Afghan Students in Pakistan: Lost dreams or a life in the shadows?
(WAJ: パキスタンにはパキスタン政府の奨学金を受けて留学する学生が数千人以上いる。自費留学生はその何倍もいると言われる。だが最近、アフガン難民の強制帰還措置が拡大され、その範囲が学生にまで広がりつつある。ドイツとアフガニスタンに拠点を持つ非営利の研究機関アフガニスタン・アナリスト・ネットワーク(Afghanistan Analysts Network)は、パキスタンに在住する6人のアフガン人留学生にインタビューし教育の場から排除される危険に怯えるアフガン人学生らの現状をあぶり出している。「教育は権利だ、犯罪ではない」という彼らの叫びが耳に痛い。)
ラマ・ミルザダ(アフガニスタン・アナリスト・ネットワーク)
2026年6月17日
<要約>
2023年以降、パキスタン政府は不法滞在外国人の大規模な取り締まりを進め、主な対象となったのがアフガニスタン人であった。これにより200万人以上のアフガン人の生活が大きく揺らぎ、比較的保護されると思われていた留学生までもが強制送還の危機に直面している。
パキスタンには毎年、パキスタン政府からの奨学金を得て入学するアフガン学生が約1000人いるほか、自費留学する学生も多数存在する。しかし近年、学生ビザの発給が極端に遅れ、特に自費留学生はビザ更新や新規取得がほぼ不可能になっている。その結果、合法的に在留していた学生でさえ「書類不備」や「期限切れ」を理由に警察の摘発対象となった。
記事では、2026年5月にイスラマバードで3人のアフガン学生が逮捕され、その後アフガニスタンへ送還された事例が紹介されている。彼らはラホール大学の学生であり、学業継続を強く望んでいたが、その訴えは聞き入れられなかった。この事件は、多くの学生に「次は自分かもしれない」という恐怖を植え付けた。
アフガン学生にとって教育は単なる学歴取得ではない。とりわけ2021年のターリバーン復権後、女性の高等教育が事実上禁止されたため、国外で学ぶことは将来への唯一の希望となった。パキスタン留学は、地理的近さ、比較的低い費用、言語的親和性から重要な選択肢であった。しかし、その道が閉ざされつつある。
学生たちは日常生活でも深刻な圧力にさらされている。警察の職務質問を恐れて外出を控え、大学への通学すら危険を伴う。家宅捜索、恣意的拘束、賄賂要求などの報告もあり、多くが「影の中で生きる」状態に追い込まれている。つまり、存在をできるだけ目立たせず、摘発されないよう息を潜めて生活しているのである。
送還された場合の現実はさらに厳しい。現在のアフガニスタンでは経済危機が続き、失業率は高く、女性には教育・就労制限がある。帰国は単なる居住地の変更ではなく、人生設計そのものの崩壊を意味する。何年もかけて築いた学業やキャリアの夢が一瞬で失われるのである。
記事は、パキスタンの安全保障上の懸念や移民管理政策を理解しつつも、学生のような明確な保護対象まで一律に排除する現政策に疑問を呈している。教育を受ける若者を強制送還することは、個人の未来を奪うだけでなく、アフガニスタン社会の将来的再建に必要な人的資本を失わせる行為でもある。
結論としてこの記事は、パキスタンにいるアフガン学生が「夢を追う留学生」から「強制送還を恐れて身を潜める難民」へと転落しつつある現実を描いている。そして彼らの問題は単なる移民問題ではなく、教育、人権、地域の安定に関わる国際的課題であると訴えている。
緊急アピール
アフガン学生、イスラマバードで拘留される
教育は権利だ、犯罪ではない
逮捕された日:2026年5月5日、場所:イスラマバード、現在:強制送還センターに収容
