昨年11月4日から17回5カ月にわたる試行期間をへて、2024年4月13日土曜日、イーグルアフガン明徳カレッジはついに正式開校! 始業式を迎えた。

京成千葉駅から10分の京成千原線学園前駅にある千葉明徳学園。学園前駅を降りると学校のゲートが駅に直結。歩いて10歩だ!

雨が多く冷たい日々がつづき、桜はどうなる!とやきもきする天気が続いていた。なにが幸いするかわからない、おかげで4月中旬にずれ込んだ始業式なのに、サクラは満開で待っててくれた。

アフガンキッズたちが遊ばせてもらう、隣接幼稚園も同じ日に入園式。

 

10時の始業式開始をまえに子づれでアフガン女性たちがぞくぞくやってくる。

この日も受講生の受付とキッズの受付2カ所。

金子明学事託児リーダーの司会の下、江藤セデカ校長のお話しから始業式は定刻通り始まった。

この日は受講生30人、日本語教師5人+アシスト2人、キッズ19人+乳児2人、託児スタッフ5人、事務局4人の陣容。見学兼手伝いに早稲田大学の先生の引率で女子学生5人・男子学生1人の見学、さらにもう一人の見学女性に取材記者3人。なんやかやと80人近い人数になってしまった。

セデカ校長先生からの祝賀挨拶が終わって、参加者がつぎつぎと登壇。学校で学べてどんなにうれしかったか、さらにこれから3年間、日本語の基本的な習得にむけて勉強をつづけていく決意が述べられた。最初は覚えたばかりの日本語でたどたどしく、話しているうちにネイティブのダリ語がほとばしり出てきて、あとからあとから発言者がつづいた。昨年11月の準備開校の時には考えられないほどの積極性。仲間意識も生まれ、一緒に学ぶ効果がいかんなく発揮された瞬間だった。

最後に先生方が、自分たちもこの学校で多くを学んだこと、今後の期待などを話された。受講生たちの、身の上話を混ぜ込んだ話が続いたからか、先生の中には自分の孫の話をされるかたもでるほど、アットホームで打ち解けたムード。学校の一体感がかもし出された。

 

50分の始業式をおえて授業に入る前、『ウエッブ・アフガン』読者の日野あかねさんがアフガン女性激励のために描いてくれたイラスト画のカードが受講生全員にプレゼントされた。日野さんは昨年の『詩の檻はない』の出版活動やアフガン女性支援の活動を北海道・旭川でささえてきたイラストレーターだ。色鮮やかで美しいバラの花に囲まれた、毅然として意志の強そうなまなざしのアフガン女性のスケッチは大好評だった。

 

キッズたちはいつものように1階のリズム室で託児スタッフとそれぞれの遊びをしたりピアノを弾いたり学校ごっこをして楽しんでいた。晴天で暖かい天候に恵まれたこの日、中庭にでて散歩したりサッカーやフリスビーなどで体を動かした。

 

お母さんたちの勉強が終わるころを見計らって部屋に戻り、後片付けと掃除。

お母さんたちだけでなく、キッズたちの成長も楽しみだ。

正式開校第1年目は全部で40回の講義を予定している。初級、中級、上級の3クラス。3年で上級クラスに進級し卒業する授業プランができている。

受講生、キッズ、スタッフ全員はりきっている。ぜひあなたもこのプロジェクトにご参加ください。見学は随時受け付けています。

お問い合わせは、「eagleafghantokyo@gmail.com EAMC係」まで。

野口壽一