UN documents surge in anti-Taliban attacks in Afghanistan

(WAJ: 現在、ターリバーン政権に武力対立しているのは、旧共和国勢力とイスラム過激派勢力のふたつである。国連報告は前者の代表的な組織としてアフガニスタン自由戦線(AFF)と国民抵抗戦線(NRF)を、後者の代表としてISホラーサーンを取り上げている。イスラム過激派の中にはターリバーンとシャムの兄弟のように融合している勢力も存在している。アメリカはイスラム過激派対策としてターリバーンを「オーバーザホライズン作戦」(国境の外からリモートで行う軍事作戦)のバートナーとしている。本サイトでは、「テロリストに良いテロリストも悪いテロリストもない」としてターリバーンを利用する政策に危惧の念を呈している。See → 「テロリストの楽園=デュアランドライン両側: 都合よく使うな」(https://webafghan.jp/terrorists-paradise-on-both-sides/)ほか)

 

2024年6月21日
VOA News
アヤズ・グル

【イスラマバード発】
国連によるアフガニスタン情勢に関する四半期報告書は、ターリバーン政権と戦う武装集団による攻撃の急増を記録している。また、事実上のアフガニスタン指導者たちの間で「根強い」内部緊張が続いていることも指摘している。

国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は金曜日(21日)にこの評価を発表し、アントニオ・グテーレス事務総長が最近これを安全保障理事会に提出したことを指摘した。

<参考資料> UNAMAリポート
https://unama.unmissions.org/sites/default/files/sg_report_june_2024.pdf

 

報告書は、2021年8月に権力を奪還して以来、ターリバーンが領土支配を続けているが、武装反政府勢力はそれに「大きな脅威を与えていない」と述べている。

「報告期間中(訳注:前回リポートの出された3月中旬から6月まで)、アフガニスタン自由戦線(AFF)と国民抵抗戦線(NRF)の2つの反政府グループが確認済みの攻撃を実行した」と文書は述べている。

国連は、両グループが首都カーブルのターリバーン治安部隊への攻撃に重点を置いていると述べた。

報告書によると、NRFは過去3か月間に「確認された攻撃29件」を実行しており、そのうち20件はカーブルで、残りはアフガニスタン北部のタハール州、バグラーン州、パルヴァーン州で行われた。AFFは14件の攻撃を実行しており、そのすべてが首都でおこなわれた。

「両グループは事実上の治安部隊に対してヒット・エンド・ラン戦術を使用し、22回の攻撃で手りゅう弾を投げ、他の7回では即席爆発装置を使用した」と国連報告書は述べている。

同報告書は、NRFが主張する2月26日の攻撃はターリバーンが支配するカーブル国際空港の軍事地区を標的とし、施設に迫撃砲3発を発射したが、被害や死傷者は確認されていないと述べた。

NRFの広報担当者は国連の評価に異議を唱え、国連がアフガニスタンの治安その他の危機を軽視していることに「非常に失望している」と述べた。

「注目すべきことに、アフガニスタン国民抵抗戦線(NRF)は今年、カーブルと各州で160回以上の作戦を成功させているが、報告されているのは29回だけだ」とアリ・マイサム・ナザリー氏はソーシャルメディア・プラットフォームXで述べた。「正確な報告がないことで、現地の真の状況が見損なわれ、アフガニスタンの人々にとって不利益となる」と同氏は書いた。

国連の調査結果は、ターリバーンによるメディア弾圧により、報告者が信頼できる情報にアクセスし、反政府勢力の主張を確認することが極めて困難になっている中で発表された。

ターリバーン当局は国連の報告書についてまだコメントしていない。

アフガニスタンの反政府勢力であるNRFとAFFは、当時の反政府勢力ターリバーンによって権力の座から追放された、国際的な支援を受けたカーブル政府の政治・軍事関係者で構成されている。

ターリバーン当局も武装反乱を軽視しており、国民の支持を得て戦争で荒廃したアフガニスタンに平和を回復し、同国の全34州を掌握したと主張している。

男性のみで構成されるターリバーン政権は、アフガニスタンの女性や少女の教育や雇用へのアクセスを徹底的に制限していることで国際的に孤立し、非難されている。

ターリバーン指導部を正式に承認した国はなく、米国を含むいかなる外国政府も、事実上のアフガニスタン支配者に対する戦争を奨励していない。

 

ISの脅威

国連報告書はまた、報告期間中にアフガニスタンに拠点を置くイスラム国の関連組織「イスラム国ホラーサーン」による6件の攻撃を記録した。暴力行為は主にターリバーンを標的としており、3月21日に南部カンダハール市の銀行前で起きた自爆攻撃もそのひとつである。

国連の報告書によると、カンダハールの爆発で少なくとも25人のターリバーン治安部隊員が死亡、45人が負傷、さらに5人のアフガニスタン民間人が負傷した。ターリバーン当局は公式には3人の死亡のみを確認し、攻撃で約12人が負傷したと述べたが、死傷者の身元は明らかにしなかった。

米軍司令官や情報機関の責任者らは、ISホラーサーンがアフガニスタン内外でのターリバーン支配に対する最も強力な脅威であると述べている。カーブル政府は、継続的な対テロ作戦により、国内におけるISホラーサーンの存在感と、国内外への攻撃能力が大幅に低下したと主張している。

 

ターリバーンの亀裂

金曜日に発表された国連報告書はまた、統治問題をめぐってターリバーン内部で「いくつかの相反する見解」があることも指摘した。

「事実上の政権は国民の団結を維持し、国土全体に権威を及ぼしたが、その内部組織内には若干の緊張が残っていた。彼らは溝を埋めて支援を引き出すためにコミュニティーとの交流を続け、一方で男女が市民活動や政治活動を行う余地を減らした」と四半期評価は述べている。

ターリバーン当局は、隠遁生活を送る最高指導者ハイバトゥッラー・アフンザダと内務大臣シラジュディン・ハッカーニをめぐる内部対立の主張を、西側諸国のプロパガンダとして繰り返し否定している。

「これは単なる噂であり、真実ではない」と、ターリバーンのカタールに拠点を置く政治事務所の責任者であるスハイル・シャヒーン氏は、報告された分裂についてコメントを求められた木曜日の短い声明で述べた。

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