Withdrawal from Afghanistan was necessary to prep US military for future challenges, says Sullivan
(WAJ: この記事は、とりたてて新事実が語られているわけではないが、われわれが当初から指摘してきた、米軍のアフガニスタンからの撤退はウクライナ、新疆ウイグル・台湾を争点化するための米戦略である、という推測を、現時点であけすけに認めるものであり、アメリカ政府の思考方法を示すものでもあるので、翻訳紹介することとした。多分に言い訳的な要素もあるが。)
By Amu TV(アフガニスタン最大のテレビ局)
2023年10月26日
ジェイク・サリバン米国家安全保障問題担当大統領補佐官は、アフガニスタンからの米国撤退には困難が山積していたが、ロシアのウクライナ「侵略」などの迫りくる課題に米軍が備えるため必要だったと主張している。
サリバン補佐官は、『フォーリン・アフェアーズ』誌に掲載された論説の中で、撤退するというジョー・バイデン大統領の揺るぎない取り組みについて強調している。
<参考記事>
https://www.foreignaffairs.com/united-states/sources-american-power-biden-jake-sullivan
サリバン補佐官は、バイデン大統領がこの20年間で初めて、活発な敵対行為を軍事力で押さえつける負担から米国を効果的に解放したと強調した。
「この撤退は、特にアフガン国民と、そこに配属された米軍や軍属にとって、間違いなく苦痛であった。しかし、将来の課題に米軍が備えるためには必要な措置だった。」と同氏は認めた。
サリバン補佐官は、こうした課題のわかりやすい例として、2022年2月24日のロシアの「ウクライナ侵攻」を挙げた。もし米国が依然としてアフガン紛争にかかわっていれば、「ロシアはターリバーンを支援するために今できる限りのことを行っていた可能性が非常に高く」米国はアフガニスタン問題に縛り付けられ、ウクライナ支援に焦点を絞れなかっただろうと同補佐官は主張している。
2021年8月、米国はテロ対策の名目で数十億ドル(訳注:実際は2兆ドル)を費やしてきた20年間のアフガニスタン軍事駐留を終了した。クリス・ドナヒュー少将が、2021年8月31日にアフガニスタンから撤退した米国史上最後の米兵となった。
大学講師のナスラトゥラ・スタニクザイ(Nasratullah Stanikzai)は、米国はアフガニスタン紛争への継続的な関与よりもウクライナの緊張への対処を優先したと示唆している。
「アメリカ人は二つの戦場に巻き込まれることを望んでいなかった。ウクライナ戦争は彼らにとって重要だった。彼らはロシアを近隣諸国に忙しく関わらせ、米国とその同盟国に対する脅威になるのを防ぎたかったのだ」と彼は述べた。
西側諸国が支援する旧政府が崩壊し、2021年8月15日にターリバーンが権力を取り戻したために、バイデン大統領のアフガン撤退の決定は米国議会議員から厳しく批判された。
アフガニスタンにおけるターリバーン支配下でのアル=カーイダやダーイシュを含むテロ集団の存在に、近隣諸国や国連安全保障理事会加盟国の間で重大な懸念が生じている。
サリバン補佐官は、米国は大規模な軍事介入を優先事項から外したが、アフガニスタンにおける「永続する国際テロの脅威に対処する」準備は依然として保っていると示唆した。
「我々はアフガニスタンで地平線を超えて行動してきた(訳注:Over the Horizon戦略。内部勢力と共同してアフガニスタンを遠隔操作する戦略。この場合はターリバーン)。特に注目すべきはアル=カーイダのトップであるアイマン・アル・ザワヒリを殺害した作戦だ」と彼は書いている。
大学教師のグラム・ファルーク・アリム(Ghulam Farooq Alim)は、アフガニスタンは米国の領域的および国際的政治策動の「犠牲者」になったと主張する
「変化は世界レベルで起こっており、中国、イラン、ロシアと激しい対立を抱いていた米国はそれらに対処する必要があった」と同氏は付け加えた。
アリムはさらに、アフガニスタンとその域内における米国のライバル勢力からの影響が米国政府にとって課題となっていると指摘する。
米国とターリバーンの間の一連の交渉を経て、2020年2月29日に和平合意(訳注:ドーハ合意トピックス:の「2020年2月29日 <日本経済新聞>」の項参照)が成立し、米軍の撤退と当時の政府が拘束していた数千人のターリバーン捕虜の釈放が定められた。バイデン大統領は大統領選勝利後、アフガニスタンからのアメリカ軍人の無条件撤退を発表した。
【原文(英語)を読む】
https://amu.tv/70337/
[…] (WAJ:ファテー・サミ氏がこの論説の冒頭で述べている、アメリカがアフガンから撤退したのは次(ウクライナと中国)に備えるためであった、ということに関しては先に掲載した米サリバン大統領補佐官の「アフガンからの撤退は、つぎに備えるためだった」でも述べられている。また、アフガニスタンに駐留していた米軍がアフガン国軍を見捨てる形で撤退した事実についてはいくつもの証言があるが現地司令官であったデビッド・ペトレイアス元CIA長官の「アフガニスタンはこうなる必要はなかった」が非常に参考になる。つづけてサミ氏は現在進行中のガザ・イスラエル戦争に関する世界の反応を収集し紹介している。論者は今回の事件の真因は宗教や民族対立などでなくイスラエルという国家による侵略と植民と占領であり国際法を踏みにじるものであることを明確にしている。ロシアによるウクライナ国境の侵犯や、パレスチナ問題の背景にあるユダヤ人差別・虐殺の歴史や宗教や民族の対立などの要因が、真因を見えにくくさせている側面があるが、それについては別稿で紹介した「イスラエル・パレスチナ紛争における宗教と政治の絡み合い」や「ガザ・イスラエル衝突-マスメディアが語らない本質」などを参照してほしい。なおサミ氏がこの間、本サイトに執筆した論説のすべては「ファテー・サミ執筆記事一覧」で読むことができる。通読すれば氏の鋭く的確な慧眼ぶりに驚かれることだろう。) […]
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