日本語を学ぶ外国人の習熟度を測る目安のひとつに「日本語能力試験」というものがあります。ウェブサイトはコチラ(https://www.jlpt.jp/about/levelsummary.html)。それによるとこの試験は40年の歴史を持ち、昨年は148万人(世界で!)が受験したとのこと。今年は第1回が7月7日(日)に実施され、イーグルアフガン明徳カレッジ(EAMC)からも二人の学習者が挑戦しました。
このほどその結果が発表されましたが、二人とも見事に合格。それぞれN4とN5の有資格者となりました。上記のサイトによると受けるランクは5段階で選ぶことができ、難しさはN1がトップ。つまり「N4とN5」というと、彼女たちに最も基本の日本語能力が認められたことを意味します。
とは言え、この二人は日本で子育て(複数)をしながら、仕事も模索しつつ、ほぼ毎週土曜日のあさEAMCに通ってきます。少なくとも一年前は、日本語の超初心者でした。それが、わずか半年ほどの学習でこのレベルに達しました。またご存じの通り、アフガニスタンは未だに「女に教育は不要」と開き直る男社会です。日本に来たからと言ってこれが簡単に覆らないことは容易に察せられます。
幾多の苦難を乗り越え、日本にやって来ただけでも大変だったろうに、そこで安心せず、地道に言葉を学び、よりよい生活のために最大限の努力をする。日本でひと旗あげよう、学問を身につけよう、などの動機から日本語を学ぶ海外の若者たちとは、またひと味違った意味で、輝く学習者と言えるでしょう。
発足一年足らずの新規校で、無料で、アフガン女性専門と、幾重にもユニークなEAMCですが、この結果によって、学習者たちのたくましさと先生方の指導能力の高さが浮き彫りになりました。二人の合格に刺激されて12月の第2回試験に挑戦する学習者も出てきそうな気配です。
学習者、教師陣、事務方、託児チーム、お世話になっている千葉明徳学園の皆さん・・・EAMCのすべての関係者にとって心より嬉しいニュースとして、以上ご報告させていただきました。