この、一風変わった学校名(イーグル・アフガン明徳カレッジ: ایگل افغان میتوکو کالج )は、NPO(特定非営利活動法人)イーグル・アフガン復興協会と学校法人千葉明徳学園の共同事業として、出発したから。『ウエッブ・アフガン』を通じたつながりがきっかけとなったこの事業は、以前から日本に難民として居住している、あるいはターリバーン復権後日本に避難してきたアフガン女性らへの日本語教育。両法人も実際にカレッジを運営する日本語の先生方も事務方もすべて非営利のボランティアで運営される。(いきさつはココの金子編集委員のつぶやきに詳しい)
日本に外国人がいろんな目的で居住するようになり、日本語学校が随所にできて久しいが、アフガン女性を対象に法人が非営利の完全ボランティアで本格的な学校として事業を展開するのは日本では初めてのケースではないだろうか。画期的な事業だ。

上の写真は、教室が設営された千葉明徳学園(千葉市中央区南生実町1412番地)。京成電鉄学園前駅から専用ブリッジで直結する森の中にある。幼稚園、保育園から中学校・高等学校・短期大学までそろえた学校法人だ。2025年には100周年を迎える伝統と由緒ある有名校。

準備に数カ月をかけ、ついに11月4日の土曜日に開校式を迎えた。(上の写真は準備会議のひとこま。多くの人々の思わぬネットワークが奇跡的につながった。)
当日の天気は晴れ。開校は10時半。さわやかな秋晴れと言いたいが前日にひきつづき、11月なのに30度近くまで気温が上がり、駅から教室までの坂道を歩くと汗ばむほど。
教室は保育理論や実技などのための短大所属の専門校舎。日本語、英語、ダリ語で「イーグル・アフガン明徳カレッジ」の学校名の額装を掲示して理事長さんと一緒に生徒さんたちの来校をまつ。
その間、学校名のいわれを聞くと、中国古典から取ったとのこと。玄関におおきな孔子像が飾られていた。法人名及び開設する全ての学校、施設名に用いられている「明徳」は、中国の古典「大学」の一部にある「明明徳於天下者先致其知」(明徳を天下に明らかにせんとする者は、先づ其の知を致せ。)に由来するそうだ。今回の事業も社会貢献に力をいれている同校の学風に合致するものだと納得した。

教室の設営などの準備をするうちに、三々五々と子供連れの女性たちが集まり、予定時刻の10時半になる。教室にはもう15名を超えるアフガン女性が到着し、子どもや赤ん坊までいる。急遽赤ちゃん用ベッドを2台運び込む。さすが保育士養成を専門とする短大である。熱気はムンムン。空調の気温を20度にまで下げた。だが、「まだ8人来ていない」。

待つこと20分。無事に開校式が始まった。生徒20人、子ども12人、赤ちゃん3人。短大からは理事長。主宰者のイーグル・アフガン復興協会から江藤セデカ代表と関根事務局長。日本語の先生は現在協力表明されている8名中6名。サポーターで、先生を集められた金子恵美子さん(感謝!)と秋葉さん(庶務担当)。プラス、『ウェッブ・アフガン』の野口・金子(開会式司会兼子守り係)。

「アフガニスタンには行ったことはないが隣国のパキスタンとイランは訪れたことがある。そこでアフガニスタンから亡命してきた人と交流したことがあり、それ以来アフガニスタンに思いをはせていた」と挨拶する福中明徳学園理事長とそれを見守る江藤セデカ イーグル・アフガン復興協会理事長。セデカ理事長は「日本に来て40年間夢見てきたアフガン女性の教育に貢献する学校活動がスタート出来て感無量」と挨拶。

ネットワークを生かして学校運営にもっとも重要な日本語の先生やスタッフを組織した金子恵美子さんが登壇して開講の祝辞(通訳はセデカ代表)を述べ、「イーグル・アフガン明徳カレッジ」は、小さいが大きい、その第一歩を踏み出した。

開校式の最後は6人の先生たちの自己紹介。さすがはプロ!ディズニーの着ぐるみ顔負けのインパクトだった。ここで小ブレイク。机の配置を変えて、日本語教室が始まる。以降は日本語教育の先生方と生徒さんたちの世界。

赤ん坊や小さな子供は脇に座らせて授業が始まる。20名の生徒は中学生から大人までの20人。外出もままならず、日本語を習う機会もなかった女性たち。勉強用のノートや教材が配られ、勉強のやり方が説明される。緊張した面持ちの女性たちもお互いに初めて顔をあわせるめったにない機会。先生方の質問に合わせて自己紹介をしていく。

「お名前は?」「年齢は?」「いつ日本に来ましたか?」「日本語はできますか?」「お子さんは?」「趣味は?」日常会話ができるリーダー格の生徒が通訳。家庭状況や日常の生活状態、食べ物、困ったこと、学校への期待などなど。先生からすれば、開校後の教育方針を設計するための重要な設問だ。

その間、学童保育の専門家でもある『ウエッブ・アフガン』の金子編集者は特技を生かし子供たち10人を連れて、隣の附属幼稚園の園庭へ。魅力的な遊具が子どもたちを誘う。小学校高学年の男子2名には、理事長が校庭に生えている実のなる植物を案内してくれる。理事長は元高校の理科教師。ちょうど実ったキンカンの実をほおばりながら時間いっぱい相手をしてくださった。

子供やスタッフを含めて50人近い人々が集まって開校式は無事終了した。
次回は11月11日。本格的な授業のスタートだ。スタッフの増強や運営資金の調達、在日アフガン人社会への案内など、なすべきことは多い。しかし、始まったばかりの日本語学校では、在日アフガン人女性たちが抱える各種の生活支援、また、なかなか外出する機会をつくれない彼女たちのコミュニティづくりなど、多方面の支援活動が課題となる。
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活動の主体となっている特定非営利活動法人 イーグル・アフガン復興協会(江藤セデカ理事長)は活動資金の拠金を募集している。本格的な募金活動はこれからとのことだが、下記の口座で拠金を受け付けている。ご協力をせつにお願いしたい。
■三菱UFJ銀行■
店番: 051 (四谷支店)
口座番号:1117116
口座名:イーグル・アフガン復興協会
■ゆうびん振替口座■
口座記号:00150-0
口座番号:551990
口座名:イーグル・アフガン復興協会
【野口壽一・金子明】
【写真: 野口壽一】
早速の配信有難うございます。
第一歩の開校式、これからの道筋が楽しみです。
現実的な良い活動ですね。セデカさん、すごいアクティブ。学校の先生方も良い人たちみたいで良かったですねー。
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