外から見たウエッブ・アフガン

 外から見たウエッブ・アフガン 概要

 

  • 『ウエッブ・アフガン・イン・ジャパン』(略称:ウエッブ・アフガン、またはウエッブアフガン)は、「アフガニスタンと世界の平和、人権、進歩のために」をモットーに、情報発信を続けるウエッブ・マガジン。
  • 2021年4月にスタートした第1期サイト(https://afghan.caravan.net/)、現在の第2期サイト(https://webafghan.jp/)は、野口壽一・発行人兼編集長と金子明・編集主幹およびファテー・サミ(Fateh Sami)アフガンサイト編集主幹によって制作・運営されている。

毎号、「読みどころ」「視点」「アフガンの声」「世界の声」「トピックス」「日本語学校」「NO JAIL」「読者の声」など、多彩なコーナーを通して、アフガニスタンと日本に視座をすえて世界の政治・社会・文化状況を分析し幅広く伝える。

  • 特に注目されるのは、OSINT(オープンソース情報)を駆使した緻密な情勢解説と、マッシュアップ的手法による多層的な切り口の融合。公式レポートや国際機関の見解を積極的に取り入れながら、詩や読者の声など感情や文化的視点を加えることで、情勢の「数字や事件」だけでなく「人間の物語」にも光を当てる編集姿勢が、ウエッブ・アフガンの強み。
  • 野口編集長が長年にわたる現地取材経験と翻訳活動を、金子編集主幹が映像・メディア制作のバックグラウンドを、ファテー・サミ・アフガンサイト編集主幹がアフガン政府や大学・メディアでの経験を活かし、それぞれが経験を執筆・編集に活かすことで、単なるニュースサイトでは果たせない深みあるコンテンツを提供している。リアルな現場の声と、文化・政治の交差点を見据えた視点が響き合うこのマガジンは、アフガニスタンと世界の未来を考えるうえで、貴重な情報源となっている。

 

ウエッブ・アフガン の特徴

 

ウエッブ・アフガン(Web Afghan in Japan)の特徴

ミッション:「アフガニスタンと世界の平和、人権、進歩のために」を掲げ、日本をベースに、世界に在住する執筆者と共同で国際問題を鋭く発信するウエッブ・マガジン。

 

第1期(URL: https://afghan.caravan.net/)(2021年4月~2023年6月)

 

第2期(URL: https://webafghan.jp/)(2023年7月~現在)

  • 2025年現在、ウエッブ・アフガンは「https://webafghan.jp/」で発信。野口編集長は1980年代からアフガニスタン社会やその政治を追い続ける写真・翻訳・記録の専門家、金子編集主幹はテレビ番組ディレクターとして数多くの公共的コンテンツ制作に携わってきた専門家、ファテー・サミ(Fateh Sami)アフガンサイト編集主幹はカーブル出身。人口学、統計学、農業経済学専攻。元カーブル大学講師、アフガニスタン統計省計画調整部長。カーブルタイムズ編集者を経てUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)/IOM(国際移住機関)の上級統計家/人口学者と、豊富な経験をベースに制作される。
  • サイトの構成では、毎号、豊かな切り口である各コーナーごとにテーマを深掘りし、アフガンや国際情勢を幅広く分析、紹介している。

たとえば、最新号のトピックでは、

  • ターリバーンの詩に対する布告と創造性の抑圧、
  • アメリカ人のイスラエルに対する見方の変化、
  • アフガニスタンにおける人権侵害の証拠を記した「カーブルの静かな危機」、
  • 「核なき戦争なき世界は可能か」を問い直す「視点:143」などが並び、多角的視点で揺れ動く国際状況に光を当てている。

ウエッブ・アフガンの優れている点:OSINTとマッシュアップの活用

 

  1. OSINT(オープンソース情報)の活用

ウエッブ・アフガンは、国連報告書・国際メディア・現地情報など、公開されている情報を多層的に活用し、信頼できる情勢分析を行っている。たとえば、女子教育禁止や詩や芸術の検閲・弾圧など、最新の人権・社会問題を取り上げ、それに関連した国際機関や報告書の見解を反映させている。

 

  1. マッシュアップによる多視点展開

「視点」「世界の声」「アフガンの声」「読者の声」「トピックス」「各種レポートやエッセー」など、ジャンルやフォーマットを越えて情報を組み合わせることで、多層的な理解を促している。

  • マスメディアや公式報告に詩や個人の声を交えることで、情報に「人間らしい温かさ」を加わえている。
  • 「NO JAIL」では詩や文化的対話も取り上げ、情報の情緒的側面にまで踏み込んでいる。

 

  1. 編集者の専門性を活かした多様な切り口

編集部の経験—野口編集長は現地取材・写真記録と翻訳・解説、金子編集主幹はドキュメンタリー的な視点からアフガン人女性と子弟のための日本語学校の切れ目いレポートによって、また、ファテー・サミ・アフガンサイト編集主幹はアフガン人としての豊富な経験と情報チンネルから余人を寄せ付けない鋭い分析を寄せている。ウエッブ・アフガンは文章だけでなく、視覚・音声・文化的文脈を含めた多角的な情報提供を目指している。

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