日本に避難してきた家族が実名と素顔を出して真実を告発する・・・)
「フルートを演奏した」
「女性がスポーツをした」
こんな理由で、命を脅かされることになったアフガニスタン人の若者が、いま日本に逃れてきています。20歳のフルート奏者と18歳の女性柔道選手の兄妹。イスラム主義勢力タリバンが再び権力を握る中、これまでおう歌していた自由が突然奪われてしまったのです。
私たちは2人の来日直後から密着取材を許されました。新たな生活を始めようとする彼らの目に映る日本の姿は、私たちから見えている姿とは大きく違って見えました。・・・
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●2022年01月04日 <時事ドットコム>
タリバン「自爆部隊」組織へ IS系念頭か―アフガン
(WAJ:イラン・イラク戦争時イランは少年兵1万名を地雷原を行進させ彼らの命と引き換えに地雷を除去した。同じようにターリバーンは自爆部隊を軍事パレードでも行進させていた。宗教が人を馬鹿にするのではない。馬鹿が宗教を人でなしにするのだ。・・・)
【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権のムジャヒド報道官は、3日放送の地元放送局ラジオ・アザディのインタビューで「軍特殊部隊内に自爆部隊を設ける」と明らかにした。タリバンは2001年の旧政権崩壊後、親米民主政権を標的に自爆攻撃を繰り返してきた。ムジャヒド氏は、崩壊した民主政権時代の軍を再編し、国軍を組織すると表明。特殊部隊の陣容についても明かした。・・・
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●2022年01月03日 <時事通信>
アフガン情報機関、酒3000リットル運河に処分
(WAJ:ターリバーンは国民の生死よりも戒律を優先する。そのような姿勢がいつまでもつもののだろうか・・・)
【1月3日 AFP】アフガニスタンの情報機関は2日、強制捜査で押収したアルコール約3000リットルを首都カブールの運河に流して処分したと明らかにした。同国で実権を握るイスラム主義組織タリバン(Taliban)は、酒類を厳しく取り締まっている。
情報機関が公開した映像には、工作員がドラム缶に入った酒を運河に流す様子が捉えられている。同機関はツイッター(Twitter)に「イスラム教徒はアルコールの製造・供給を絶たなければならない」と諭す宗教学者の動画を投稿した。・・・
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●2021年12月29日 <CNN>
タリバン、女性単独の遠出を禁止 男性の同伴義務付け アフガニスタン
(WAJ:移動の際に女性が遭遇する危険より教育や就労で強制されている女性隔離の生存危機がはるかに重大・・・)
(CNN) アフガニスタンで実権を握ったイスラム主義勢力タリバンは、女性が単独で遠出することを禁じる新法を制定した。陸路で45マイル(約72キロ)を超えて移動する場合、男性の親族が付き添うことを義務付けている。勧善懲悪省の報道官は同法について、女性が遭遇する危害や「騒乱」を防止する目的で制定されたとCNNに説明している。タリバンは8月に実権を握って以来、外国からの援助凍結解除を狙い、女性の権利に関して穏健な姿勢を示そうとしてきた。しかし公共の場で女性を見かけることはほとんどなくなった。女性の多くは中等教育に戻ることを認めらず、大学では男女の学生の間がカーテンで仕切られている。・・・
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●2022年01月02日 <時事通信>
激しさ増す米中対立=「衝突回避」焦点
(WAJ:政治経済対立を深めても、米国・中国ともに軍事衝突は避けたいのだろうが、信頼できる歯止めがない以上、危険は存在する・・・)
【ワシントン時事】覇権争いの様相を呈する米国と中国の対立は激しさを増している。競争と協調を対中政策の基本とするバイデン米大統領は、2月の北京冬季五輪の「外交ボイコット」などで圧力を強める一方、「衝突回避」に向けた危機管理も模索する。だが、人権問題や台湾情勢など、対立の火種はくすぶり続けている。
◇互いに内政優先
バイデン氏にとって今年最大の政治課題は11月の中間選挙勝利で、経済政策など内政最優先だ。外交面でもウクライナ情勢やイラン核問題に手を焼いており、これ以上の米中対立激化は避けたいのが本音。「米中は競争を衝突に転じさせない責務がある」と繰り返すのは、議会超党派が支持する対中強硬姿勢を保ちつつも、対立が軍事的な緊張を助長しないようにするためだ。
中国の習近平国家主席も、北京五輪や今年秋の共産党大会を控え、米国との対立先鋭化は望んでいないとみられる。スタブリディス元欧州連合軍最高司令官はブルームバーグ通信への寄稿で「2022年は(米中対立の)小休止になるかもしれない」と指摘する。・・・
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●2021年12月31日 <時事通信>
民主政権崩壊「責任かぶせられた」=ガニ元大統領主張―アフガン
(WAJ:アフガニスタンでは、インターポールはガニーを逮捕せよ、という声が渦巻いている。言い訳にしても見苦しい・・・)
【ニューデリー時事】アフガニスタンのガニ元大統領は30日の英BBC放送の番組で、イスラム主義組織タリバンの攻勢を受け、今年8月に民主政権が崩壊したことに関し「責任をかぶせられた」と弁明した。事前に「死ぬまで戦う」と語っていたガニ氏は、首都カブール陥落を前に国外へ脱出した。対タリバン戦の見通しの甘さもあり、国内外から非難を浴びている。
今の事態を招いた自身の責任についてガニ氏は「国際的パートナーシップ」を信頼したことを挙げ、政権の後ろ盾だった欧米諸国を批判した。米国とタリバンが結んだ和平合意も「われわれに和平プロセスではなく(米軍の)撤退プロセスをもたらした」と断じ、米国の事情に伴う撤退が政権崩壊につながったと悔しさをにじませた。
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●2021年12月30日 <時事通信>
経済破綻で餓死の危機=アフガン、抑圧鮮明に―タリバン政権奪取4カ月
(WAJ:ターリバーンは変わらなければ政権維持はおぼつかない。しかし従来の姿勢を変える兆しはまだない。アフガン人にとっては、闘ってターリバーンを変えるか、餓死するか、逃散(故郷を捨てる)か、の3者択一しかない・・・)
【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが政権を奪取してから4カ月が経過した。タリバン暫定政権は女性や反対派への抑圧姿勢を鮮明に打ち出すようになり、経済の混乱で十分な食料を得られない国民は、氷点下の冬を迎え餓死や凍死の危機に直面している。
◇経済破綻、給料未払い
南部カンダハルの病院の医師は29日、時事通信の取材に教師だった地元住民の50代男性が最近餓死したと認めた。地元記者によると、男性は少なくとも5カ月間、給料を受け取っておらず、最近は食べる物に事欠いていたという。・・・
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●2021年12月24日 <CNN>
アフガンのカルザイ元大統領、タリバンとの協働を国際社会に呼び掛け
(WAJ:カルザイ氏、心変わりしたのかターリバーンに言わされているのか。いずれにせよ、アフガン国民でなくパシュトゥーン人の利益防衛に専心している、とのWAJの分析通り・・・)
アラブ首長国連邦・アブダビ(CNN) アフガニスタンのハミド・カルザイ元大統領が、同国で暮らす数百万人もの人々を餓死から救うため、国際社会はイスラム主義勢力タリバンと協働するべき時だとの見解を明らかにした。CNNのベッキー・アンダーソンによる独占インタビューでカルザイ氏は、国際社会はますます緊要となっている援助を同国の人々に届けることを優先し、今のところタリバンへの不信感は棚上げにする必要があると指摘。「タリバンが今やこの国における事実上の支配者となっているということが、現場での現実だ」と述べた。・・・
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●2021年12月22日 <REUTER>
国連がタリバンに600万ドル支払い提案、支援団の安全確保で
(WAJ:これまでターリバーンの攻撃から身を守っていたのではないのか? 強盗に家を守ってもらうようなもの。泥棒に追い銭よりたちが悪い・・・)
[ワシントン 21日 ロイター] – 国連がアフガニスタン支援団の安全確保のため、イスラム主義組織タリバン暫定政権の内務省に約600万ドルの支払いを提案していることが、国連資料や関係筋の話で明らかになった。 ロイターが確認した資料によると、国連支援団に関して旧アフガン政府と結んだ地位協定を広げる形で、国連施設を警備するタリバン戦闘員の来年の給与引き上げや食料費手当に主に充当する。・・・
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●2021年12月19日 <中東かわら版>
OIC臨時外相級会合で人道信託基金の設立が発表
(WAJ:干ばつと飢饉と寒さ、それに行政無能のターリバン。人道援助は喫緊の課題だが、ターリバーンを野放しにしてはならない・・・)
2021年12月19日、イスラーム協力機構(OIC)第17回臨時外相級会合がイスラマバード(パキスタン)で開催され、アフガニスタンにおける人道危機への対応が協議された。今次会合は、アフガニスタンが直面する深刻な人道危機について協議するために招集されたもので、OICの諸加盟国(57カ国)に加えて、米国、中国、ロシア、EU、国連なども参加した。ターリバーンからも、モッタキー外相代行が参加した(注:但し、正統性を与えることが懸念されたためか、グループ写真には入らなかった)。ホストしたパキスタンのイムラーン・ハーン首相は、「米国はアフガニスタンにおける政府と国民4000万人を区別しなければならない」と述べ、迅速な行動が取られなければ、アフガニスタンは混乱に陥るだろうと警告した。・・・
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●2021年12月15日 <AP、キャシー・ギャノン>
APインタビュー:カルザイは「混乱を止めるためにタリバンを招待した」
(WAJ:WAJでは、ハリルザド、カルザイ、ガニーのパシュトゥーン3人組がアフガニスタンをターリバーンに売り渡したと暴露し続けてきたが、本人がここまであけすけに自白するとは。言うに事欠くとはこのことか。(「アフガンの声」欄にWAJの訳を掲載)・・・)
AP通信のインタビューに答えてハミド・カルザイ元アフガニスタン大統領は、アシュラフ・ガニー大統領の秘密裡で突然の辞任、自分がタリバンを首都に招き入れた経緯について考えを語った。 「(ガニー大統領の国外への脱出は)国を守るためだった。さもなければ首都は混乱に陥いり、国家や商店が略奪される事態になっただろう。」
・・・
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●2021年12月16日 <NIKKEI Asia>
パキスタンの港での一帯一路の座り込みは終わりの兆しを見せていない
(WAJ:この座り込みにはジャミアテ・イスラミ党が絡んでいるようだが、アフガニスタンのジャミアテ・イスラミ党どうかは不明(リンク先は英文)・・・)
1か月にわたる抗議がグワダルを巻き込み、長期投資に疑問を投げかける。イスラマバード-パキスタンの主要な一帯一路港湾プロジェクトの本拠地であるパキスタンの都市グワダルを大規模な座り込み抗議がつづき、グワダルへの中国の投資拡大の見通しに深刻な打撃を与えたと専門家は述べています。地元の政治指導者であるマウラーナヒダヤットウルレーマンが率いる1か月にわたる座り込みは、何千人もの人々をグワダル運動への権利の付与に引き付けました。デモ隊は、その多くが女性であり、中国が管理する港の入り口にキャンプしており、そこでレーマンの激しいスピーチを聞いています。抗議はパキスタンで見出しを生み出し、メディアでの議論に影響を与えました。・・・
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●2021年12月14日 <AFP〇BBNews>
タリバン、72人を超法規的に殺害か 国連
(WAJ: ホメイニー師を指導者とするイラン革命においても、裁判なしの処刑が大々的に断行された。ホメイニー師はそれへの反対者に対して西洋かぶれ、西洋文明への屈服と切り捨てた。ターリバーンの主張もホメイニーと同じ・・・)
国連(UN)は14日、アフガニスタンでイスラム主義組織タリバン(Taliban)が実権を握った8月以降、100人以上が超法規的に殺害され、その多くがタリバンによるものだったとする信頼できる報告を受けたと発表した。スイス・ジュネーブの国連人権理事会(UN Human Rights Council)で、ナダ・ナシフ(Nada Al-Nashif)副高等弁務官は「8~11月に、アフガニスタンの元治安要員や前政権関係者100人以上が殺害され、うち少なくとも72人がタリバンによるものだとする信頼できる報告を受けた」と述べた。・・・
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●2021年12月12日 <BBC>
アフガニスタンへの支援解禁、人道危機対応で=世銀
(WAJ: 干ばつによる飢餓と寒さが襲うアフガニスタンの今年の冬はとりわけ厳しい。第一の責任は権力を掌握したターリバーンにある・・・)
世界銀行は10日、深刻な人道・経済危機のただなかにあるアフガニスタンに対して、今年8月から凍結されていたアフガニスタン復興信託基金(ARTF)から2億8000万ドルを、国連世界食糧計画(WFP)と国連児童基金(UNICEF、ユニセフ)に移管することで、関係各国など出資当事者が合意したと明らかにした。世界銀行は声明で、ARTFの2億8000万ドルのうち、1億ドルがユニセフに、1億8000万ドルがWFPにそれぞれ移管されると発表。WFPとUNICEFは共に「自分たちの方針や手続き」に見合う形で、アフガニスタンの現地の人たちに直接、食糧や医療などを提供できるだけの、「現場でのプレゼンスとロジスティクス(調達・配送)能力がある」と説明した。・・・
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●2021年12月11日 <毎日新聞>
民主主義サミット閉幕 バイデン氏「自由を求める火、消せない」
(WAJ: アフガンでの失地回復を図り西ではロシア、東では中国を締め上げて軍事ケインズ政策を進めるアメリカ。果たしてこれまでのように成功するだろうか・・・)
バイデン米大統領主催の「民主主義サミット」は10日、閉幕した。日本や台湾、欧州主要国などがオンライン形式で参加し、2日間にわたって、報道の自由や法の支配、人権などの重要性を確認した。閉幕にあたり演説したバイデン氏は「我々が交わした誓いは専制主義を押し返すだけでなく、世界中に民主主義の花を咲かす豊かな土壌を提供することになる」と強調した。また、バイデン氏は、中国が国際社会で影響力を増していることを念頭に「民主的な価値観を共有する全ての人々と協力し、21世紀の発展を決定づけるルールを形成していく」と表明。「自由を希求する火は世界のあらゆる地域で燃えており、専制主義が消すことは決してできない」と訴えた。・・・
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●2021年12月10日 <BBC News>
アフガニスタンの女性議員、今はどこに? 権利のためになお闘う
(WAJ: 女性国会議員や300名を超す女性判事など旧政権下で重要ポストについていた女性らには失職だけでなく命の危険がある・・・)
今年8月に武装組織タリバンがアフガニスタンで実権を握って以降、身を隠すために逃げた大勢の人たちの中に、旧政権の女性議員たちもいた。BBCの調査では、アフガニスタンの女性議員69人のうち60人が国外に逃げ、世界各地に滞在していることが分かった。その多くはなお、アフガニスタンの女性の権利のために闘っている。マシドさん(仮名)は、タリバンがアフガニスタンを掌握してすぐに身を隠し、住む場所を転々と変えた。2日以上、同じ場所で寝泊まりしなかった。・・・
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●2021年12月10日 <BBCワールドサービス>
タリバンに教育を禁止され…… 絶望するアフガニスタンの少女たち
(WAJ: 「女子教育はシャーリーア法枠内でみとめる」とのターリバーンの実行度はいかに?・・・)
アフガニスタンの10代の女子生徒たちは、武装勢力タリバンが国を掌握してから3カ月以上もの間、学校から締め出さたままで、絶望感が増しているとBBCに語った。タリバンは9月、中等教育から女子生徒を事実上排除した。「勉強ができないなんて、死刑みたい」と、ミーナさん(15)は言う。北東部バダフシャン州にある学校が閉鎖されて以来、ミーナさんと友人たちは喪失感や精神面での混乱にさいなまれているという。・・・
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●2021年12月07日 <BBC News>
「アフガニスタンは大変なことになっている」 カブールに残る女性の権利活動家
(WAJ: 世界にはいろいろなイスラム教国があり、そのどの国の半分の人口は女性だ。イスラム法といってもいろいろある。私たちは他の国の女性たちのように暮らしたいだけだ、とマブーバさんは言う・・・)
マブーバ・セラジさんはアフガニスタンで著名な女性の権利活動家でジャーナリストだ。今年8月に武装勢力タリバンが復権した後、セラジさんは国にとどまり、アフガニスタン女性の不安や懸念を世界に伝える役割を果たしている。首都カブールに残るセラジさんはBBCに、自分の国の将来を恐れていると話し、タリバンに伝えたいことがあると述べた。・・・
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●2021年12月04日 <長倉洋海 アフガン情勢に関するメッセージ>
<最新>国民抵抗戦線(NRF)がプレスリリース発表「アフガニスタンに関するOIC閣僚会議を歓迎」
(WAJ: 最近マスコミは報道しないが、アフガニスタンではターリバーンへの抵抗が継続している。その先頭に立っているのが、パンジシール州を拠点とするNRF(National Resistance Front of Afghanistan)だ。国内だけでなく外交戦線でも闘っている。ターリバーンのアフガン占拠なし崩し既成事実化を許してはならない。)
NRF(国民抵抗戦線)プレスリリース(声明) 2021年12月4日
<アフガニスタンに関するOIC閣僚会議を歓迎>
アフガニスタン抵抗戦線は、OIC(イスラム協力機構)首脳会議の議長国であるサウジアラビア王国が、アフガニスタンの状況を議論し、適切な人道的対応をするために、OIC外相理事会の臨時会合を招集したことを歓迎し、感謝します。
アフガニスタンはOICの創立メンバーでありますが、慢性的な紛争、干ばつ、新型コロナパンデミックの結果、最悪の人道的大惨事に見舞われおり、イスラムの連帯と全てのOICメンバーによるイスラム的共同アクションを緊急に必要としています。
N R Fは、このような重要な会議は、アフガニスタンの悲劇と人々の苦しみと関わろうとしないパキスタンではない場所で行われるべきだと考えています。また、このイベントとその人道的対応が、いかなる国や国際機関からも認められていない残忍なタリバン政権を支援したり、正当化するものではないことも重要です。
NRFはアフガニスタンの人々の苦しみを和らげるために、国際社会と協力・調整する用意があります。
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●2021年12月02日 <NHK>
ロシア アメリカが開催する「民主主義サミット」を痛烈批判
(WAJ: 「民主主義」の押しつけが混乱を生むように、アフガニスタンでの「社会主義」の強制が現代世界の混乱に拍車をかけた・・・)
アメリカのバイデン政権が民主主義国の首脳などが参加する「民主主義サミット」を来週、開催することに対し、ロシア外務省は1日、声明を発表し「民主主義の道しるべにはなれないし、なるべきではない」と痛烈に批判しました。アメリカのバイデン大統領は、今月9日と10日の2日間、民主主義国の首脳などが参加する「民主主義サミット」をオンライン形式で初めて開催する予定です。日本やヨーロッパの各国などおよそ110の国と地域が招待されていますが、アメリカが「専制主義国家」と位置づける中国やロシアは含まれていません。・・・
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●2021年12月01日 <BBC>
アフガン旧治安部隊100人以上が殺害や失踪 タリバン復権後=人権団体
(WAJ: 「下部の暴走」は言い訳にならない。なら、下部を罰し、自らも辞任に当たることを認識せよ。それが責任の取り方・・・)
人権擁護団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は11月30日、アフガニスタンが今年8月に武装組織タリバンに制圧されて以降、旧政府の治安部隊に所属していた100人以上が殺されたか、行方不明になっていると報告した。タリバン上層部が約束した恩赦が各地の司令官に行き届かず、旧政府の兵士や警官が標的にされたと指摘している。・・・
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●2021年12月01日 <CNN>
タリバン、投降したアフガン治安要員を数十人処刑 人権団体報告書
(WAJ: 恩赦を与えるはずではなかったか。抵抗するものには与えない、と恐怖支配を強化している・・・)
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は11月30日、アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンが8月中旬の実権掌握後、投降した治安要員数十人を処刑したとする報告書を発表した。
HRWの報告書では、アフガン治安部隊(ANSF)の元要員47人の「即決処刑または強制失踪」について詳述している。47人には軍要員や警官、情報機関員、民兵が含まれ、いずれも8月15日から10月31日にかけて投降するか、タリバンによって逮捕されたという。・・・
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●2021年11月28日 <AFP〇BB News>
タリバン暫定政権首相、他国に「干渉しない」
(WAJ: 内政不干渉は世界標準。ターリバーンも国境無視のイスラーム過激主義からの脱却の第一歩?・・・)
アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)の共同創設者で、暫定政権の首相を務めるモハマド・ハサン・アフンド(Mohammad Hasan Akhund)師は27日、国営テレビを通じて演説し、他国の内政には「干渉しない」と語るとともに、国際援助団体に対しアフガン支援を継続するよう呼び掛けた。アフンド師の演説は、音声だけが放送された。8月にタリバンが権力を握って以降、初めての国民向けの演説となった。アフンド師はほぼ30分間の演説の中で「すべての国に内政干渉しないことを保証する。良好な経済関係を築きたい」と述べた。・・・
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●2021年11月22日 <AFP〇BB News>
タリバン、女優出演ドラマの放送中止を通達
(WAJ: 日本には歌舞伎や宝塚があるけど、テレビでいきなり歌舞伎では一般大衆はついていけないんじゃないだろうか。・・・)
アフガニスタンで権力を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)の勧善懲悪省は21日、「宗教上の指針」を発表し、テレビ局に対し、女優が出演するドラマの放送を中止するよう通達した。同省がメディアにこうした通達を行うのは初めて。タリバンは、女性記者が報道番組に出演する際にも、ヒジャブ(イスラム教徒の女性が髪を覆うスカーフ)を着用するよう求めている。・・・
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●2021年9月9日 <YAHOO!ニュース>
かつてテロ組織が無視していた中国が、いまやアメリカに変わる攻撃対象に
(WAJ: ターリバーンとの交渉に前のめりの中国。思惑のひとつに新疆ウイグル地区でのイスラム勢力の活動抑止や、国外でのイスラム勢力へのけん制があるのだろうが・・・)
<中国人を標的にした襲撃が相次いでいる。大国の地位と新植民地主義への反発以外にも、テロ組織には中国を狙う別の目的が>スーパーヒーローの責任はスーパーに重い。かの「スパイダーマン」はそう言っていた。そのとおり。だがスーパー大国には、スーパーな敵意や憎悪も向けられる。アメリカ人なら痛いほど知っているこの教訓を、今度は中国が学ぶ番だ。数年前から、パキスタンでは中国人や中国の権益が絡む施設に対するテロ攻撃が繰り返されている。パキスタン・タリバン運動(TTP)のようなイスラム過激派や、バルチスタン州やシンド州の分離独立派の犯行とみられる。この8月20日にも、バルチスタン解放軍(BLA)が南西部グワダルで中国人の乗る車両を攻撃する事件が起きた。BLAは2018年11月に最大都市カラチの中国総領事館を襲撃したことで知られる。・・・
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●2021年11月16日 <YAHOO!ニュース>
19歳パレスチナ女性の「悲劇」…未来を奪ったのはイスラエルではなくハマスだった
(WAJ: アフガニスタンでは非現代的イスラームの規定とパシュトゥーン・ワリと言われる中世的因習の両方が人びと、とくに女性を縛っている・・・)
<パレスチナのあらゆる悲劇をイスラエルのせいと主張するメディアは多いが、実際に住民たちが感じていることとは大きな隔たりがある>パレスチナのガザ地区に住む19歳の女性アファフは、トルコの大学で学ぶための奨学金を獲得し、必要な書類を全てそろえた。だが、ガザを実効支配するイスラム過激派組織ハマスの定めた「後見人ルール」に反していたためエジプト国境で追い返され、ガザから脱出することができなかった──。AP通信は11月、このような記事を配信した。「後見人ルール」は、イスラム教徒女性は後見人たる男性親族の付き添いなしに外出してはならない、というイスラム法の規定に由来する。ハマスはこれに基づき、女性がガザ領外に出るには後見人の許可を得ていなければならないとか、後見人は被後見人女性がガザ領外に出るのを止めることができるといったルールを適用してきた。アファフは「正直、心が折れた」とAP通信に語った。彼女の未来を奪い、彼女をガザに閉じ込めたのはイスラエルではない。ハマスだ。・・・
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●2021年9月05日 <東京新聞>
帰国の米兵「戦争は、ほとんどの人にとって良いことなど何もない」 戦死より多い帰国後の自殺
(WAJ: 目的不明の戦争で侵略した側の兵士のこころも壊される。PTSD。米ブラウン大ワトソン研究所によると、同時テロ後、イラク戦争なども含めた戦死者は7000人超で、自殺者は4倍以上の3万人超にのぼる。精神的負担の増加や、銃が簡単に手に入るようになったことなどで、以前より自殺者の割合が増えているという・・・)
気付いたら、バスタブでワインをがぶ飲みしながら号泣していた。ロケット弾が飛んできたと思ったら、次の瞬間には自分の部屋にいる。2013年3月から同12月までアフガニスタン東部ジャララバードの基地に情報分析官として従軍したザッカリー・ジュリアノ(29)は、帰国後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩まされていた。
◆「耐えられると思っていたけど、無理だった」
ニューヨーク・マンハッタンに隣接するロングアイランド島生まれ。米中枢同時テロが発生したのは9歳の時だった。すぐに世界貿易センタービルの倒壊跡地を見に行き、テロを主導した「ビンラディンを殺してやる」と誓った。しかし、高校卒業後18歳で軍に入ったが、ジャララバードに派遣された時にはビンラディンはすでにこの世になく、タリバン政権崩壊からは10年以上たっていた。「ここで何をしているんだろう」。目的を見失ったまま軍務についた。・・・
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●2021年9月02日 <朝日新聞デジタル>
対テロ戦争費用は20年間で880兆円 死者90万人、米大学が報告
(WAJ: 戦争費用はアメリカ経済にとって負担でもあるけれど税金を投入できるビジネスでもある。軍産複合体は損得を勘定し投資先を考える。それがいまや、東アジアにむけられつつある・・・)
米ブラウン大の研究チームは1日、米国の「9・11」後の20年間で、一連の対テロ戦争の費用が8兆ドル(約880兆円)にのぼるとする報告をまとめた。戦争によって亡くなった人は90万人前後に達するという。
戦争費用は、国防総省や国務省が国外での作戦にかけた費用のほか、2050年までにかかる退役軍人の療養費なども積み上げた。
内訳は、アフガニスタンやパキスタンでの費用が2・3兆ドル(約250兆円)▽イラクやシリアでの費用が2・1兆ドル(約230兆円)▽退役軍人への療養費2・2兆ドル(約240兆円)などだった。
死者は米兵が7052人▽敵対した兵士が30万人前後▽市民が36万~38万人▽ジャーナリストらは680人だったという。
報告書は「米政府は9・11後の戦争コストの推計を出していない。この報告は部分的なコストに過ぎない」としている。(ワシントン=合田禄)
●2021年11月8日 <AFP〇BBNews>
中国の砂漠に米軍艦の実物大図形 衛星画像で判明
(WAJ: いまごろ発見したような報道をしているけど、とっくの昔にわかってたことでしょう。中国沿岸に大艦隊を派遣しての対中戦争なんてありえませんよ。航空機主体の時代になったことを理解せず戦艦大和をつくってた日本と同じ間違いをミサイルの時代に米国はしている、と思うけどそうではないでしょうね。アメリカは第7艦隊を使って中国と闘おうなんて考えてるわけないでしょ。・・・)
中国の砂漠に、実物大の米軍艦をかたどった図形があることが、米宇宙技術会社マクサー・テクノロジーズ(Maxar Technologies)が7日に公開した衛星画像で明らかになった。太平洋に派遣されている軍艦の中でも特に強力な部隊に対する攻撃訓練の標的として使用されている可能性がある。
巨大空母を中心とした米海軍の空母打撃群は、米軍トップの攻撃力を誇る。このうちの一つは、台湾や南シナ海(South China Sea)など主な係争地を監視している第7艦隊に所属する。・・・
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●2021年11月14日 <YAHOO!ニュース>
アフガン退避389人が来日 カタール協力、大使館関係者ら
(WAJ: 日本への渡航を希望する関係者がまだ200人も残されているという。日本側が雇用責任のあるアフガン人もまだ多いのだろう・・・)
イスラム主義組織タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧して15日で3カ月を迎える。
この間、日本大使館や国際協力機構(JICA)で働くアフガン人関係者の退避が進み、これまで389人が日本に到着した。タリバンと緊密な関係を築くカタール政府の協力で、空路の利用が可能になったことが背景にある。
林芳正外相は12日の記者会見で「日本人とともに働いてきた現地職員をできる限り支援するのは当然だ。必要な出国支援に全力で取り組みたい」と述べた。
8月のアフガン情勢緊迫を受け、日本人大使館員12人が退避する一方、約500人のアフガン人関係者は取り残された。日本政府は自衛隊機を派遣したが、現地の治安情勢悪化により、退避は邦人1人にとどまっていた。
日本政府はこれを機に、カタール政府に協力を求める方針に転じた。政府代表を首都ドーハに派遣。茂木敏充外相(当時)は、ムハンマド外相との会談で退避支援を直談判し、「最大限協力したい」との言質を得た。
10月以降、カタール政府が手配した民間機による退避が相次いで実現。希望者の8割近くが日本に到着したことになる。外務省幹部は「外相会談が大きかった。カタールのおかげでうまくいっている」と指摘した。
アフガン人関係者は90日間の短期滞在資格などで滞在。多くは再びアフガンでの勤務を希望しているという。ただ、大使館などの業務再開の見通しは立っておらず、当面の生活支援などの検討が急務となっている。
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●2021年11月13日 <AFP>
米、在アフガンのカタール大使館に利益代表部設置へ
(WAJ: アメリカはターリバーンと密約ができているから、やることが速い。早々とガニーを切っただけのことはありますね・・・
米国は12日、在アフガニスタンのカタール大使館に利益代表部を設置すると発表した。首都カブールにあった米大使館は現在閉鎖されており、今回の動きにより、アフガン内の米国民を支援し、イスラム主義組織タリバン(Taliban)暫定政権と関わっていくより直接的な窓口ができる。
アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官とカタール外相は同日、カタール大使館がアフガニスタンで米国の利益代表の機能を担う合意文書に署名。これは二国間に外交関係がない場合に、第三国が利益を代表する取り決め。
米国はタリバンとの対話について、慎重ながらも楽観する姿勢を示す一方で、政権の承認を暗示する大使館の再開については選択肢にないと明言していた。・・・
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●2021年11月13日 <毎日新聞>
アフガン情勢巡り、周辺国外交活発化 パキスタン、インド、中国…
(WAJ: ターリバーンが全土掌握してからはやくも3カ月。しかしまだ、ターリバーン政権を承認した国はなく、アフガニスタンの今後をめぐり各国の思惑が交錯し、工作も活発化してきた。・・・
アフガニスタン情勢を巡り、周辺国や関係国が外交を活発化させている。これまでにロシアやインド、パキスタンなどが会合を開催。9月に暫定政権を樹立したイスラム主義組織タリバンに対し、アフガンを再び「テロの温床」としないことや「包括的な政権」の樹立を呼びかけている。タリバン暫定政権を承認した国はないが、タリバンとの関係は各国で異なり、それぞれの思惑が交錯している。
「経済崩壊と全面的な内戦を避けるため、国際社会が積極的に関与していくことが重要だ」。パキスタンのクレシ外相は11日、首都イスラマバードに中国、ロシア、米国の代表を招いてアフガン情勢に関する会合を開き、こう訴えた。
タリバンと近いパキスタンには「アフガン情勢を安定させるためには、タリバンを孤立させないことが重要だ」との考えがある。4カ国はこの日、イスラマバードを訪問したタリバンのムッタキ暫定外相とも意見交換した。
パキスタンがアフガンでの影響力を増す現状を憂慮しているのが、パキスタンと長年対立するインドだ。インドは8月に崩壊したガニ政権と近く、タリバンの復権で難しい立場に立たされている。
インドの目下の懸案は、北部カシミール地方で分離・独立を目指して活動する過激派の拠点にアフガンがなることだ。ここに来てタリバンとの関係構築に動いており、10日には首都ニューデリーに中央アジア諸国やロシア、イランの安全保障担当の高官を招き、会合を開催した。
だが、この会合に招待されていたパキスタンは欠席。パキスタンのモイード・ユスフ国家安全保障担当首相補佐官は、インドを念頭に「(和平の)妨害者は、和平の構築者にはなれない」と語った。さらに、インドと領土問題を巡って対立し、近年タリバンと関係を強めてきた中国も会合を欠席した。
一方、中国は、ロシアが10月にタリバンを招いた国際会合を主催すると、これに対抗するかのように王毅国務委員兼外相が中東カタールでタリバンのバラダル暫定副首相と会談。さらに、10月末にはアフガンとの貿易も再開させた。今後、タリバン暫定政権との関係を着実に深めるとみられる。
【ニューデリー松井聡】
●2021年11月10日 <中東かわら版 No.81>
アフガニスタン:印パがそれぞれ国際会合を開催
(WAJ: インド主催のアフガン会議。中国とパキスタンは招待されたが欠席。タリバンに包摂的政権を作るせるための駆け引き、綱引き、さや当て、陰謀がこれから活発化するだろう・・・
2021年11月10日、インド主催で「アフガニスタンに関する地域安全保障対話」が開かれた。インドのアジット・ドヴァル国家安全保障担当首相顧問(NSA)が同会合のホストを務め、イラン、カザフスタン、キルギス、ロシア、タジキスタン、トルクメニスタン、及び、ウズベキスタンのNSA級が参加した。中国とパキスタンも招待されたが、両国は参加しなかった(ターリバーンからの参加もなかった)。第1回(2018年9月)と第2回(2019年12月)の会合がイランで開催されており、今回が第3回目となる。会合後に発出された「アフガニスタンに関するデリー宣言」によると、参加国は、アフガニスタン社会の全ての民族・政治的派閥が参加した「真に包摂的(truly inclusive)」な政権の樹立を求めた。また、参加国は、アフガニスタンの領土がテロ活動に使用されないことも求めた。・・・
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●2021年11月09日 <毎日新聞>
パキスタン政府、武装勢力と1カ月停戦で合意 タリバンが交渉仲介
(WAJ: ハッカーニー暫定内相は過激グループの代表格ハッカーニ―・グループのリーダー。パキスタン・タリバンとは深い関係にある。今回の発表はアフガン・ターリバーンの国際承認獲得工作のひとつか・・・)
パキスタン政府は8日、反政府武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)と停戦で合意したと発表した。TTPの声明によると、停戦期間は9日から1カ月間。両者は和平に向けて交渉し、進展次第では停戦はさらに延長される。両者と関係が深い隣国アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが交渉を仲介したという。
TTP関係者は取材に「信頼醸成のため、政府側が拘束する100人の構成員が釈放される」と説明した。また両者の交渉では、TTPだけでなく、パキスタンの軍情報機関とも近いとされるタリバンのシラジュディン・ハッカーニ暫定内相が中心的役割を果たしたという。
TTPは複数の武装組織の連合体で2007年に結成された。アフガンのタリバンとは別の組織だが、タリバンと同様にイスラム法(シャリア)の厳格な適用を主張。12年には女子教育の重要性を訴えたマララ・ユスフザイさんを銃撃するなど、テロを繰り返してきた。TTPのメンバーの多くは政府側の取り締まりを逃れるため、アフガンとの国境地帯のアフガン側に潜伏している。
TTP関係者によると、パキスタン政府側はこれまでも度々ハッカーニ氏にTTPとの交渉の仲介を依頼してきた。事態が動いたのは、タリバンが復権した約1カ月後の9月中旬だった。パキスタン政府側がハッカーニ氏に対し、TTPに停戦に応じるよう影響力を行使することを要請。ハッカーニ氏がTTPのヌール・ワリ・メスード指導者を直接説得したほか、双方の交渉担当者も数回の交渉を重ね、今回の合意に至ったという。
タリバンにとっては、TTPとの交渉を仲介することで、事実上の「支援国」であるパキスタンの要請に応えられるほか、国際社会に対してもテロ対策に取り組んでいることをアピールすることができる。【ニューデリー松井聡】
●2021年9月27日<BBC ジェレミー・ボウエン、BBC中東編集長(アフガニスタン・ヘルマンド州)>
タリバン支配を歓迎する農村部のアフガニスタン人、都市部の人との違いとは
(WAJ: タリバンを支持する人々の言い分・・・
泥れんが造りの家の中は涼しく、きれいに片付いていて、落ち着いた雰囲気だった。シャムスラーという名の男性が、来客用の部屋に案内してくれた。男性の足には幼い息子がしがみついていた。
床にはじゅうたんが敷かれ、厚さ60センチほどの壁にはクッションが並べられていた。大切なものがいくつか飾ってあった。小さなキャビネットには色のついた小さなガラス瓶が6つ並んでいたが、この一家は貧しい。なけなしの財産は過去20年間の戦争で破壊されたり、略奪されたりした。
この家に入ると、外の暑い日差しや埃っぽい空気から逃れられた。戦場と化したヘルマンド州マルジャの野原に並ぶ他の家屋と同様に、この家も背の高い土壁で囲まれていた。...
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●2021年11月09日<YAHOOニュース>
アフガニスタンの小児病院で25人が餓死、医師は無給
(WAJ: <タリバン政権の機能不全と外国政府からの援助停止が、飢饉寸前のこの国を「破滅」に追い込もうとしている>・・・
アフガニスタンの首都カブールの中核的な小児病院で亡くなる子どもの数は、この国で急速に進行する栄養失調の深刻さを示している。AP通信が報じた。
国連の世界食糧計画(WFP)は11月8日、ほとんど飢饉に近い食糧不足に苦しむアフガニスタン国民の数は870万人に達し、2021年初頭の数字と比較しても300万人増加していると報告した。この週末にアフガニスタンを訪れたWFPのデイビッド・ビーズリー事務局長は、「破滅的な状況だ」と述べた。
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●2021年11月07日 <AFP>
アフガニスタンで女性4人殺害される 渡航名目で誘い出されたか
(WAJ: タリバンの報道官が発表しているがタリバンメンバーの犯罪ではないとはいえない。現在も「人権」は西側の反イスラーム的思想としてタリバンは排斥している。・・・
アフガニスタンを統治するイスラム主義組織タリバン(Taliban)の報道官は6日、北部マザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)で女性4人が殺害されたと発表した。地元の情報筋によると、うち1人は人権活動家だった。タリバン内務省の報道官によると、4人の遺体はマザリシャリフの住宅で見つかり、容疑者2人が拘束された。地元の情報筋はAFPの取材に対し、被害者の一人は女性人権活動家で、大学講師のフロザン・サフィ(Frozan Safi)さんだと語った・・・
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●2021年11月03日 <AFP>
カブール病院襲撃、ISが犯行声明
(WAJ: ISもISホラサンもタリバン。しかし外国軍の駐留なき現状での自爆テロの頻発はタリバン内の深刻な対立を証し出している・・・
アフガニスタンの首都カブールで2日、少なくとも19人が死亡、50人が負傷した軍病院襲撃事件で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のアフガン分派「イスラム国ホラサン州(IS-Khorasan)」が犯行声明を出した。同組織はメッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」上のチャンネルを通じ出した声明で、「『イスラム国』の戦士5人が同時連携攻撃を実施した」と主張。うち1人が病院入り口で自爆ベルトを起爆し、残るメンバーが病院内に入り発砲したと説明した・・・
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●2021年11月02日 <AFP>
アフガン首都で軍病院襲撃 19人死亡、50人負傷
(WAJ: 自爆はタリバンが称揚する、神に祝福される戦術である。・・・
アフガニスタンの首都カブールにある軍病院が2日、襲撃を受け、保健当局者によると、少なくとも19人が死亡、50人が負傷した。襲撃を受けたのは、サルダル・モハマド・ダウド・カーン(Sardar Mohammad Daud Khan)病院。同国の政権を握るイスラム主義組織タリバン(Taliban)の報道担当者によると、バイクに乗った自爆犯が病院の入り口で爆弾を起爆させた後、武装集団が病院構内に入り、銃撃に及んだ。襲撃犯は全員死亡したという・・・
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●2021年11月01日 <CNN>
披露宴で招待客3人射殺、音楽演奏が原因か アフガニスタン
(WAJ: タリバンは20年前と同じようにシャリーアに反する行為(音楽・舞踊ほか)を禁じ、違反者には体罰やむち打ち、石打ちなどを行っている。タリバン報道官はこの事件の犯人はタリバンではない可能性を匂わせているが醜悪な悪事隠しに他ならない・・・・
アフガニスタン東部ナンガハル州で開かれた結婚披露宴で、招待客3人が射殺される事件が起きた。イスラム主義勢力タリバンの31日の記者会見によると、音楽の演奏が原因だったと思われる。記者会見したタリバンの報道官によると、29日夜にナンガハル州で行われた結婚披露宴で、タリバンのメンバーを名乗る容疑者3人が招待客らを銃撃した。地元のジャーナリストはCNNの取材に対し、少なくとも2人が死亡、10人が負傷したと話している。タリバンの報道官は、音楽演奏を理由とする殺人は許されることではないと述べ、個人的な争いを原因とする事件だったのかどうかを調べているとした・・・
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●2021年10月16日 <CNN>
シーア派モスクで自爆攻撃、32人死亡 アフガン南部
(WAJ: シーア派への虐殺行為はタリバンのカーブル占拠後も続いている。タリバンらスンニ派極端派にしてみればシーア派は不倶戴天の敵でありジハードの対象。モスクを攻撃の対象とするのはけしからん、という論理は通用しないシーア派は背教の徒であるしそのモスクは悪魔の巣だからある。・・・・
アフガニスタン南部カンダハルにあるイスラム教シーア派のモスク(礼拝所)で15日、金曜礼拝の最中に自爆攻撃が発生した。国営バフタル通信の同日の報道によると、これにより32人が死亡、少なくとも68人が負傷した。シーア派モスクでの金曜礼拝を狙った襲撃が起きるのは2週連続。アフガン人の半数超はイスラム教スンニ派の信仰を実践している。バフタル通信はツイッターで、この日午後、カンダハルにあるシーア派モスクの内部で3回の連続爆発が発生したと伝えた。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のメディア部門、アマク通信の声明によると、ISISの分派組織「ISIS―K」が犯行を主張した。アマク通信の声明では、「イスラム国の戦闘員」2人が警備員を殺害してモスク内部に侵入し、礼拝者の間で自爆したとしている・・・
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●2021年10月09日 <CNN>
アフガン北部のモスクで爆発 46人死亡、143人負傷
(WAJ: このような行為は「慈悲深く全能の神アッラー」の許したまう行為ではない・・・・
アフガニスタン北部クンドゥズ州にあるイスラム教シーア派のモスク(礼拝所)で8日、自爆攻撃があり、州の報道官によると46人が死亡、143人が負傷した。州報道官によると、攻撃はモスクでの金曜礼拝の最中に発生した。アフガンの実権を握ったイスラム主義勢力タリバンの報道官は、治安部隊が現場に到着したと説明。現在調査が進められているとした。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のメディア部門、アマク通信の声明によると、ISISの分派組織「ISIS―K」が犯行を主張した。クンドゥズ州カーンアバド地区のモスクで行われていた金曜礼拝の最中、自爆犯が爆弾を仕込んだベストを起爆させたとしている。国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)によると、宗教施設を狙ったとみられる攻撃で死者が出たのは今週3度目・・・
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●2021年10月05日 <CNN>
タリバン、少数派ハザラ人13人を殺害か 国際人権団体調査
(WAJ: イスラームはもともと、敵対してこない限り異教徒や無信仰者には寛容な教えだが、シーア派は背教徒であり存在そのものが不倶戴天のジハードの対象となりうる。近親憎悪をあおる行為がはたして「教え」と呼べる代物なのか。イスラム主義という表現自体、意味不明・・・・
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは4日、アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義勢力タリバンが8月30日に、中部ダイクンディ州で少数派のハザラ人13人を殺害したとの調査結果を報告した。アムネスティが目撃者らの話として伝えたところによると、13人のうち11人は前政権の治安部隊に所属していた。タリバンは投降していた9人を超法規的に殺害したとされ、アムネスティは戦争犯罪にあたると主張している。民間人2人はその場から逃げようとして殺害された。このうち1人は17歳の少女で、タリバンが群衆に向かって撃ち込んだ銃弾が命中して死亡した。・・・
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●2021年10月29日 <中東かわら版 No.76>
イラン:アフガニスタンに関する近隣7カ国外相会合を主催
(WAJ: アフガニスタンに同じ宗派のシーア派をもつイランは何を考えているか・・・
2021年10月27日、イランがアフガニスタンに関する近隣7カ国外相会合を主催した。今次会合には、主催国であるイランの他、中国、パキスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、及び、ロシアの外相が参加した(中露の外相はオンライン参加)。国連のグテーレス事務総長も事前収録のビデオ・メッセージを寄せた。同枠組みでの外相会合は、本年9月8日、パキスタンのイニシアチブによって初めて行われており、その際にはアフガニスタンの平和と安定化に向けた隣接6カ国からの支援が確認された。今次会合への、ターリバーンからの参加はなかった。会合後に発出された、7カ国外相による共同声明の要旨は以下の通りである。・・・
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●2021年10月27日 <中東かわら版 No.75>
中国の王毅外相がターリバーンのバラーダル副首相代行と会談
(WAJ: まだどの国からも承認を受けていないターリバーンだが、周辺諸国との根回しを着々と進めている。・・・
2021年10月26日、中国の王毅外相はドーハで、ターリバーンのバラーダル副首相代行と会談した。両氏による会談は、本年7月28日以来である。10月25日付中国外交部の発表によると、今回の王毅外相のカタル訪問は、カタルのムハンマド・ビン・アブドゥルラフマーン副首相兼外相の招待に応じてなされたもので、主目的はアフガニスタン・ターリバーン暫定政府(原文ママ)の代表団との会談であった。・・・
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●2021年10月27日 <CNN>
アフガンのISIS系組織、来年にも対米攻撃可能になる恐れ 国防総省高官
(WAJ: どうしてもイスラームテロ組織が必要な米軍は・・・
アフガニスタンで活動する過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の分派組織「ISIS―K」は、来年にも米国への攻撃遂行能力を獲得する恐れがある。米国防総省の政策担当トップが26日、そのような見通しを示した。コリン・カール政策担当国防次官は上院軍事委員会での発言でISISーKについて、現時点ではそうした攻撃を行う能力は有していないとしながらも、向こう半年から1年の間にはそれを獲得する可能性があると指摘した。また国際テロ組織アルカイダがそうした能力を持つには1~2年かかるだろうとも述べた。
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●2021年10月26日 <BBC>
アフガニスタンの食糧危機が深刻化、人口の半分に影響 国連警告
(WAJ: GDPの4割を国際援助にたよっていたアフガニスタンの経済は崩壊状態。アフガニスタンの冬は厳しい・・・
アフガニスタン国連世界食糧計画(WFP)は25日、アフガニスタンに緊急人道支援を直ちに届けなければ、この冬に数百万人が餓死すると警告した。WFPは、アフガニスタンで人口の半数以上にあたる約2280万人が急性の食料不安に直面しており、5歳未満の子供320万人が急性の栄養不良に陥る恐れがあるとしている。「アフガニスタンは現在、世界最悪の人道危機のひとつに直面している。まさに最悪そのものかもしれない」と、デイヴィッド・ビーズリーWFP事務局長は述べ、「大惨事に向けて秒読み状態だ」と警告した。・・・
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●2021年10月22日 <AFP〇BB News>
強硬派イスラム教指導者の葬儀に30万人超、パキスタン
(WAJ:イスラーム過激主義の温床となっているパキスタンでその伝道師の死に30万人。主催者はもっと多いと主張。写真を見ると納得する・・・
【11月22日 AFP】パキスタン・ラホール(Lahore)で21日、強硬路線のイスラム教指導者、ハディム・フセイン・リズビ(Khadim Hussain Rizvi)師の葬儀が執り行われ、大勢の人がマスクを着けず参列した。リズビ師は長年にわたり同国の宗教的少数派を脅かし、暴動を扇動したり、イスラム教への冒涜(ぼうとく)行為と闘うとして欧州諸国の破壊を提唱したりしてきた。
警察はAFPに対し、葬儀に約30万人が参列したと明かした。だが主催者は、参列者はこれよりはるかに多いとしている。長年車椅子生活をしていたリズビ師は、高熱と呼吸困難を患い、19日に54歳で死去した。死因は公表されておらず、新型コロナウイルスの検査や検視も行われていない。
パキスタン軍はリズビ師を「偉大な学識者」と称賛し、同国のイムラン・カーン(Imran Khan)首相もすぐに哀悼の意を表した。いずれも、リズビ師の運動の影響力を警戒しているとみられる。…
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●2021年10月16日 <AP通信>
女性の元アフガニスタン議員、裁判官がギリシャ首相に会う
(WAJ: 本コーナーの9月29日の記事「有罪を言い渡した殺人犯に追われる日々……アフガン女性判事の今」のうち6人の女性元議員、裁判官がアメリカへ避難する途中、ギリシャの首相に迎えられました。ギリシャ初の女性大統領のカテリーナ・サケラロプロウさんとも会ったそうです。彼女は元裁判官だそうです。・・・
【アテネ、ギリシャ(AP)】アフガニスタン出身の6人の元議員と裁判官が、タリバンの乗っ取りを受けて故郷を逃れた後、ギリシャの首相キリアコス・ミツタキスに迎えられました。
アテネ、ギリシャ-アフガニスタンからの6人の女性元議員と裁判官は、タリバンの乗っ取りの結果として彼らの故郷を逃れた後、ギリシャの首相、キリアコス・ミツタキスによって金曜日に受け取られました。
3人の元議員と3人の元裁判官は、ギリシャおよび国際的な慈善団体の支援を受けて9月に到着し、他のヨーロッパ諸国に再定住する予定です。彼らは今週初めにギリシャの初の女性大統領、カテリーナ・サケラロプロウと会いました。…
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●2021年10月20日 <Nikkei>
ロシアでタリバン含めてアフガン情勢協議 中印も参加
(WAJ: パキスタンやサウジアラビアだけの支持ではターリバーンは生き延びられない。国内での柔軟政策・和解をベースにした国際支援が必須。どこまでやれるのか、お手並み拝見・・・
【モスクワ=桑本太】ロシアが主導してアフガニスタン情勢を協議する国際会議が20日、モスクワで開催された。ロシアや中国のほか、イスラム主義組織タリバンの代表が参加、アフガンの人道支援などの方針について議論した。
同協議はロシアが主導し、2017年から開催している。20日の協議ではタリバン暫定政権の代表団のほか、中国やパキスタン、インドなどの代表が出席した。米国は今回参加を見送った。
ロシアのラブロフ外相は協議に先立ってタリバンの代表団と会談した。ラブロフ氏は「テロリストや麻薬がアフガンから近隣国に流出するのは脅威」と指摘、タリバンにアフガン国内の対応を求めたほか、関係各国の連携を呼びかけた。ロシアのタリバン政権の承認については触れなかった。
参加国は協議終了後、「復興に向けて、国際社会が総力を挙げてアフガニスタンの人々に緊急の人道的・経済的支援を行う必要がある」との共同声明を発表した。…
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●2021年10月19日 <AFP〇BBNews>
米国のアフガン和平担当が辞任
(WAJ: ガニー前大統領、カルザイ元大統領と3人組を率いていたザルメイ・ハリルザド米国和平担当特別代表が辞任を発表。失敗の尻拭いをターリバーンとアフガン国民に押し付けて逃亡するに等しい所業だ。写真左はハリルザド、右はバラダル。アフガン政府抜きの合意。撤退後のアフガンをターリバーンに託した。2020年2月20日・・・
【10月19日 AFP】米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は18日、アフガニスタンのイスラム主義組織「タリバン(Taliban)」との交渉を担当してきたザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)・アフガン和平担当特別代表(70)が辞任すると発表した。ハリルザド氏はアフガン戦争終結に尽力してきたが、タリバンによる政権掌握を阻止できなかった。…
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●2021年8月21日<RAWA>
RAWAがタリバンの乗っ取りに対応
(WAJ: RAWA(アフガニスタン女性革命協会)は、1977年以来、原理主義に苦しむアフガニスタンで平和、自由、民主主義、女性の権利を求めて多大な犠牲を払いつつも果敢に闘っているアフガニスタン女性の最古の政治的/社会的組織。(googlechromeの自動翻訳で読めます)。
何年もの間、RAWAは米国の占領に反対し、それが終わった今、タリバンが戻ってきました。バイデン大統領は、アフガニスタンを現在よりも安全な状況に置くような方法で米軍を撤退させることができたでしょうか。彼はタリバンがそれほど迅速に引き継ぐことができなかったことを確実にするためにもっと多くのことをしたでしょうか?
RAWA:過去20年間、私たちの要求の1つは、米国/ NATOの占領を終わらせることでした。イスラム原理主義者やテクノクラートを連れて行き、国民に自分たちの運命を決めさせれば、さらに良いものになります。この占領は、流血、破壊、混乱をもたらしただけでした。彼らは私たちの国を、特に女性にとって最も腐敗した、不安定な、麻薬マフィアで危険な場所に変えました。...[続きを読む]
●2021年10月15日 <CNN>
パキスタン国際航空がアフガン便を停止、タリバンの「強引さ」理由に
(WAJ: ターリバーンとPIA(パキスタン国際航空)は言ってみれば身内。それの離発着管理をターリバーンができない、というか国際空港運用方法をターリバーンが知らない事実が暴露されただけではないのか?
ではないのか?・・・
イスラマバード(CNN) パキスタン国際航空(PIA)は14日、同社のアフガニスタンへの航空便を一時停止すると発表した。アフガンの実権を掌握したイスラム主義勢力タリバンから課される条件が実行不可能なためとしている。同社は先月のタリバン新政権発足後に状況が悪化したと説明。…
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●2021年10月14日 <タス通信>
アフガニスタンの改革者王アマヌッラーハーンのカブールの肖像画に描かれたタリバン
(WAJ: 強引な手法とハザラ族に対する弾圧などの批判もあるが、開明君主として知られるアマヌラー・ハーンは、アフガニスタンにとっては未来を示す指導者だった。偶像崇拝を嫌うターリバンにとってはその開明性が否定の対象なのだろう。また、カーブル市内に描かれた中村哲医師の肖像画も白塗りしたと伝えられている。中村氏の業績は公式にはタリバン首脳部は否定していないが下部の統率が取れていない可能性もある。カーブル空港にかぶせられていたカルザイ空港の名前を排して、広場をマスード広場と改名したという。これらは当然のことだろう。ターリバーン施政の混乱は続どう収拾されるのだろうか?・・・
カイロ、10月13日。/ TASS /。過激なタリバン運動(ロシア連邦で禁止)の過激派は、カブールで首長(1919年から1926年)とアフガニスタンの最初の王(1926年から1929年)の肖像画を灰色に塗りつぶした。水曜日に地元のアフガニスタン国際テレビチャンネルによって報告されました。
報道によると、アフガニスタン国営ラジオテレビ(RTA)の建物の壁に描かれた王と彼の妻ソラヤタルジ(1899-1968)の大きな肖像画は、正午頃にタリバンによって灰色に塗られました。
「自分の歴史やアイデンティティを知らない人に、どのような価値観を期待できますか?」-過激派が国の権力を掌握する前にRTAを率いたIsmailMiahelはTwitterに書いた。
アマヌッラーハーンは、主にアフガニスタンの独立を達成し、国内に近代的な学校を設立し、学生を海外に派遣し始め、ヨーロッパやアジアの多くの国々と外交関係を築いたことで知られています。
1923年、彼の下で、最初のアフガニスタン憲法が採択されました。これは、王国のすべてのテーマの平等だけでなく、権利と自由を宣言しました。さらに、アマヌッラー・ハーンは、主に刑罰の形態を決定する際に、カーディー(シャリア裁判官)の恣意性を大幅に制限する司法改革を実施した。さらに、国王の下では、社会的に重要な問題の解決への女性の参加の度合いが大幅に高まり、ベールの着用は義務付けられなくなり、女の子はより多くの教育の機会を受けました。
歴史家によると、アマヌッラー・ハーンの改革は時代をはるかに超えており、部族の蜂起を背景に、1929年にその結果として、人口の保守的な層、主に農民と聖職者によってサポートされていませんでした、彼は王位を放棄することを余儀なくされました。その後、アフガニスタンの新しい当局は、アマヌッラーカーンの時代の成果のほとんどを排除しました。彼は人生の最後の年をヨーロッパで過ごし、1960年にスイスの病院で亡くなりました。
国の状況
この春、アフガニスタンから軍隊を撤退させる決定が米国によって発表された後、タリバーンは国の支配を確立するために大規模な作戦を開始した。
8月15日、タリバーンの戦闘員は戦闘なしでカブールに入り、アシュラフ・ガニー大統領は共和国を去った。9月6日、過激派はアフガニスタン領土全体の支配権の確立を発表し、9月7日、暫定政府の構成を発表した。
タリバーンは約2か月間政権を握っており、カブール空港の名前からハミド・カルザイ前大統領の名前を除外するよう命令し、マスード広場に改名した(北部同盟の指導者アフマド・シャー・マスードに敬意を表して) (1953-2001))首都の中心部にある公衆衛生広場にあり、1992年から2001年まで国際的に認められた国家主席であったBurhanuddin Rabbani(1940-2011)の名前をPedagogicalの名前から削除しました。カブールにある大学。…
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●2021年10月11日 <中東瓦版No.68>
アフガニスタン:米国・ターリバーン間協議に見る双方の思惑
2021年10月9~10日、ターリバーンが実権を掌握(8月15日)して以降初めてとなる、米国・ターリバーン間直接協議がカタルで行われた。ターリバーン側代表団には、モッタキー外相代行(代表)、ハイルフワー情報文化相代行、ワシーク情報局長官代行、ヌールジャラール内務副大臣代行らが参加した。米国側からはウェスト和解担当特別副代表が代表として一行を率い、コーエンCIA副長官、米国国際開発庁(USAID)高官らが同行した。昨年2月のドーハ合意締結の立役者だったハリールザード特使は、今次協議に参加しなかった。…
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●2021年10月08日<AFPBB>
アフガン北部のモスクで自爆攻撃 少なくとも50人死亡
(WAJ: ターリバーンと対立するISがシーア派のハザラ族を狙った犯行の可能性があると言われている。20年前もハザラ族虐殺事件が多発したが今回もハザラ族を狙った殺害攻撃が頻発している。ターリバーンはかつての同志の犯行を取り締まれるのか・・・
アフガニスタン北部クンドゥズ(Kunduz)のモスク(イスラム礼拝所)で8日、自爆攻撃があり、少なくとも50人が死亡した。米軍の同国撤退以降に起きたものとしては最悪の襲撃事件となった。クンドゥズ州立病院(Kunduz Provincial Hospital)の関係者によると、同院で35人が死亡、負傷者50人以上が入院している。国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」が運営する病院の職員は、15人が死亡、多数の負傷者がいると話している。...[続きを読む]
●2021年10月05日<CNN>
タリバン、少数派ハザラ人13人を殺害か 国際人権団体調査に
(WAJ: 最も強く差別されているシーア派のハザラ族への虐殺攻撃がつづく・・・
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは4日、アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義勢力タリバンが8月30日に、中部ダイクンディ州で少数派のハザラ人13人を殺害したとの調査結果を報告した。アムネスティが目撃者らの話として伝えたところによると、13人のうち11人は前政権の治安部隊に所属していた。タリバンは投降していた9人を超法規的に殺害したとされ、アムネスティは戦争犯罪にあたると主張している。...[続きを読む]
●2021年10月04日<CNN>
カブールのモスク前で爆発、複数の死者 タリバン報道官の母の葬儀中に
(WAJ: アフガン内のイスラム過激派ISやアルカーダ残党などとターリバーンとの対立が背後にあるのだろうか・・・
イスラム主義勢力タリバンが実権を握ったアフガニスタンの首都カブール中心部にあるモスク(イスラム教礼拝所)で3日、爆発があった。タリバンの報道官は、複数の民間人が死亡したとツイートした。ツイートによると、モスクではムジャヒド報道官の母親の葬儀が執り行われていた。人々が集まる入り口のゲートを狙った攻撃とみられる。...[続きを読む]
●2021年10月03日<AFP〇News>
アフガニスタンで子ども餓死 中部で少なくとも17人
(WAJ: 冬を迎えるこれから、悲しいニュースをひとつでも減らしてほしい・・・
アフガニスタンで子どもたちが餓死していると、地方当局や国際機関が2日、明らかにした。最も状況が深刻な州の一つが、中部ゴール(Ghor)州だ。ムハンマド・アフマディ(Mohammad Ahmadi)州保健局長は、この半年間に栄養失調で入院した子どものうち少なくとも17人が死亡したとAFPに語った。...[続きを読む]
2021年9月30日<BBC>
米軍撤退合意がアフガン崩壊を加速=米軍トップが証言
(WAJ: アメリカではこれから、失敗の原因と責任追及がはじまる。ベトナム、中東と、失敗に学ばないアメリカの影響は世界を不幸にする・・・
アメリカの国防当局トップは29日、米軍のアフガニスタン撤退に関する下院軍事委員会の公聴会で、武装勢力タリバンがアフガニスタンを掌握したのは、同組織とドナルド・トランプ前政権が交わした米軍撤退合意が影響していると言えると証言した。
フランク・マケンジー中央軍司令官は、米軍撤退に関する合意がアフガニスタンの政府および軍に「非常に悪質な影響」を与えたと証言した。
ロイド・オースティン国防長官もマケンジー氏に同意し、この合意によってタリバンが「勢力を増した」と述べた。
ドーハ合意と言われる米軍撤退に関する合意は、タリバンとトランプ米政権(当時)が2020年2月、カタール・ドーハで結んだもの。合意には、米軍の撤退期限に加え、タリバンが果たすべき広範な義務も盛り込まれた。その中には、イスラム原理主義の過激派組織アルカイダなどの組織がアメリカやその同盟国の安全を脅かすのを防ぐ措置をとることも含まれている。...
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2021年9月29日<BBC>
有罪を言い渡した殺人犯に追われる日々……アフガン女性判事の今
(WAJ: 220人の女性判事が存在しているというただそれだけの現実でも、この間のアフガン社会の進歩を明かしだしている。・・・
女性の判事は、アフガニスタンにおける女性の権利実現の草分け的存在だった。忠実な法の番人であり、この国で最も軽視されている人々への正義を求めていた。しかし今、220人以上の女性判事たちが、この国を掌握した武装勢力タリバンの報復を恐れて身を隠している。このうちの6人が、国内各地の隠れ家からBBCの取材に応じた。身の安全のため、全員が本名を隠している。...
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●2021年9月26日<AFP〇News>
タリバン、拉致容疑者の遺体つるし「見せしめ」に
(WAJ: 恐怖(テロ)による支配は古典的な権力維持の手法。人権を尊重する現代になってむごい刑罰、ましてはみせしめは排斥されるようになったのだが・・・
アフガニスタンで実権を握ったイスラム主義組織タリバン(Taliban)は25日、西部ヘラート(Herat)で拉致事件に関与したとして4人を殺害し、見せしめとして遺体をクレーンでつるした。地元政府高官が明らかにした。ヘラート州の副知事は同日、銃撃戦で殺害した遺体を複数の公共の場所につるしたと述べ、拉致は許されないことを示すための「見せしめ」だと説明した。ソーシャルメディアには、ピックアップトラック後部にのせられた複数の遺体とクレーンでつるされる遺体を捉えたイメージが投稿された。...
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●2021年09月14日<CNN>
アフガン出身の女性たち、カラフルな民族衣装でタリバンに抗議
(WAJ: アフガン女性の民族衣装はこんなにカラフル。タリバンがやってくる前はこんな姿を外国人もみられた。もっとも、タリバンの前ではブルカを被ってもその下にはこんなはでな服装の女性が多いのだが・・・
アフガニスタンで実権を握ったイスラム主義勢力タリバンが女子学生らに黒スカーフの着用を義務付けたことに抗議して、世界各地にいるアフガン出身の女性らが色鮮やかな民族衣装をまとい、その画像を次々とツイッターに投稿している。...[続きを読む]
●2021年09月18日<NHK>
タリバン 女性抑圧の象徴「勧善懲悪省」の看板 政府機関に掲示
(WAJ:女性問題省を閉鎖して代わりに『勧善懲悪省』。女性を石打やむち打ちで死に至らしめた勧善懲悪省。これほどの皮肉はない。動画は、職場から締め出されて登庁禁止を言い渡されて抗議する女性職員たち・・・
勧善懲悪省の看板がかかげられた女性問題省。動画は職場をしめだされて抗議する女性職員たち。(提供:Fateh Sami氏)
イスラム主義勢力タリバンが再び権力を握ったアフガニスタンで、これまで女性の権利の向上に取り組んできた政府機関の建物に、かつて女性の抑圧の象徴だった勧善懲悪省の看板が掲げられ、懸念が広がっています。...[続きを読む]
●2021年09月18日<BBC NEWS>
タリバンとアルカイダの複雑な関係、両グループを結びつける忠誠の誓い
(WAJ: タリバンとアルカイダの切っても切れない関係・・・
ドリス・エルベイ(BBCモニタリング)アフガニスタンで武装勢力タリバンが復権し、1つの重要な疑問が浮上した。それは、タリバンと長年同盟関係にあるイスラム原理主義の過激派組織アルカイダとの関係だ。アルカイダは、1990年代に同組織の指導者オサマ・ビンラディン容疑者がタリバンの初代最高指導者オマル師に最初に提示した、忠誠の誓い「バイア」でタリバンとつながっている。...[続きを読む]
●2021年09月12日<AFP〇BBNews>
動画:アフガン女性ら300人、タリバン支持のデモ開催 戦闘員が護衛
(WAJ: これはもう、中世への回帰などというおとぎ話の世界ではない。人間のゾンビ化としかいいようがない。いくら文化の差とはいえ、人間世界からの乖離としか言いようがない・・・
イスラム主義組織タリバン(Taliban)が政権を掌握したアフガニスタンの首都カブールで11日、顔のほとんどを覆う服装をしたアフガン女性ら約300人が大学の講堂に集まり、タリバンが推し進める厳格な男女分離政策に支持を表明するデモを行った。。...[続きを読む]
●2021年09月15日<REUTERS>
焦点:カブール陥落1カ月、タリバンの難題は経済危機
(WAJ: ターリバーンの暫定政権閣僚リストが発表されたがその内容は、国際お尋ね者であったり、死亡していたり、首班さえ顔を出していない。墓場から指令が出ていると揶揄されているしまつ。鉄砲と爆弾の扱いにはたけていたが、これからは国民に食料を届けたり、公務員の給料を払ったり、経済社会の運営責任が一身にかかってくる。国外・国内では本格的な民主化の闘いが迫ってくる。いつまで持ちこたえることができるのか・・・
アフガニスタンの首都カブール陥落から1カ月。戦闘で電撃的勝利を収めたイスラム主義組織タリバンは、一転して平時の安定政権を築くという難題に直面している。40年に及ぶ戦争を経て数万人の死者を出したアフガンでは、治安はおおむね改善した。しかし過去20年間で数千億ドルの開発投資が行われたにもかかわらず、経済は崩壊状態にある。干ばつと飢饉に見舞われた農村部から今、数千人が都市部に押し寄せている。世界食糧計画(WFP)は、月末には食糧が尽きて最大1400万人が飢餓に瀕しかねないと懸念する。西側諸国では、新たなタリバン政権が女性の権利保護という約束を守るか、あるいは国際武装組織アルカイダを保護するのではないか、といった点に注目が集まっている。しかし多くのアフガン人にとって今一番重要な問題は、ただ生き延びることだ。...[続きを読む]
●2021年8月19日、ウクライナのRadio Svoboda は、アフガニスタンで独立記念の集会やデモが行われたことを報じ、同放送局のホームページにカーブルとジャララバードでのデモの写真を掲載した。
カーブル
ジャララバード
ホームページによると、いくつかの都市で独立記念日の集会とデモが挙行され、参加者はこれまでの国旗を掲げた。ターリバーンに対する一般の人びとによる重要な行動の兆候である。
ジャララバードでは行動の前夜、ターリバーンによって集会が解散され1人が殺害された。
目撃者はロイター通信に対し、8月19日、ターリバーンが国の東部のアサダバードで抗議者に発砲し、数人を殺害したと語った。現時点では、弾丸で死亡したのか、パニックで死亡したのかは不明。
パクティア州でも抗議行動が報告されたが、暴力は報告されなかった。
ターリバーンは、独立記念日に際し、「米国は失敗し、アフガニスタンの神聖な領土から撤退することを余儀なくされた」とする声明を発表した。
タリバンに反対する反対派を結集させようとしているアムルラ・サレー第一副大統領(在パンジシール)は、ツイッターで「国旗を掲げ、国の尊厳を支持する人びとを祝福する」と述べ、抗議行動への支持を表明した。
●2021年09月09日<BBC>
アフガニスタン、タリバン新政権でどうなる 「包括性」や女性の権利保護は
(WAJ: ターリバーンの暫定政権発表。包摂的で女性や少数民族の参加がなされるかどうか注目されたが・・・
タリバンはこれまで、包括的な政権を樹立するとしてきた。暫定政府の顔ぶれが明らかになった今、その言葉は実現するのだろうか。
タリバン指導者の1人アブドル・ガーニ・バラダル師は、「アフガニスタンのすべての人を代表する包括的な政府を樹立するよう努めている」と、新政府におけるリーダーシップ確立を目的とした協議を開始するためにカブールを訪れた際に述べた。
8月15日にタリバンが突如としてアフガンの権力を掌握した後の初の記者会見では、同組織の報道担当ザビフラ・ムジャヒド幹部が「我々は平穏に暮らしたい」、「我々は内にも外にも敵を望まない」と語っていた。...[続きを読む]
●2021年09月9日<IndiIndian Today Web Desk>
女性は大臣になることはできません、出産するべきです:タリバンのスポークスマン
(WAJ: 「女性は子供を産む器械だ」とどこかの国会議員も言ってましたね・・・
タリバーンのスポークスマンは、タリバン政府で女性がメンバーになる可能性をすべて拒否し、「女性は大臣になることはできない。それはまるで彼女が運べないものを背負わせるようなものだ」と述べた。さらに同スポークスパーソンは、アフガニスタンの女性は出産に専念すべきだとも述べた。。...[原文はここ]
●2021年09月09日<CNN>
中国、タリバンへ食糧やコロナワクチンなどの供与約束
(WAJ: 中国とターリバーンの蜜月。いつまでどのように続くのか・・・
(CNN) 中国外務省は8日、文民政権を崩壊させ実権を握ったアフガニスタンのイスラム強硬派勢力タリバンに対し約3100万米ドル(約34億1000万円)相当の食糧、冬季到来に必要な装備品、ワクチンや医薬品を供与すると発表した。・・・中国国営の新華社通信によると、同国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相は、新型コロナウイルスワクチンの300万回分をアフガンに寄贈するとも表明。初回分の量としているが、ワクチン到着の時期は不明。...[続きを読む]
●2021年9月8日 <中東瓦版No.58>
アフガニスタン:ターリバーンが暫定内閣を発表
2021年9月7日、ターリバーンのムジャーヒド報道官は記者会見を開き、暫定内閣を発表した。同記者会見で配布された、アフガニスタン・イスラーム首長国(注:ターリバーンを指す)名義の声明の概要、及び、閣僚リストは以下のとおりである。
アッラーのご加護により、我々の国は占領から解放された。戦争の要因は取り除かれ、同胞は良好な治安を享受している。今こそ、強力なイスラーム的統治の実現が必要である。何故なら、我々の国では混乱を回避するため、法的権利、経済、社会等、様々な分野で福祉サービスの提供や活動を必要としているからである。イスラーム首長国は、政府として対処が必要な諸分野に取り組むため、暫定内閣を任命し、ここに発表する。なお、残りの閣僚や各機関の任命については、検討の上で徐々に表明することとなる。…
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●2021年09月09日<AFP〇BB News>
【図解】イスラム世界における女性の服装(ヒジャブ、チャドル、ニカブ、ブルカ)
【9月9日 AFP】アフガニスタンで権力を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)は今月、私立大学に通う女子学生に対し、「アバヤ」と呼ばれる長衣と、顔のほとんどを覆う「ニカブ」の着用を命じた。イスラム世界で着用される女性の服装を図にまとめた。...[続きを読む]
●2021年09月05日<YAHOO! ニュース>
ヘンリー・キッシンジャー「アメリカはなぜアフガニスタンでの戦争に失敗したのか」
(WAJ:この表題で多くの〝識者〟があれこれ言っている。当たらずとも遠からずの指摘が多いのだが、98歳の歴戦の外交官だったキッシンジャー氏の指摘は鋭い。①タリバンはパキスタンを聖域にしパキスタン当局の支援で反米闘争をした②アフガン人は自分たちのために戦おうとしない、はウソ。彼らは一族のため部族のためには激しく戦う。イギリスが引いた人工的な国境線の中だけに視点をおいてアフガン問題を論ずることはできない。
【Henry Kissingerが】ニクソン政権およびフォード政権期に米国務長官などを務め、米中国交正常化やベトナム戦争の終結に尽力したヘンリー・キッシンジャー。今も論客として影響力を持つ同氏が、なぜアメリカはアフガンで充分な成果を上げられなかったのかを分析する。...[続きを読む]
●2021年09月05日<Geo News>
ISIのチーフGen Faiz Hameedが、カブールのタリバン指導者であるGulbuddin Hekmatyarに会う
(WAJ: パキスタンISI(軍統合情報局)長官の中将がカーブルでターリバーン幹部と会い、ターリバーンによるアフガニスタン統治について話し合い合意したという。パキスタン首相イムラン・カーンといい、ISI長官といい、いまやターリバーンがパキスタンの子飼いであることを隠さなくなった。
カブール:軍統合情報局(ISI)のファイズ・ハミード中将は、日曜日にジオニュースのカブールで、ヘズビー・イスラミの指導者で元アフガニスタンの首相であるグルブッディーン・ヘクマティアルとタリバンの指導者に会った。アフガニスタンのメディアの報道によると、ISIのチーフとヘクマティアルは、アフガニスタンで予想される包括的政府に関する見解を共有した。...[続きを読む]
●2021年09月04日<CNN>
カブールで女性がデモ行進、タリバンに異例の「挑戦」
(WAJ: ヘラートに続きカーブルでも女性らが起つ! 女性が立ち上がれば世の中が変わる。アフガン人が戦わなければアフガニスタンは変わらない!)
女性の権利抑圧が懸念されるイスラム主義勢力タリバンが実権を握ったアフガニスタンの首都カブールの路上で3日、男女平等や政治活動への全面的な参加を要求する女性たちが小規模なデモを決行したことがわかった。CNNはデモの発生を確認した。タリバン統治のあり方に公共の場で異議を唱える異例な行動ともなっている。...[続きを読む]
●2021年09月03日<AFP●BBNews>
アフガン女性らが異例のデモ タリバンに権利尊重求め
(WAJ: 勇敢なる女性たちを孤立させるな!)
【9月3日 AFP】アフガニスタン西部ヘラート(Herat)で2日、女性たちが異例の街頭デモを行い、イスラム主義組織タリバン(Taliban)の支配下でも娘たちが学校に通えるならば、全身を覆う衣服「ブルカ」の着用を受け入れると訴えた。デモには約50人の女性が参加。プラカードを掲げ、「教育、就業、安全は私たちの権利」とシュプレヒコールをあげた。...
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●2021年09月02日<朝日新聞デジタル>
対テロ戦争費用は20年間で880兆円 死者90万人、米大学が報告
米ブラウン大の研究チームは1日、米国の「9・11」後の20年間で、一連の対テロ戦争の費用が8兆ドル(約880兆円)にのぼるとする報告をまとめた。戦争によって亡くなった人は90万人前後に達するという。...[続きを読む]
●2021年09月02日<REUTERS>
焦点:アフガン撤退の大混乱、米政府内で責任の押し付け合い
(WAJ: パックスアメリカーナの終焉プロセスをひた走るアメリカ。対共和党でも民主党内でも異論激論責任擦り付け合い。日本は彼らからの賢い自立が求められている。)
[ワシントン 1日 ロイター] – アフガニスタンに駐留していた米軍は、首都カブールから米国民やアフガン人協力者らを退避させる作戦を始めてから1週間経過した時点で、非常に思い切った措置を講じざるを得なくなった。...
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●2021年08月31日Tue posted at 20:03 JST <CNN>
若いアフガン人アーティストが描く忘れがたいイメージ
(WAJ: カーブル空港の悲劇と感動。この日々を忘れず脳裏に刻み込んでおこう)
【CNN】イスラム主義勢力タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧する2~3日前、サラ・ラフマニさんは自由時間にスケッチをしていた。場所は米カリフォルニア州の自宅だが、その心は数千キロ離れたアフガニスタンにある。
「最初に描いたのは美しい少女の絵だった。いつもの通りに。...
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●2021年8月31日 <中東瓦版No.56>
アフガニスタン:アフガニスタンからの米軍撤退が完了
2021年8月30日深夜、アフガニスタンからの米軍撤退が完了した。これによって、2001年10月7日の米軍による軍事介入から約20年間続いたアフガニスタン戦争は、大きな節目を迎えた。米中央軍のマッケンジー司令官は、「最後のC-17輸送機が、米東部時間8月30日午後3時29分(アフガニスタン時間30日午後23時59分)にハーミド・カルザイ国際空港を出発した」と発表した。…
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●2021年08月29日 <ParsToday>
イラン最高指導者が強調する、アフガン国民へのイランの支持
(WAJ: イランはアフガニスタンの隣国。宗教も言葉も共通。歴史的には同じペルシャ文化を共有する近しい国。そこが両国の強みでもあり難しい問題もでてくる。ターリバーンが政権をとって以前より両国関係は近しいものになるはず。
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、アフガニスタンの現状に触れ、イランとして同国国民への支持を強調しました。ハーメネイー師は28日土曜、イラン政府閣僚らとの面会で、アフガンをイランの同胞であり、言語、宗教、文化を共有する国だとし、今月26日に起きた同国首都カーブル空港での自爆テロをはじめ人々の抱える問題に深い遺憾の意を表明しました。そして、これらの問題や困難は、20年間同国を占領し圧政を人々に強いたアメリカの仕業であると述べています。...[続きを読む]
●2021年08月25日 <AFP〇BB News>
ロシア、アフガンに干渉せず 旧ソ連時代の軍事介入から教訓
(WAJ: ロシアは旧ソ連時代の軍事介入から教訓を学んでいるとして、干渉しない方針を示したという。血と財産を失い国まで崩壊させせてしまった国の指導者の言葉。まずは素直に聞いておこう)
【8月25日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、イスラム主義組織タリバン(Taliban)が実権を掌握したアフガニスタンについて、ロシアは旧ソ連時代の軍事介入から教訓を学んでいるとして、干渉しない方針を示した。
プーチン氏は、与党・統一ロシアの党大会で、「われわれはアフガンに内政干渉するつもりもなければ、あらゆる当事者が敵対している紛争に軍事介入するつもりもない」と述べた。「旧ソ連はアフガンで独自の経験をした。われわれは必要な教訓を学んでいる」。...[続きを読む]
●2021年08月30日 <google>
世界各地で盛り上がる抗議のデモ タリバンとアメリカへ
(WAJ: 40年におよぶ戦乱で世界各地に散らばったアフガニスタン人を中心に、タリバンの暴虐とアメリカの無責任に対する抗議のデモや集会が活発化している。スローガンには、自由や正義、人権、女性の労働や教育など、アフガニスタンで1970年代の広範からその実現のために闘われてきた要求だ。「難民がいやなら難民をつくるな!」というスローガンには心が痛む。)
[続きを見る]
●2021年08月25日 <BBC>
トランプ米政権とタリバンが交わした撤退合意 現状への影響は
(WAJ: マスコミはターリバーンの電撃的な攻撃、と驚いてみせているが、実は一年半前の昨年2月、アメリカはタリバンへの降伏に合意し合意書に署名していたのだ。今年8月末までに米軍を撤退させるとのバイデン宣言はアフガニスタンをターリバーンに引き渡す時期の合図だったのである。BBCが合意の実態と背景を分析し米国政府の拙劣さを批判している。)
【BBC】アフガニスタン駐留米軍の大多数が7月初めまでに撤収した後、武装勢力タリバンはたちまち全土を制圧し、8月15日には首都カブールを掌握した。アメリカが後押ししたガニ政権は崩壊し、アメリカをはじめ多くの国は自国民や自国に協力したアフガニスタン人の脱出におおわらわとなった。この事態の発端は、2020年2月にカタール・ドーハでタリバンとトランプ米政権(当時)が米軍撤退について合意を交わしたことだった。トランプ政権とタリバンの合意が、タリバンの急激な復権にどう関係したのか、BBCのロス・アトキンス司会者が解説する。...
[続きを読み、ビデオを観る]
●2021年08月26日 <CNN>
アフガン唯一の全寮制女子校、全生徒・教職員がルワンダに移動
(WAJ: 悲しいけれど心打つ話。「父は、持っている物はすべて失い、お金も盗まれるかもしれないが、おまえの中に存在するものは常にここにあると話した。頭を指さして『教育は人生の最大の投資だ。それを後悔してはいけない』というのが口ぐせだった」とアフガニスタンで女子教育に一身をささげているシャバナさんのお父さんの言葉。)
【CNN】アフガニスタン唯一の全寮制女子校が、全生徒および職員数百人をアフリカ東部のルワンダへ避難させていたことが分かった。同校の校長が24日、明らかにした。...[続きを読む]
●2021年08月27日 <AFP〇BBNews>
タリバン復権でネットから姿消すアフガンのインフルエンサーら
(WAJ: 悲しいニュース。言論の武器が自分自身を殺すようになる社会はろくなものじゃない。)
【AFP】サディカ・マダドガル(Sadiqa Madadgar)さん(22)のインターネット交流サイト(SNS)は、アフガニスタンの他の人気若手インフルエンサーらのものと何ら変わりはなかった。イスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧し、マダドガルさんの夢を打ち砕くまでは──。[続きを読む]
●2021年08月25日 <日テレNEWS24>
米軍や自衛隊など合同訓練”中国”念頭か
(WAJ: アフガニスタンから敗退するアメリカは転んでもただでは起きない精神でアフガニスタン内戦の長期化と中国・ロシアのアフガン内戦への引き込みを図っている。それを知るか知らずか中国は、常にインドとの対立を政策とするパキスタン・タリバンとの連携からイランへの一帯一路を急速に進めている。新たなグレートゲームがアフガンを中心に進んでいる。一方、中国の東端では米英オランダ日本の海軍が大掛かりな共同訓練を行い、中国ににらみをきかせている。南ではインドを含む米印豪日本の「自由で開かれたインド太平洋戦略」で中国を封じ込めようとしている。ユーラシアの陸と海を覆う地球規模の「グレートゲーム」が進行している。米ソ冷戦時代のような危険な時代がきつつあるのではないだろうか。
【日テレ】(8月)24日、沖縄の近海でアメリカ軍や日本の自衛隊などが合同訓練を行いました。今回の訓練にはこの海域では初めてイギリスの空母も参加。大規模な訓練の狙いとは…[続きを読む]
●2021年08月25日 <REUTERS>
焦点:アフガン巡る三つ巴戦略ゲーム、中国とパキスタンとインド
(WAJ: アフガンをめぐるグレートゲームはの主人公はロシアと大英帝国であった。いまや主役は後退し、パキスタンと中国とインドの三つ巴の抗争となりそうだ。
[23日 ロイター] – アフガニスタンはアジア内陸部に位置する地政学上の要衝で、19世紀には英国とロシアが勢力争いを繰り広げ、20世紀は米ソ角逐の舞台になった。そしてイスラム主義組織タリバンが政権を掌握した今、新たな大国際戦略ゲームの主導権を握ったのはパキスタンだ。そのパキスタンと友好関係にある中国も、この地域で足場を固める機会を虎視眈々(たんたん)と狙っている。…[続きを読む]
●2021年08月24日 <MAG2NEWS 国際>
タリバン幹部と中国外相「7月会談」の不気味。アフガンへ急接近する隣国の思惑
(WAJ: 会談がカーブル陥落のほぼ3週間前であったことに注意。遠藤誉中国問題グローバル研究所所長も同テーマで原稿を書いている。「タリバンが米中の関係を逆転させる(https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20210815-00253276)」
(写真:7月28日、タリバン代表団にはさまれた王毅外相)
米軍撤退後のアフガニスタンでのタリバン政権発足を見越し、7月末にはタリバン幹部と王毅外相との会談の席を設けていた習近平政権。中国とタリバンが支配するアフガンの接近は、世界にどのような事態を招くのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、ニューヨーク・タイムズの記事を引きつつ両者がすでにウィンウィンの関係にあることを解説。さらにアフガンは米中が共通の目的を見出すことができる場所であるとして、今後の両国の協力如何では世界に好影響をもたらす可能性もあるとの分析を記しています。…[続きを読む]
●2021年08月25日 <Bloomberg>
タリバンへの危険な賭け、中国が狙う1兆ドルのアフガン鉱物資源
(WAJ: アフガニスタンは中央アジアの要衝であるだけでなく、地下資源の宝庫でもある。Bloombergは中国がそれを狙ってタリバンを承認するというが、西側世界を巻き込んでアフガニスタンに攻め込んだアメリカのもうひとつの狙いもそれであった。)
【Bloomberg】2001年に米国がアフガニスタンに侵攻した当時、世界経済の景色は今とは大きく異なっていた。 電気自動車メーカーの米テスラはまだ生まれておらず、スマートフォンの「iPhone(アイフォーン)」も存在していなかった。人工知能(AI)と聞いてもスティーブン・スピルバーグ監督の映画を思い浮かべる程度だった。…[続きを読む]
●2021年8月20日 <BBC NEWS|JAPAN>
イスラム法「シャリア」とは アフガン女性にとって何を意味するのか
(WAJ: カーブルを陥れたあと初めての記者会見でタリバン代表は「シャリア(イスラム法)に基づいてアフガニスタンを統治する、メディアや女性の権利もその枠組みのなかで守られる」と述べた。では、シャリアとはどんなものなのか、BBCがとりあげた。)
【BBC】アフガニスタンを支配下に置いた武装勢力タリバンは、シャリア(イスラム法)に基づいて同国を統治するとしている。タリバンは15日に首都カブールを掌握した後、アフガンでの戦闘で勝利したと宣言。アメリカ主導の連合軍が撤退した後のことだった。タリバンの報道担当のザビフラ・ムジャヒド幹部は17日、…[続きを読む]
●2021年8月19日 <SWI swissinfo.ch>
「アフガン情勢のカギを握るのはパキスタン」
(WAJ: アフガニスタンの実際を知るスイスの研究者にとっては、アフガニスタン問題とはじつはパキスタン問題であるというわれわれ(Web AFGHAN in JAPAN)の指摘は常識のようです。)
【SWI】パキスタンは水面下でタリバンを強力に支援し、タリバンの発展を後押ししてきました。インドがアフガニスタンにいくつかの領事館を開設し、一連のプログラムを立ち上げましたが、パキスタンは側面から攻撃されないよう、インドからアフガニスタンを遠ざけようとしています。…[続きを読む]
●2021年8月18日 <CNN>
タリバーンの復権、中国にとってはチャンスよりもリスク
(WAJ: アフガンのターリバーンはパキスタンで作られたように、パキスタンにはパキスタンのターリバーン運動(TTP)がある。最近、パキスタンに進出している中国の技術者・労働者や企業へのテロ事件があいついでいる。犯人がTTPであるかどうかは不明だが、イスラミストの行動であることは間違いない。WAJではアメリカはアフガンでの敗北を転んでもただでは起きない捨て身作戦として中国やロシアをアフガンの泥沼に引きずり込もうと考えている、と推測している。果たして中国はその罠にはまらないだろうか。
【香港(CNN) アフガニスタン首都カブールの混乱ぶりを注視する中国。その目にはアフガン情勢がチャンスよりも差し迫ったリスクと映っている可能性が高い。バイデン米大統領が4月に米軍のアフガン完全撤退を発表して以来、これに乗じて中国が米国の残した空白を埋め、自国のプレゼンスや影響力の拡大を図る可能性がしきりに取り沙汰されてきた。先月には反政府勢力タリバーンの幹部と王毅(ワンイー)外相が会談し、こうした見方に一段と拍車がかかった。王氏は会談で、タリバーンが「アフガンの平和的和解と再建で重要な役割を果たす」と言明した。…[続きを読む]
●2021年8月20日 <朝日新聞・論座>
アフガニスタンの自立を阻んだ「GHQ的権力構造」〜「自立した政府を」という至難の目標
(WAJ: ビンラーディンが殺害される直前の2011年初頭、駐アフガニスタン大使として着任した高橋礼一郎氏のみた米国によるアフガニスタン支配の現実)
【朝日新聞】【根底から腐敗の広がる社会の現実】
目標はなぜ実現できなかったのか
筆者がアフガニスタンに大使として着任したのは2011年初頭。9.11(世界同時多発テロ)の悲劇からちょうど10年目の節目の年だった。その年の半ば、米特殊部隊がオサマ・ビンラディンを殺害し、カブールの外交団はその話でもちきりになった。皆口に出す、出さないはあっても同じ一つの質問を心に抱えていた。「それで、これからどうするんだ」…[続きを読む]
●2021年8月20日 <AFP●BB News>
アフガン市民、国旗掲げタリバンに抗議 著名軍人の息子が闘争宣言
アフガニスタンで19日、独立記念日に合わせた集会が開かれ、イスラム主義組織タリバン(Taliban)の政権復帰に反対する人々が国旗を手に抗議の意を示した。同日にはさXらに、過去の反タリバン闘争で最も有名な指揮官だった故アフマド・シャー・マスード(Ahmad Shah Massoud)元国防相の息子が、タリバンに対する武装闘争を宣言した。首都カブールでは、男女の集団が。…[続きを読む]
●2021年8月18日 <日本経済新聞>
タリバン「女性の権利尊重」 全土制圧後初の記者会見
アフガニスタンの反政府勢力タリバンの幹部が、時事通信の取材に対し、日本政府が育成を支援してきた女性警官を含め、女性の政府職員についてアフガン社会に「必要だ」と認める見解を示した。外出など女性の権利を制限してきたとされるタリバンの幹部が、女性の社会進出に関し肯定的反応を示すのは異例だ。…[続きを読む]
●2021年8月2日 <JIJI.com>
日本支援の女性警官「必要」 タリバン幹部、異例の見解
アフガニスタンの反政府勢力タリバンの幹部が、時事通信の取材に対し、日本政府が育成を支援してきた女性警官を含め、女性の政府職員についてアフガン社会に「必要だ」と認める見解を示した。外出など女性の権利を制限してきたとされるタリバンの幹部が、女性の社会進出に関し肯定的反応を示すのは異例だ。…
[続きを読む]
●2021年8月18日 <日本経済新聞>
極限のカブール、欧米は市民・協力者の救出に奔走
イスラム主義組織タリバンが全土を制圧したアフガニスタンで、欧米が自国民やアフガン人の協力者の救出に奔走している。米軍などが維持する首都カブールの空港に各国が輸送機などを派遣しているが、市街がタリバン支配下となる中で救出作戦は難航気味だ。協力者に犠牲が広がる事態になれば、民主主義陣営への大きな打撃となる。…
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●2021年8月16日 <中東瓦版No.50>
アフガニスタン:アフガニスタン政府が崩壊
2021年8月15日、ターリバーンが首都カーブルの大統領府を攻略した。これにより、2001年12月に発足した暫定政権期を含めて約20年間続いたアフガニスタン・イスラーム共和国(以下、アフガニスタン政府)が崩壊した。8月6日に南西部ニムルーズ州都ザランジを陥落させてから10日間という短期間に、凄まじい勢いで政権が崩壊したことになる。
ターリバーンは…[続きを読む]
●2021/8/16 07:47(JST)共同通信
タリバンが政権掌握、20年ぶり アフガン大統領国外脱出
【カブール共同】アフガニスタンのガニ大統領は15日、駐留米軍の撤退完了を前に全土で猛攻を続けた反政府武装勢力タリバンが勝利したとする声明を発表、タリバンによる政権掌握を認めた。これに先立ち国外に脱出した。民主政権は瓦解し、今後タリバン主導の国家づくりが進む。
イスラム原理主義の神学生らが結成したタリバンが同国を支配するのは、2001年の米中枢同時テロ後の米英軍による攻撃で旧タリバン政権が崩壊して以来約20年ぶり。
タリバンは旧政権時代、イスラム教の厳格な適用を掲げ、女性の権利をないがしろにするなど恐怖政治を敷いた。
●2021/8/15 07:47(JST)産経新聞
ガニ大統領国外へ脱出 タリバン、戦闘員に首都入り指示
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのガニ大統領が15日、首都カブールから国外に退去し、隣国のタジキスタンに向かった。アフガン政府でイスラム原理主義勢力タリバンとの和平交渉を担当するアブドラ国家和解高等評議会議長が明らかにした。2001年の米軍進攻後に成立したアフガンの民主政権は事実上崩壊した。
アブドラ氏は公開したビデオメッセージで、ガニ氏を「元大統領」と呼んでおり、ガニ氏は既に辞任している可能性がある。アブドラ氏はガニ氏について、「国をこのような状況に追い込んだ」と批判した。
ガニ氏は14日の演説で「治安部隊の再動員が最優先で、必要な措置が進行中だ」と述べ、戦闘を継続する意志を明らかにしていたが、わずか1日で国外に退去した。タリバンは1996年にカブールを制圧した際、ナジブラ元大統領を処刑した経緯がある。
国内の大半を支配下に置いたタリバンは15日、カブール郊外に進攻を始め、政府側と政権移譲に向けた協議の開始を明らかにしていた。タリバン報道官は15日夜、戦闘員に治安維持の名目でカブール市内に入るよう指示を出した。
●2021/8/12 19:02(最終更新 8/12 19:21)毎日新聞オンライン
パキスタン首相「アフガン、政治的解決困難」戦闘長期化懸念
パキスタンのイムラン・カーン首相は11日、首都イスラマバードで毎日新聞など一部海外メディアのインタビューに応じた。隣国アフガニスタンで旧支配勢力タリバンが州都を次々制圧するなど支配地域を拡大していることに関し「タリバンに対し政治的な解決をするよう説得してきたが、彼らはガニ大統領がいる限り、アフガン政府と話をしないと言っている」と指摘。現状ではガニ氏が辞任しない限り、事態の解決が困難になっているとの認識を示した。
アフガン政府は、パキスタンがタリバンを支援していると批判している。カーン氏の発言の背景に、悪化した両国の関係が影響を与えている可能性もある。
カーン氏によると、ガニ氏が再選された2019年9月のアフガン大統領選前に、パキスタンは両者に暫定的な政治体制を発足させたうえで、タリバンを含んだ包括的な選挙を実施するよう提案したが、両者とも否定的だったという。
カーン氏は「ガニ氏はタリバンは(アフガン政府と)話をすべきだと言うが、タリバンは彼や選挙を認めていない。この問題が尾を引いている」と語り、両者の隔たりが約2年たっても埋まっていないとした。
さらに「米軍が撤収を始め、その完了期限も示したことでタリバンは『我々が戦争に勝った』と思い込んだ」と語った。その上で「米国が軍事的に強い立場を維持している間に交渉する必要があった」と述べ、現状ではタリバンを説得するためのテコがほぼない状態だとの見方を示した。
パキスタンは、カシミール地方の領有権を巡って敵対する東の隣国インドに対抗するため、「後背地」に当たるアフガンへの影響力を保持することに腐心。長年にわたりタリバンを支援してきたとされる。
だが、カーン氏は「歴史はアフガンを国外から支配できないことを示している。私は(アフガンに親パキスタンの政権を樹立するという)戦略は推奨しない」と強調。「パキスタンはアフガンのどの政権ともうまくやらなければいけない」と語った。
さらに「タリバンが武力で国を制圧しようとすれば、戦闘は長期化する。戦闘の長期化で最も影響を受けるのはパキスタンだ」と指摘。具体的な懸念として、アフガンとの国境地帯の情勢の不安定化▽アフガンからの難民の更なる流入▽経済への悪影響――を挙げた。【イスラマバード松井聡】
●2021年8月10日 <中東瓦版No.46>
アフガニスタン:6州の州都がターリバーン側に陥落
2021年8月6日に南西部ニムルーズ州の州都ザランジが制圧されたことを皮切りに、9日までの4日間で、全34州の内6州の州都がターリバーン側に陥落した。ターリバーン側に陥落したのは、ニムルーズ州都ザランジ、北部ジョウズジャーン州都シバルガン、北東部クンドゥズ州都クンドゥズ、北部サレポル州都サレポル、北東部タハール州都タロカン、及び、北部サマンガーン州都アイバックの6州都である(図1参照)。ターリバーン報道官や現地ジャーナリストらによってSNS上で拡散された映像等によると、ターリバーンは、州知事庁舎や治安部隊基地の他、地方空港や刑務所も制圧した。ターリバーンの進攻を受けて、治安部隊が一切抵抗することなく無血開城した事例もあると報じられている。巻き添え被害を避けるため、近隣州や首都には多くの国内避難民が流出した。さらに、西部ヘラート州、北部バルフ州、南部ヘルマンド州、及び、カンダハール州の州都に対しても、ターリバーンが猛攻を仕掛けている。…
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●2021年7月29日 <NHK>
中国外相 タリバン幹部と会談 アフガニスタンの安定協力求める
中国の王毅外相は、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンの幹部と会談し、地域の安定に向けた協力を求めました。アメリカ軍の撤退に伴い、テロ組織の活動が再び活発化することが懸念される中、中国国内に影響が及ばないか、神経をとがらせているものとみられます。中国外務省によりますと、王毅外相は28日、天津を訪問しているタリバンのナンバーツー、バラダル師らと会談しました。この中で王外相は、現地で軍事作戦を続けてきたアメリカ軍が8月末までに撤退を完了させることを念頭に、「アメリカ軍の慌ただしい撤退は、アメリカのアフガニスタン政策の失敗だ」と強く批判しました。[続きを読む]
●2021年7月21日 <AFP〇BBNews インタビュー>
アフガニスタン武装勢力首領の孫、和解の道を説く
オバイドラ・バヒール(Obaidullah Baheer)氏(31)の祖父は、アフガニスタンの武装勢力の残忍な首領として恐れられていた。1990年代、同国の内戦中に何千人も殺害したと非難されている。(彼の祖父は、悪名高きグルブディン・ヘクマティアル(ヘズビ・イスラミの創始者)) [続きを読む]
●2021年7月19日 <中東瓦版No.41>
アフガニスタン:政府高官がターリバーンと直接交渉
2021年7月17~18日、アフガニスタン政府代表団が、ドーハに於いてターリバーン代表団と直接交渉をした。政府側からは、アブドッラー国家和解高等評議会議長(タジク人。ガニー大統領に次ぐ国のナンバー2)、ハリーリー元副大統領(ハザーラ人。国民統一党指導者)、ヌール元バルフ州知事(タジク人。イスラーム協会の重鎮)らが参加した。一方、ターリバーン側の代表もバラーダル副指導者兼カタル政治事務所代表(パシュトゥーン人。アーホンドザーダ指導者に次ぐナンバー2)が務めており、これまで累次行われた和平交渉と比して、最もハイレベルなメンバーでの協議となった。…[続きを読む]
●2021年7月14日 カリムエルバー ロンドン ANADOLU AGENCY
タリバンが権力を取れば、イギリスはタリバンと協力する
イギリス国防長官ベン・ウォレスは、自分たちが権力の座から引きずり降ろされた過去20年間の教訓を「タリバンはわすれていない」と述べた。
英国国防長官ベン・ウォレス氏によると、タリバンがアフガニスタンで政権に復帰した場合、英国政府はタリバンと協力するだろう。
自分たちが権力の座から引きずり降ろされた過去20年間の教訓を「タリバンはわすれていない」と彼は火曜日に発表されたインタビューでテレグラフ紙に語った。
今年の4月、米国は、9.11攻撃から20年後の9月11日までに、アフガニスタンからすべての軍隊を撤退させると発表した。この攻撃は、タリバンを倒すために米国は英国の支援を受けて中心になってアフガニスタンへの侵略を引き起こした。タリバンはアルカイダのテロ攻撃者に避難所を与えていた。
先週、英国のボリス・ジョンソン首相は、20年間の戦争の後、英国はアフガニスタンでの軍事的プレゼンスを終了したと発表しました。
米国の撤退の発表以来、タリバンは着実に成長しており、ほとんどのオブザーバーは、首都カーブルの政府を倒さないにしても、アフガニスタンの領土のほとんどを支配していると見ている。
ウォレスは、タリバンが将来アフガニスタンを運営する役割を担う可能性があることを認めたが、西側を攻撃するテロリストグループに再び避難所を与えることはないと述べた。
「当時の政府が何であれ、それが特定の国際規範に準拠していれば、英国政府はそれに関与するだろう」と彼は述べた。
しかし、彼はさらに、「世界中の他の政府と同じように、彼らが人権に反する行動をとる場合は、その関係を再検討する」と付け加えた。
タリバンは「孤立するリスク」を望んでいない。
アフガニスタンでの戦争では457人のイギリス軍人犠牲になっている。
ウォレスは次のように述べている。「アフガニスタンからの退役軍人はタリバンについて自問するだろう。すべての和平プロセスでは、敵と合意する必要がある。時にふれ、それは何だ、と。」
彼は、タリバンが「必死に望んでいる」のは国際的な認知であると述べた。
「彼らは金融封鎖の解除と国造りのための支援を必要としており、いつまでもテロリストの目出し帽をかぶっているいるわけではない」とウォレスは述べた。
「タリバンは平和のパートナーにならなければならない。さもなければ、孤立の危険があるだろう。孤立したことで、彼ら最終場所にたどり着いたのだ」と彼は強調した。
「自国民の貧困は対処すべき重要な問題であり、それに単独で対処することはできない。アフガニスタンは地球上で最も貧しい国の一つであり、国際社会の助けを必要としている。」
ウォレスは、タリバンと西側が支援するアフガニスタン大統領アシュラフ・ガニーに、戦争で荒廃した国に安定をもたらすために協力するよう呼びかけた。
「今こそ、両者がリーダーシップを発揮し、アフガニスタンを統一する時だ」とウォレス氏は語った。
「しかし結局のところ、両者(タリバンと非タリバン)の政府であってもひとつの政府であれば、われわれは外交関係を約束するだろう。なるようになるのだ。」
[原文を読む]
●2021年7月10日 イタルタス通信
専門家:タリバンの台頭は、アフガニスタン政府による国民の支持の喪失によって引き起こされています
アフガニスタン政府との戦いにおける過激なタリバン運動(ロシア連邦で禁止されている)の成功は、公的機関による国民の支持の喪失によって引き起こされている。モスクワ州立大学のアジア・アフリカ諸国大学の近東諸国の歴史の准教授であるウラディスラフ・ザイツェフ氏は、TASSとのインタビューで、この国の多くの住民は過激派の到来を「より少ない」と見なしていると説明した。現在の政府と比較して」。
Zaitsevは、タリバンがアフガニスタンの人口の40%以上を占めるパシュトゥーン人の間で生まれたことを思い出しました。「しかし、これはパシュトゥーン人だけがいるという意味ではありません。多くの点で、彼らの成功は、カブールの統治体制を支援するために同じ人口が積極的に参加しないことによってではなく、人口の積極的な支援によって説明されます。」彼が説明しました。
「人口を引き付けるタリバンの態度について話すと、これはまず第一に、既存の体制、汚職、盗難に対する彼らの鋭い批判です。彼らは麻薬に反対し、彼らの使用は<…>外国の干渉に積極的に反対する」と述べた。
Zaitsevによれば、ソビエト軍の撤退後、「人口はほぼ無政府状態に非常にうんざりしている-ちょうど1990年代初頭のように」。これは、タリバンに比べて彼らの力が大きいにもかかわらず、政府軍の職員の士気に反映されています。「多くの人がこれを悪の少ないものと見なしている。タリバンが来る、人々はかなり厳しいが、彼らが初めて権力を握ったときのように、おそらく彼らは秩序を回復するだろう」と専門家は述べた。
イデオロギーの修正
Zaitsevが思い出したように、前回タリバンは不満の波で権力を掌握し、真の元のイスラム教に戻ると同時に、西側からのあらゆる種類の有害な影響を外部から取り除くという考えを公言しました。過激派によって宣言された首長国は、「女性の権利の制限、音楽とダンスの禁止を伴うイスラム緊縮財政」を推進し、米国主導の国際連合の介入後、2001年にのみ清算された。
現在、タリバンは彼らのイデオロギーをいくらか調整しました:「真のイスラム教に戻る」という考えの中心に残し、「彼らはもはやシャリーア規範のそのような根本的な厳格さの線を宣言していません」と彼らは言います彼らは自由なイスラム社会を構築するつもりであり、女性には権利が与えられているとさえ主張している」とザイツェフは指摘する。
運動自体は、そのすべての異質性のために、過去にすでに起こったリーダー間の区切りにもかかわらず、依然として権力への復帰の考えによって団結しています。「さらに、彼らはもはやアフガニスタン全体に対する完全な権力と完全な支配を要求しない。彼らは政治的解決に参加する彼らの意図を発表する」と専門家は強調した。
しかし、勝利したタリバンが厳しい独裁体制を確立しようとしても、これは紛争を終わらせることにはならない、と専門家は述べた。「アフガニスタンは多民族国家であり、多くの私的利益があり、宗教の違いは非常に重要です。彼ら[タリバン]が国の完全な秩序を回復できる可能性は低いです」とZaitsevは結論付けました。
外部および外部からのサポート
転覆後も、「アフガニスタン自体と隣接するパキスタンの両方でかなり重要な影響力を持っていた」とザイツェフ氏は語った。
タリバンの強力な政治的立場は、「民族的または宗教的所属に関係なく、アフガニスタンのすべての住民の血中のすべての新参者に対する敵意」によって内部から煽られています。これは彼らに「米国と国際連立の勢力の全面的な支援を享受したアシュラフ・ガニー」の政府よりも有利であると専門家は指摘している。
アフガニスタンの治安情勢は、ジョー・バイデン米大統領が共和国での米軍の作戦完了を発表した後、今年の4月以降大幅に悪化している。このような背景の下、タリバンは国の数十の地域と、タジキスタン、イラン、パキスタンとの国境でのいくつかの重要な国境検問所を支配しました。
[原文を読む]
●2021年7月8日 <ロイター>
コラム:米軍アフガン撤退、そして新たな「グレート・ゲーム」
[ロンドン 2021年7月8日 ロイター] – 今月2日、米軍はアフガニスタン領内に残る最後の主要基地からひっそりと撤収した。一方で、ロシアの支援を受けたシリア軍はイドリブに対する空爆と包囲を強化し、人道的支援のためのシリア・トルコ間の最後の越境ルートを封鎖する準備を進めていた。
7月8日、 米軍は今月、アフガニスタン領内に残る最後の主要基地からひっそりと撤収した。写真はカブールで6月、アフガニスタン治安部隊への支持とタリバン打倒を訴え、武器を手に集まった人々(2021年 ロイター)
[続きを読む]
●2021年7月8日 <中東瓦版№38>
アフガニスタン:米軍撤退開始後の軍事情勢・和平プロセスにおける新たな展開
2021年4月下旬よりアフガニスタンからの米軍撤退が開始して以降、アフガニスタン国内治安情勢は著しく悪化し、和平プロセスも膠着状態に陥っている。以下、アフガニスタンを巡る最新の情勢について、1.軍事情勢、及び、2.和平プロセスを中心に取り纏めた。 [続きを読む]
●2021年7月1日 <中東瓦版№36>
アフガニスタン:ターリバーンが民間外国人・外交団・慈善事業団体に脅威を与えない方針を表明
2021年6月29日、ターリバーンは、民間外国人、外交団、及び、慈善事業団体等に治安上の脅威を与えない方針を表明した。同方針は、ターリバーンの広報・宣伝媒体「ジハードの声」に掲載された「イスラーム首長国」名義の声明上で示されたものである。同声明の全文は以下の通りである。 [続きを読む]
●2021年6月17日 <国際情報ネットワーク分析 IINA>
アメリカ軍撤退後のアフガニスタン-日本は住民本位の村落開発支援を!
本年9月11日までに、アフガニスタン駐留のアメリカ軍は完全撤退することになった。現在アフガニスタンにおいて、ガーニ大統領率いる2004年憲法[1]に基づく政府は、政府内の足の引っ張り合いと国民からの信頼喪失の中、同政府との和平交渉を拒否したタリバーンの攻勢にあえいでいる。アメリカ軍の完全撤退後のアフガニスタンは、内戦の継続か、タリバーンの再支配による極端なイスラーム主義による過酷な支配か、との懸念が同国内外で広がっている。[続きを読む]
●2021年5月3日 <テレ東BIZ>
米大統領 アフガン撤退正当化
アメリカのバイデン大統領は2日、「アフガニスタンのアルカイダは弱体化した」との声明を出し、アフガン駐留米軍の撤退を正当化しました。[動画を観る]
●2021年4月16日 <BBC NEWS>
「私たちが戦争に勝ち、アメリカは負けた」 アフガンのタリバン、BBCが取材
アフガニスタンで、反政府武装勢力タリバンの支配地域まで車で移動するのは、そう時間がかかることではない。北部の都市マザーリシャリーフを出発し、爆弾でできた道路わきの大きなくぼみの横を通りながら30分ほど進むと、バルフ州の影のトップ、タリバンのハジ・ヘクマト氏に会うことができた。 [続きを読む]
●2021年4月15日 <テレ東BIZ>
アメリカ アフガニスタンから完全撤退正式発表 NATOも撤退
アメリカのバイデン大統領は14日、アフガニスタンからアメリカ軍を完全に撤退させると正式に発表しました。バイデン「アメリカにとって史上最長の戦争を終わらせる時が来た。我々の軍はアメリカに戻る」
バイデン大統領は、同時多発テロから20年となる今年の9月11日までに、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍を完全に撤退させると正式に発表しました。[動画を観る]
Doha Agreement
●2020年2月29日 <日本経済新聞>
米とタリバン、アフガン和平合意に署名
駐留軍、21年春にも完全撤収
(WAJ:アフガン政府抜きにアメリカとターリバーンの合意ができた。日経新聞は下記のように伝えた。)
2001年に始まったアフガニスタン戦争をめぐり、米国とアフガンの反政府武装勢力タリバンは29日、カタールの首都ドーハで和平合意に署名した。米軍は21年春にもアフガンから完全撤収し、タリバンは国際テロ組織の活動拠点としてアフガンを利用させないと確約した。約18年に及んだ戦争の終結へ歴史的な転換点となるがアフガンの治安維持や国家再建の道筋は見えない。
合意文書によると米軍はまず135日以内に1万2000人規模の駐留米軍を8600人規模に減らす。タリバンが和平合意を履行したと判断すれば21年春ごろに完全撤収する。米軍の段階的撤収と引き換えにタリバンはアフガン政府と将来の統治体制づくりの議論を始める。国際テロ組織の活動拠点としてアフガンを利用させない考えも明記した。アフガン政府と拘束中の捕虜の相互解放も進めていく。
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