困っている人を助けるのは誰でしょうか? 今から2000年ほど前、人々を専制支配する宗教権威に楯突き、挙げ句に死刑執行されたヨシュアさんはこんなたとえ話をしたと伝えられています。「ある人が街道で強盗に身ぐるみ剥がされ倒れた。通りかかった祭司たちはよけて通った。だが、旅の異邦人は彼を介抱し、宿まで運び泊まらせ手当てし、宿代も払い・・・」
これは、同じ宗教を信じれば自動的に「隣人」(=同胞)なのでしょうか?という問いかけです。さて、大阪にシナピスというカトリックの慈善団体があります。そのウェブサイトによるとシナピスはラテン語で「からし種」。上でご紹介したヨシュアさんの、これまたたとえ話から出た単語と思われます。つまり「神の国」について彼は「からし種のように小さいがやがて木になり鳥を宿す」と語ったそうです。
そこでこの慈善団体のモットーを勝手に解釈すると「小さな善意が大きな傘になる」ほどの心意気でしょうか。そんなシナピスは、2022年3月にパキスタン経由で来日したロキアさん家族の日本での生活を約2年間支援して来ました。クリスチャンがモスレムを分け隔てなく助けたのです。そしてこの春ロキアさんはイーグルアフガン明徳カレッジ(EAMC)に生活相談員として加わりました。
こうした縁で私たちはシナピスの「こども基金」の存在を知り、その給付を申し込みました。すると早くも5月にそれが認められ、EAMCを主催するNPO法人イーグル・アフガン復興協会に支援金が贈られました。
以下はその件が正式にアナウンスされた「月刊シナピスニュースレター7月号」(11頁)からの抜粋です。
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<支援する活動>
・成人女性向け活動(日本語取得支援、育児支援、生活支援)
・子供向け活動(保育、小中学校生への学習支援(宿題や進学))
・対外活動(子供が通う学校での問題解決)
<事業予算の細目> (主に子供向け活動のみ)
☆ボランティアへの交通費および活動費
☆遊具、文具(ノートや紙類)、その他備品購入費
☆菓子、飲み水、保育に必要な医薬品、雑費
☆保育・学習支援運用費、保険その他
<支援金額>
上記を総合し、1回平均 2.5 万円×40 回=年間 100 万円
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また、この「月刊シナピスニュースレター7月号」(12頁)には「支援を受けるアフガン児童からのお礼状」という形式で、私たちからの感謝表明も載せられています。こちらも上記リンクよりぜひお読みください。