5月11日(土)から始まったイーグルアフガン明徳カレッジ(以下EAMC)の新たなプロジェクトのひとつに、「生活相談」があります。これは、EAMCの午前の授業が終わったあと生徒たちが悩みや質問をスタッフに聞いてもらい、解決を図るというユニークな取り組みです。

 

どんな様子なのか?5月25日(土)の放課後、その現場となっている教室の前に立つと、中から何やら賑やかな声が。「何を作る?」「誰かコレ得意な人は?」「教えて、教えて!」などなど。どうやら、裁縫の仕方や編み物の作り方を、かんかんガクガク討議している様子でした。

実は、来る8月4日(日)に我々に教室を貸している千葉明徳短大で学園祭が開かれます。そして、そこにEAMCの生徒たちもバザーを開いて参加できることになったのです。食品の販売はNGなので、売るのはアフガンの手芸品。どれもハンドメイドなので、このイベントに参加することによって「物作りのスキル」が磨かれる仕組みです。

 

この日はまず見本を研究

 

「学園祭に出られるなんて!」と、みんなすっかり女学生になった気分で喜んでいました。「手に技術があれば、祖国ではいまだ遙かに先の女性の自立、異国ではいざというときの収入につながる」とは、張り切って先頭に立っているEAMCのセデカ校長のお言葉。楽しみながらも、広い意味での「生活相談」と言える試みです。

 

もちろん、肝心の「悩みごと相談」も並行して進められています。始まって3週間で、すでに4人の方が相談をしたとのこと。デリケートなテーマにしては、滑り出しは上々でしょう。妙に深刻ぶらず、笑いながら事に当たる・・・いかにも「アフガン流」生活相談の一コマでした。