Forbidden Knowledge: The Taliban’s Monster Crushes Every Bone of Society

(WAJ: ターリバーンの新しい政策、それは女性を医学を含むあらゆる教育現場から追い出すものだった。いままで女性の健康は女性の医師や看護師、医療健康業務に携わる女性によって維持されてきた。女性を専門的な知識から遠ざけ、排除するこの措置に対してイスラム僧が考える対策は、宗教学校(マドラサ)で女子おまじない師などを養成し、女性(少女・女児)患者に呪文や護符を書かせて渡すことくらいだ。しかし、幹部の娘らは外国で教育や医療を授けている。結局、ターリバーンの女性を人身御供にする政策は、理屈に合おうと合うまいと国民を従わせるための仕業=踏み絵だ、ということである。)

ムハムマド・ナザリ・ムハムマド(ハシュテ・スブ(アフガニスタンの独立系メディア))
2024年12月7日

ターリバーンの雲隠れ指導者、ハイバトラー・アフンザダ師が出した最新の法令は、女子が教育機関で健康に関する科学を学ぶことを禁じている。法令の正式文はまだ公表されていないが、メディアの報道によると、2024年12月2日月曜日、ターリバーン支配下の高等教育省はカーブルの医学教育研究機関の職員を召喚し、ハイバトラー師の指示を伝えた。これらの職員から得た情報によると、新しい法令は女子が健康科学を追究することを明確に禁じている。昨日、ハイバトラー師が女子生徒に追加の制限を課したという追加の報道が浮上した。カンダハールの情報筋によると、ターリバーンの「学者評議会」との会合で、ハイバトラー師は13歳の女子は結婚でき、6年生以下の学年に進学することさえ許可されないと述べたという(訳注:これまでは6年生までは女子も通学を許されていた)。これらの新たな制限は、ハイバトラー・アフンザダ師が過去3年間に女性と少女に対して課してきた一連の禁止措置の延長である。

医学教育研究機関は、少女たちが学業を継続できる最後の教育機関だった。これらの施設の生徒は、主に数年前に学校を卒業した者たちだった。過去2年間、高等教育を受けるために学校を卒業できた少女は一人もいなかった。今、少女たちが学業を継続するためのこの最後の希望と唯一の選択肢は、ターリバーン政権下では健康科学が禁じられた科目に加わったことで奪われてしまった。ターリバーンが家父長制と伝統社会で女性医師をどう提供するつもりなのか、女性医師なしで女性の健康問題にどう対処するのかという疑問は、未だに答えが出ていない。この法令の経済的、社会的影響は重大ではあるが、より深刻な問題と比べれば取るに足りない。13歳の子どもが結婚できると誰が考えるのか。13歳の子どもが結婚生活の重荷に耐えられるのか、あるいは配偶者に関する決定を下すことさえできるのか。とりわけ、2021年8月にターリバーンが政権に復帰して以来、踏みにじられてきた教育を受ける権利が最も差し迫った懸念事項となっている。

ターリバーンは当初から、6年生より上の女子の通う学校を閉鎖し、その後すぐに女性の大学進学を禁じた。この制限は私立の教育センターにも及び、そこも女性と女子には閉ざされた。現在では、女子は医学校さえも立ち入り禁止となっており、女性の医師、看護師、助産師の養成が行われていない。ターリバーンはこれらの禁止された施設の代わりに宗教学校(マドラサ)を建設している。これは現在、年齢制限なく女子が通える唯一の教育機関である。報告によると、ターリバーンはこれらのマドラサから若い少女や思春期の少女を第2、第3、または第4夫人として娶り、妻として男性の性的欲求を満たさなければならないという信念を教え込んでいるという。女性医師がいない場合、おそらくハイバトラー師は、マドラサで教育を受けたこれらの少女たちに、病気を治すお守りを書くよう命じるだろう。

ハイバトラー師の布告はソーシャルメディア上で幅広い反応を引き起こし、ターリバーン以外の政治家も多数が強い反対を表明した。多くの人がこうした布告はターリバーンのイデオロギーによるものだと考えているが、この見方は正確ではないようだ。ターリバーンが女性の教育にイデオロギー的に反対しているのであれば、同組織の指導者の娘たちは海外の学校や大学に通えないはずだ。こうした制限はイデオロギーというよりは権威主義によるものだ。ハイバトラー師とその支持者たちは、たとえ女性の教育を奪うなどの布告が非論理的で人間の価値観に反するものであっても、彼らが命じるものは何でも疑問を挟まず従わなければならないことをアフガニスタン国民と世界に示したいのだ。

これらの制限は、3年前にアフガニスタンの運命を怪物のように掌握し、その圧政によって社会の精神を破壊しつつあるグループによって課せられたものである。ターリバーンはアフガニスタン国民に絶対服従のみを要求している。反対意見に対する暴力的な抑圧や女性の教育や労働に対する恥ずべき制限はすべて、社会の服従を強制し維持するための手段である。これはこのグループの宗教的イデオロギーや信念とはほとんど関係がない。

ターリバーンは、女子教育に対するこうした制限を一気に課したのではなく、段階的に実施した。学校や施設を再開するとの約束は、その行動に対する反発を最小限に抑えるため、繰り返したのだ。この段階的なアプローチは、アフガニスタン国民、さらには国連などの国際機関をもターリバーンの戦略に陥れた。昨日、アフガニスタンの国連常駐代表は、女子が医療機関で教育を受けられないことに関して沈黙しているとして、UNAMA(国連アフガニスタン支援ミッション)を批判した。このような沈黙は、段階的に制限するというターリバーンの戦略の有効性を証明している。彼らは1つの制限を実施し、社会がそれに適応して受け入れるのを待ってから、次の制限を課す。このパターンは今日まで続いている。

アフガニスタン国民と人権団体がターリバーンに対抗して団結し、撤退を強いなければ、社会は恐ろしい状態に逆戻りし、いかなる教育プログラムも改革プログラムも社会を正しい道に戻すことはできなくなる。アフガニスタンの男女が人権団体と連携して女子教育を団結して支援すれば、ターリバーンに圧力をかけ、知識に対する敵意と女性から教育を組織的に奪うことをやめさせることができる。

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<参考>AANの論文「イスラム首長国は新たな人道に対する罪のきっかけとなるか?ジェンダー隔離運動の展望」)