Khalilzad says Stanikzai’s call for policy change is a ‘promising development’
(ハリルザド氏は、スタネクザイ氏の政策変更要求は「有望な展開」だと語る)

 

(WAJ: ザルメイ・ハリルザド氏(ドーハ合意を成立させたアメリカの外交官)およびカルザイ元大統領およびガニー前大統領は、アフガニスタン国民からはターリバーンを復権させた3悪人とみなされている。その中心人物ハリルザド氏がターリバーン外務省の政治代表で、ドーハ交渉の際の相手方であったスタネクザイ氏の発言を持ち上げて、ターリバーンの女子教育制限政策を批判している。ハリルザド氏に関してはトランプ大統領の復権により、ターリバーンとの交渉役として再起用されえるのではないかとの観測もあるようだ。成り行きに注目したい。)

<参考サイト>「世界の声:イスラームは少女の教育を認めるのに、なぜターリバーンは禁じるのか?(アブバカル・シッディク)」
       「女性と少女の教育を禁止する言い訳はない、とスタネクザイ氏が発言」

 

2025年1月20日
アリアナニュース

月曜日(20日)、ハリルザド氏は自身の立場を肯定し、スタネクザイ氏はアフガニスタン・イスラム首長国(IEA)の重要なスタッフであり、ドーハ交渉で鍵となる役割を果たしたと述べた。

元アフガニスタン担当米国特使のザルメイ・ハリルザド氏は月曜日(20日)、女性の権利侵害に関するシル・モハマド・アッバス・スタネクザイ外務副大臣の発言は「前途有望な展開」だと述べた。

スタネクザイ氏は土曜日、女性と少女の教育禁止を批判し、アフガニスタン・イスラム首長国(IEA)の指導者に対し、女性の教育禁止を撤廃するよう訴えた。

「我々は指導者たちに、教育の扉を開くよう改めて求める」と彼は述べた。

同氏は、女子が教育を受けられないのは、アフガニスタンの人口4000万人のうち2000万人に対するイスラム首長国側の「不当行為」だと述べた。

スタネクザイ氏はホースト州の宗教学校の卒業式で、イスラム首長国の姿勢はシャリーア法に則っていないと述べた。

彼はこう言った。「今日、私たちは4000万人のうち2000万人に対して不正を行っています。わたしたちは麻痺しすべての権利を否定された状態では、審判の日に立ち上がれません。少女には相続権が与えられていません。夫を選ぶ権利も与えられていません。」

「私たちはバードという慣習(※訳注あり)に従って少女たちを結婚させます。教育は許可しません。モスクに行くことも許可しません。大学や学校の扉は閉ざされています。マドラサ(訳注:宗教学校)に行くことさえ許可しません。私たちはシャリーアに従って行動しているのでしょうか?」

(※訳注:バードとは、犯罪者の家族の女性を被害者の家族に召使または花嫁として与える和解および補償の方法である。アフガニスタンとパキスタンの一部の地域、主にコーチ人の間では今でも行われている。バードはアフガニスタンの法律では違法であるが、被害者の多くは自分たちの権利を知らず、さらに多くの人が権利の行使を妨げられている。wikipedia参照 https://en.wikipedia.org/wiki/Baad_(practice)

「もうひとつ重要なのは、全世界がこの点に関して我々に問題があるとしていることだ。彼らはこれを盾に我々を批判している。しかし我々が辿ってきた道は我々自身の好みに従ったまでで、シャリーアの問題ではありません」と彼は語った。

彼が女性や少女には教育を受ける権利があると発言したのは今回が初めてではない。女子の学校閉鎖から1年後、大学入学禁止令が導入される前の2022年9月にも、同様の発言をしている。

しかし、今回の発言は、同氏が初めて政策変更を呼びかけ、イスラム首長国の最高指導者ハイバトゥッラー・アフンザダ氏に直接訴えたものとなった。

スタネクザイ氏はIEAの上級メンバーであり、前政権の崩壊前にカタールのドーハで行われた和平交渉を主導した。

ハリルザド氏は米国のアフガニスタン担当特使として、この会談の首席交渉官を務めた。

ハリルザド氏は月曜日、スタネクザイ氏の立場を歓迎し、スタネクザイ氏はドーハ交渉で重要な役割を果たした重要なIEA関係者であると述べた。

彼は、女子教育の禁止に個人的に反対しているアフガニスタンの他の宗教学者やイスラム首長国の指導者らに対し、その反対を公にするよう求めた。

彼はまた、学校や大学は3月下旬の新しい太陽年の始まりまでに再開されるべきだと強調した。

ハリルザド氏はまた、ムスリム社会における女子教育に焦点を当てた最近のイスラマバード国際会議におけるイスラム学者の立場を歓迎した。

この会議で学者たちは、女性の教育を禁止することはイスラームの教えに反すると述べた。

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