昨年11月に開校したイーグルアフガン明徳カレッジ(EAMC)。無事に1年を経過し、さきの12月21日をもって2024年の全日程を終了しました。数えるとこれまで46回も実施したことになります。皆さまお疲れ様でした。
その最終日に、日本語スピーチコンテストと忘年会が開かれ、和気あいあいの雰囲気の中、めでたく1年を締めくくることができました。それもこれも、ご協力頂いた皆さまのおかげ、と感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、上記スピーチコンテストは、日本に暮らすアフガン女性たちの夢や悩みなどをうかがい知ることのできる貴重な機会でした。その内容を数回に分けてこの場で報告させていただきます。
では、当日の発表順に掲載を進めて参ります。ご一読頂ければ幸いです。なお、生徒さんのお名前や来日時期など個人情報の一部はもろもろの事情により伏せさせて頂きます。
江藤セデカ校長の挨拶
【私の家族 NBさん(3年生)】
こんにちは、私はNBです。初めまして。セデカさんと先生たち、日本語を教えてくれてどうもありがとうございました。私の話。家族は6人です。X年前、韓国から来ました。夫と私と息子とです。夫はアフガニスタン人です。仕事はクルマの仕事です。1番目の息子は、6歳の息子は、来年、小学校へ入学します。
私の出身はアフガニスタン、カーブルです。私は主婦です。いま日本語を勉強しています。子どもは宿題の日本語がわかりません。私もわかりません。教えられません。学校の先生の話もわかりません。だから、もっと、もっと、日本語の勉強したいです。日本語の温泉※の勉強が欲しいです。どうぞよろしくお願いします。
※担当の天野先生によると「温泉は原稿になかった、きゅうきょ付け足したのかな?」 また星野先生によると「彼女は免許を欲しがっている。正しくは『日本の運転の免許が欲しい』かなあ・・・」とのことです。
【私の夢 NJさん(3年生)】
皆さん、こんにちわ。私はNJです。20XX年にアフガニスタンから来ました。ふたりの子どもがいます。1番目は中学校2年生。男の子です。2番目は小学校5年生です。2人とも男の子です。上の子はサッカーをやっています。下の子は算数が得意です。子どもたちが学校でかかえている問題は、先生が授業について話して※よくわかりません。私のかかえている問題は、病院に行くのがとても難しいです。
だから私は日本人のように日本語を上手に話したいです。どうもありがとうございます。
※原稿上は「先生が授業について話していることが」とのことです。緊張したのでしょうね。
【私のパティシエへの夢 MZさん(3年生)】
皆さん、おはようございます。私はMZと申します。X年前日本に来ました。○○市に住んでいます。家族は4人です。私と主人と子どもは2人です。私は同じ毎日を過ごしています。主人は仕事、子どもは学校、私は仕事に行きます。私の仕事は調理補助です。
X年前日本に来たとき、とてもたくさんトラブルがありました。言葉、ルール、文化、習慣などの違いはとても大変でした。4、5年の間に多くの人たちが私を助けてくれて、今はX年前と比べて、とても住みやすくなりました。今は大好きなお菓子をつくる心の余裕ができました。
私は日本語を勉強して、ケーキ教室に行きたいです。パティシエの資格を取って、自分のお店を持つのが夢です。そしてお客さんから、ホールケーキのオーダーをもらってつくるのが楽しみです。
これから日本語をたくさん勉強して、来年の7月にN3※を受けます。先生たち、よろしくお願いします。
皆さん、きょうは私のスピーチを聞いてくださってありがとうございました。
※日本語能力検定試験3級、今年MZさんはみごと5級に合格しました!
・・・つづく